2008年10月31日金曜日

缶より瓶


やっぱり、ビールは瓶。間違いない。なんでしょう。この味の違いは。

いつも発泡酒中心に缶でばかり、楽しんでいるわけですが、久しぶりに瓶を買ってきました。随分と味が違うもんです。

泡立ちもしっかりするのが、旨さの違いに大きな理由があるのかもしれません。一度、この味をメモリーすると、CORE2DUOとCeleronくらいの違いがありそうです。

あ~、話がもう終わってしまったぁ~。

2008年10月30日木曜日

庭木の剪定


家を買ったのは10年前。30年住宅ローンに縛られ、いまだに大きな借金。そこへ、クリニック開業で、さらなる借金。自分で蒔いた種ではありますが、また借金も財産のうちともいいますけど、考えるとため息が出てしまいます。

それはそうと、家を買うと最初に狭くても庭を何とかしたいと思うのは、世の中の常。自分の場合は、落葉して掃除をするのは大変なので、常緑針葉樹、いわゆるコニファーを植えてみたのです。

いろいろな緑のバリエーションがなかなか綺麗です。しかし、よかったのは最初の2年くらい。木は大きくなるのです。それも、予想以上にどんどんでかくなる。

気がつくと最初に植えた間隔が狭すぎて、枯れだしてしまいました。写真はそのころに、次男が幼稚園に入園するときに庭をバックに撮ったもの。すでにしっかり間がなく木が茂っていますよね。

で、結局残ったのが一番はしに植えたキャッスルウェランという品種。最初は一番太いところで3cm位だったのが、今では10cmはあります。しかも電話やケーブルテレビの引込み線を巻き込んで、かなり大木様になってしまい、隣の家にもかぶさってしまいました。

というわけで、今日は何もない木曜日の午後で、久しぶりにゆっくりできるので、剪定作業をしたわけです。それが、やめておけばよかった状態なのでした。切り出したら、止まらない止まらない。

こっちを切るとあっちが出っ張っている。そっちには枯れている枝があるので取り除くと、また形が悪くなる。そんなことをやっているうちにほとんど丸裸。切った枝の処分だけでも、どうしたもんか悩むほどの山盛りになってしまいました。

腕はへなへな、木のヤニでかぶれまくり。細かい擦り傷だらけです。

とりあえず、さっぱりはしましたけれどね。

2008年10月29日水曜日

広く浅く VS 狭く深く

自分の興味の対象の話。雑学を究めるなら広く浅くですが、それだけでは興味の中心が散漫になってしまいます。

ひとりの人間が、世界中の何でも知っているというのは大変なことですから、自分の好きなことや興味を持ったことを、掘り下げていくというのは普通のことですし、とっても大切ですよね。

ですから、狭くてもいいから深く掘り下げてみることは大事ではないでしょうか。深く掘りさげてみると、今度は無理をしなくても、周りのことが自然にわかるようになって視野も広がってくるように思います。

たとえば、自分が実際に真剣にやったスポーツといえば、剣道と硬式テニスです。そのほかのスポーツは実際には、体育の授業とかレクリエーションていどにしかやっていません。

それでも、おかけでそのほかのスポーツも何となくポイントが想像できるようになった・・・と思います。今の仕事の中で、スポーツにからんだ問題をあつかうことも少なくありませんが、そんなに的外れなアドバイスはしていないように思います。

もしも十字軍に興味を持てば、キリスト教全体の知識がふえることでしょう。ですから、とにかく何かに興味を持つことは大事。どんなことでもいいから、興味を持ったことは深く知る努力をすべきではないか・・・というような話を、こどもたちとしました。

別の言い方をすると(これは最近の若者みんなに共通に言いたくなることかもしれませんが)、もっと物事に熱くなんなよ、ということです。なんか一生懸命にすることを、「ださい」みたいに言うのはやめようよ。

と、いうわけで、飲酒ブログは気が大きくなってしまうのでした。

2008年10月28日火曜日

釣銭

整形外科クリニックでは、会計で110円とか370円とかをお支払いいただくことが多いのです。ですから、「薄利多売」のラーメン屋さんみたいなもので、数をこなさないと、なかなか営業的にはつらい。

検査や薬を処方する内科と比べると、患者単価(患者さん一人当たりの売り上げ)はずいぶんと低いわけです。

そうなると、ほとんどの患者さんは会計のときに100円玉を使うか、お札を使う場合はせいぜい千円札。ですから、1日の診療が終わると、やたらと100円玉が増えてしまいます。

たかが100円、されど100円です。その100円玉が、うちの信用の蓄積なのだと思うとおろそかにはできません。でも、けっこう重たくてかさばるので大変。

そして、お釣りを出すときは、たいてい500円以上ですから、500円硬貨はやたらと消費します。両替してきても、あっという間に無くなって行きます。

この前も、500円玉が欲しくて、買いたくもないのに自販機に千円札を入れてジュースを買うことにしました。ところが、お釣りで戻ってきたは、100円玉ばかり。がっかりを通り越して、自販機を蹴飛ばしたくなります。

銀行も一日にできる両替に制限をしているので、大変不便。まったくサービスの向上が感じられません。

ところが、逆に1回の買い物が数千円になるようなお店もあるわけで、こういうところでは、ほとんどの支払いはお札が使われます。したがって、そういうところでは100円玉が不足して困っているようです。

お釣りがありません、というわけにはいきませんから、準備しなければならないことはいろいろあります。

2008年10月27日月曜日

長女誕生日

そうよあなたは、さそり座の女・・・

というわけで、長女の誕生日をちょっと遅れてお祝い。もう大学生ですから、お祝いといってもだいぶ簡単になりました。でも、母さんのリクエストでケーキはちゃんと用意しました。

実は、うちは年子で長男がポッキーの日が誕生日なので、高校3年生。えっ? 受験生? はぁ~、どうするつもりなんでしょうか。

それより、長女は来年成人式。生まれてくれてありがとうございます。親ばかをずいぶんとしました。うちの子が世界で一番かわいいと皆に言って回ったのは、もう20年も前のことなんですね。ふぅ~。二昔も前かぁ。

長女が生まれたときは・・・老眼ではなかったしね。まだまだ若いつもりで、怖いものなしだったかも。大学生になって、とにかく自分のやりたいことをしっかりと見つけて欲しいと思っているわけです。

2008年10月26日日曜日

合併症の話

先日のエントリーで、誤解されやすい医療用語のことを書きましたが、「合併症(がっぺいしょう)」という単語もその中の一つ。

病気の進行の過程で、偶発的に起こる問題で患者さんに不利益が生じるものを合併症というわけです。

例えば、関節リウマチの患者さんで、頸椎(けいつい、首の骨)が不安定になって手足の麻痺が生じるような場合や、指を動かす筋肉の腱が切れてしまうような場合がリウマチに伴う合併症と呼ばれます。

