2009年2月28日土曜日

表と裏

例えば、四拍子の音楽があるとします。1・2・3・4、1・2・3・4と拍子を数えていくわけです。

ROCKのような音楽では3でアクセントをとることが多い。ズズチャズ、ズズチャズみたいな感じ。ドラムなら右手のハイハット・シンバルで一定のリズムを刻みながら、3拍目に左手でスネア・ドラムを叩く。一拍目に足でバスドラムを踏めば、だいたい様になる。

つまり、1拍目か3拍目にアクセントをとる場合が、リズムの表。反対に、2拍目とか4拍目にアクセントをとる場合は、リズムの裏と言います。

JAZZでは、裏でリズムを取ることが多い。チーチッチチータッ、チーチッチチータッという具合です。ここにウッドのランニング・ベースが入ってくれば、それだけで自然と足踏みが始まります。

こんなことは、どっちでもいい話なんですが、ライブみたいなところでノリノリになってくると、一緒に手を叩いたり足を踏みならしたり、腰を振ったり飛んで跳ねたりと、体でリズムを感じるわけです。

そういうときに、曲によって乗りやすいリズムのアクセントを自然に感じると、より一層楽しくなるわけです。1小節の中で、どこにアクセントがあるのかというのはけっこう大事なわけです。

めりはりという言葉で代用してもいいかもしれません。さらに言うと、緊張と緩和。緊張し続けていては、物事は長続きしません。緊張の後には緩和が必要です。

緩和しっぱなしで終わるとだらけてしまいますから、緊・緊・緩・緊みたいな表でリズムを刻むのがいいのかもしれません。