2010年4月23日金曜日

ヒアルロン酸

まぁ、なんて寒い日が続くことでしょうね。記憶にある限り、桜の後でこんなに寒かったことはなかったんじゃないでしょうか。

閑話休題(それはさておき)、整形外科の治療ではよくヒアルロン酸というのを使います。関節の中には関節液という潤滑剤の液体が入っていますが、その中に含まれる成分で、大変強い保湿力を持っているのです。これが関節の表面の軟骨に浸透して、滑りやすくしているわけです。

コンビに売っているような安物のには入っていませんが、ブランド物の高級化粧水にはたいていはいっていますが、確かに塗ってみるとしっとりとなるんですよね。プチ美容で顔のしわの皮下に注射したりしますよね。

なんでヒアルロン酸の話かというと、老化したひざ関節に注射して治療するわけですが、うちのクリニックはけっこう使用頻度が多いらしいのです。うちよりたくさん使っているクリニックもあるのですが、そこは患者さんの数も相当多いところです。

注射が嫌な方に無理に使おうとは思いませんが、早くにひざを立ち直らすことができるので、痛みを長引かせるよりも効果的なんです。痛みをずっとひきずっていると、その間に運動量が少なくなって筋肉の力も落ちてしまいます。

ただし、あくまで軟骨にしみこんで効果を出すので、残念ながら軟骨がかなり磨り減っている方の場合は効果が少ない。効果の出方をみて、薬や装具などを効果的に考えないといけませんね。