2009年11月6日金曜日

されどジャイアンツ

いまさらながら告白しますが・・・と言うか、もうすでにどこかで喋ったり書いたりしていることなんですけど、実は自分は「ジャイアンツファン」なのです。

ジャイアンツとは、プロ野球の読売巨人軍のことでして、昔言われた「巨人・大鵬・卵焼き」世代まっただ中であるわけです。

ですから、ヤンキースの松井がワールドシリーズのMVPを取れば、素直に喜ぶわけですし、日本シリーズ9回の裏に亀井・阿部の連続ホームランで巨人がサヨナラ勝ちをすると狂喜しているオヤジなのです。

レギュラーシーズンなんて興味は無いよ、と言いつつも翌日のニュースで巨人が負ければテンションが下がることもしばしば。

もうこれはこどもの時から植え付けられた本能的な反射に近い物で、もう50歳になった今となってはどうしようもないことなのかもしれません。

しかし、今のこどもたちは、サッカーにばかり興味を持っているようで、野球少年というのはあまり見かけることがありません。

野球の人気が下火になったのか、いや、そうじゃなくて今の時代は物事に対する価値観が多様化したと言うことなんでしょう。こどもたちが夢中になれる対照はいろいろあって、野球はその選択肢の一つに過ぎないわけです。

自分のこどもの頃はというと、小学生の将来の夢はという質問の答えは、プロ野球選手と飛行機のパイロットというのが圧倒的でした。しかも、自分のように東京で育つと、必然的に野球=巨人であるわけです。

ラジオでもテレビでも巨人戦しか放送されていません。実際に観戦しようとすると、後楽園球場での巨人戦か、神宮球場でのサンケイアトムズ対巨人しかないわけです。

当時のサンケイ、つまり今のヤクルトは、もう情けないくらい弱いチームでしたから、ファンになれるわけがない。それに比べ、巨人は強かった。川上哲治監督のもとV9を驀進したときです。

1番センター柴田、2番セカンド土井、3番サード長嶋、4番ファースト王、5番ライト国松、6番ショート黒江、7番レフト高田、8番キャッチャー森、9番ピッチャー堀内。

当然のように巨人ファンになるか、アンチ巨人ファンになるしかなく、それ以外は存在しなかったのです。多少自虐的に言うならば、自らの意思で巨人ファンになったわけではないかもしれません。

まぁ、サッカーにしか興味がないと思っていたうちのこどもが最近PS3でプロ野球ゲームにはまっているのを見て、つらつらとこんなことを考えていました。