2012年5月31日木曜日

生活保護

厚労省のHPによると、生活保護を受ける条件は、

生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養(=親族による援助)は、生活保護法による保護に優先します。

となっています。最近話題になっている、複数の芸人の母親が生活母語を受けている点については、扶養義務者の扶養ということが問題になっています。

細かい内容を知らない他人がとやかく言うことはてせきませんから、自分にはいいも悪いもいうことはできません。ただ、感じたのは、親子の直接的なつながりが今の日本では薄くなったということです。これは核家族化の表れと言うこともてせきるかもしれません。

それと、いくらタレントであるとはいえ、一個人を名指しで非難し続けた国会議員の振る舞いには大いに疑問を感じました。タレント本人が生活保護を受けているわけではなく、(道義的な点は別として)少なくとも法に触れているわけではないので、個人情報的なことからも異常と言わざるをえません。

自分が医者になって最初の2年間の研修医時代、給与は少なくて「生活保護以下」と言われることがありました。実際、生活保護を申請したけど却下された奴がいるというような、嘘か本当かわからないような伝説があったりします。

当時の自分の給与は、基本給5万円+住宅手当2万5千円-源泉徴収7千500円で、基本的な手取りは6万7千500円でした。2年目は基本給が2万円上がって、手取りは8万5千500円だったと記憶しています。

入局した医局では、教授の意向で「まだちゃんと仕事ができないのだから、2年間はバイト禁止」となっていたので、隠れて当直バイトを数回したことはあるものの、ほぼそれ以上の収入はなかったですね。勤務している大学病院では、月に5回程度、多いときは2日に一度の当直がありましたが、研修医は研修中ということで当直料は何度やっても月に5千円ぽっきりでした。

今の生活保護の受給条件では「最低限度の生活の維持」以下の収入ですが、最低生活費は生活扶助基準(第一類費)+生活扶助基準(第二類費)+その他の加算額(障害者、母子家庭、医療費など)となっています。

そのころ住んでいた地域では第一類費は38600円、第二類費は41480円で、合計80080円となりますから、少なくとも今なら生活保護にひっかかりそうです。ただし、25年くらい前の話ですから物価が多少違うので、本当のところはわかりませんね。

2012年5月30日水曜日

松井メジャー昇格

まぁ、とりあえず頑張ってくださいとしかいいようがない。中古になって戻って、日本でなんとなく居続けるような道は「潔」とせず、マイナーリーグになんとか残留したことは評価されます。

しかし、マイナーでの1ヶ月程度の成績は打率.170ということですから、どう考えてもピークを過ぎてメジャーでは通用するのかというと大きに疑問がのこります。

松井選手は過去に、ホームラン・バッターとして華々しい活躍が記憶に残るヒトが多いと思います。確かに主軸バッターとして、ある程度の実績は残していることは間違いない。

自分の場合は、はっきり言うとそれほど評価が高いわけではないのです。毎試合まじめにチェックする熱心な野球ファンではないので、そう簡単に決めるのは申し訳ないのですが、とにかく期待して見ていて裏切られるシーンばかりだったのです。

そして最も問題なのは、1シーズンを通して好調を維持できないということかもしれません。不調になると、延々と打てないトンネルに入ってなかなか出口が見えてこない。

ですから、メジャー・リーグに移籍するときも、まったく惜しいと思いませんでした。ヤンキース以降は、チームに定着できずも何度も「戦力外」となっていることは、まさに結果としてそれなりの現れなんでしょう。

今回のメジャー昇格も、故障者続出のコマ不足という事情があるとのことですから、単純に実力を買われたことではないわけで、そのあたりは本人が一番わかっていることでしょう。

そんなわけで、もう一度だけ松井選手のこだわりに期待してみたいとは思うのですが、さすがにこれが最後。もう後はないよ。と、言うわけで、「とりあえず頑張ってください」ということになります。

2012年5月29日火曜日

渋滞中のプリウスα

日曜日は法事で長野に行ったのですが、少しだけわかってきたハイブリッドカーの運転方法をいろいろと試してみる良い機会でした。

まず行きは中央高速下りですから、全体的には標高が少しずつ上がっていくわけです。上り坂が多く、エンジンをまわさないとなかなかそれなりには走れません。

そこで、どうせならPWRモード全開でいってみたらどうなるか・・・って、燃費は気にせず、がんがんアクセルを踏んでみました。プリウス系の車が高速道路を爆走というのも、なんかどうよ、という感じではありますが。

結果としては、燃費はほぼ16km/L。1800ccのガソリン車では、10km/Lいくかいかないかくらいかと思いますので、EV走行ではなくても、モーターがどこかでアシストする部分もあるんでしょうね。

