2008年3月8日土曜日

かたまった・こまった

横浜市都筑区は大変住民の年齢は若く、人口18万人の平均はおおよそ38才だそうです。今の高齢化社会の日本では、信じられない数字ですが、そのせいかやたらと「四十肩」の患者さんが多い。しかも、けっこう我慢して固まってから受診するというパターンが定番になっている、と感じているのは自分だけでしょうか。

これは仕事の上でも、なかなか自分の健康を優先できない、社会の中心を担っている世代であるということなんだと思います。一方、インターネットの利用率も高く、様々な情報を手軽に得ることができるはずなんですが、不確かな情報が多く、それに惑わされているのかもしれません。と、言いつつ自分もホームページで「四十肩」を紹介しているわけで、そのあたりの責任の一部は関係しているかもしれません。

四十肩は独立した病名ではなく、いろいろな原因によって出てくる共通の症状に対する呼び名です。一番問題なのは、痛みのために「動かない」と、肩の周囲の筋肉が萎縮して固くなってしまい、「動かなく」なり、より痛みを出しやすい状態になってしまうということです。ここから悪循環に陥って、がちがちに固まってしまうと、治療も時間がかかって大変です。

ここで難しいのは、「適切な運動」です。なんでもぶんぶん動かせばいいというものではなく、「動かされる」ようなストレッチ運動と弱くなった筋肉の筋トレが必要なのです。これを自主トレでやるのはコツが要ります。

仮に手術が必要な場合であっても、このような運動は必要になってきますので、肩を動かしにくいと感じたら、早めに適切な運動をしっかりすれば、比較的悪くしないですむ場合が多いので、軽いうちに相談してもらいたいと思います。