医者は少しでもそういうことが起きないように治療を進めていくわけですが、薬の効き目の弱い方や、過度の負担をかけたりすれば防ぐことはできないことがあります。

このようなことは、医者が積極的にきっかけを作っているわけではありませんから、あまり問題になることはありません。しかし、治療の過程で行った行為が合併症を起こすきっかけになった場合は、いろいろと問題が出てくることがあります。

一番わかりやすいのは手術でしょうか。手術では皮膚を切って、いろいろな操作をするわけで、どんな手術でも皮膚の傷が必ず残ります。また、術中の出血と術後の感染という問題も避けて通ることはできません。

すべての出血を止めていたら、手術は延々と時間がかかり、かえってリスクが増大するでしょう。またどんなに消毒をしても、体を痛めない範囲の消毒では完全な無菌状態を作り出すことは不可能ですから、必ず一定の確率で手術部位の細菌感染が起こるのです。

手術をしなければ患者さんには不利益が生じると考えるから、手術という選択肢があるわけですから、あとは手術のRISKとBENEFITのバランスが重要ということになります。

もちろん手術をするのも人間、されるのも人間です。どちらもファジーな存在ですから、工場のラインのように一律の品質を保証することはできません。

医者はできるだけ合併症を起こさないように、しっかりと勉強しなければなりません。当然、熟練するほどRISKは減らせることが多いわけです。ですが、このような「合併症」と「医療ミス」というものとの境界が大変不明瞭なのです。

医療ミスは、医療を行う上で、知っているべきことを知らなかった、すべきことをしなかった、やってはいけないことをやったという状況で患者さんに不利益が生じた場合に発生します。

しかし、知っているべきこと、すべきこと、やってはいけないことというのは、医療の進歩によって年々変わっていくのです。一般世間の話でも、以前は常識だったことが今は非常識であることは珍しくありません。結局、ミスというものは時代の価値観が決めることなのです。

ですから、医者は患者さんと同じ価値観が持てるように努力しなければならないと思います。つまりは、説明です。患者さんが納得するまで、しっかりと説明することが、合併症と医療ミスとをしっかりと区別するために重要なことになります。


ですから、この価値観の共有をする時間の少ない救急医療は一番難しい。特に産科の手術などはほとんどが救急医療であるわけですから、普段から「もしも」の話をできるだけしておくしかないのかもしれません。そこが、飛び込みの患者さんを嫌がる大きな理由になっているのでしょう。

2008年10月25日土曜日

医療問題の断片

またもや、周産期医療の問題点がメディアを賑わせることになりました。

救急医療の現場を少しは知っている立場からは、急患搬送依頼を断った病院を頭から非難することはできません。

もちろん、産科救急に限らず、限られた人員ですべての救急に対応することは不可能です。どこの病院でも、理想と現実のギャップ、あるいは医師としての使命と患者さんからの要望の板挟みの中で、必死に踏ん張っているんだと思います。

今回の報道の中で、不思議なのは最終的に何とか搬送を受け入れた病院が、矢面に立って非難されているという点であり、大変象徴的ではないかと思います。

その病院にもいろいろ問題はあるのでしょうが、まったく断ったきりの病院が6カ所あるのに、それらの病院に対してはほとんど問題にあげられていません。中には、日本でももっとも幅をきかせている大学病院も含まれています。

結局、努力をしても最終的に最良の結果を出せなかったことで、またもや医療批判が一つの病院に集中していく流れが見て取れるのです。

医療には100%はあり得ないわけですが、いつでも100%が期待さているという厳しい社会状況はますますエスカレートしていくように思います。

もう一点、疑問に思ったことがあります。東京は特に大病院が集中し、今回のような産科救急に対してもネットワークが完成しており、どこで受けることができるかすぐにわかるシステムが完成していると報道されていました。

しかし、今回はそれが機能していないことが判明したわけですが、このようなシステムはすでに40年近く前にも、自分の内科開業医だった父親の時にもあったんです。

Captainシステムという名前だったと思いますが、特殊な電話端末に患者紹介情報を表示するようなものでしたが、父はまったく情報が出てこないので使えないといっていました。

情報伝達媒体がいろいろ変わっても、結局結果は同じようです。東京の産科救急のシステムは各病院の医師が日に最低2回情報を更新するというものだそうです。

しかし、ただでさえ仕事が膨大化している医師に情報管理をさせていては形骸化してしまうのは当たり前です。一定の時間にいつでも閑を作ることはできないからです。専門に情報を一局的に管理するところがないと実働的なシステムにはならないのではないかと思います。

もしかしたら、今回の事例も医師不足という言葉で片付けられてしまうかもしれませんが、もちろんそんな簡単な話ではありません。あまりにさまざまな問題を含んでいることを、医療に携わるものとして深刻に受け止めたいと思うわけです。

2008年10月24日金曜日

新作発泡酒

こんなのとか、あんなのとか、相変わらずビール業界はいろいろと新製品を出してきます。

KIRINはSTRONG SEVENという発泡性リキュール。アルコール7%ということで、アルコールが通常のビールの5.5%に比べて、高めにしてあります。

味はビール風。ただ、さすがにアルコールの匂いが強めで。あまりビール的な味が湧き立ってきません。早くに酔うにはいいんでしょうが、どうもいまいちかも。

AsahiはGinger Draft。ジンジャーエキス配合の発泡酒です。

アルコールは5.5%。ベースのあじはビールなんですけど、甘くないジンジャーエールにビールを混ぜた感じ。これもいまいち。

そこで、とっておきの一番搾りをだしました。

濃い!!味が濃い!!
やっぱり、これでしょう。

2008年10月23日木曜日

英語診療

今日は、最初の患者さんが外国の方。スリムな男性で腰痛があるとのこと。

英語圏の方のようですが、こちらはちゃんと英語は話せません。最低限の日常会話で精一杯。

大学にいると、英語に接することもよくありますし、また外国の学会などにも行くとちょっとはしゃべれるようになって帰ってきますが、開業してからはとんと縁がありません。

最近は、開示の関係でカルテもわかりやすく日本語表記をするようにという指導があるので、ますます英語を使うことがなくなってしまいました。

それにしても、情けない。しどろもどろで説明して、何とか理解してもらったようですが、あーなんで英語が簡単に話せないんだろう。

それでも、音楽は共通言語。診察室に飾ってあるBeatlesのLet It Beのシングル・レコードを目ざとく見つけて、むしろこっちの話題で盛り上がってしまいました。昔はこんなの聞いていたなんて話をしましたが、どこの国の人でも懐かしいものは同じようです。

2008年10月22日水曜日

大学進学

昔は、大学へ行く人はそうはいなかったわけですが、いつの間にか大学へ行くのは当たり前。大卒という学歴重視の社会になってしまいました。

それに対して、いろいろと反省する意見も出ては消え出ては消え。そういう自分も、もちろん大学、しかも医学部に行った訳ですから、そのことをどうこういう資格はありません。

