2009年11月30日月曜日

強毒性インフルエンザ訓練

昨日の日曜日、都筑区役所で強毒性インフルエンザが流行したときの対策訓練が行われました。

これは、夏から区役所、医師会、昭和大学横浜市北部病院、薬剤師会、警察、消防などが合同で行ってきた都筑区危機管理協議会で計画を練ってきたもので、実は自分もその委員として参加してきました。

最初はつづきケーブルテレビくらいかと思っていたら、なんとNHKが取材に来て全国ネットのニュースとして流れました。

ちなみに自分は映っていませんが(残念!!)、都筑区医師会長がコメントをしているところが放映されました。放送された時間によっては、昭和大学の病院長も喋っていたようです。

最初は、ふだん直接インフルエンザ診療に携わっていない整形外科の自分が参加してもどんなもんよ、と思っていましたが、現実にこのような状況が起こった場合には、専門がどうのと言っていられないかもしれないわけで、それはそれで意味があるんだろうと思います。

もともと、これは去年からやっていた昭和大学横浜市北部病院との協議会の中から始まったことなんです。大地震などの災害時、あるいは新型インフルエンザの流行時に地域中核病院と開業医を中心とした医師会がどうやって協力していくかを話し合っていたわけで、その中からでてきた提言を都筑区に提出したのです。

その結果、行政も提言を無駄にしないように危機管理協議会を立ち上げたわけで、今回の訓練は最初の成果と言ってもいいわけです。

それにしても、感染を防ぐための防護服というのは、実際着てみて・・・いゃぁ~、大変ですわ。手術で使う無菌服の方が楽ちん。

密閉されて暑いのはともかく、マスクとゴーグルが辛い。ゴーグルはくもりまくりです。大掃除でしか使わないような、でかいゴム手袋も大変です。これを経験しただけでも意義があります。

せっかくなので、記念に一式いただいてきたので、着てみたい方はクリニックにおいでください。

2009年11月29日日曜日

Yellow Ginkgo Road

「オズの魔法使い」は、たぶん世界で最も古い世界中に知られたファンタジー映画。不思議な世界に飛ばされたドロシーは、黄色い煉瓦道(Yellow Brick Road)をたどってエメラルド・シティに向かっていくのです。

エルトン・ジョンのヒット曲にGoodbye Yellow Brick Roadというのがありますが、これは都会の冷たい舗装された道にさようならということで、田舎の方がいいなという曲です。

オズの魔法使いでは、希望をかなえてくれる象徴として描かれていたものとは逆の物でした。でも、そんな難しいことは考えないで、ごく身近にもYellow Roadが出現する時期になったんですね。

ここで黄色い色をだしているのは、Ginkgo、つまり銀杏です。もちろん、神宮外苑の銀杏並木に比べればたいしたことはありませんが、この数日で急に葉が落ち始めて、あっというまに見事なYellow Roadができました。

秋吉敏子の世界中に成功したビッグバンドのアルバムにはLong Yellow Roadというのがあり、またSalted Ginkgo Nutsというのもあるんですね。もちろん関係は無いと思いますけど、何となく秋吉敏子さんの心の中にある、日本の思い出みたいなものが見え隠れするんですね。

2009年11月28日土曜日

講演会いろいろ

ちょっと、遅れた話ですが、先週の木曜日はヘルパー2級講習会の講師として3時間の独演会をやってきました。これは、今回で4回目でしたか、まぁ、自分で言うのも何ですが、よくやっていると思います。

直接整形外科の話題が中心ではないのですが、将来介護の仕事を目指している方々に、何とか少しでも興味を持ってもらうためにしゃべりまくるわけです。途中で、少し休憩を入れますが、それにしても3時間は長い。

そして、今週の木曜日は医師会が協力しているケアネットつづきの勉強会で、90分の講演会でした。こちらは、すでに介護の仕事をしている方々に対しての講演で、すでに現実的な問題に直面している方々が対象です。

まだ、「業界事情」をしらない方々とちがって、より具体的な話をしなければならないので、ある意味難しいものです。別にヘルパー勉強中のかたがたに対して手を抜いているわけではありませんが、やはりより知識が多い方が相手の場合の方が大変なのは当たり前。

たまたま、今週は水曜日に医者が対象の勉強会でも5分間程度喋ってきましたが、これはある意味一番短いにもかかわらず、最も難しかったわけです。と、言うのも、話すテーマが決まっていなかったので、自分できめないといけない。

これについて喋れと言われれば、それなりに何とかなるもんですが、何でもいいといわれると困る。相手が興味をもってくれないといけないわけで、しかも、知識は自分以上にある方々が対象ですから、下手なことは話せません。

でも、対象がどんな方々でも、人に向かって話すということは、自分にとっては大変に勉強になることなのです。知識を確認して整理する絶好の機会なのです。特に開業医になってからは、いつも知識をアップデートするのに四苦八苦しているわけで、人に話すためにはあらためて勉強が必要です。

そんなわけで、こういう機械はWELCOMEなのです。なかなか、きっかけがないと勉強できないのは、学生の頃から変わっていません。

2009年11月27日金曜日

あすなろ海水魚館 あがいています

やっぱり、というか、何というか・・・ハタゴイソギンチャクはどんどん体調を落とし、たったの2週間ももたずに11/17に☆です。同時に入れた2代目カクレクマノミについては・・・

最初通販でイソギンチャクと一緒に来た2匹のうちやや大きい方は、到着した日に☆。3日後に近くのコーナンで小ぶりのものを買ってきて、すぐにペアにしました。ところが、またしても白点病です。

通販の方がひどいので、今週隔離して対処しましたが、今朝ついに☆になりました。コーナンの方は、比較的軽いので、1日隔離して白点が消えたところで一応戻してみました。

いや、本当に難しい。結局同じ過ちを繰り返しているのは、根本的に自分が悪いのか、大変悩むわけです。ただ、今回の通販については、ここにお店の名前を書きたいくらいです。ハタゴイソギンチャクはどうも薬物採取ものだと思います。

なんでかという根拠はむずかしいのですが、イソギンチャクの収縮がわるかったんです。縮んだり膨らんだりするものですが、このメリハリがありませんでした。

カクレクマノミも一匹はあきらかに病気持ちでしたし、やはり安かろう悪かろうの世界なんでしょうか。白点病は、もちろん管理の面が関係しますし、魚にとってストレスが高い環境である証明みたいなものです。

やはりクマノミはイソギンチャクがないと泳ぎすぎて体力を消耗してしまうようですので、すぐにかわりのイソギンチャクを導入。今回は予算の関係もあり、1000円台前半で手に入るシライトイソギンチャクをコーナンでGET。