一方帰りは、逆に下り坂。できるだけエンジンをわさないように・・・と思っても、ずっと70~80km/h(最も効率がいいと言われている速さ)のスピードを維持するというのは精神的にも難しい。

それでも、22km/Lくらいまで燃費も伸びて、さぁこれからが楽しみ・・・というところで、やっぱり来ました、渋滞。小仏トンネルから渋滞20km、さらに八王子から20km、その上調布から20km/hみたいな感じで、要するに残り全部が渋滞というありさま。

渋滞に入って最初の1時間で6kmしか走れず、早歩き程度のスピードです。燃費はどんどん落ちてしまいましたが、ガソリン車なら10km/L以下にまで落ち込むところが、17km/Lくらいで維持したのはすごい。このあたりは、ハイブリッドの最も得意とするところでしょぅか。

・・・にしても、さすがにめげてしまい相模湖で降りて、あとは一般道で帰ることにしました。でも、郊外の空いている道に出たことで、むしろ燃費がみるみるよくなって21km/Lまで回復。この辺に住んでいれば、うはうはなんでしょうね。

それにしても、さすがに4時間以上運転続けるのはしんどかった。 年を取るとドライブに休憩は必要で、おかげで月曜日もずっとだるさが抜けきれませんでした。

2012年5月28日月曜日

俺がこんなに強いのは・・・

てなもんや三度笠は、東京オリンピックの頃に放送されていたテレビ番組。いやぁ~、もう、昭和の臭いがぷんぷんしてきます。

公開放送での時代劇コメディで、当時よく放送されていたアメリカのコメディの形に似ていました。ほら、奥様は魔女とかじゃじゃ馬億万長者とか。

藤田まことと白木稔のコンビは最高で、小学生ながらも、ずいぶんと楽しみにみていたものです。提供は、前田製菓。コマーシャルは番組の流れの中で、藤田まことが・・・

「俺がこんなに強いのは、あたり前田のクラッカー!!」と言って、見得を切るというものでした。でもって、今日スーパーに寄ったら、なんとその前田のクラッカーが売っていました。

おーっ、なんとこどもの頃以来、40年ぶりくらいでしょうか。まだあったんだぁ~、ということで、即購入。あらためて食べてみると、シンプルな味がなかなかよい。

やっぱ、昭和はよかったよね~

2012年5月27日日曜日

五月花

五月に咲く花は多いですね。ちょうど春に咲き乱れる花と、夏に咲く花が混在して、1年で最もいろいろと華やいでいる時節かもしれません。

あちこちでよく目にするのがつつじです。ありふれていて、逆にあまり目立たないような感じですが、それはたいてい淡い赤色のもの。真っ白つつじが、まとまって花を咲かせていると、けっこう清楚な感じできれいなものです。

特に今日は、青空とのコントラストが、よりいっそう見事でした。どこにでもありそうな光景でも、ちょっと視点を変えてみると、ずいぶんと違った印象をもてるものです。

2012年5月26日土曜日

YES / YESSONGS


YESというのは、70年代に「プログレッシブ・ロック」というくくりで活躍したロック・バンド。特にクラシック音楽の味付けがあったり、変拍子(5拍子とか7拍子)を多用することを特徴とした、かなり高度なテクニックと知識を売り物にしていました。

だからといって、やたらと難解ということはなく、しっかりとノリノリになれる音楽であったことはすごいことです。音楽とは直接関係はありませんが、今のようなネット社会ではYESをクグろうとしても、一般的な名詞なだけに、なかなか難しいのには困ったものです。

YESSONGSは、彼らの1973年のライブのなかからよりすぐりを集大成したライブ・ベスト盤で、当時のLPで3枚組という超大作だったのです。

もう40年近く前の録音なのですが、今でも十分に聴き応えのある演奏です。スタジオなら可能でも、ライブでは無理だろうと言われていた楽曲でしたが、見事に整理してほぼそのままステージで再現しているのには驚きですし、さらにその中にアドリブも織り込まれているところは、もう神業としか言いようがありません。

やっぱり、この頃の音楽はいいわぁ。何年かごとに、必ず聴きたくなるのも当然。でも、本当はこういう本気でたたみかける音楽を、最近の若者にも是非聴いてもらいたいと思うのでした。

2012年5月25日金曜日

手抜き講演会と言わないで

昨日は、数年前から続けている年に2回のヘルパー講習会の講師。毎週のようにやっているわけではないので、たいしたことはないと思われるかもしれませんが、一度に3時間しゃべるというのは正直言って大変。

