2008年6月17日火曜日

手は英語でHAND、手首はWRIST、では指は?

FINGERと答えた方、実は答えとしては不十分。正確には4 fingers and a thumbです。

えっ?
何?
へりくつ言うなって?

でも、そこをこだわりたいのが手の外科やっている整形外科医なんですよね。日本語では全部いっしょくたで「指」と言ってしまいますが、機能が全然違います。

母指(ぼし)、つまり親指は他の「指」とあわせて使う、独立した「指」ですからthumb(サム)という別の呼び名があるんですよね。

そして、残りの4本、つまり示指(じし、人差し指)、中指(ちゅうし、なかゆび)、環指(かんし、薬指)、小指(しょうし、こゆび)にも違った機能があるんです。

示指は母指とあわせて、ものをつまむ(pinch)働きをします。中指は示指のサポート。環指と小指は母指とあわせて握る(grasp)働きをしているわけです。テニスのラケット、剣道の竹刀、ゴルフのクラブ、いずれも環指と小指で握るのが基本です。示指と中指は握りの位置をコントロールするのに使っています。

全部の指をまとめて言う場合はdigitという単語を使います。つまり5 digits in one handというわけ。両手では10 digits、ということで十進法decimalの元になっています。そして、パソコンでおなじみのdigitalの語源でもあるわけです。

今日の絵はオランダの画家でエッシャーの有名な絵です。以前に、一度は倒産した長崎のオランダ村に行ったときに、エッシャーの展示があって、ずいぶんと楽しむことができました。