通常は、カクレクマノミはハタゴが好きで、実際うちでも短い期間でしたが、スリスリしている様子はとっても可愛い。シライトは運がよければはいりますという程度で心配しましたが、意外に大丈夫。ただ、ハタゴのようにべったりはしてくれません。

やはり、水槽は大きいにこしたことがないというのは確かなことなんでしょうね。とにかく45cm水槽では、いろいろと困難が多いのか、それとも相変わらず傍若無人を働いているオトヒメエビのストレスなのか。

ルリスズメダイとベニゴンベはまったく元気で、これが唯一の救いなのでした。

2009年11月26日木曜日

関節リウマチの勉強 in 新百合ヶ丘

昨夜は新百合ヶ丘で、関節リウマチの勉強会でした。聖マリアンナ医科大学の山田先生が、話題の話を取り上げて解説をしてくださるので、是非にと出席をさせていただいたわけです。

以前にも一度参加したことがある会なのですが、リウマチの薬を販売している製薬メーカーが主催の会合なんです。横浜北部~川崎界隈の開業医や病院の先生が集まるので、互いの病診連携・診診連携などにも役に立つ意義のある会です。

昨日のメインのテーマは「感染症」です。抗リウマチ薬、特に生物学的製剤という薬を使用している場合は、合併症あるいは薬の副作用としての感染症に対して、最も注意を払っていないといけないわけで、この手のテーマの話は何度聞いても足りることはありません。

また、先月新しい診断のための分類基準がアメリカの学会で発表されたのをうけて、これについも考え方を解説していただきました。

今までは臨床家の経験的なところから、リウマチだろうと思ってもなかなか基準を満たさず治療の決断に悩むケースが多々あったわけです。新しい基準は、このようなケースも的確に拾い上げることができそうという点でも山田先生も評価されているようです。

ますます、早期の発見と早期の治療が求められ、あわよくば早期の寛解(治癒に近い状態)を目標とすることの現れであり、実際に診療をしている自分たちは一層注意深く診療を行わなければならなくなりました。

今回は、自分にも何か話せということでしたので、せっかくですからリウマチの手の変形の手術について少しだけ紹介をさせていただきました。

リウマチ手の手術をしている施設はけっこう少なく、多くのリウマチ専門医は内科系でも外科系でも、手術してもあまりよくならないと思われている傾向があります。

もちろん患者さんの要望のハードルが高いため、なかなか満足できる結果がでないことも少なくありませんが、適応をしっかりと考えれば、多くの機能的・外見的なアドバンテージがあるのです。

また、次の機会にも是非参加できるように、引き続き時代に遅れないように努力を続けなければなりません。

2009年11月25日水曜日

チゲ鍋


寒くなってきましたねぇ~。寒いと食べたくなるのは鍋料理、しかも辛くて汗が出そうなチゲ鍋は最高です。

いやいや、本当に一言で鍋と言ってもバラエティに富んだ物が食べることができる時代になりました。自分のこども頃は、鍋というと水炊きしかなく、味はポン酢と相場が決まっていました。

もしかしたら、そういうところが飽食の時代の一端なのかもしれませんが、まぁ堅いことは言いますまい。

チゲと言えば、主役は豆腐。肉は豚肉、長ネギ、ニラ、春菊、もやしなどの野菜もたっぷり入れますが、今夜は味の中心は海鮮にしました。海鮮チゲは味の奥行きが何倍にもなって、旨さ百万倍。

スルメイカとホタテとエビを入れて、しっかり味が出ました。エビは最近スーパーでよく売られている特売のバナメイエビ。ただ、これ安いだけあって食感はいまいちですよね。あまりぷりぷりした感じがありません。まぁ、味はでるからよしとしましょう。

2009年11月24日火曜日

集団接種

東京都の中央区医師会が昨日、こどもを対象とした新型インフルエンザ・ワクチンの集団接種を行いました。集団接種は全国でも初めてで、しかも医師会員のクリニックからワクチンを持ち寄ったということです。

予防接種という考え方から、最も流行っている集団に対して最初にワクチンを投与して病気の拡大を防ぐというのは当然のことです。今の優先接種順位については否定はしませんが、感染の拡大という目的とはかけ離れているのではないかという疑問を感じます。

実際、優先接種者とされた方に対して、ワクチンの配布はまったく不足しており、意味をなしていません。また、各優先順位の前倒しにより、順位そまものが意味をなさなくなっています。

このあたりは、実施方法を考えた「専門家」の方々と厚労省に担当者は、しっかりとした検証を行わなければならないはずです。

自分の関係する医師会の話ではありませんでしたが、行政が率先してやるべきことを医師会が地域医療を考えて行ったことは、メディアはもっと大きな評価をしてもらいたいと思います。

2009年11月23日月曜日

Rafal Blechacz / Chopin Preludes

先日、自分のクラシック音楽の教科書と仰ぐ文春新書の「クラシックCDの名盤」の新刊が発売されました。今回は演奏家編で9年振りの改訂新版で、主に名だたる指揮者、ピアノ奏者、弦楽器奏者を中心に興味深い内容となっています。

特にピアノ奏者については、一番興味深いところですが、どんな新しい人材が加わっているかが新版として気になるところ。ピアノの部の最後に掲載されたのが、2005年のショパン・コンクール優勝者であるラファウ・ブレハッチという青年。

ショパンと同じポーランドの出身で1985年生まれ、まだ20代半ばの新進気鋭のピアニスト。

この本では、クラシック音楽批評では有名な3人が好きに意見を書いているのが楽しいのですが、時には巨匠と呼ばれるような奏者も一刀両断にされていることも珍しくない。

ところがブレハッチについては3人がべた褒めで、否が応にも気になる存在です。そんなわけで、今回はまだ聴いたことがない音楽ですが、高まる期待によってエントリーしてみました。

それにしても、ちょっと気になったのはショパン・コンクールが権威を失ってきたという話。東西冷戦が終結して、莫大なお金がかかるこの手のコンクールにかなり商業主義がはびこり始めたのはうなづける。

スポーツの世界も同じで、オリンピックはまさにそのいい例でしょう。確かに80年代を境に優秀な若手ピアニストの台頭が少ない。というか、ほとんどないと言っていい。

何かが足りなくなっているんでしょうけど、自分のような素人にはよくわかりません。ショパン・コンクールで優勝しても、結局後に残れる逸材がきわめて少ないという状況なのでしょうか。