クリニックでも毎日患者さんにいろいろと説明するので、しゃべることは仕事の一部みたいなものですが、これは途切れ途切れですから何とか1日もつわけです。

しゃべるという仕事は、一見体力を使わないから疲れないと思ったら大間違い。確かに使う筋肉は主として口の周りだけかもしれませんけど、問題は体の換気。

ヒトは空気を吸って吐いてを繰り返すわけで、呼吸という生理現象が生きていく上で必須。 空気を吸い込んだときに中の酸素を取り込みます。酸素は、体を動かすためのエネルギーを作り出す際に必要です。その結果、二酸化炭素が発生してくるので、吐くときに対外に排出しているわけです。

当然、酸素の方が重要ですが、しゃべり続けると呼吸のリズムが息を吐く方へ傾いてしまうので、体のなかの二酸化炭素が減りすぎてしまうのです。そうなると、ぼーっとなったり、頭痛がしたり、手足がしびれたりといろいろな体調の異変がでたりするのです。

病的なものとしては、過換気症候群というのがあります。精神的な影響を受けて、どんどん呼吸が速くなって自分でコントロールができなくなってしまうわけで、治療はペーパーバッグ法というのが有名。口元を紙袋でふさいで、袋の中に二酸化炭素をためていくわけです。

まぁ、講師としてしゃべっている場合は、最初から自分で勝手に過換気をしているわけですから文句も言えませんけど。1時間くらいまでの講演なら、いっきにしゃべってもいいけど、さすがに3時間というのはつらい。

ですから、できるだけ聴衆に質問をしたりして、自分はしゃべらない時間を作ることは健康上重要なのです。けして、手を抜いているわけではないので、そこんとこヨロシク。


2012年5月24日木曜日

五月晴

昨日の午前中は、もう見事な好天で、まさに五月晴。これだけ、気持ちのよさそうな天気というのは、1年を通じて、そうそう何日もあるものではありません。

時節柄、一昨日が遠足という幼稚園、保育園、小学校なども多かったと思いますが、一昨日はあいにくの天気。昨日だったら、最高のピクニック日和で、自分もどこか外でランチをしたくなるような気分でした。

もうあと少しで、またじめじめした梅雨の時期に入るわけですから、こういう気候を有効に使える方がうらやましいものです。毎日一日中室内にこもっているであろうことを考えると、ちょっと残念。

2012年5月23日水曜日

関節リウマチ勉強会

自分と青葉区の広田先生、緑区の上里先生の3人で始めたリウマチの勉強会。もともと2009年の秋から始めたもので、最初の一年間は3人のクリニックを会場に持ち回りでいろいろな日頃の診療の相談をしたりする感じではじめました。

1年くらいたって、もっとオープンにリウマチに力を入れている先生を集めた会をやろうということになって、田園都市リウマチフォーラムという研究会を立ち上げました。それからは、3人の勉強会は世話人会ということで、フォーラムの内容を話し合ったりする部分も追加されました。

今年になって、自分のクリニックのあるセンター南の隣、仲町台にリウマチ専門医の東先生が開業して、勉強会にも参加してもらうことになりました。

昨夜は、うちのクリニックでの勉強会でしたが、フォーラムを立ち上げて、診診連携についてはだいぶ基盤整備が進んできて、3年弱の間に地域での関節リウマチ診療についてはある程度の形が出来てきたのではないかと自負できる部分があります。

そして次に大事になってくるのは病診連携。関節リウマチは、基本的には外来レベルで完結する病気です。しかし、合併症や薬の副作用の問題が出た場合、あるいは手術の必要があるような場合には、入院治療が必要となるケースがあり、入院設備を持っている病院との連携も無視できない。

まず最初に、この春からは聖マリアンナ医科大学との間で病診連携の取り組みが始まりました。病院と診療所のお互いの長所をうまく組み合わせて、患者さんの利便性を向上させようというのが狙いです。ただし、病院はいくつかあり、他の病院とも関係を構築していくことが必要と思っています。

そういう意味で、昨夜の勉強会は大変意義深いものでした。近所の大学病院から、関節リウマチ診療に携わる先生も参加してくれたんです。開業医として、あるいは勤務医として、それぞれ違った立場にあっても、関節リウマチという病気に対しての思いはそうは変わりません。すぐに、雰囲気に溶け込んでもらえたようで、いろいろ症例にも意見を言っていただきました。

今後も、出来るだけ参加していただき、どんどん連携の強化に一役買っていただきたいものだと思います。フォーラム5周年ごろには、地域の診診・病診連携には無くてはならない会として成熟できているのではないか・・・というか、なるように努力していきたいものだと思います。

2012年5月22日火曜日

金環日蝕

昨日の朝は日本人の半分くらいは空を見上げていたのではないかと・・・一応、あと300年生き抜く自信はありませんので、このチャンスにできるものなら見ておこうと思いました。

