2011年4月9日土曜日

厚顔

・・・とくれば無知。

いやいや、無恥が正しい。とにかく厚かましくて、恥知らずという意味。

ただ、難しいのは、誰かの行為を厚かましいと思うかどうかは主観的な判断ですから、誰でも同じ尺度で判断しているとは限らない。

買い物でレジに行列が出来ているとして、いきなり前のほうに割り込んだ人がいるとします。こりゃ、確かに厚かましいだろう。割り込んだ後に、まったく平気な顔して会計をするようなら「恥ずかしいとは思わない」わけですから恥知らずということになる。

もしも、やっぱり悪かったなぁと思っている様子で、すまなそうにしているなら恥は知っているわけですから「厚顔有恥」でしょうか。まぁ、そんな人はいないでしょうけど。

まぁ、こんな例ではそれを素直に許しちゃう人はそうはいない。でも、スーパーで閉店時間がせまって、蛍の光が鳴り渡っても平然と買い物を続けている客というのはいかがでしょう。

自分の場合は、こういう状況では大変気持ちがあせって、なんとか時間内にレジを通過したいと、品物の選別もほどほどに必要なものをどんどんカゴに詰め込んでしまいます。

ところが、閉店前に入った客だから、時間を気にせずゆっくり吟味して買い物をするのは当然と考える人もいるでしょうし、それに賛同する方も少なくないでしょう。

要するに人の価値観というものは、その人の育った環境によってバラバラということです。さらに時代が違うとなおさらのことです。何が正しくて、何が正しくないのかということはなかなか正解は見つけにくい。

自分の正しさを主張する前に、他人の正しさを理解する努力をすると、きっと住みやすい社会になるのでしょうかね。