昨夜NHKで今年のクライバーン・コンクールで優勝し話題になった全盲の辻井くんのドキュメントを放送していました。

その中で関係者が繰り返し言っていたのが、「今完璧でなくても、これから伸びていく素材を探し出し援助することが目的」のコンクールであるということ。

確かに辻井くんをはじめ出場者の演奏は、断片的ではありますが若くていきがいいのですが、勢いにまかすような演奏ばかりでした。

コンクール会場の雰囲気の中で聴けば、興奮するような演奏だとは思いますが、家でCDでゆっくり聴きたいかというとちょっと遠慮したい。辻井くんも、ベートヴェンの「ハンマークラヴィア」のような超大作を披露したりしています。

ブレハッチがすごいと思うのは、優勝後から継続的に注目され続けているピアニストであるということです。最近の情勢では珍しいわけで、逆に人気が先行して過去に消えていったピアニストの例もあるので、ちょっと心配もあります。

辻井くんの場合は、まだまだこれからということが前提にある優勝だということは、本人も十分に承知しているでしょうから、ゆっくりと成長してもらいたいと思うわけです。

2009年11月22日日曜日

シナガワ

今日は品川で勉強
と、言うとかっこいい
実は専門医の資格を維持するための
単位かせぎなのです
これが大変
お金も時間もかかる
でも、知識を新しくするためには
さぼれません

それにしても品川も
ずいぶん変わりました
巨大なビルに囲まれ
なんか息苦しかったです

2009年11月21日土曜日

正月休み

連休前のせいか、今日は久しぶりに"激混み"で、"激疲れ"ました。

午前中が終了したのは1時間オーバーの午後一時、それから昼の弁当を急いで食べてから往診に行きました。帰るとすぐに午後の診療を開始しましたが、午後は途中で電池切れ状態でした。

幸い午後は時間通りに終えることができましたが、スタッフ一同へとへと。みんなお疲れ様でした。スタッフのがんばりがあるので、クリニックはなんとか成立しているわけで、本当にありがたいことです。

さて、年末年始のことを考える時期になってきました。うちのクリニックでは、関節リウマチの患者さんはだいたい一ヶ月に一回、痛風の患者さんは二ヶ月に一回などのような定期的な通院の方が多いので、12月になってから年末年始の休みを決めていたのでは間に合いません。

患者さんの行動を考えると、年末は何かもう後がないような気分になるのか、それとも今年のことは年内にと思うのか、年末はけっこう患者さんが多い。

年始は正月明けでまだまだ休み気分で、すぐにたくさんの患者さんがおしかけるということは無いように思います。もちろん、正月休みの間に具合が悪くなって、休み明け早々に受診したいという方もいないわけではありません。

いずれにしても、例によって丸々一週間休むというわけにはいかないので、開業してからずっと12月30日まで通常通り、大晦日は半日。4日間休ませていただいて、年明けは1月5日からという形でやってきました。

今年はカレンダーの巡り合わせで、1月4日が月曜日できりがいい。大晦日は休みにして、4日から診療をするかどうかで悩みました。

しかし、大晦日に診療をしているクリニックは少ないので、患者さんの行動パターンからしても、なかなか休みにしにくい。結局、例年通りの休み方にすることにしました。

12月30日までは通常通りの診療をします。
12月31日は午前中のみ(受付は11時30分まで)診療します。

1月1日から1月4日までは休ませていただきます。
年明けは1月5日(火)から通常通りの診療を開始します。

ちょっと気が早いのですが、来年はさらに良い年になるようにいろいろ思いをはせつつ、年の瀬の準備を開始したわけです。

2009年11月20日金曜日

Let's 医師会 11月

今日は医師会の理事会。例によって議論百出。

特に新型インフルエンザ関係は、誰も答えを持っていないので、何を聞いても結論はでないという状態がつづいています。

やはり、はっきりと言いますが、誰もワクチンの正式な発注などしていないんです。どのくらい使いたいかという調査のアンケートが来ただけ。

ところが、その数を元に・・・ほとんどの医療機関はだいたいの雰囲気で書いた数・・・いつのまにか配分が決められているわけです。しかも、キャンセルはきかないというふざけた話。

大病院はそんな手間のかかること・・・実際、正直言って大変めんどくさい・・・はやらないというところが多い。証明書をだしてどこかでやってもらってくださいという。

優先接種証明書を持っていても、自分の病院にかかっている患者さんの分さえ十分に配布されていないので、よそから来た患者さんまでまわせるはずがない。

優先接種証明書なんて空手形みたいなもんです。ワクチン希望者難民が作り出されているというのが現実。うちの場合も優先接種対象者の100人の希望に対して18人分ですから、どうしようもありません。

どうも、小児科は希望の4割、それ以外は2割という比率で配分がきまったらしい。うちはまだ、1mlのビンですから、1人に0.5mlを使うので最低2人ずつの組を作れば無駄が出ません。

ところが、10mlのビンがきたところでは、最低20人ずつのペアをつくらないといけない。例えば、うちだったら通常の診療の中ではかなり難しいと思います。どこかの日曜日とかにすべての希望者を集めるようなかたちしかないかもしれません。

もう、とにかくむちゃくちゃです。ワクチンは輸入物も含めてかなりの数が準備できているはずです。小出しにしなければならない理由が理解できません。次はいつくるのか、どのくらいくるのか、まったく情報がありません。

あ~、なんか、もうインフルエンザの話になると相変わらずぼやきしかありません。医師会の話に戻すと、新型インフルエンザワクチンについては「無力」といわざるをえません。

行政ではとても対応できないから、どこの医療機関も率先して協力していきたいと思っているはずですが、ほとんど行政からの一方通行の情報に翻弄されているだけですし、それを医師会はどうにもできない。

いつも「Let's 医師会」のエントリーでは医師会の応援をしてきたつもりですが、少なくともいつもそうばかりはいっていられない。そんな疑問を持つことも大事なことだと思うわけです。

2009年11月19日木曜日

シブヤ

渋谷は自分が育った街。この前の日曜日は、本当に久しぶりに少しだけシブヤをブラブラしました。

この場所に「丸井」ができたのはいつだったか、まったく記憶にありません。丸井ができた頃は、確か道玄坂に緑屋というのがあって、この二つが月賦販売をする二大百貨店でしのぎを削っていたと思います。

しかし、緑屋が敗退して、丸井は「丸井はみんな駅のそば」というキャッチフレーズと「○I○I」というロゴで勝ち残りました。今では○ICITYとなっているんですね。

ここから左は有名な公園通りとなりPARCOにへて、渋谷公会堂に続きます。そして突き当たりが代々木体育館とNHK放送センター。

渋谷駅とここまでの間には、東急東横店から始まって、109、西武デパートA館・B館、西武系のPARCOとロフト、東急ハンズなどがひしめき、東急VS西武のデパート戦争の舞台になったのは、もう古きよき時代の話。

