2011年6月19日日曜日

政治家のいらない国

小泉純一郎(善し悪しは別として)後、日本にはまっとうな政治家なんていないようです。

日本の政治システムでは(これも善し悪しは別として)、やりたいことを決めて予算を決める、そして実行し、その結果を評価するという3つのステップがあり、それぞれに1年づつかかる。

つまり、最低3年間かかってひとつの仕事が完成するわけですから、2005年の小泉政権後については、総理大臣として評価される人は一人もいないと断言できる。

首相からしてそうなんですから、その他の政治家をきどっている方々など推して知るべしです。もっとも、どんな些細なことでも揚げ足をとるような見方しかできず、何かというと責任論ばかりをふりかざしている国民にも問題はある(メディアに先導されて・・・)。

しかし、政治家不在でも日本の国家の運営は粛々と継続されていて、国民としていよいよ困ったという事態に陥っていないということに驚きを禁じ得ません。つまり、民主党が何と言おうと、それだけ官僚システムが日本では完成されているということなんでしょうか。

普通なら、政治が考え、官僚が実行し、政治が責任をとるという図式を考えます。今の日本は政治は考えず、今まで通りのことを官僚が実行し、政治は責任をとらない。だったら、政治家なんていらないじゃないですか。

なんでもアメリカが正しいとか言いたくありませんが、こと政治については日本も国民の直接選挙による大統領制度とかにならないものでしょうか。選んだ以上、決まった年数はまかせ、その責任は国民全体で共有するというのは理にかなっていると思います。

言うだけでやらない与党は、政権奪取にしても今回の退陣問題にしてもその場しのぎだけ。言うことすら言わない野党は、言ってしまって過去の自分の首を絞めるのを避けたいだけ。

国民は怒っているのがまったく伝わらず、国民があきらめてしまうのを待っているのでしょうか、「政治家」の皆さんは・・・・