親が医者で、こどもも医者にしたいという自然の期待があったわけですが、親に反抗する気持ちからか、高校3年生の夏までは医学部へは行きたくないといい続けていたのです。

当時は、デザインの仕事をしたいとか思っていましたし、社会科教科が好きだったので、特に地理とか歴史とかですけど、どう見ても自分は文系だと考えていたのです。

そういう科目の勉強を一生懸命やっていたように思いますが、何で夏に気持ちが変わったのか、よく覚えていません。たぶん、やっと反抗期が終わったのかもしれません。親を見ていて医者の仕事というものを、少しは理解し始めたのかもしれません。

でも、気持ちがそっちに向いても、どう頑張っても手遅れでしたね。そんなに世の中は甘くはありません。そんなに簡単に大学は入れてくれるもんじゃありません。

当時は慶応大医学部は40倍以上。「新設校」といわれた私立の医学部でも20倍くらいありました。見事に浪人決定です。今から思えば、両親は相当落胆したんでしょう。

代々木の予備校に通うようになりました。でも、まだまだ気持ちは甘かった。午前中は代々木にいましたが、昼からはてくてくと渋谷の百軒店まで歩いて、ジャズ喫茶に行きます。あまり旨くないコーヒー一杯で夕方までねばって、それから家に帰るという生活をしていました。

そんなことをしていて当然大学には入れるわけがありません。またもや浪人。そしてさらに1年間が過ぎて3浪決定となったのです。

浪人生活は苦労をして人生の糧となるみたいなことを言いますが、やはりそれは言い訳です。自分がだらだらと生活をしていて、しっかりと目標に向かってがんばっていなかっただけなのです。今、自分が何をすべきかしっかりと考えて、努力をしていなかった証拠みたいなものです。

さすがに、これはやばいと思いました。これほど親不孝なことはなかったでしょうね。これは両親の年齢になり、こどもたちが大学受験をする年齢になって、はじめてわかる話なんだと思います。

三浪してやっと本気で勉強したせいか、やっと大学に入ることができました。十分、遊びの時間を使ってしまったわけですから、大学に入ってからは、絶対に留年なんかできません。たまには再試験なんてものもありましたけれど、その後は一期に医師国家試験まで走り抜けたと思います。

こどもたちには、大学へ行きたいという気持ちがあるならば、精一杯努力をしてもらいたい。努力した結果が良い結果でなくてもいいと思います。努力しないで悪い結果になったときは、今の自分のように必ず大人になって後悔するんではないでしょうか。

後悔を先に立たせて、後から見れば、杖をついたり転んだり。後悔はしないにこしたことはありません。

2008年10月21日火曜日

難しい医学用語

国立国語研究所というのがあるんですね。医師が患者さんへの説明などで使用している言葉のうち、患者さんに意味が伝わりにくい57語について、別の言葉への言い換えや補足説明などを促す報告をまとめたそうです

確かに、医学用語のすべてが一般用語ではありませんから、医者が説明するときに思わず使ってしまい、言いたいことが伝わらないということはいくらでもあります。

特に省略語はわかりにくく、医者の間でもよくわからないことが多々あります。DMといえば、普通は糖尿病のことですが、皮膚筋炎という病気の場合もあります。街頭ではダイレクトメールになりますし、意味はいろいろです。

指の関節だって、一般の方は第1関節とか第2関節といいますが、端から数えている場合もあれば、付け根から数えている場合もある。

「すじ」という言葉もすじが痛いなどと使われていますが、筋肉の場合もあれば靭帯の場合もある。筋肉は関節を動かすものだし、靭帯は関節を動かさないようにするものです。

言葉の混乱は、あまりに多いので、それを何とかするというのは至難の業かもしれません。

たとえばセカンド・オピニオンという言葉については、主治医以外の医師に意見を聞くこととしていますが、実際には保険診療の枠の中ではちょっと違います。

主治医から資料をきちんと貰ってきて(資料の作成に保険で値段がついています)、自費で別の医者にかかるものです。

時間がかかって多くを説明しなければならない二番目の医者には、保険の値段はついていないのです。これは随分と不公平なために、自費で値段を決めていいことになっています。

実際は、ほとんどの患者さんは、主治医が信頼できないためにセカンド・オピニオンを求めるケースが多く、この場合資料を持ってくることはありません。このような複雑な事情を含んでいたりするので、一概に簡単な言葉に置き換えることは、更なる誤解を招くこともあるのではないでしょうか。

わかりやすい説明をすることは大変重要ですし、自分も日頃から実践しているつもりなのです。しかし、ただわかりやすい言葉に置き換えるのではなく、中にはそのまま使って、むしろその意味を一般の方に衆知していくほうが良いものも随分とあるように思います。

2008年10月20日月曜日

びしょびしょ美女犬

うちのワンコは、どうも風呂が嫌いやねん。なんでやねん。

たぶん、生まれて1年目くらいの時に連れて行ったキャンプが原因かもしれへん。キャンプ場に来ていた他の大きな犬にびっくりして、あわてて走り回って、小さな池に落ちてもうた。

わてらも驚いたけど、ワンコ自身が一番肝を潰したんとちゃうやろか。そのまま初泳ぎ。向こう岸まで一気に泳いで、飛び上がるように走り抜けてしもた。

そやから、きっと水が怖いんとちゃうか。

でもって、風呂に入れようとすると、機敏に察知して逃げるんですわ。それでも、何とか捕まえて、こんなんなってしまうわけです。

ドライヤーの風を嫌がり、そのあたりをびしょびしょのまま走り回るんやから、そりゃもうごっつう大変なことや。びしょびしょやがな。

まぁ、毎日のことやないさかい、少しがまんも覚えて欲しいもんやがな。ちなみにうちのワンコは♀でっせ。

2008年10月19日日曜日

高齢者向け講演会

今日のイベントその2。

7月末にやって以来2ヵ月半ぶりに、高齢者を対象とした講演会をやりました。

基本的にはしゃべることは嫌いでありませんので、ご希望があれば何時間でも話しますが、今回は1時間という予定ですので、膝と腰に絞って「自分で守る腰と膝」というテーマに限定させていただきました。

5、60人くらい集まっていただき、なかなか盛況だったようです。誰でも、年を取ってくると関心の無いわけが無いテーマですから、けっこうしっかりと聞いていただけたように思います。

防災訓練

今日のイベントその1。

都筑区の中川西小学校での防災訓練に、医師会として参加しました。これは医療救護拠点でのトリアージのデモンストレーションをお見せすることが目的です。

トリアージというのは、阪神淡路大震災以後に注目されるようになった、大勢の負傷者が出た場合の治療の優先順序を示すためのもので、これによって効率的に助かる人を助けようというものです。

