2009年11月24日火曜日

集団接種

東京都の中央区医師会が昨日、こどもを対象とした新型インフルエンザ・ワクチンの集団接種を行いました。集団接種は全国でも初めてで、しかも医師会員のクリニックからワクチンを持ち寄ったということです。

予防接種という考え方から、最も流行っている集団に対して最初にワクチンを投与して病気の拡大を防ぐというのは当然のことです。今の優先接種順位については否定はしませんが、感染の拡大という目的とはかけ離れているのではないかという疑問を感じます。

実際、優先接種者とされた方に対して、ワクチンの配布はまったく不足しており、意味をなしていません。また、各優先順位の前倒しにより、順位そまものが意味をなさなくなっています。

このあたりは、実施方法を考えた「専門家」の方々と厚労省に担当者は、しっかりとした検証を行わなければならないはずです。

自分の関係する医師会の話ではありませんでしたが、行政が率先してやるべきことを医師会が地域医療を考えて行ったことは、メディアはもっと大きな評価をしてもらいたいと思います。