とは言っても、わざわざ専用の観測眼鏡を購入するほどの意欲はない。まぁ、結果的には横浜では雲がそれなりに出ていましたから、肉眼でも十分見ることがでました。

かえって金冠眼鏡をつけたほうが暗すぎて見にくかった、と言うような意見もあったりしました。もっとも、いくら雲があっても長時間直視するのは眼球をいためるので、じっくり見続けるわけにはいきません。

そこで用意しておいたのが、一眼レフカメラ。これを通してみると、目にもやさしい。感度をめいっぱい下げて、シャッター速度も上げて、普通なら真っ暗にしか写らないような設定にしました。まともに太陽に向けたら、カメラのセンサーは間違いなくふっとぶと思います。


そんなわけで、雲の多いモヤモヤとした空でしたが、カメラで撮影するにはちょうどよかったみたいです。



2012年5月21日月曜日

Earth Wind & Fire / Raise



大学の教養課程の時に、一番人気があったのがこれで、最初の曲、Let's Grooveが始まるともうノリノリだったものです。70年代後半から80年代初めまでは、洋楽の中ではまさに時代を代表するグループて゜した。

ざっと思い出しても、September、Boogie Woogie Wonderland、Fantasy、Jupiter、Shinung Star、Getaway、After the Love Has Gone・・・・幾多のヒット曲がでてきます。

もともとリーダーのモーリス・ホワイトはジャズ系の出身だけに、ブラスの使い方かうまい。アルバム単位で聴くと、ヒットしたソウルフルなボーカル曲だけではなく、かなりファンキーなバンド演奏を聴かせるパートが入っていて、これがさらに気分を盛り上げてくれます。

しかし、最初に「最後のアルバム」と書いたように、このアルバムを頂点として急激に人気がかげりました。さすがに金太郎飴状態に入り込み、中身が濃いめですから皆飽きてしまったんですかね。

途中で、大胆に一番の特長のホーンセクションを捨てて変身しようとしましたが、時すでに遅く諸行無常の鐘の音という感じでした。

とにかく、このアルバムの「青春の一枚」みたいなもので、30年以上たった今でも十分に古くさくないと思いますよ。

2012年5月20日日曜日

Laure Colladant / Woelfl Piano Works


Joseph Woelfl (1773-1812)はヨーゼフ・ヴェルフルと読むんですが、年代からしても古典派に位置するオーストリアの作曲家。知らんでしょう? いゃあ~、知りませんよ、よほどの物好きでないと。

この時代に作曲家を志した人たちは、今となっては可哀想すぎる扱いを受けているんです。巨人がONを擁してV9の全盛を誇った時のサンケイ・アトムズのような、柔らちゃんが活躍していた時の48kg級女子柔道選手のような、IBMがガリバーと呼ばれていた頃のCompaqのような・・・

とにかく、まさにルードヴィヒ・バン・ベートーヴェンという絶対神のような作曲家とほぼかぶる時期ですから、なかなか話題になるようなことはないわけです。ベートーヴェンがどんどん頭角を現し、さらに先頭を切って音楽を変えていくわけですから、すべてはそこから始まる。その他の作曲家は、その前時代のハイドンやモーツァルトを引きずり、そしてベートーヴェンの模倣扱いを受けることはやむを得ない。

実際、ヴェルフルもレオポルト・モーツァルトやミハエル・ハイドンの元で勉強したようなので、まさに典型的なベートーヴェン以外の「その他大勢」の一人。しかし、存命中は長身のイケメン音楽家として、けっこうな人気をほこったようです。

とにかく、そういうマイナー扱いの作曲家を一生懸命掘り起こす人が必ずいるもので、このフランスのロール・コラダンさんもそういう一人。17曲あるピアノ・ソナタだけでなく、ハープとの二重奏3曲、ピアノトリオ3曲まで網羅して、ピアノの入った独奏曲・室内楽全集を作ってくれました。

使用しているのはまさに時代のピアノフォルテ(銘器らしい)ですから、現代のピアノというよりは強弱のつけられるハープシコードという感じの音。これはこれで時代考証上正しいのでしょうが、もともとそのあたりにはこだわりを持たない自分の場合は、古色蒼然とした響きで全体が集まってしまったような感じがしてどうもピンとこない。

一度現代ピアノでメリハリの効いた演奏を聴ければ、だいぶ評価も変わってくるかもしれませんが、とりあえずやっぱり「その他大勢」でいいような・・・コラダン女子には申し訳ありませんが。発売されてそんなに時間もたっていないのですが、すでにHMVでは入手困難状態のようで、あまりたくさんは作られなかったようで、まさにマニア向きの一品と言えそうです

2012年5月19日土曜日

プリウスαの走り方

プリウスαが納車されて3週間とちょっとたちましたが、ハイブリッドカーは大変奥が深い。そういう感覚は今までには、あまり経験した記憶がありません。

なにしろ、前車がトヨタのアレックス・・・まぁ、昔のカローラⅡ、つまりカローラのハッチバック版。それなりにきびきび走ってくれましたが、特別セールスポイントがあるわけではありません。

