2008年8月2日土曜日

甲子園は遠い

夏の恒例行事のひとつ、高校野球が始まりました。甲子園は野球を愛する高校生球児にとっては聖地であり、常勝チームであってもROOKIESのようなチームであっても、青春をかける価値のあるものであることは今も変わりありません。

ただ野球人気の低迷は高校野球にも少なからず影響しているようで、残念なことに部員の不祥事で出場をするのしないのという話題が今年も出ています。

自分の卒業したのは東京の男子校でしたが、野球部は特に強くもなく、甲子園などに行くと言うことは(たぶん今でも)まずあり得ません。当然都大会が始まっても普通なら応援することもなく、いつのまにか終わっているというのが常でした。

しかし、高一だったか、高二だったか一度だけ神宮第二球場に何度か足を運んだことがあります。体育の出席が足りないものがいたかなんかで、応援に行くと出席扱いにするというサービスかついたため、妙にだったらいくか、というのりだったんですね。

当然、かっこいいブラスバンドもいませんし、ちゃんとした応援団もいません。もともと本気で応援しようという気持ちのものはほんの一握りですから、その応援方法たるや支離滅裂。応援席に近い三塁手を罵倒したり、かなり下品な野次を飛ばしたりで、当時相当なひんしゅくを買いました。

それでも1回戦に勝利するや、にわかに母校愛が芽生えたのか、にわか応援団が作られ、次の試合にはちょっと形が整いました。でもいざ始まると応援方法は一緒。またもや相手を挑発するような野次を中心に、高校生らしからぬ応援に終始、でもし合いはなぜか勝利。

そんなこんなで、妙に盛り上がり、周りはいざ甲子園に行くとなったらお金はどうするのかとか、バスの手配とか宿の心配までする者が出てくるというわけです。

しかし、巨人の星のようなドラマは現実には無いわけで、あと一回勝つとベスト4とというところで敗退。それでも相手の応援団とのエールの交換などというそれらしきことをやって、あの青春の夏は終わったのでした。

翌日からは、妙に日焼けした仲間と、昨日までのことはすっかり忘れてRock'n Rollしていたのでした。