西武に入ってみたら、ブランドショップばかりで、そこらのファツションビルとなんら変わりありません。今や、消費者の好みは多様化してもう百貨店というものの存在価値というのは薄れてしまったんですね。

そこに行けば何でもそろうというのが便利だったわけですが、何でもそろうということは、何もそろわないということの裏返しでもあるわけです。

ほとんど見たことがないビルや店ばかりでしたが、その中にものすごく懐かしい店が残っていました。明治通りに「いんでいら」というカレーハウスがあって、1955年創業でこどものころよく食べたものです。

象のマークを見つけて、思わずお店に入ってみました。カレールーのテイクアウトを買って帰りました。昭和の味がしました。

2009年11月18日水曜日

B'z / MAGIC

来ったぁ~!! 2年ぶりのオリジナル・アルバム。

昨年は結成20周年で。ベスト盤とライブでがんばってました。最近ではヤマピ~の月9ドラマ「ブザービート」で主題歌の「イチブトゼンブ」であいかわらずの人気を誇ったわけです。

良しにつけ悪しきにつけ、日本でほぼ唯一のロックバンドと言えるのはB'zだけです。バンドはいろいろあっても、バンドとしての演奏ではロックを感じられるのはこの人達だけです。

とは言っても、結局ギターの松本のサウンドメイクと稲葉のシャウトがすべて。例えばポルノは言ってみれば、B'zのコピーみたいなものだと言ったら、ファンには怒られるかも知れません。ポルノはポルノでいいところがあるんですが、少なくともロックではない。

じゃあ、おまえはB'zのファンなのかと聞かれると、実はそうでもない。

松本のギターは確かに典型的なハードロックギターで、チョーキングを多用して、ディストーションをかけ、高音域での早弾きなどは昔ながらのサウンドです。稲葉のボーカルも、イアン・ギラン以来の伝統的なヘヴィなシャウト。ライブでの観衆の引っ張り方も、まぁ普通でしょう。

嫌いじゃありませんし、ある意味オールド・ロック・ファンも安心して聞ける・・・んですが、なにしろタイトルをはじめとして、うけることを前提としたサウンド作りが目立つのが気になるところ。

ときメモのテーマソングなんぞを担当したり、アイドルに曲を提供したりと、どうもいまいちピンとこないのであります。

さて、そんなわけでニュー・アルバムですが、けっこう短い曲が多いですねぇ。出だしは松本のギターによるイントロダクション。その後から、のりのりの曲が、次から次へとノンストップメドレーのように飛び出してきます。ステージでのライブでは、客を一気にのりのりにするにはもってこいでしょう。

とにかく、内容的にはさすがにベテランですから、はずれはない音作りで、あまり文句のつけようがありません。あまり文句を言わずに黙って楽しめばいいんじゃないでしょうか。

2009年11月17日火曜日

たまプラーザ 蕎麦匠源

自分のブログでは2回目の登場です。

蕎麦懐石というのは、年取ってぎどぎとした料理が不得意になってくると魅力的なんですよね。

ところが、意外にそういう店は少ないわけで、あってもお店が終わるのはけっこう早いので、なかなか行くことができません。

その点、蕎麦匠源は唯一と言ってもいいこの界隈では遅くまでゆっくりできる店なのです。写真はオートブルで、蕎麦や蕎麦の実をふんだんに使っています。

今夜はプロ友の会で、あざみ野棒屋先生Dr.M、そしてDr.Flickerの一緒に楽しんできました。インフルエンザ・ワクチンに翻弄される愚痴から始まり、それぞれのブログの批評、日頃の診療の問題など話題は多岐にわたり、いつもながらあっという間の2時間半でした。

2009年11月16日月曜日

新型インフルエンザ・ワクチンについて

ニュースなどで報道されているとおり、本日から最優先接種者を対象とした新型インフルエンザ・ワクチン接種が開始されました。

当院では、関節リウマチの患者さんの大半が最優先接種者となります。10月にどのくらいのワクチンを必要とするかの調査がありましたが、この時点では約100名と回答していますが、先週末に入荷したワクチンはわずかに18人分です。

そこで、大変心苦しいのですが、最優先接種者の患者さんの中でもさらに優先順位をつけざるをえません。そこで、生物学的製剤を使用している患者さんから順番に本日電話をして希望をお聞きしました。

本来ならば、全員の希望を聞いた上で配分すべきだとは思いますが、現実に次にワクチンが入荷するのはいつ、そしてどのくらいかがまったく不明という状態ですから、とにかく連絡の付いたから方から順番に予約をいれさせていただくしかありません。

公平とは言い難いのですが、とにかく1人分さえ無駄にできない現状をご理解いただくしかありません。とりあえず、初回入荷分についてはほぼ予定が決まりました。ましてや、誠に申し訳ありませんが、当院に通院していない患者さんの予約を受ける余裕はまったくありません。

新型のワクチンについては、国が買い上げた上での配分となっていますが、各医療機関にばらまくために数などの調整に手間取り、正確な入荷情報がまったくと言ってもいいほど入ってきません。国が牛耳っているなら、保健所などでの集団接種の形を取ってもらえは混乱は少ないのではないかと思います。

季節性ワクチンも、そのあおりを食らって同様の状況になっており、もうほとほと疲れてきました。まぁ、そんなことをぼやいてもしょうがありません。

本日連絡の付かなかった方には、次の入荷が確定してからご連絡いたします。また、11月中に接種ができない状況の場合には、最優先接種者証明書をお渡しする形も考えています。

いろいろご迷惑をおかけしておりますが、重ねて諸事情をご理解いただき容赦いただけますようお願い申し上げます。

2009年11月15日日曜日

Windows7で復活

去年、Windows VistaでこけたSONY VAIO VGN-TZ50Bというノートパソコン。無理矢理Windows XPにdowngradeして使っていました。

ところで、Windows7はメインのノートでVistaからupgradeしてみたところ、大変使用感がよろしい。ネットワーク設定などで、窮屈感がありますが、Vistaで感じた不満の多くが解消され、動きもかろやか。

最近のネットブックでの低速のATOMプロセッサPCでも、Windows7が使われているくらいで、巷でも評判が良い。そこで、TZ50Bに再度復活してもらうことにしました。

このノートは一番新しいVAIO TypeXの前身になるわけで、薄さは最新に負けてはいますが、携帯性は抜群です。CPUはCeleron 1.2GHzのダブルコア、RAMは2GB、HDDは60GB。

Vistaでは、もうとろくてどうしようもない非生産性マシンでした。XPだとちょうどよくて、ソフトを最新のバージョンで使わなければなんの不満もありませんでした。

ただしVAIO独自の拡張機能部分の大半が使うことができませんが、困る物はありませんでした。Windows7にすると、これもSONYのサポート外機種なのですが、基本的にはVistaのドライバーがそのまま使えるので大丈夫だろうと思い、せっかく苦労してXPにdowngradeして安定した環境を捨てることにしたわけです。

