2011年11月9日水曜日

マイケル・ジャクソン裁判




マイケル・ジャクソンは、時代を作ったスーパー・スターであったことは間違いない。でも、あるところからスキャンダルと切り離せないまま、若くして世を去ったわけです。自分は、同じ年齢であったので、立場は天と地くらい違いますが、ずっと興味を感じる対象でした。

昨年5月のマイケルの死は、世界的に衝撃だったわけですが、マイケル自身にとっても最大のスキャンダルを自ら演出する結果でした。

死者に鞭打つ習慣はどこにもなく、マイケル死後、彼をもう一度スーパー・スターとして評価する雰囲気があちこちにあるように思います。

冷静に考えると、常軌を逸した睡眠障害とそれに対する対策が彼の死を招いた最大の原因であり、それはマイケル自身に最も責任があるのではないかと思います。

数日前に、マイケルの主治医だったコンラッド・マーレー医師に対する裁判が結審し、彼は有罪と判断されました。

確かに通常、何らかのトラブルが起こったときに対応が取れる状況を準備せずに全身麻酔薬を使用したことは、医師として大変な問題であることは間違いありません。

しかし、インフォームが進んだアメリカで、マーレー医師は何の説明もなく薬を使用したのでしょうか。おそらく、それは無い。

しかし、雇い主として世界的スターが何とかしろと言ってくれば、マーレー医師は実際それを断れたでしょうか。それは、ほぼ絶対的な命令であったはずで、そうは簡単に拒否できるようなものではなかったのでしょう。

医者として医者をかばうわけではないのですが、今回の裁判有罪判決に対しては、正直疑問を多少感じるのは自分だけでしょうか。

最大の責任はマイケルにあったのではないでしょうか。しかし、スターとして再評価され、伝説化あるいは神格化されたマイケル・ジャンソンという「偶像」の正当性を守っていくためには、マイケル以外に死の責任を取らせる必要があったのではないか。

まぁ、そんな何にも知らないよその国の小市民がうだうだ言ってもしょうがないのですが、なんにしても死してなおマイルスはいろいろな影響を与え続けている・・・それだけビックな存在ということなんでしょうかね。