2009年1月12日月曜日

都筑区15周年

自分がクリニックを開業した横浜市都筑区は、横浜と言っても潮の香りはせず、港町ヨコハマという雰囲気ではありません。

横浜市の中では最後にできた区で、今年が分区して15年目になるわけです。いわゆる港北ニュータウン構想の中心である、センター南駅とセンター北駅を真ん中にして、周囲を囲む青葉区、緑区、港北区の3区から独立しました。

はじめてこの地区との関わりを持ったのは、母校から緑区の病院の非常勤を仰せつかったときからです。それが、平成4年ですから、その時はまだ都筑区はありませんでした。翌年、非常勤から常勤の整形外科医長となって、その翌年の平成16年11月に都筑区が誕生したわけです。

なんか、そう考えると自分と都筑区の誕生とは赤い糸で・・・

そんなことはないですけど、医長を辞したあとも、結局こどもの学校のことを考えて、青葉区に住むようになったので、この付近の発展もだいぶ目にしてきました。

青葉区に住み始めて、港北ニュータウンというのは、なんかやたらとモダンな街だというので、来てみるとセンター南もセンター北も駅前に大きな商店ビルがあるだけで、あとはやたらと空き地ばかりという印象がありました。

平成17年12月にいざクリニックを開いてみて、人口は17万人。それが、3年間で19万5千人だそうです。今年中に20万人を突破することはまちがいありません。

しかし、新しい地下鉄開通などのバブルに踊らされたようなところがあって、似たような大型商業ビルの乱立や、クリニックの新規開業バブルなども含めて、これからその中身が問われることになるんでしょう。

駅前のバスロータリーは、ある意味、駅の表玄関です。自分のクリニックのビルはそのセンター南駅のバスロータリーに面しているわけですが、これが寂しい。それでも去年のauneの開業で、ちょっと駅前ビルらしい風情が生まれました。

しかし、駅に隣接した土地が空き地のままでは、どうにもこうにも始まらない。今年の初めから、auneの本館?が建設工事を始めるという噂でしたが、このところの景気の冷え込みなどの世相を考えると、当分着工されることはないんじゃないでしょうか。

平均年齢が40歳に満たない激若い街、
その一方で老人施設や高齢者マンションの乱立する街、
モダンな街並みと都筑野菜を作る農地の混在する街、
比較的地盤が良好なので港地区が壊滅したらかわりに市政を担う予定の街
などなど、いろいろな言い方ができる多面的な街のこれからの発展を、クリニックとともに見ていきたいと思います。