救急医療では、患者さんを順番に見ていくわけで、心肺停止状態の人がいれば、その方の蘇生に全力を尽くします。しかし、災害医療では、そういう方に時間を費やしていると助かる人の治療が遅れてしまいます。

したがって、冷たいと思われるかもしれませんが、心肺停止の方はそのままにしておきます。また、少なくとも命に別状がない方は、場合によっては治療を後回しにすることもあるのです。

この辺を一般の方に理解していただくことが大切です。

今回は地域の方から電気的除細動機、いわゆるAEDの使い方も見たいという希望があり、この手の防災訓練では初めて取り入れました。ただし、AEDを使わなければならないような状況は、実は手をかけるようなことはないわけで、基本的には災害時に使われることはかなり稀と言えると思います。

そのほかに備蓄薬剤や医療器具の点検なども行いましたが、まだまだ検討が必要なことばかりで、防災担当理事としての仕事はいろいろありそうです。

2008年10月18日土曜日

新羽・味くり家

今夜はクリニックの歓迎会で、新羽の味くり家(みくりや)にいってきました。

さとちんさんのレポートはすでにあって、よく知られた店。地鶏の焼き鳥の店で、さすがに、うんま~ぃ。

1串350円平均くらいみたいなので、けして安い店ではありません。しかし、いずれも、なかなか旨い。つくねもなかなかのもんです。

今夜はコースで薬膳鍋がメインでした。これは、かなり辛い感じですが、けっこう甘みが強い。最後にご飯をいれて、おじやは最高でした。好みで稲庭うどんもえらべます。

飲み放題コースだったので、ずらりと並んだ焼酎類はどれでも好きに飲んでいいというのが楽しい。

飲み会だったので、一押しの親子丼を食べれなかったのが心残り。次回、親子丼を味わいたいと思うわけです。

これで、クリニックのスタッフの結束は高まり、チームあすなろは更なる栄光を目指すのでした。

2008年10月17日金曜日

Let's 医師会 10月

このLet's 医師会というタイトルを最初に使ったのは、去年の10月ですから、丸々1年以上の連作エントリーであるわけです。

医師会という会は一般の方からすれば、大変にクローズな会で何をやっているんだかよくわからないというのが普通の考えだと思います。昔のイメージが残っている人には、医者の利益を守るための政治的圧力集団というイメージもあるのではないでしょうか。

そこで、医師会の仕事を可能な範囲で一般の方に伝えることが、このタイトルの大きな目的になっています。

最近の医療問題で、勤務医に対しての同情的な意見がメディアでも多く展開され、開業医はやや悪者になっている部分があるというのは開業医のひがみでしょうか。

自分も勤務医をさんざんやった経験から言わせてもらえれば、基本的には医療のことだけをかんがえていればよかった勤務医のほうが何倍も楽でした。

もちろん自分で好きで開業したんだろう、と言われればそれまでですが、開業医のほうがより患者さんに近いところで経営を含めてやらなければならないことは山ほどあります。

それでも昔は収入の多さが、その仕事量の多さをカバーしていたと思います。今は極度の医療費抑制のあおりで収入は減少する一方です。そして、いろいろな安全対策で支出は増える一方。

おっと、ぐちを書いている場合じゃありませんでした。

そこで、医師会です。医師会は、もちろん開業医が中心ですが、一人ではなかな大変ないいろいろな情報の整理をして、業務の効率化を図るための組織です。と、同時にそれぞれの地域の健康を守るための行政の取り組みに協力しているわけです。

これまでに書いてきたような、いろいろな医師会の仕事を一般の方に知ってもらえれば、こんなブログでも多少は存在価値があるというものです。

でもって、今夜は理事会でした。自分は、今年一番の担当仕事である講演会と救急講習会を終わって報告するだけでしたが、ほかの先生は市の分科会に出席して報告したり、いろいろと協議したり大変です。

早く帰ってビールを飲みた~いぃ!!

2008年10月16日木曜日

横濱家

横浜市の北部に住んでいて、横濱家でラーメンを食べたことが無い人はいない。・・・と、思うんですが、人気のラーメン店で、チェーン展開している割には、なかなか味が落ちないのが不思議。

そこには秘密があるようです。基本的なベースについてはセントラル・キッチン・システムを持っているらしい。チェーン店ですから、店によるばらつきを減らし、コスト削減につながる方法として、しばしば外食産業では使われる手。

こしのあるちぢれ太麺なんかを、独自に作って使用しているものと思われます。スープは醤油とんこつ。背綿油は乗せませんが、かなり浮いている油は大目。その油の層に守られて、熱さが逃げない。ところが、このスープ、店によってけっこう違う。つまり、店の客層によって各店の特徴をだしているんですね。

自分が一番最初に行った店、そして一番よく行く店は東名川崎インターを降りて、尻手黒川通りを清水台の交差点の方に行った所にある東名川崎店。濃厚こってり系の味にやられました。

これに好きなだけ紅生姜を、どっか~んと乗せると最高です。ラーメン店としては、ものすごく高い天井も新鮮で、圧迫感が無くてお気に入りなのです。

ところが、都筑区のすみれが丘店に行ってびっくりしました。味が淡白というか、魚ベースの和風味が強いんです。ちょっと意外でした。これは、ファミリー客が多いための工夫のようです。

市ヶ尾店も同じような傾向だったと思います。たまプラーザの駅前店は、一度しか行っていないので、あまり記憶にありません。

さて、今日は昼に都筑区平台にある本店に初めて行きました。ところが、またまたびっくり。ほかの店より、むしろ小さくて、よくあるサッポロラーメンのチェーン店みたいな感じ。それも、なんでこんなところにラーメン屋?という感じの場所です。都筑区のゴミ焼却場の煙突の横といえば、わかりやすい。

さらに食べてびっくり。明らかに醤油味が強くなっているのです。これはこれで、なかなかいける。いままで行かなかったのが悔やまれました。

ラーメン業界も生き残りは大変と言いますが、流行る店というのは一工夫も二工夫もしているもんですね。

2008年10月15日水曜日

一番痛い注射

と、言っても、人によって感じ方は違うわけですが、おそらく腱鞘炎の注射はその人が経験する痛い注射のベスト3くらいに入るのでないかと思います。

腱鞘炎とは読んで字の如く、筋肉の先の紐の部分の腱の鞘(さや)で手の平の指の付け根付近、あるいは手首の周囲などで腱が浮き上がらないように押さえているトンネルです。

手を使いすぎた場合などに、腱と腱鞘がすれて、その結果炎症を起こした状態が腱鞘炎。炎症を起こすと、腱鞘は腫れて腱をしめつけ痛みや動かしにくさを出してきます。

そこで、炎症を抑えるステロイドという副腎皮質ホルモンの薬をこの腱鞘内に注入しようという治療法がしばしば使われるわけです。もともと窮屈なトンネル、それも炎症を起こしてさらにきつい状態のところへ無理矢理薬を注入しようというのですから、痛くないはずがありません。