その前のランドクルーザープラドは良い車で、視野が高く大変運転しやすかった。ただ、初代MPVからの乗り換えだったので、V6 3000ccのエンジンからすると、2500ccの重たい走りはあまり楽しいとは言えませんでした。

プリウスαのエンジンとモーターは、基本的に30型ノーマル・プリウスと同じ。当然、車体が数百kg重くなる分、走りは相当苦しいかと・・・思ったら、大間違いです。ギヤ比の最適化によって、十分な力を出せるように調節しているというのは嘘ではありません。

走行モードはノーマルの他にEVとECOとPWRがあり、全部で4つのモードから選べます。PWR(パワー)モードにすると、ちょっとアクセルを踏んだだけでも、かなりの加速感があり一気にスピードにのる爽快感はただ者ではありません。

通常はECOモードを選択しておくのが、無難なところ。エンジンとモーターの切り替えを一番無駄なく行って、あまりいろいろ考えなくてもそれなりの燃費をたたき出してくれるように設定されているようです。走り出しは、多少もっさり感があることは否めませんが、エコを意識するならそういう走り方が妥当なわけですから、特に不満は感じません。

EVモードは純粋に電気自動車。さすがに、モーターだけで走るのでパワーは求めてはいけない。とろとろ走って、ゆっくり加速。平たいところなら、50km/hくらいまでEVだけで引っ張っていけますが、それ以上のスピードではエンジンがスタートするようです。街中の走行は、ECOモードで十分で、上り坂などでPWRモードをときどき使用というのが自分にはあっているようです。

パワーインジケータでは、下1/2までがEV走行。そこから上はエンジンがかかり、上1/3くらいは赤くなっていてパワー全開という感じの表示になっています。 スタートでは赤いところまでいかないように発進すると、まぁだいたい従来のガソリン車のエコ発進と同じくらいの感じでしょうか。

加速がついたらアクセルを一度離すと、EV走行に切り替わりますので、インジケータの下1/3くらいのなかでスピードを維持できるように走るのが燃費を伸ばすこつのようです。ただし、アクセルを踏みっぱなしだと充電をするひまがないので、ときどきアクセルを離して回生エネルギーを取得することも忘れてはなりません。

オートマ車になって車の運転がつまらなくなったと思っていましたが、ハイブリッド車では、再び車をうまく制御していく楽しみというのが戻ってきました。何も考えなければ、いつでもPWRモードでがんがん走ることもできますし、なかなか今時の車も捨てたモンじゃありません。

2012年5月18日金曜日

いつもの猫

ずばり、猫です。近所のどこかで飼われているのか、あるいは棲み着いている野良猫なのかは不明。

おそらく、数年以上はうろうろしていると思うのですが・・・ずいぶんと前からいるような感じで、なかば「主面」して、悠然と道ばたに座っている様子が、どうも憎たらしい。

基本的に犬型人間の自分としては猫はどうも苦手で、人に飼われていても自由人を気取っているところが好きじゃない。まぁ、野良猫なら独自に生き抜いているということでしょぅが、その場合はゴミを荒らしているんでしょぅから、それもいただけない。

だいたい逃げ出すときも、思い切り3Dで逃走するのもずるい。しっかりと地面を走って逃げるだけなら可愛げもあるんですが、いきなり壁の上に登って消えてしまったりするのはワイルドだぜぇ~

まぁ、とりあえず、こっちを見てにらんでいるので写真を撮ってやったら、猫だけに相手もニヤっと・・・するわけないか。

2012年5月17日木曜日

ブリーチ or ハイター


ちょっとした世代間ギャップを感じたのが、ブリーチという言葉。衣類などの漂白剤の商品名。ところが、どうも最近見ないような・・・と思っていたら、かなり前から発売元の花王からはハイターという名前に変わっていたんですね。

そんな数十年前の話をいまさら持ち出して、何を考えているんだとお思いでしょうけどね。でも、漂白することを「ブリーチする」って言いません? だって、ブリーチ・ジーンズって言うでしょう?

