2009年7月6日月曜日

ぎっくり腰

最近、腰痛の患者さんが多いような気がします。それも若い方。腰痛には季節性はあるわけじゃないので、なんでかはよくわからない。

もちろんレントゲンなどの検査で、病的な状態が確認できる場合もあるわけですが、大半はあまり異常らしい異常はありません。足がしびれているとか、足の力が入らないというような神経麻痺症状があるわけでもない。

こういう場合は、やはり運動不足による、背骨を支える背筋・腹筋の筋力低下が最大の原因である場合が多いようです。

仕事は一日中パソコンとともだちで、椅子の座り方などにも問題がありそうです。椅子の背もたれにしっかりと背中をつけていることが大事。

肘掛けは、威張ってふんぞり返るためにあるわけじゃない。肘掛けに肘を置くことで、肩から上腕の筋肉をリラックスできるんです。

机に資料を置いて、画面を見下ろしながら資料との間で目や首を上下に動かしていませんか。視線はまっすぐ前に持って行き、目の動きを姿勢をまっすぐにして上下しないようにできれば、姿勢は良くなって肩こりも腰痛も減るんですけどね。

なかなか人のことは言えないんですけど、運動も大事。運動不足ですね、と言うと、毎日一杯歩いています、と言う返事が返ってくることが多い。でもね、歩くのは基礎動作であり、体調を整える運動としては推奨されますが、筋トレじゃありません。勘違いしないように。

歩いていればOKなら、通勤しているだけで運動不足にはなるはずがない。ところが世の中そんなに甘くはない。鍛えるべき筋肉を、ちゃんと個別に使う運動をしないと、なかなか筋力アップというわけにはいきません。

えっ? スポーツジムに行っているって。週に1回行って、数時間運動してますという方は多い。でもね、週に1回数時間じゃ、ただ筋肉を疲れさせているだけです。

結局サウナのためだけに行っているという人が多いようですよ。できることなら毎日いかなくちゃ。毎日、1セットを10分間の運動と5分間の休憩として、3~4セットしたいものです。

プロレベルの運動選手じゃないんですから、少ない量を毎日継続することが大事。とにかく、若いうちはどんどん体力を付けられますから、ちゃんと自分の体をメンテナンスして、ちょっと中腰程度でぎっくり腰なんかにならないようにしてください。