テレビドラマとかで、急に意識を失ってばったり倒れるなんていうシーンがありますが、そんなことはあるまい、と思うでしょう。実はあるんです。

腱鞘炎の注射で、「大丈夫ですかぁ」なんて聞いてみると返事がない、顔を見ると蒼白になっていてばったり倒れる。こんな経験が今までに2回くらいあります。いずれも男性。男は痛みに弱いんですよね。その点、女性は偉大です。

こんなことを書くと、もう注射しようという患者さんがいなくなってしまうかもしれませんが、もちろん一般的な治療として広く行われていることで、大丈夫な方も大勢います。それで治るなら、我慢できないほどのものではありません。

まぁ、痛くないですよ、心配ありません、と言って注射するとむしろ「すごく痛いじゃないか」と怒られてしまいます。なるべく大袈裟に言っておいた方が、「思ったより痛くなかった」となりますので、あしからず・・・

2008年10月14日火曜日

若木骨折

連休明けで雨というのは、Tensionが下がります。

体育の日で運動をして、どっか痛めたとかで受診する人がいるんじゃないかと、勝手に決めているところ。人の不幸を期待しているようじゃいかんぞ、と天の神様が罰に雨を降らせたのかもしれません。

スタッフを増やして臨戦態勢にある自分としては、正直言って気がせくわけですが、こればかりは鐘や太鼓で客を呼ぶわけにはいきません。

巷では早くも紅白歌合戦の出場者を予想したり、医師会でも新年会の日程を考えたりと、どんどん時間は過ぎて行き、早くも今年も終わりが見えてきました。

来年の話をすると鬼が笑うといいますが、年を取ると時間が経つのが早い。今年の目標を考えているうちに、来年のことが混ざってきます。こういうどうでもいいようなことを考えてしまうのも、雨で暇だったから。今日の外来でGreen Stick Fractureの患者さんがいました。

Green Stickとは、緑色の若木のこと。Fractureは骨折。大人の骨は、言ってみれば枯れ枝です。骨折するときは、ポキっと折れます。それに対して、10代のこどもは骨が柔らかく、しなるように折れるわけです。

完全に折れていないので、意外と痛がらない。一見すると内出血も無く、捻挫か打撲かと思ってしまいますが、やはり骨折の良くある場所を痛がっている時はレントゲン検査は欠かせません。

自分は明らかな肉離れのような、骨とは関係なさそうな怪我の場合にはレントゲンはとりませんが、こういうときはアンテナがピピっと感じるというのも伊達に25年も整形外科をやっているわけじゃありません。

まぁ、ちゃんと固定していれば治りは早いので、まぁこのくらいはいいやと思わず、是非受診してください。

2008年10月13日月曜日

Milenkovich / Paganini Solo

ピアノは一台でソロと伴奏をしやすい楽器ですから、独奏曲は山ほどあります。

それに比べるとほとんどの管楽器や弦楽器は基本的には単音楽器の構造から、なかなか独奏というのはやりにくい。バイオリンはピアノに次いで、独奏楽器として人気がありますが、独奏曲となるとかなり限られてしまいます。

バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全12曲は、ピアノの平均律クラヴィアとともに独奏曲としては聖書のようなものでしょうか。そして、イザイの無伴奏曲6曲も、しばしば取り上げられることがあります。

自分は、もちろんバイオリンは習ったことはないので、純粋に音楽の聞き手としてしか接することはあません。チェロの心休まる音色に比べて、バイオリンは高音が耳障りに思うことがあり、あまり好きではありませんでした。

正直言って、同じバッハの無伴奏ならチェロの方が圧倒的に好きです。ただし、天才パガニーニの24の奇想曲だけは違います。

これは、きっとバイオリン奏者を目指す人にとっては、たぶん最大の目標、最高到達点を示すものではないでしょうか。

バイオリンという楽器が持てる技術のすべてが詰まっているといわれ、確かにテクニックのためだけの部分もあるようには思いますが、全体を通して音楽的な完成度はもの凄いものがあります。

リストはここからいくつもの主題をかりて、大難曲練習曲を書き上げました。かつて五島みどりは17歳でレコーディングして話題になりました。その他、多くの名だたる奏者が録音を残しています。

さて、今回のチョイスはステファン・ミレンコヴィチです。パガニーニの他の無伴奏曲も含めた録音はこの人だけです。1977年旧ユーゴスラビア出身で、まだまだ若いバイオリン奏者で、録音もまだ多くはありません。

その少ない録音の中に、すでにバッハの無伴奏とパガニーニの無伴奏があるところは、かなりテクニック的にも自信があることをうかがわせます。

実は、誰の演奏を購入しようかいろいろ迷ったのですが、このミレンコヴィチ盤はもちろん聞いたことはありません。けっこう冒険してみたつもり。届くのが楽しみです。

2008年10月12日日曜日

整形外科開業医 その2

整形外科では再診をなるべく増やせることが基本戦略になります。一人の患者さんが1回受診することで得られる診療報酬を患者単価といいますが、外来では内科は5000円から7000円。整形外科では2000円~3000円といわれています。

標準的な診療所では、内科なら1日に30人から40人の患者さんが来院されれば経営的には問題ないようですが、整形外科は80人以上、できれば100人というのが目標になります。

これは患者単価がないかの半分ですが、診療所のスペースとしてはリハビリスペースの関係でないかの1.5倍から2倍必要だからです。内科は30~40坪程度ですが、整形外科は最低でも50坪。

うちは75坪あります。かなり広めなので、その分、リハビリのスペースは広く、また待合室もかなりゆったりとしている方だと思います。これは、将来的な業務拡張にも対応できるように自分で決断した広さですから、家賃が高くても文句は言えません。

そんなわけで、整形外科は数をこなしていかないといけないということになるわけです。はやっている整形外科は朝から、患者さんが一杯待っていて、リハビリの順番を待っていると聞きます。

その大多数はお年寄りです。診療書では、高齢者の膝や腰の痛みの治療が多くなりますので、昨今の高齢者医療抑制政策の影響をもろに受けてしまいます。

ところが横浜市都筑区は、とにかく人口の平均年齢は37.5歳という全国的に見ても超若い。老人施設はむやみやたらと増加してはいますが、とにかく高齢者比率は大変低いわけです。若い世代ではけがが多くなるのですが、骨折などはたいてい病院に行かれてしまうので、診療所にはなかなか受診しません。

そんな状況ですから、いまだに当直バイトをやめられないという話になるわけですが、それでも何とかここまで生き残っているのはいろいろな要素があります。

経営的には最大の支出は人件費ですから、少ない人数で仕事をこなしてくれるスタッフの力が大きい。もちろん、その分自分も院長だからとふんぞりかえっているわけにはいきません。「まぁ、よく動く院長だねぇ」と患者さんに言われたことがありますが、動かざるを得ないわけで、自分でできることは自分でするしかありません。