えっ? 今は「ハイターする」と言うんですか。ジーパンもケミカル・ジーンズと呼ぶんですね。漫画のタイトルじゃあるまいし、今時ブリーチなんて知っているのはどっぷり昭和人だけ。

どうも失礼しました。

2012年5月16日水曜日

五月病

日本は年度で物事が動く事が多く、学校や職場などは4月始まりで3月で〆になったりします。新しい環境での生活を4月にスタートさせて、いろいろと馴染めずモヤモヤしてきて、気持ちがどんどん落ち込んでしまう状態になることを「五月病」と呼んでいます。

実際のところ、頻度についてはあまりネットとか見てもはっきりしません。少なくとも自分の場合は自覚的になったことはないですし、幸いに過去に周囲にそれらしい人がいた記憶がありません。

単なる偶然なのか、医療関係者には無縁のものなのかわかりません。自分の場合に限って言えば、研修医の頃は1年ごとに出向などで職場が変わったりしましたが、いつも仕事をこなしていろいろと覚えていくので精一杯で落ち込んでいる暇はなかったのかもしれません。

学生で4月から新しいスポーツを始めたりすると、今頃になってあちこちの痛みを訴えて受診する人が増えてきますが、これは精神的なものではないので五月病という扱いはしません。

でも、新学期になってすぐに「痛くて練習休む」とは、なかなか言いにくいようです。どうしても無理をしてしまい、さらに悪化させてしまうことが多いように思うので、特に小学生~中学生の成長過程のお子さんの場合は、もう少し休みやすくする配慮があってもいいかと思います。

有名大学は、欧米と揃うように秋はじまりの年度に移行しようとしています。社会全体が秋始まりのシステムに変わらないと、なかなかうまくいかないような感じがしますが、試行錯誤してみる価値はあるかもしれません。

そうなったら、五月病になる人はいなくなってめでたし、めでたし・・・っな、わけない。今度は新たに「十月病」という新しい病気が登場するんでしょうね。

2012年5月15日火曜日

紙兎ロペ


最近ちょっとはまったもの・・・久しぶりにツボにきたかも。

紙兎ロペは、映画館で毎月幕間に上映されている短編シリーズです。映画館にいかない自分としては、もちろんまったく知らなかったわけですが、先週末から長編映画となって上映ということで、テレビでちょこちょこ紹介されるようになったわけです。

過去の話はDVDでまとまって見ることもできますが、ほとんどYouTubeにアップされています。と、いうわけで、お手軽に楽しめるわけですが、これがなかなかいい。

背景は、写真を利用したリアルな感じの普通の下町の情景。それに対して、登場人物の紙人形としてのペラペラ感の対比がなかなかユニーク。

話の大筋は、「紙兎のロペ」と1学年上の「アキラ先輩」が映画を見に行こうと言うことになり、映画館に到着するまでにいろいろな出来事があるという話。出来事といっても、大きな事件ではなく日常的な「そうそう、そういうことあるよね」という程度の他愛のないことばかり。

それでも、ロペとアキラの会話のなんとも言えない間が妙にはまる感じなのです。まぁ、新感覚のお笑いコンビによる漫才のようなものとでも言いましょうか。

内容的には、特に何を訴えるというようなものでもなく、超お気楽に楽しむことができて、こんなのもたまにはいいんじゃないでしょぅか。

2012年5月14日月曜日

柔道一直線

昨日は全日本柔道。特に今年のオリンピックに向けての最終選考会という位置づけの大会であっただけに、各選手の気持ちの入り方は相当なものだったのでしょう。

柔道がもともと日本発祥のスポーツだけに、オリンピックでは銅ではなく、銀でもなく、金を求められるわけで、そのプレッシャーは並大抵のことではありません。

つい数週間前に肩関節脱臼した100キロ超級の鈴木桂治選手は、力を出せぬまま初戦敗退。当然、肩関節の状態はギリギリのところで、なんとか出場できるレベル。

日頃から患者さんによく説明していることですが、良いスポーツ選手の条件は、強い、ケガをしない、そしてケガをしたときちゃんと治せるだと思うんです。

町内大会ではなくオリンピックという大きな舞台を目指す、しかも年齢的にも今回の大会は最後のチャンスと考えているのでしょぅから、今回の鈴木選手の出場は「覚悟」の上だと思います。ですから、肩関節の状態が不十分でも出場したことは仕方がない。

でも、そういう鈴木選手を倒せる選手がいなくて優勝できるようでは、このクラスの若手の育成に不安を感じるわけです。鈴木選手が仮にこのままロンドンに行っても、結果についてはかなり不安が残っていたでしょうから、ある意味この結果はよかったのかもしれません。

女子も戦国時代で、有名選手だけでなく、あらたに台頭してきた選手ががんばったりしてなかなか結果が予想できない状態。そのなかで、そろそろベテランの域に入った選手が順当に勝ち抜けていきました。福見選手にしても、中村選手にしても、ものすごい闘志を秘めていながら客観的に自分の柔道を見つめることが出来るところが似ています。

とにかく代表に選出された選手の皆さんには、大きな期待がかかっています。皆さん、柔道一筋に夢を追いかけてきたことでしょうから、是非ロンドンで良い結果がだせるようにがんばってもらいたいものです。