一度リカバリーでVista環境に戻し、やはり超鈍足を確認して、ドライバーなどを保存してから、Windows7を新規でインストールしました。いくつかのハードが認識されませんでしたが、Vista用のドライバーを手動でインストールして、デバイス・マネージャーでは不明はまったくなく、ほとんど問題なく作業は終了。

さて、使い勝手はというと、XPよりは若干もたつくのはしょうがないとして、ほぼ普通の使用感なのです。これなら使える、という感じ。フリーのOpenOfficeと古いPhotoshopさえあれば、たいていの作業ができるので、これであと数年は実用に耐えると確信しました。

2009年11月14日土曜日

夕焼け

天気が悪く、急にこのところ寒くなったので、整形外科は閑古鳥。うちのクリニックにはインフル景気はありません。

今日は夕方に見事な夕焼けで、うちのクリニックから見る光景も大変見事な物でした。というわけで、その美しい景色をご覧ください。

でも、こういう光景が見られるのは、わずかに10分間程度のことなんですよね。刹那的な美しさを、確認できたのも患者さんがいないからというのも皮肉なことです。

2009年11月13日金曜日

ネットワーク

う~ん、困った。自宅のワイヤレスルーター。

だいぶ前から電源の接触が悪くなっていたのと、最近ケーブルテレビの接続速度を速くしたのですが機種が古くてあまり改善を体感できないということで、新しいものに買い換えました。

ところが、取り替えたらうんともすんともつながらない。もともと、ほとんど何の設定もせずにつながっていたものですから、どうにも困っているわけです。

VistaもXPも、はたまたWindows7でもだめ。PS3もだめで、オンラインで友だちと対戦している息子は怒りそう。

特にVistaやWindoows7は、誰もが簡単につなげるようにとかなりネットワークがブラックボックス化してあるので、なかなかどこから設定をするのかがよくわからない。

せっかく直したと思っても、勝手に設定を変更してくれたりするものですから、どうにもならないわけです。

しかも、これまだ有線のレベルの話ですから、無線の設定なんて手も足もでない感じなのです。今日も帰ってからは、ひたすらこれですね、きっと。

あ~あ、何とかならないかなぁ。

2009年11月12日木曜日

首都高の工事

いま新政府は無駄遣いの洗い出し中
渋谷の大がかりな工事も長い
何年前からやってたのかな

今日はルーターがいかれてしまい
携帯から

2009年11月11日水曜日

あすなろ海水魚館 新世代

最近はインフルエンザ騒動のせいか、整形外科では患者数も少なくまったりとした日が多いように思います。

今日は朝から嵐という天気予報でしたから、さぞかし閑だと思ったら、意外と初診の方が多く、けっこう充実した一日でした。

でもって、またかと思われるかも知れませんが、先週の土曜日に新入りしたカクレクマノミ。月曜日にともだちをあらためて追加しました。まだ3cmくらいの若者です。

彼らの憩いの場として、もっともカクレクマノミが好むといわれているハタゴイソギンチャクも用意したわけですが、なかなか入ってくれません。

ときどきつんつんとしている程度でしたが、今日になってついにイソギンチャクと戯れるカクレクマノミという光景を目の当たりにすることができました。これが見たかったから始めたというところがあるわけで、海水水槽を始める多くの人の目標でもあるわけです。

イソギンチャクに入って、もふもふやっているカクレクマノミというのは、本当に見ていて楽しい。とっても気持ちよさそうなんです。暗くなって、さらに深くもぐりこんだところは、もう、むふっ、という感じです。

さぁ、これからこの環境をどこまで継続できるかが問題です。魚だけなら多少の水質の悪化は許されますが、イソギンチャクはそうはいかない。ちなみにこのハタゴイソギンチャコクはけっこう高価なんです。

まぁ、そんな野暮なことは言わずに、なんとかこの子たちをさらなる☆にならないように頑張りましょう。そして、あいかわらずベニゴンベちゃんもいい味を出してます。

2009年11月10日火曜日

話題のアンテナ

森繁久弥さんが亡くなりました。96歳、大往生です。

自分が生まれたときから、すでに俳優として活躍していた方で、昭和を代表する俳優さんでした。昭和・・・というのは、まさに自分が成長してきた時代であり、どうあがいても、自分にとって消すことのできない時代です。

美空ひばりさんにしても、石原裕次郎さんにしても、戦後の日本を駆け抜けた大きな星だったことに間違いはありません。どんどん消えていく昭和の記憶ですが、これからも頭の隅っこのどこかに少しはとどめていきたいと思うばかりです。

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それにしても、巷を賑わしていたイギリス人英会話講師殺人事件の容疑者がいきなり捕まったニュース。

2年7ヶ月ぶりに美容整形手術のために姿を現してから、まだ1週間と経っていません。なんか、容疑者に同情するつもりは毛頭ありませんが、彼は捕まりたかったのではないかと思うんですよね。

長い逃亡生活に疲れていたんでしょう。今回、写真が公開されたのも、自分を捕まえてほしいという一つの願望の現れなのではないかと思います。

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覚醒剤で捕まった元アイドルタレントの判決。執行猶予3年というのは、初犯であれば普通の量刑判断なのかもしれません。しかし、たまたま今回初めて使ったというわけではないので、正真正銘初犯というのは何となくしっくりきません。

まぁ、本人よりもこどもが心配。両親が二人とも覚醒剤で逮捕されたと言うことを理解できない年齢ではないでしょうから、今後の成長に大きな歪みを作ることが危惧されます。

元タレント本人は介護の仕事に転身したいということのようですが、他人のことよりもまずは自分のこどもに対してどう対応していくのかが他人事ながら気になります。

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ライアーゲームの続編が放送開始。今時の若者が、いかにも好みそうな内容のドラマです。おじさんにはついて行けそうもありませんが、とにかく話題としてそこそこに知っていれば何かの役に立つかもしれません。

今日も、バスケットでけがをしたこどもに、ブザービートでまずけがを治すことを優先した山ピーを引き合いに出して説明したりしました。

何しろ整形外科は患者層の幅の広い科ですから、どんな話にもついて行けるように日頃アンテナを広げておく必要があります。と、いうわけでいろいろな話題について書いてみました。

2009年11月9日月曜日

クリニックビルの利点

新型インフルエンザ・ワクチンの配布について、医師会から知らせが来ました。ところが、あいかわらずいつどのくらいくるかは謎のまま。

今夜は横浜市医師会の代議員会があって、桜木町に行ってきました。ある代議員からは、ワクチンについての質問が出ましたが、横浜市医師会でも「わからない」という返事でした。