そして収入を支えているのが、関節リウマチという病気であることは間違いない。患者単価は内科並みになりますから、「芸は身を助ける」じゃありませんが、何とか少ない患者数でもやっていられる大きな原動力なのです。

ですから、よりいっそう勉強をして、大学病院で行う治療と同じレベルのことを地域で提供できるように努力したいと思うわけです。そこに、大学の外来を続ける大きな意味があります。

また当直も大変役に立っている。と、いうのもリウマチ患者さんは内科的な問題も多く抱えているので、手足のこと以外は知りませんとは言えません。当直しているとほとんど内科の仕事ばかりなので、何とか自分の専門外を補う役に立っているわけです。

一般の若い患者さんについては、なるべく早く治すのは当たり前ですが、ちゃんと説明をして理解してもらうことが、これも当たり前ですけど重要で、次に問題が起こったときにリピートしてもらえることが目標になります。

2008年10月11日土曜日

整形外科開業医

整形外科開業医ってどんなのよ。

全国平均的には毎日100人くらいの受診者がいて、大体の年齢は60歳代。腰と膝の痛みで大多数を占めてしまいます。半分くらいは物理療法という、温めたり牽引したり、あるいは電気をかけたりする治療。これは毎日のように通ってもらうことになる。こんな感じでなんとか経営的には成り立っているわけです。

さてさて、横浜市都筑区はどうかというと、なんと言っても人口の平均年齢は40歳以下。これは全国的には驚異的なことです。実際、うちのクリニックでも患者さんの平均年齢は40歳代です。

こういう若い世代では、慢性的な痛みで定期的かつ長期的な通院は必要がないことがおおいのです。うちの場合は、開業して3年弱ですが、やっと一日の平均患者数が50人を過ぎて60人になろうかというところ。

特に、どかーんと増えることも無く、じわじわと口コミが広がってくれたことが、もっとも大きな増患の要因だと思っています。たぶん、おなじ地域の整形外科クリニックに比べれば、だいぶ少ないと思います。

スーパーで健康相談を実施したり、違法すれすれでチラシをばらまいたりもしたました。しかし実際に、はっきりとした効果は感じられませんでした。開業して2年たって、じたばたしても駄目だっと居直りました。じっくりと口コミが広がるのを待つしかないと思ったわけです。

良い口コミが広がるためには、なるべく早く患者さんの悩みを解決するしかありません。ずるずると物理療法で引っ張ってもだめです。「あそこへ行けばすぐ直してくれる」という評判が広がることが大切。

ただし、患者さんによって対応をよく考えないといけません。原因をしっかりと説明してもらいたい方もいれば、とりあえず痛みを減らしてもらいたい方、明日の試合に何とか出たいと思っている人もいれば、リウマチではないかと心配している方もいます。

できる限り患者さんの要望に沿うように治療をしなければならないのですが、医者としてこれだけは譲れないということもあります。患者さんの希望だけで治療していくと、たいていは不十分になってしまうのです。

結局、そのギャップを埋めるのが、患者さんとの会話。どんなに無駄な話でも、不必要なことはひとつもありません。ですから、経営的に成り立つものなら、診察時間は長いほどよい。いわゆる「3分診療」が嫌だと思っているのは医者も同じ。

2008年10月10日金曜日

がんばれ、自分。

10月10日というのは・・・えーっ!! 体育の日じゃないの?

やっぱり、祝日はちゃんと日にちで決めてもらいたいなぁ。自分たちは、振り替え休日とか、ハッピーマンデイとかいわれても、それを有効に使えない人種なんですよね。

連休は嬉しいけど、連休があると仕事がたまって、休み明けがかえってつらい。勤務医をしていたときも、そう思っていました。

開業したら・・・もっと休めなくなりました。というか、休みが怖い。休むと、患者さんが来なくなるんじゃないかと思ってしまいます。できることなら毎日でもクリニックを開けている方が気が休まるかもしれない。

実際には、スタッフの確保とか、いろいろいな問題もあるのでなかなかそうはいきません。で、もって、クリニックの休日はひたすら当直バイトに明け暮れるわけです。連休があれば当直が増えるだけ。

次の年末・年始の休みもそろそろ考えないといけません。去年は12月31日に家族総出でクリニックを開けました。1月になって元旦と2日は当直、4日から再びクリニック。今年もカレンダーとにらめっこして、どうするか思案中です。

開業する前に、友人と毎年年末キャンプに行って浴びるほど酒を飲んだりしていたんですけど、まだまだそんなことをしているゆとりはありません。まだ、長い休みがほし~い、というほどまでは言いませんけど、少なくともクリニックの休みの日くらいは休みたい、というのは贅沢?

そう、贅沢ですよね。外来で患者さんと話をしているのは、本当に楽しい。一番、医者になって良かったと思えるようになりました。ただ、しゃべり続けるのは疲れます。疲れを感じるようになってきました。

おいおい、そんな弱気なことを言っていちゃいかんぞ。

今日は、自分を応援する目的のブログでした。

2008年10月9日木曜日

Chick Corea / Return to Forever

う~ん、またしてもジャズの名盤。ジャズを聴いていく上で避けては通れない一枚なのです。

チック・コリアは60年代に登場し、初めはビル・エバンスの影響をもろに受けていながら、生来のラテン風味を生かしたサウンドを聞かせてくれました。

その後、ハービー・ハンコックの後を継いでマイルス・デイビスのグループに参加。火の出るようなエレクトリック・ピアノを弾いて。マイルスの電化に一役買いました。マイルスを離脱後は、さらにフリーなアプローチに突進していくのですが、1972年のこのアルバムで180度方向転換。

後年クロスオーバーとかフュージョンの原点というような解説を目にすることがありますが、ちょっと違います。あえていうなら原点は1968年のマイルスのBitches Brew。

まぁ、それはいいとして、ここにはラテンフレーバーの大変耳障りの良い音楽が一杯。後にも先にも、チックだけのサウンドなのです。

フローラ・ピュリムの楽器的なハイトーンのボーカル、盟友ジョー・ファレルのフルートとサックス、ラテンリズムの溢れるアイアートのドラム、そしてバカテクのスタンリー・クラークのベース。

すべてがこれ以上は無いくらいに見事なアンサンブルを聞かせてくれます。発売当初LPレコードのB面すべてを使ったSometime ago~La Fiestaのメドレーは鳥肌が立つような緊張感が続き、何度聞いても素晴らしい。

この後70年代のチックはReturn to Foreverをグループ名にして、どんどんロック色を強めていくわけです。

2008年10月8日水曜日

合う合わない

患者と医者の話。患者も人間、医者も人間。

良い医者、悪い医者、いろいろな評価があっても、普遍的なものではありません。

自分が、こいつはひどい医者と思っても、その医者じゃないと嫌だという患者さんは必ずいるものです。患者さんも、何この医者と思うことはしばしばあると思うんですが、別の患者さんは好きという。