2012年5月13日日曜日

五月三十五日


 一ヶ月は最長で31日と暦で決まっている・・・にもかかわらず、35日あったらいいのか悪いのか。

「五月三十五日」はE.ケストナーの1932年に発表された小説。子供向けに、夢をどんどん膨らませて想像力を培うことの大切さを説いた話です。

主人公が学校の先生から頭は良いが想像力に欠けると言われて、南洋に旅立ってあんなこと、こんなこと、そんなことがどんどん起こる冒険の作文を書くという内容。

そこで、今日は朝からこんなことやあんなことがあった。さらにそんなこともあって、何が起こっても不思議がない日だ。まるで5月35日だね、という具合に使うことがあったりします。

実際、人生はそんなにドラマチックな展開は無いもので、大半の人の人生は平々凡々としたものです。自分も、そんな人生を送る小市民の一人。

それでも、どこかに5月35日が来ないかと、ひそかに期待しているところがあったりするわけです。でも、本当に5月35日があったら、パニックでもうやってられないかもしれませんね。

2012年5月12日土曜日

Mr.Children / 2001-2010


年を取ると・・・若い人が聴く音楽が、どれも同じに聴こえる、というのはよくある話。

例えばMr.Childrenというグループ。JPOPの中ではロック・バンドというカテゴリーに入ってくるのですが、ロックというには攻撃性はなく、甘い感じの曲が多い。もちろんフォークではなく、ニューミュージック(古っ!!)とするにも、より荒々しさを感じたりするわけで、「バンド・ミュージック」とでもいいたいところがあったりします。

このMr.Childrenは、自分にとってはどれもが同じに聴こえる代表的なバンドだったりするのです。一つ一つのヒット曲を耳にすると、あー良い曲を作る人たちだなぁ、と思うのですが、あらためてまとめて聴いたりすると曲の区別がなかなかつかなかったりするのです。

自分では「年を取ったから」ということではなく、別の理由が関係していると自己分析できます。今も人気があるスピッツとか、亡くなって神格化された尾崎豊とかにも共通することなんですが、簡単に言うと90年代初頭に台頭したミュージシャンについては、自分の場合ぽっかりと抜けているということです。

つまり、医者になったのが1986年、それからの10年間くらいは毎日ほとんどが病院の中にこもっているような生活だったので、世間のニュースや流行についてはほぼ完全沈黙状態だったというわけ。

仕事に多少ゆとりが出始めて、その頃の音楽を聴くようになりましたが、根本的に思い入れがわかないのでどうも苦手意識が根付いてしまっているようです。ミスチルも・・・世間並みに省略して呼ぶのも気恥ずかしいのですが、いいなぁと思うものの、なかなか好きになれずにいる音楽だったりするわけです。

今年は結成20周年ということで、最近ベスト盤が2枚発売されました。10年前に出た初期のベスト盤2枚とあわせて、4枚のベスト盤で全キャリアをお手軽に聴けるというのは親切な作り方。それぞれで曲が重ならないので、無駄がない。

とりあえず、自分にとっては便利なアルバムで、もう一度しっかりミスチルの曲の違いを認識するために聴いてみることにしたいと思うのでした。

2012年5月11日金曜日

燃費ゲーム


ハイブリッドカーのブリウスαを運転して2週間。この手のクルマの一番の売りは、燃費の良さ(Economy)と環境への配慮(Ecology)です。

プリウスαの場合は、エンジンは1800ccで、車体重量は1500kg。7人乗りの1800ccガソリン車ウィッシュが1400kgであることを考えると、実は少し重い。

プリウスαの燃費は、10・15モードで31km/L、JC08モードでは26.2km/L。 ウィッシュの燃費は、10・15モードで16km/L、JC08モードでは15km/L。つまり倍とまではいきませんが、歴然たる差かあるわけです。

これらの数字は、あくまでも一定の条件の中での目安にすぎないわけですから、街乗り主体で10・15モードの6割程度というのが一般的。ですからウィッシュの場合はだいたい10km/L程度と考えればいいのでしょぅ。

ただし、ガソリン車の場合は高速道路では、街乗りよりも燃費は伸びるもので、おそらくウィッシュでは15km/Lくらいになるのではないかと思います。

一方、ハイブリッドカーのモーター走行は0~50km/hくらいのスピードの中でのこと。アクセルを踏み込んで加速するとすぐにエンジンがかかってしまいますから、後続車に迷惑がかからない程度にできるだけゆっくり走らないと高燃費につながらない。

ですから、ガソリン車が最も燃費を悪化させる渋滞の中で、ハイブリッド車は一番優位性を出すことができるわけです。ようするに、ゆっくりトロトロ走るのは得意中の得意。

当然、高速道路ではモーター走行だけで走るというのは法定最低速度以下になってしまうわけで、できない相談です。とはいっても、速度を維持するのにモーターは随時併用するので、ガソリン車に比べればもちろん燃費は良くなるのですが、ガソリン車ほど街乗りとの差はでにくいみたい。

