2011年9月8日木曜日

David Bowie


デビッド・ボウイは、今で言う「ヴィジュアル系」の元祖と言えるわけで、一般に知られるようになったのは1969年の''Space Oddity''から。そして1972年の''Ziggy Stardust''で、完全にグラム・ロックという世界を確立したスターになったわけです。

ジギー・スターダストは、当時「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群(原題 : The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)」というわけのわからないタイトルで発売され、自分たちロック少年は、なんだかよくわからないけど、なんか知っていると偉くなったみたいな気持ちになったものです。

ただし、男性がギンギンギンの化粧をして美しく着飾って当時紆余するというのは、なんとも違和感があったものです。だって、その頃はLed Zeppelinにしても、Deep Purpleにしてもとにかく男臭いハード・ロックが全盛だったわけですから。

そんなわけで、ボウイはいわゆるカルト・スターとなったわけですが、最大のヒットとなった1986年の''Let's Dance''あたりから、誰でも聴けるとっつきやすい感じになりましたね。とんがっていた若さが取れて、うまく大人の音楽に変貌したということでしょうか。

その後は、カルト臭は消え去り、いいおじさんとして活躍を続けています。うまく年をとることができた一人として、多少は真似できると嬉しいかも・・・とか思ったりします。