うちに通院していた患者さんがお母さんを連れてお出でになりました。自分としては、丁寧に説明したつもりです。老化現象的な問題だったのですが、あまり直接的な表現は避けてお話をしました。でも、その後は通院されることはありませんでした。

後で聞いたら、とにかく痛いところを何とかしてくれればよかったのに、年を取ったせいだという説明を長々とされたのが面白くなかったということでした。う~ん、難しいですよね。

薬を出してくれるだけで話をしてくれないと思う患者さんもいれば、薬を出してもらいたいだけなのにいちいち症状を聞かれて面倒だと思う方もいるわけです。

もちろん患者さんは医者を選べても、医者は患者さんを選べませんから、どんな患者さんにも少しでも合わせるよう努力はします。でも、最終的には人間ですから、どうしても満足してもらえないということはあるわけです。

自分は過去に一人だけ、頼むから二度と来ないでくださいとお願いしたことがあります。その患者さんは病気が手術で何とかなると思っていて、外来にやってきては1時間近くねばって、いろいろな質問をしてくるのです。

手術をしてもよくはできないと、いくら説明をしてもわかってもらえません。当然、外来全体に支障をきたすわけです。ところが、ほかの病院でも食い下がって、結局負けて手術をしてしまう医者がいるんです。当然、結果は良くありません。

すると、自分の外来に戻ってきて、何で良くならないのかという質問を延々としていくのです。さすがに、どうしようもありません。なんで手術をしちゃったのよ、と執刀した医者を恨みたくなります。

さらに、別の病院でまた手術を受けてきて、もっと状態を悪くして戻ってくる。さすがに、もう勘弁してくださいという気持ちになりました。

これは患者さんが悪いわけではなく、もとは手術をしてはいけないということをしっかり説得仕切れなかった自分にも責任があるんですよね。

この患者さんからすれば、自分は「合う」医者だったのかもしれません。ところが、自分はこの患者さんとは「合わない」と考えてしまったのは、やはり医者としての失敗だったように思います。

患者さんに合わすということは、患者さんの立場を理解するということで、医者として基本的な必須の技術なのだろうと思います。早く、そこまで習得したいと思います。

2008年10月7日火曜日

医療機関検索

さとちんさんのブログは都筑区ブロガーのお手本の一つでありますが、昨日の話題は医療機関検索サイトの話。自分たちも限られた広告資源という意味では、大変にきになるところです。

自分も「都筑区 整形外科 口コミ」などというキーワードでネット検索をしてみたりしますが、なかなか思ったようなものには当たりません。

改めてさとちんさんが紹介しているところを見ると、うちの口コミの一番手は投稿者の名前と内容からすると自分が開業のときにお世話になった開業コンサルタントさんに違いありません。

ほかのは、おそらく一般の方だと思いますが、まあ、こういうのはサクラがかなり混ざっているんだろうな、と思ってしまいます。

だいたい当事者がそう思っているんですから、一般の方はもっと嘘くさいと考えているのではないでしょうか。結局、なんでそうなるかというと、ネガティブな意見は載らないからだと思うんですよね。

もちろん、ネットという匿名性のある世界で、悪口の言い合いをすることには同意できませんが、褒めてばかりでは何となく真実味が薄れてしまうのも事実です。だから2chのようなところが人気があるんでしょうね。

このブログでも書いている人間の正体がわかっているいじょう、いろいろ書きたくても抑えている部分はあるわけで、ある程度きれいにまとめている部分はあるわけです。でも、そういう制約があるなかで、自分らしさを出していければいいわけです。

まぁ、例によって何を言いたいのかわからなくなってきましたが、とにかく頑張って続けていこうと思うわけです。

2008年10月6日月曜日

電子手帳

2000年から数年間、電子手帳を使っていました。機種はSonyのClie。でも、2005年にSonyがPDAから撤退を表明して、サポートが無くなってしまったので、自然と使わなくなってしまいました。

そしたら、先日知り合いの先生が、今でも使っているというので、じゃぁもう一度整備してみようか、ということになりました。とりあえず、カメラ機能はいかれてしまったようで写りませんが、それ以外は何とか大丈夫そうです。

でも、パソコンとの連携がいまいちあやしい。少なくともWindows Vistaではまともに動きそうもありません。XPの元で動かしても、しばしば止まってしまいます。うーん、不安だなぁ。

それでも、何度かやっているうちに、もともとそろえていたソフトを入れなおして、何とか使えるようになりました。最後に地図を載せて出来上がり。

数年前と違ってMemory Stickが大容量になったのが助かります。5年前には1GのMemory Stickが10万円近くしていたと思います。清水の舞台からとびおりるつもりで半分の512Mを購入しましたが、今はわずか数千円で2Gとかが買えてしまいます。

以前なら東京と神奈川の一部だけしか入れられませんでしたが、今なら関東地方全部でも楽勝です。でも、逆に今はそんなにいりません。横浜市の北部だけで十分。持ち歩くNAVIみたいなもんです。

ゲームもちょっといれました。でも、やっぱりスケジュール管理はアナログの手帳のほうが早いし楽ですね。まぁ、当分おもちゃにしてみます。

2008年10月5日日曜日

防災イベント at 公会堂

今日は、都筑区区役所のある総合庁舎で医師会と区役所が協力して、防災関連のイベントを行いました。

公会堂の前の市民スペースで、水道局、東京電気、東京ガス、NTTなどのライフライン企業の展示とともに、お昼から医師会主催で救命救急講習会を行いました。

今までは医師会館で行っていたので、外のオープンスペースに飛び出しての開催は初めてのことです。それで、ちょっと考え違いをしていました。ある時間に一斉にスタートできるもんではないんですね。

通りがかりに、面白そうと思う方が足を止めるわけです。一度に盛大にやるより、長い時間にちょっとずつやっているのがいいようです。

詳しく説明しながらやるのは、12時から1時半まででしたが、その後も心肺蘇生の練習用人形を減らして、3時まで途切れなく実技を希望する方が後を絶ちませんでした。

2時からは公会堂で講演会。今回のテーマは「新型インフルエンザ」。ちょっと人数は少なめでしたが、熱心に聴いていただけたと思います。

Dr.Flicker with II世も通りすがりに声をかけていただきました。
それにしても、当直明けで、激疲れました。ふ~。

2008年10月4日土曜日

クリニックに新人

久しぶりに、昨日と今日は天気が良くて、いかにも秋晴れというようなさわやかな気候に恵まれました。いよいよ秋本番という感じです。

クリニックでは9月にタウンワークにスタッフ募集を出しところ、ちょうど時期がよかったのか、それとも年齢不問・経験不問がよかったのか、思っていた以上に応募をいただきました。

応募していただたいた方々、特に面接にまで来ていただいた方々には厚く御礼申し上げます。

そこで、看護師さん一人とリハビリテーション助手さん二人が新たにうちのスタッフに加わることになりました。これで、家内と長女にずーっと貧乏クリニックを支えてくれている受付嬢3人に加えて新たに3人のスタッフが加わり、だいぶ人数的にはらしくなってきました。

とはいっても、常勤を雇い入れる余裕はまったくありませんので、皆さんパートということになります。ますます、当直バイトをやめられなくなってしまいました。

隣の泌尿器皮膚科クリニックは、スタッフが固い結束のもとほとんど微動だにしません。これは院長先生の人柄が大きいのかもしれません。うちも見習いたいものだと常々感じています。

同じ時代の同じ空気を吸っている仲間として、クリニックをよりよいものにするために一緒にがんばりましょう。

Welcome to Our Clinic!!

