2011年3月15日火曜日

非日常

毎朝起きて、支度をしてでかれる。クリニックをあけて、診療の準備。午前中診察をして、昼休み。午後はまた診察をして、夜に終了。帰りに食材などを買って家に帰る。缶ビールをあけて遅めの夕食をすませて、そろそろ寝るか・・・

今回の東日本巨大地震によって、そんな日常がくずれました。今朝は早めに家を出て、バスは定刻通り。あざみ野駅は大変混雑していました。

計画停電のために、JRが早々と終日運休を決めていた影響のようです。市営地下鉄も休日ダイヤでの運行で大混雑。駅に着くとエスカレータは停止中。

クリニックにつくと、いろいろな機器の点検。特に、電子カルテとレントゲンのサーバーはクリニックの命ですから確実に稼動しなければなりません。

それから、照明をいろいろつけたり消したりして、最低このくらいの灯りがあればいいだろうというスイッチをチェック。一部は蛍光灯をはずしたりしました。

トイレの温かい便座も停止、水洗もできるだけ手動レバーを使用してもらえるように印をつけました。あすなろ水族館も、しばらく照明はなしです。

そうこうしているうちにスタッフが出勤。スタッフにも節電について説明し、とにかく自分たちにできることから協力していくことにしました。

顔なじみの患者さんの一人が、壊滅したといわれている町の出身だということがわかりました。知人は誰一人とも連絡がとれないそうです。自分の卒業した学校の無残な姿をテレビで見たそうです。

午後からの停電については、情報がほとんど無い状態で、どうしたものか決めかねていました。午後2時ごろになって、クリニックの入っている地域は夕方から停電の可能性が高いという発表。

同じビルのほかのクリニックは、内科は朝から休診、小児科と耳鼻科と眼科は午後休診。泌尿器科とうちが様子を見て決めるという状況でしたが、途中で停電になるとその時の対応が大変なので、本日については自分も午後休診に踏み切りました。

停電になってもいいように、サーバーなどを完全に停止し、院内を見回って施錠。

駅に行くと、朝は動いていたエレベータも停止、長い階段をえっちらおっちら昇って、改札口へ。あざみ野駅のスーパーに寄ろうと思ったら、2時で営業を終了していました。

バスで自宅に戻って、キャンプ道具を久しぶりにあけました。まずは室内で使える電池式のランタンと懐中電灯を出しました。単一乾電池は、今日現在ほぼ手に入りません。以前に買っておいたものが約20本あったので、とりあえずはなんとかなりそうです。

とにかく、こんな生活に慣れるにはまだまだ時間がかかりそうです。