2007年12月14日金曜日

クリニック3年目の課題

今日は、お願いしている会計事務所の親分がお出ましになり、この1年間の総括をしてもらいました。基本的にはゆっくりながらも右肩上がりなので、あと1年間がんばれということなのですが、来年も税金は払わないでもいいという、大変心強いお墨付きをいただきました。と、いっても、脱税ではありませんよ。つまり、これまでの赤字が上回っているので実際の収入がでないのであります(威張っている場合ではない)。

予想では、来年このままがんばれば、やっととんとんになるだろうとのことでした。しかしも来年は診療報酬改定の年、開業医に対してはさらに厳しい変更がおこなわれる雰囲気が漂っています。夜に働け、休みの日に働けということが言われていますが、保健所と協力して実際に地域の保健を死守しているのは開業医なのです(医師会に入っていない人は除く)。夜や休日に働くならば、平日は休みを増やして、ますます病院への患者さんの集中を促すことになるでしょうし、保健事業への協力も減るのではないでしょうか。おっと、今回はほやきは無し。

さて、今まではクリニックの知名度を広げることに終始していましたが、これからは内容の充実が最優先課題です。関節リウマチの患者さんが増えてくれることは、経営的には安定感が増します。一度、自分を信用してもらえれば、長くお付き合いすることになり一定の患者数を確保することにつながります。このためには、絶えず知識のアップデートと実践が必要です。その意味でも大学の外来は重要性が増します。先週のような抗リウマチ薬の副作用報道に対しても、絶えず敏感になっていないといけません。患者さんに対しての素早い対応が、信用を増すからです。そういう意味で、このブログの戦力はなかなかのものです。あざみ野棒屋先生が、以前「すぐ書けるブログこそ武器」といっていたことが、実感としてわかりました。自分のブログへの書き込みは相当早かったみたいで、いろいろなところからお褒めの言葉をいただきました。

しかし、整形外科医としては、もちろん普通の手足や背骨の痛みも忘れてはいけません。きちんと治すことができれば、患者さんは次の時にはまたうちにかかってくれます。この積み重ねが重要であることは、説明するまでもありません。「あそこはリウマチ専門でこどもはみれない」という噂を聞きましたが、こどもは未来の顧客ですから、当然置き去りにはできません。実際、こどもを診ることは嫌いではありませんので、けっこう自信はあります。このあたりは、専門に固執せず何でもできる医者を育成することを目標にしていた東海大学のおかげなのです。東海大学のスローガンは「名医より良医を」でした。自分の恩師は特に、この点を重視し、いろいろな患者さんの主治医をさせてもらいました。

いずれにしても、内容の充実はスタッフの充実が必要です。自分一人で何でもやるのは限界があります。スタッフにうまく仕事を分配していくことができないと、さらなる拡大にはつながりません。場合によっては、パート医師を入れることもいい方法であることはDr.Mもブログに書いています。自分だけではカバーできない部分を、突き破ることができることは魅力があります。こういったことを、会計事務所からのアドバイスとして聞いていると、まだまだやらなければいけないことは山積みであると思い知らされます。まだ当直はつづけるように、しっかりと言われました。しかし、どこがで当直に使っている時間とエネルギーをクリニックに転換することも重要であるとの指摘もされました。

さらに、地域に対してよりアピールしていくことは続けるようにと忠告されましたが、それについては願ってもない話が舞い込んできましたが、その話は次回に。