2008年10月3日金曜日

駅前地下駐車場


センター南駅前の地下駐車場は500台収容可能。これって、けっこう凄いことです。

たまプラなんかは、あまり駐車場の整備がうまくいっていないので、路上駐車なんかは普通に行われています。

センター南は、うちのクリニックの裏のコーナンの道以外では、あまり路上駐車は見かけません。この地下駐車場が、大変意味があるというわけです。

もっとも、一般の時間貸し駐車場もいっぱいありますので・・・それだけ土地がうまく使われていないということでもありますが・・・最近は駐車料金のディカウント合戦もヒートアップ。これは、使う側にとってはありがたいことです。

そんなわけで、地下駐車場は最近地下1階と2階のうち、地下2階はずーっと休業状態です。

でも、駅のすぐ前のTIMESは年内限定なので、もう少ししたら、またにぎわいますから、もうちょっとの辛抱ですよ。

2008年10月2日木曜日

リウマチ医は何を治すのか

現代の関節リウマチという病気の治療は、薬物療法が中心であることは間違いありません。特に21世紀になって、生物学的製剤の登場は革命的な変革をもたらしつつあります。

しかし、薬物療法ですべての患者さんで完全に病気を治せるわけではありません。薬の効果には個人差があり、中にはどんな薬にも抵抗性の患者さんもいるわけで、その結果関節部の骨の変形をきたしてしまえば、もはや薬で何とかするというわけにはいきません。

その場合は、手術療法や装具療法といった整形外科的な治療の適応が必要になるわけです。とは言っても、手術をすれば、元の健康な状態に戻れるわけではありません。

薬物療法の効果が期待できる関節リウマチそのものの痛みは、基本的には安静時痛です。つまり、じっとしていてもうずく痛み。それに対して、骨の変形からくる痛みは運動時痛。これは動かしたときの痛みです。

痛みのある関節が腫れはたいしたことが無く、動かしたときだけ痛みが出るようなら、いくら薬を代えたり増やしたりしても効果は期待できません。

多少極論すると、関節リウマチの治療は、血液検査結果に対して行う内科的療法とレントゲン検査に対して行う外科的療法のバランスの上に成り立っていると言えるかも知れません。

もちろん、最も重要なことは患者さんそのものです。病気の治療は、血液検査を良くする事でも、レントゲン写真を良くする事でもありません。患者さんの症状を注意深く見ていくことを抜きには意味がありません。

実際、血液検査が悪くても、まったく苦にしない患者さんがいます。どんなに変形していても、生活上不便に思っていない患者さんもいるのです。それぞれの患者さんの生活の中で求められる治療結果は、人それぞれであるということです。

もちろん絶対的な改善も重要ですが、そのために薬の副作用などを出しては元も子もありません。その患者さんにとって、最も安全で最大の効果を出せる治療を選択することが医者のプロのとしての仕事です。

病気の治療は、人に対して行われるものであって、血液検査の数字やレントゲンの見た目を良くする事ではないのです。

もんじゃ

うちの長女がもんじゃ奉行となり、夕食はもんじゃ焼き。

どんなもんじゃ。

桜海老、いか、たこなどをいれて楽しみました。一番美味しかったのは、味がしっかりするのでたらこ入り。

つい先日、群馬でかき氷に使ういちごシロップを入れたもんじゃ焼きを紹介していて、お奉行様に進言してみましたが、即却下されました。

ちょっと味見してみたかったかも・・・

2008年10月1日水曜日

インフルエンザ・ワクチン接種開始しました

本当に年を取ると、時の流れが速いと申しますが、今年もあっという間に10月になりました。このところの急な冷え込みで、巷では11月並のすずしさということで、皆様体調管理に苦労されていることと思います。

まぁ、日本の中で神奈川県、それも横浜市ともなると寒くなっても北海道や東北のようなことはないわけですが、寒くなるといろいろ病気も増えてくるので注意をしたいものです。

さて、インフルエンザワクチンが入荷しましたので、ご希望の方に接種をいたします。

ワクチン接種は月曜日・水曜日・土曜日に限らせていただきます。

また、昨年までは予約でやらせていただきましたが、今年は予約はありません。在庫が無くなりしだい終了とさせていただきますのでご注意ください。小児の場合の2回目をご希望の方でも、在庫がなければできない場合があります。

在庫の有無を確認の上来院してください
TEL 045-949-1821

費用は自費で2100円(含む消費税)です。この値段は3年間据え置きで、ぎりぎり赤字にならない額ですのでご理解ください。公的補助のある方は自己負担2000円です。なお、ワクチンは通常のものだけで、アレルギーのある方向けの製剤ではありません。

当クリニックの入っているセンター南医療ヴィレッジの各診療所でもインフルエンザワクチン接種は行えますので、それぞれのクリニックでもご相談いただくとよいと思います。

昨年は例年よりも大流行しそうな勢いで始まりましたが、タミフル問題でワクチン接種をした方が多かったせいか、意外と発生が抑えられたようです。ワクチン接種の効果を顕著に証明した年だったように思います。

もちろん、接種すれば100%インフルエンザへの罹患を回避できる訳ではありませんが、転ばぬ先の杖として是非お勧めいたします。

Integrated Circuit

昔、昔、エポキシ基盤に回路を書いて、1mmのドリルで穴をあけ、抵抗とコンデンサーとトランジスタをハンダ付けということを随分とやりました。

大きくても15cm四方程度の基盤に埋め込めるトランジスタなんて、せいぜい10個程度です。

ところが、オペアンプという1cmくらいの蛸みたいなのが登場して、この中に数個のトランジスタが含まれるようになって、だいぶ便利になりました。

そしてIC(集積回路)は数千個分のトランジスタが入っているという驚きの代物。こりゃ、すごい。でも、その分基盤を手作りする楽しみはだいぶ減ったように思いました。

今のICは、もう何万個、いや何十万個、それ以上の半導体が入っているわけで、コンピュータのマザーボードをみても、IC以外はたいした部品はほとんどありません。

まぁ、小さなパソコンでも、同じものをトランジスタで手作りしろといわれたら、たぶん一部屋全部機械で埋まってしまうでしょうね。