2007年11月25日日曜日

そろそろ宴会シーズンということは・・・

痛風発作のシーズンでもあるといえます。痛風は、高尿酸血症という病気から出てくる症状の一つです。一般的には、足の親指が赤く腫れてズキズキと風か吹いても痛いような状態になります。

尿酸はアルコールの摂取によって増えますから、12月から1月の宴会シーズンには、発作を起こす患者さんが増えるのです。また、夏場もビール消費が増え、暑くて脱水気味になるので多くなります。

痛いと、「もう、あの痛みを経験するのはいやなこった」と思うのですが、「喉もとすぎれば・・・」、「暑さ寒さも彼岸まで」などというように、痛みが治まると多くの患者さんは病気の本体である高尿酸血症のことは忘れてしまうのです。

ですから、発作のときに「鉄は熱いうちに打て」の精神で、ほっとくとどんだけ困ったことになるかを説明しまくります。一度は納得しても「朱に染まれば赤く」なってお酒を飲んでしまうことがないように、なんとかモチベーションを維持できるようにすることが医者の役割なのです。

それでも、発作を繰り返すことはあります。一度蓄積した尿酸結晶が「泣きっ面に蜂」的に関節内に入り込むことがあるからです。少しでも、そうならないためにもしっかりとコントロールを続けることが大切ですよ。経験した方は、「藁をもすがる」気持ちを持ち続けてください。