新型のワクチンについては国が買い上げて、県に配布。県が横浜市に託して、横浜市は横浜市医師会にとりまとめを依頼するという順番です。

ところが、厚労省がメディアへの発表を先行させているのに対して、実際にワクチンを配布する県が情報を出さないため、結局現場では混乱が続いているという事態が続いているわけです。

まぁ、もう現物を見るまではじたばたしてもしょうがないと腹をくくったところなので、そのあたりはどうでもいいような気がしていますが・・・

それにしても、困ったのは季節性インフルエンザ・ワクチン。ただでさえ生産量が減少して手に入りにくいところに、新型騒動で皆さん接種を希望したのか、どこの医療機関でも早くも終了という状況です。

うちのクリニックは、完全予約制にしましたが、なにしろワクチン入荷がちょろちょろなので、予約した方が一気に来院したら足りなくなってしまうのではないかとハラハラしどおしです。

まぁ、こんなことばかり書いていてもしょうがないのですけど、とにかく今年はインフルエンザに振り回されっぱなしだということですね。

ところで、話は変わって、ここからが今日の本題なんです。

クリニックビルのいいところを一つ紹介します。今日患者さんのMRI検査のフィルムをとなりの木村泌尿器皮膚科に持って行きました。ちょっと気になるところがあったので、意見を聞きに行ったのですが、こういうところは開業医ではありそうでないところです。

普通に、病院の医局で他科の先生に相談をするのと、同じような感じです。できるだけ患者さんのいなさそうな時間を選んで伺ったつもりですが、嫌な顔一つせずフィルムを見ていただきました。ありがとうございます。こういうところで、いろいろと協力できるのが強みだと思います。

この前も、肩から腕の痛みで来院された患者さんで、どう見ても帯状疱疹という皮膚科の病気のようなので連絡したら、わざわざうちに見に来てくれました。いつも、お世話になってばかりで申し訳ありません。と、いうわけて゛、うちのクリニックビルなら安心という話でした。

2009年11月8日日曜日

日本人の忘れ物

落語のすごいところ、人を魅了する最大の理由は、一つの噺の中にそれぞれの人生をつめこんで、それを一人の演者が会話だけで描き分けていくところにある。

・・・と思っているんですけど、そう思いませんか。さらに演者はほとんど扇子と手拭い以外には小道具らしい小道具も使わず、仕草を演じ分けていくわけです。そんじょそこらの俳優さんには、とてもできる芸当ではありません。

今日はひさしぶりに、いくつかの落語をじっくりと聞き直して、そんなことをあらためて考えていました。

今でこそ「古典落語」と呼ばれる演題も、最初は新作だったわけで、特に人情噺というと江戸時代の噺のように思われがちですが、実際は明治時代の三遊亭圓朝によって作られたものが多い。

ところが、少なくとも戦後に作られた新作で残っているものはほとんどない。ほとんど掛け捨てになってしまったようです。実際、中身がなくその場の笑いを取るだけの噺では、二度三度聴く気にならない。

落語が「古典」になってしまったのは、そういう後世に残って演じ続けられるような噺がなくなったのも大きな要因にありそうです。

そうなると、研ぎ澄まされた芸よりも、時代にあったギャグに磨きをかけるだけで、今のテレビに出てくるような落語家と呼ばれる人は、普通のお笑い芸人との差は見いだしにくい。

しかし、古典落語をやろうにも場所がないし、さらに時代のずれによって内容が説明抜きでは伝わらなくなって、今のメディアからすれば扱いにくい文化になってしまったようです。

まさに江戸落語の正統的な継承をしていた古今亭志ん朝が平成13年に亡くなって、もはや真の落語は途絶したといっても過言ではありません。

先日の圓樂の死去によって、最後の砦、三遊亭も風前の灯火といえます。春風亭小朝は古典落語の継承者として期待されていましたが、どこかで何か勘違いしたのか、もはや落語家としての魅力は消えてしまいました。

時代の流れの中で、人々の生活様式や考え方は変化していくことは必然ですから、しょうがないと言えばそれまでですが、熊さん、八つぁん、与太郎、ご隠居、若旦那、棟梁といったおなじみのキャラクターが生き生きとしていた時代というのも悪くはなかったと思います。

失ってもいいものと、失っては困るものがあるわけで、日本人がどこかに忘れてきてしまった何かの一つなのかもしれません。

2009年11月7日土曜日

あすなろ海水魚館 最初の50日間

まずは今夜は、ジャイアンツ日本一おめでとうの報告をしておきましょう。

さてと、今夜の本題ですが、それまでほとんどアクアリウムなんて興味もなかった自分が、今年の6月からいきなりはまりだし、まだわずかに4ヶ月ちょっとです。

淡水魚水槽は最初に投入した8匹の魚のうち2匹と3匹のエビのうち2匹が早々に☆になりました。しかしその後はたいへん落ち着いた状態で、安定した平和な日々をすごしています。

それに比べると、海水魚は、まじ大変。とにかく、どうしたら魚がゆっくりできるのか、試行錯誤の繰り返しです。根本的にやり方がまずいのかもしれませんが、クリニックのスタッフは言うに及ばず、患者さんがたがけっこう楽しみにしてくれているので、いまさら引き下がるわけにはいきません。

それに、スキューバダイビングのような行動的な趣味がない自分にとっても、初めて知った「海」の楽しみ方の一つなので、めんどうなことは多いのですが、とことこやってみたいと思っているわけです。

そこで、ここまでの経過を整理しておきます。

6月なかばから道具選定。いろいろネットで調べては、通販を利用して購入。7月17日にいよいよ海水をいれて水槽を立ち上げ。夏の暑い時期は、水温管理が大変だろうということもあり、水つくりに2ヶ月近くを費やしました。

そして9月17日についにカクレクマノミ♀6cmと♂5cmのペア、7cmのサンゴイソギンチャク、そしてオトヒメエビを投入。

9月29日、水槽を変更して水量を2倍にしました。これは、さすがに最初の水槽が小さくて、すでに凶暴性を発揮するオトヒメエビ対策の一つでした。と、同時に1.5cmくらいの貝を背負ったヤドカリ3匹も追加。

さらに調子に乗って、10月3日には4cmのキンギョハナダイと3cmのルリスズメダイを新規投入。

10月7日、体調が悪くなってきたサンゴイソギンチャクでしたがついに力尽きたようで、翌朝に溶けていて水槽全滅なんてことになっては大変なので取り出しました。最初の☆です。

