2009年10月30日金曜日

圓樂死去

五代目圓樂が亡くなった。76歳だそうです。

師匠は六代目三遊亭圓生。弟弟子に三遊亭圓窓。弟子には三遊亭楽太郎。

無骨な落語で、圓生の弟子としては艶がなく、地味な落語家だと思う。性急に喋ろうとすると、時にどもることもあった。

明治の圓朝、師匠の圓生から伝わる三遊亭の人情噺をなんとか守らなくてはいけないという立場にあって、おそらく本人は相当努力を強いられたことだと思う。

落語協会騒動の時も、圓生について三遊協会旗揚げに尽力しかけまわっていた。

あまり熱心に高座を直に見ない、中途半端な落語ファンの自分だが、圓樂の落語は生で見たことがある。さげがわかっている当たり前の落とし噺ではあったが、これがおもしろい。

落語はしゃべりだけでなく、仕草や、そのタイミング、いろいろな要素が関係している。圓樂は器用な噺家ではないが、確実に聴衆を楽しませるつぼをおさえていたのだと思う。

明治を受け継いだ圓生、志ん生、文樂、正蔵、金馬、小さん。そして次の世代として名をはせたのが、志ん朝、圓樂であり、あと残っているのは談志と小三治くらい。

今は落語はちょっとしたブームと言われているが、もう明治から昭和の落語を語れるものは皆無である。残念であるが、時代の流れであるから受け入れるしかない。圓樂の死によって、落語はさらに一歩、廃れゆく文化としての古典芸能となった。

合掌。

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