2009年1月10日土曜日

来年への期待

今年も、早いもので・・・あと355日。光陰矢のごとし、月日はあっというまに過ぎていきます。

今年を振り返ってみると、投げ出し福田内閣の後に拾い物で総理の座についた麻生総理でしたが、昨年後半にアメリカ発の世界規模の経済危機が始まり、いきなりどん底に突き落とされました。

当初は減税目的で消費の拡大をはかるという趣旨であったすぐにでもばらまくはずだった定額給付金も、いざ配布されたのは4月。焼け石に水で、冷え込んだ国民の購買意欲を刺激することはなく、何の効果も上げませんでした。

挙句の果て、ひたすら総選挙を後回しにしてきた国民の不満が爆発し、各地で麻生退陣を要求する集会が行われました。国会でも1月の渡辺氏の離党以降、自民党議員が次々と反旗をひるがえし、5月についに衆議院でも自民党は過半数割れとなりました。

祖父は「バカヤロウ」といって解散、孫は「バカヤロウ」になって解散という事態にいたりました。この間、いくつもの大企業が倒産し、もはや支持母体さえ失った自民党は、あっさりと民主党に政権を譲ったわけです。

小沢新総理は、さっそく速効性の景気対策を矢継ぎ早に発表し、なんとか国勢の落ち込みを抑えることができていました。しかし、そのために日本の保護貿易的な作戦の展開から、アメリカとの同盟関係は大変微妙な変化を始めているのです。

アメリカのオバマ新政権も威信をかけて、世界のリーダーとしての立場を堅持することを掲げており、日本を押さえ込むために様々な圧力をかけ始めています。

このような不安な要素を多数抱えたまま平成21年も終わろうとしています。来年こそは良い年になるようにと、心から願わずにはいられません。それでは、皆様、良いお年を。