2009年5月6日水曜日

休日の患者さんの動き

人間の、それも日本人の行動をあれやこれやと観察し推察してみる、いわゆるマンウォッチング。

最近のお笑いの中でも、一つのジャンルを形成していますが、どうしても揚げ足取りになりやすい。他人の失敗などの笑って馬鹿にするみたいな感じがするので、一つならともかも連続で、それだけで時間を潰されるとどうかなぁ、と思うこともしばしば。

まぁ、それはそれとして、医者をやっていると患者さんの行動心理というものも考えられないといけないことが多々あります。

普段の診療でも、短い時間の中でこの患者さんにはこういう接し方をしようと無意識のうちに判断しているわけです。特に整形外科の患者さんは赤ちゃん、こども、若者、中年、お年寄りと世代は様々。自分のスタイルを柔軟にできないと勤まりません。

年末・年始のような休みがつづく期間には患者さんがどう動くかを考えます。たいていは年末ぎりぎりまでは受診する人が多く、なんとか年内に安心しておきたいという気持ちがはたらくことが想像できます。

ですから、先輩開業医からは年末はぎりぎりまで診療するな、と言われました。というのは、とんでもない重症の患者さんが着たりしても転送する病院が無いからというのが理由。

実際、うちのクリニックは、先輩の助言に反して、けっこうぎりぎりまでやっているのですが、重症で困ったことはありませんが、他が休みなのでえらく遠くから来る方が多く、紹介状などを書いていると時間がけっこうかかるということはあります。

ところが、年が明けると患者さんはぱったり。元旦や二日くらいはほとんど受診する方はいない。そして、そろそろがまんの限界か、三日くらいになると急に増え出すのです。

今年のゴールデンウィークはどうだったでしょうか。最大で16連休なんていう方もいたようですが、ほとんどの医療機関はたいていカレンダー通りの休診。

当直バイトをしてみると、5月4日までは暇でした。まずは遊ぼうという意識が働くのか、実際出かけていて人がいないのか。ところが5月5日ともなるとUターンの始まりとともに、けっこう外来受診が増えます。

とはいえ、新型インフルエンザの心配もあってか比較的おとなしい。そういえば、東京で発熱患者の診療拒否というニュースがありましたが、正直に言うと医者としては責められないと思いました。

国内で確認患者がいないからといって、大丈夫という保証はありません。簡易検査も発症して最初の24時間でのほとんど検出できません。実際、東京都は感染疑いの届け出でを意図的にしていないということが報道されていますから、なおさら病院としても対応しにくいだろうと思います。

まぁ、正月やGWは最初から決まっている休みですから、あまり考えてもしょうがないのですが、お盆の頃というのが問題。つまり、自分の判断でクリニックの夏休みをいつにするか決めないといけません。休まなければ話は簡単なんですが、なかなかそうもいきません。

首都圏はお盆の時に人口が減って患者さんも減りますので、開けていてもしょうがないと考えるか、あるいは、他が休んでいるときこそ患者さんをあつめられると考えるか。今年は8月15日は土曜日。まぁ、どう考えても8月16日の日曜日までにみんな帰ってくるんでしょうから、8月17日からは開いていないといけません。