さらに追い討ちをかけるようにキンギョハナダイがぼろぼろになって☆になりました。どう見ても、ほかの魚から排除されたとして思えません。

10月10日、ベニゴンベ追加。なかなか手に入りにくい魚ですが、愛嬌のよさはカクレクマノミをしのぐかもしれません。

しかし、このあたりからカクレクマノミの様子がおかしくなって来ました。数日後にあきらかに白い点々が体表に確認でき、白点病ということを確信しました。

それからいろいろできそうな対策をとってみたのですが、10月19日、2匹のカクレクマノミは☆になったのです。それから水槽の全換水をおこない、しばらくはじっとがまんをしながら様子をみてきましたが、なんとかその後は特に変化はありません。

11月5日、ちょっとショッキングな出来事がありました。凶暴なオトヒメエビの口のところに赤いものがあって、どうみてもヤドカリの足。ちかくに貝殻がおちていて中はからっぽ。

弱肉強食とはいえ、さすがにびっくり。最初から唯一いるオトヒメエビですが、すべてはこいつのためにうまくいっていないような気分になります。

そして、満を持してというほどの期間ではありませんが、11月7日、本日あらたなカクレクマノミのペアが到着。今回はちょっと小さめで、4cmの♀と3cmの♂。

ところが、♀の方が到着直後から様子がおかしい。体を傾けて泳いでいる。これはまずいと思って、しばらく別にしてみましたが、数時間後には縦になりくるくる回るようになって、しだいに動きを止めてしまいました。

ついたばかりで、こればかりは自分の管理のせいではありませんが、気持ちは暗くなる。

とりあえず♂を水槽に入れましたが、今回はカクレクマノミが好むハタゴイソギンチャクも一緒に購入したので、カクレクマノミにとっては安息の地となってくれることを祈るばかりです。あらたなお嫁さんをちかいうちに探してくるので、ちょっとの間一人でがんばっていてもらいたいと思います。

2009年11月6日金曜日

されどジャイアンツ

いまさらながら告白しますが・・・と言うか、もうすでにどこかで喋ったり書いたりしていることなんですけど、実は自分は「ジャイアンツファン」なのです。

ジャイアンツとは、プロ野球の読売巨人軍のことでして、昔言われた「巨人・大鵬・卵焼き」世代まっただ中であるわけです。

ですから、ヤンキースの松井がワールドシリーズのMVPを取れば、素直に喜ぶわけですし、日本シリーズ9回の裏に亀井・阿部の連続ホームランで巨人がサヨナラ勝ちをすると狂喜しているオヤジなのです。

レギュラーシーズンなんて興味は無いよ、と言いつつも翌日のニュースで巨人が負ければテンションが下がることもしばしば。

もうこれはこどもの時から植え付けられた本能的な反射に近い物で、もう50歳になった今となってはどうしようもないことなのかもしれません。

しかし、今のこどもたちは、サッカーにばかり興味を持っているようで、野球少年というのはあまり見かけることがありません。

野球の人気が下火になったのか、いや、そうじゃなくて今の時代は物事に対する価値観が多様化したと言うことなんでしょう。こどもたちが夢中になれる対照はいろいろあって、野球はその選択肢の一つに過ぎないわけです。

自分のこどもの頃はというと、小学生の将来の夢はという質問の答えは、プロ野球選手と飛行機のパイロットというのが圧倒的でした。しかも、自分のように東京で育つと、必然的に野球=巨人であるわけです。

ラジオでもテレビでも巨人戦しか放送されていません。実際に観戦しようとすると、後楽園球場での巨人戦か、神宮球場でのサンケイアトムズ対巨人しかないわけです。

当時のサンケイ、つまり今のヤクルトは、もう情けないくらい弱いチームでしたから、ファンになれるわけがない。それに比べ、巨人は強かった。川上哲治監督のもとV9を驀進したときです。

1番センター柴田、2番セカンド土井、3番サード長嶋、4番ファースト王、5番ライト国松、6番ショート黒江、7番レフト高田、8番キャッチャー森、9番ピッチャー堀内。

当然のように巨人ファンになるか、アンチ巨人ファンになるしかなく、それ以外は存在しなかったのです。多少自虐的に言うならば、自らの意思で巨人ファンになったわけではないかもしれません。

まぁ、サッカーにしか興味がないと思っていたうちのこどもが最近PS3でプロ野球ゲームにはまっているのを見て、つらつらとこんなことを考えていました。

2009年11月5日木曜日

新型インフルエンザ・ワクチン

新型インフルエンザ・ワクチンについては横浜市のホームページに案内が出ています。

驚いたことに、ここにワクチン接種を受けられる医療機関の案内が出ていて、都筑区のところではうちのクリニックも掲載されています。センター南医療ヴィレッジでは、木村泌尿器皮膚科とアキコ・ルミエール眼科を除くただ内科、センター南こどもクリニック、いなば耳鼻科とうちではワクチン接種が行えます。

ところが何が驚いたかというと、まだワクチンは無いわけで、いつ来るとも、どれだけ来るとも、何の案内も無いということなんです。

これじゃ、問い合わせがあっても答えようがありません。なんか順番が違うんじゃないでしょうか。行政は、市民へのリップサービスばかりが先行していると言われてもしょうがない。そこんところを理解してもらいたい物です。

まぁ、でもここに掲載されているからには、うちにもワクチンが配布されてくるものと考えてよいのでしょう。神奈川県の発表では、11月16日から最優先患者さんへの接種開始となっていますから、来週中に入荷するのかもしれません。

うちのクリニックの場合は、最優先患者のみへの接種としていますが、そういう患者さんなら誰でもというわけではありません。原則として、関節リウマチで通院している患者さんの数しか申し込んでいません。

うちのクリニックでの最優先は、生物学的製剤(レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ)を使用している方となります。

次のランクは免疫抑制を起こす薬剤(リウマトレックス、プログラフなど)を使用している方です。そして、それ以外の薬剤をしようしているリウマチ患者さんがそのつぎに来るということになります。

ワクチンが患者さんの数だけ入荷することは無いと思いますので、そのあたりを基準に予約を受け付けていくことになるでしょう。いずれにしても、現在のところは実際にワクチンが入らない限りは何もアナウンスできない状況であることに変わりありません。

2009年11月4日水曜日

あすなろ海水魚館 驚異の復活

あ~、すみません。今回は、JUSTな写真を撮っていないのです。ですから、どうも説得力に欠けるレポートですが、あまりに驚異の世界だったので書かずにはいられない。

読んでいる方は、以前のエントリーを参考にして想像してください。

というわけで、今回の主役はオトヒメエビ。

先々週の初めにカクレクマノミが☆になってほぼ全換水をしたんですが、その際に生き残った方々を一時移動したわけです。その際に、実はうちのかみさんがオトヒメエビの片腕を引き抜いてしまったんです。

