2008年3月16日日曜日

Stephane Grappelli in Paris

グラッペリといえばジャズ・バイオリンの草分けの一人(ちーぷさんもお気に入り)。フランスジャズの世界はジャンゴ・ラインハルトが元祖みたいなもんですが、ベルギー人のジャンゴの場合はジプシーギターがベースにあって、そのパートナーであったグラッペリは生粋のフランス人。より優雅な雰囲気の漂う音色は多くのヒトを魅了し、1998年に89才で亡くなるまで現役で活躍したわけです。

最近地元フランスでの録音シリーズのBOX SETが発売され、大変格安で手に入れました。たいていはHMVを利用しているのですが、今回はamazonから購入。7枚組のセットがHMVではおおよそ10000円(割引がつけられればおおよそ9000円)で、ばらばらに購入することを考えれば十分に安いのですが、amazonはその上を行く7000円台です。他の通販では12000円くらいが多く見られますので、これは絶対に買いの値段。

さて中身はオスカー・ピータソンとの競演盤2枚の他にコール・ポーター演奏集、スタッフ・スミスとの競演盤など主要な物が含まれていて、曲目もジャズ・ファンなら何度も聞いたことがあるスタンダードが一杯詰まっています。黒人のfunkyな演奏と違い、優雅な響きを漂わせるバイオリンはフランス料理フルコースをゆったりと楽しむようなところがあります。

とにかく無条件に楽しく、自然と足が動いてしまうのです。まじめに聞いてもよし、BGMで聞き流してもよし。しばらくクリニックのBGMに登場する回数が増えそうです。