2009年2月1日日曜日

高血圧

日本人で高血圧者と呼ばれる人はどのくらいいるか知ってますか?

自分も整形外科医ですから、あまり知らなかったのですが、何と4000万人だそうですよ。

高い方の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、または低い方の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上の場合を高血圧としているわけですが、30歳以上の二人に一人がこれに当てはまるわけです。

1960年代なかばにピークに達し、その後は急速に減少、それとともに脳血管障害の患者数も減り、平均寿命が伸びて一気に高齢化社会になりました。

もちろん頭の問題以外でも、心疾患や腎臓病のリスクにもなり、この数年はそれらが重なり合ったメタボリック症候群という考え方が日本中を席巻しているわけです。

高血圧の原因に食塩接種量が関係しているというのは、昔から言われています。日本人は平均的に1日に11~12gの食塩を摂取していると言われています。昔は東北地方では25gも食べていたというデータも残っています。

理想的には10g以下、6g程度に抑えたいところですが、最近のグルメ指向ではとうてい不可能でしょう。

体にいいもの、添加物のない物、農薬を使わない物などいろいろな注文をつけるようになりましたが、結局世界中の美味しい物を手軽に食べれる環境の中では、気を遣っているようで実はあまり意味のないことだったりするかもしれないのです。

たぶん昔の日本人の食卓のメニューから味噌汁と漬け物を減らせば、かなり健康的な食生活が送れるんじゃないかと思いますが、なかなか難しいですよね。

自分も高血圧家系なので、さすがに注意が必要な年齢になってきました。