それ以来、片腕のオトヒメエビは、魚を威嚇するにもだいぶ迫力が無くなってしまいました。まぁ、だいぶ魚さんにはストレス一杯でしたから、このくらいでちょうどいいかという感じだったんです。

少なくとも一昨日までは・・・

祭日あけで今朝クリニックに行って、水槽を見てびっくり。まさに、驚異の復活と言わずして・・・海水魚飼育をしている人にとっては、何の驚きも無いことなのかもしれませんが、こちとら素人ですから。

オトヒメは、まるで何事もなかったかのように2本の腕を振り回しているではありませんか。そして、水槽の隅っこには片腕しかない脱皮した空が漂っていたのです。

だいたい想像はしていましたが、オトヒメエビは現在の殻の下に、まるまる腕やひげなどを作っているわけです。そして、脱皮する際には、それまで使っていた腕やひげは、そのまま脱ぎ捨ててしまうわけです。

腕が無くなっても、ちゃんと体の下で、次の腕を準備していたわけです。それも、たったの2週間のことですよ。すごいでしょう。まるでミラクル。素晴らしい生命力。母なる海の神秘。

あらためて生命の力強さを見せつけられた感じです。オトヒメはうちに来てから、脱皮の回数はすでに4回目。さらに水槽の主になっていくような気がします。

2009年11月3日火曜日

5秒CM

最近SHARPのコマーシャルが元気。いわゆる5秒間CMというやつで、テレビを見ていると一日中何回もでくわす。

さすがに、「プラズマクラスターはシャープだけ」というフレーズはしっかり頭に焼き付いたようです。この繰り返しの学習効果は、かなりインパクトが強い。

これが15秒CMで、連続3回聞かされるとうんざりしますが、ときどきだと、逆にしつこくない印象になるから不思議ですね。

昔はこういうCMがよくありました。だいたい7時ちょうどとかの直前にありましたよね。伴淳三郎の「一杯やっか?」、「何であるアイデアル」、「有馬兵衛の向陽閣へ」、などが思い出されます。

まぁ、短いCMだと商品の中身を説明することはできないわけで、とにかく言葉を印象づけることが目的になるわけです。

SHARPの場合は、このCMを流し出す前に「プラズマクラスター」をずいぶんと使っていたので、何となく一般にも聞き覚えがあるよあになっていたわけです。また、昔と違ってネットがありますから、気になった人はさらに簡単に調べられるでしょう。

時代が進んで、また昔のフォーマットが生き返ったのかもしれません。

2009年11月2日月曜日

Windows7とメール

先週発売されたWindows7ですが、さっそく入れてみたという話はすでに書いてみました。その後、PCメーカーのアップグレード用ディスクが届いて、もう一度最初からやり直し。

無事インストールが終了・・・と思いきや、グラフィックのドライバーが入っていない。結局、これだけはダウンロードしてと、何とも有料でディスクを申し込んだ身としては複雑な心境です。

まぁ、それでも大多数の問題はクリアされ、ほぼフルにハードを使える状態になりました。ただ、どうも一抹の不安がぬぐえないのがネットワークの接続の設定。

なんか不安定で、インターネットにつながったりつながらなかったり。なんか理由がはっきりしないので、すっきりはしません。

あとは、わざわざProfessional Editionを選んだのは、XPモードが使えるというのが大きな理由。ただし、これもインストールディスクには入っていない。Microsoftのサイトからダウンロードしないといけないというのも、なんか不満を感じるところです。

まぁ、それでも我慢して入れてみました。Windows7のデスクトップにWindowsXPがVirtual PCとしてスタートするのは、なかなか面白い。しかし、ネットがつながらなくなって、結局削除しました。

XPから使っているフリーソフトは、ほとんど問題なく動作しているようです。ファイルなどの配置はVistaとほとんど同じで、XPと比べるとかなり複雑。なかなか目的とするフォルダーを見つけられません。できるだけ整理して、HDDをきれいにしておきたいと思うわけですが、けっこう大変でした。

さて、Windows7になって大きく違う点の一つに、なんとメールクライアントがデフォルトで無いことです。なんでも独占禁止法の関係らしい。

過去に長らくOutlook Expressを使っていた立場としては、実はVistaのWindows Mailには、不満がありました。そこでWindows Live mailという無料のダウンロードを利用してみましたが、やはりしっくりこない。

ですからWindows7でメールソフトがないことはそれなりに歓迎で、この際ですからMozillaのThunderbird2を使ってみることにしました。過去のメールのインポートはネット情報のおかげで、比較的簡単でした。

ところが、起動時の自動受信が動かない。また設定した定期的な時間ごとの自動受信もしない。これが、けっこう不便。いちいち受信ボタンをクリックしないといけない。まあ、正式にWindows7に対応するThunderbird3が11月中にリリースされるので、そこで解決することを期待します。

2009年11月1日日曜日

たまプラーザ 一龍

ラーメン屋さんを選ぶときは、昔はどこでも何を食べたいというのは関係ありませんでした。しかし、ラーメン文化もここまでくると、食べる方も「こういうラーメンが食べたい」から、あの店に行くというようになりました。

それだけ個性的な店が増えたと言うことですよね。醤油、味噌、塩の基本に加えて、鶏ガラ、豚骨、魚介などのベースの組み合わせが、いろいろなラーメンが楽しめる。

自分のテリトリーでは、味噌ラーメンだけでもいろいろ。赤味噌系なら、たまプラーザ駅前の一点張り。白味噌系は初代というのが、自分のスタンダードでした。

ここに北海道の味噌ラーメンの店が加わりました。場所は駅からは徒歩5分くらい、焼き鳥で有名な鳥びよりのならびにあるお店。

北海道といえば当然味噌ですから、特製味噌ラーメンを注文しました。濃厚なしっかりとした白味噌ベースのスープはまさに北海道、札幌の町並みがすーっと脳裏をかすめていきます(大袈裟?)。

トッピングは半熟の煮卵、チャーシュー(美味しいが、ちょっと薄め)、メンマ、ワカメ、もやし、コーン、長ネギというスタンダードでかためてあります。

麺はちょっとちぢれた太麺で、濃いスープがちょうどよくからみついてバッチリです。予想通りというとつまらないかもしれませんが、食べる人の期待を裏切らない安心して食べることができることは、けっこう大事なところでしょう。

食べ終わって店を出るときに、「ありがとうございました」は当たり前。ところが、ここでポイントをあげたのが「またお願いします」の追加の言葉。食べさせてやるみたいな客商売をしているラーメン屋がテレビで話題になることがありますが、やはりこの謙虚さが味の確かさと信用につながるように思います。