いずれにしても、せっかくハイブリッド車に乗るからには、少しでも燃費をよくしたいと思うのは当然のところでしょぅ。メーターには、そのあたりを意識して、瞬間燃費、今回の燃費、総合燃費などいろいろな表示ができるようになっているわけで、どうしても運転していると数字が気になってしまうわけです。

自分はつけなかったのですが、オプションでさらに細かい表示もできたりするわけですが、そのあたりを気にしながら燃費を良くしようとする「ゲーム」的な感覚というのは、ガソリン車の時にはありませんでした。

この1週間は、まったくの街乗りでめだった渋滞もない状態の運転でしたが、実燃費の方はというと・・・だいたい17.0~17.4km/Lという状態でした。昨日は大学の外来で、新宿まで東名高速と首都高速を利用したのですが、なんとか18km/Lのところまであげることが出来ました。

まぁ、周りの車の流れを壊さない程度に運転するとこんなものでしょうか。せっかくですから、20km/Lの大台に乗せてみたい気持ちはあるのですが、そのためには相当な忍耐の運転をしないといけないようで、さすがにそれは無理のようです。

ただ、燃費ゲームにあまりはまるのは危険だということにも気がつきました。燃費を気にするあまり、メーターのハイブリッドシステムインジケータ(パワーゲージ)や燃費表示に視線を移す割合が多くなってしまうのです。当然、その分前方の注意が足りなくなるわけで、これはやっぱり危ないと言わざるを得ない。

だいたい、こんな感じで運転すればこのくらいというのはわかってきたので、これからはあまりメーターに注意を奪われないようにしたいと思います。なにしろ事故を起こしたら、燃費も何もあったものじゃありません。

2012年5月10日木曜日

かいじゅうたちのいるところ


絵本作家のモーリス・センダック(Maurice Sendak)氏が、4月8日に83歳で亡くなりました。

最近、「かいじゅうたちのいるところ」が実写映画化されたりしていたので、けっこう知っている人も多かったように思います。もともとは1963年に発表された古い絵本ですが、自分が初めてであったのは20数年前、うちのこどもたちのためでした。

もともと「絵本箱」という名前のビデオシリーズで見たのが最初。絵本の絵をそのまま使って、動きをつけてアニメーションのように見せるシリーズで、こどもたちのお気に入りになったのです。

せっかくですからと、原宿のクレヨンハウス(落合恵子さんの店)で探してその本だけでなく、センダック氏の他の作品も何点か購入しました。

いずれの作品でも、独特のファンタジー調の絵には目を奪われました。ページを開くと角の端っこまで丹念に描き込まれ、どのページも独立したポスターでも見ているかのようです。

こどもの思い描く夢の大切さ、それを見守る大人のありかたなどが基本的なテーマだと思います。これは他のセンダック作品にも共通するところですが、自分もこどもの頃にタイムスリップして夢中になれる素晴らしい絵本だと思います。

世代的には、もう絵本を探しに店にいくことはないと思いますが、少なくとも自分の時代の中では忘れられない素晴らしい「文化」の一つであったわけです。ご冥福をお祈りいたします。

2012年5月9日水曜日

五輪とは・・・?

お笑いタレントが国籍を変更して、オリンピック出場を目指した・・・わけですが、国際陸連が資格を認めず出場出来ないことが決定しました。

ご本人が本気で出場をするつもりでがんばっていたのであれば、お気の毒でしたと声をかけることもありだとは思いますが。いかんせん、やはりその方法が「あさましい」という感じは否めなかったかと。

スポーツの世界では、国籍を変更して出場することは珍しいことではないといわれています。そのこと自体がいろいろと物議を起こしているために、国籍変更をした選手の出場資格については厳しくなったとされています。

ただ、本来問題になった選手の場合は、それなりの実力があっての「引き抜き」でしょうし、もともとそのスポーツを「本業」 にしてがんばってきていた人たちでしょう。やはり今回のタレントとは、だいぶ状況がちがう。

国籍変更をしても、実質的に日本に住み続けていたこのタレントの場合は、根本的に実力が伴っていない。オリンピックで上位入賞を目指せる成績にはほど遠い記録しかない状況で、より良い成績を持っている選手が存在することも事実。

本人も「自分の記録を少しでも伸ばすことが目標」と公言している。タレントからは国籍を移した国のためというより、自分のためという発言ばかりが出ていました。

それは、違う。もし自分の成績を伸ばすためなら、普通のマラソン大会に出場してがんばればいいだけで、オリンピックでなければいけない理由はないはずです。オリンピックは(建前かもとれませんが)国旗を背負う覚悟があるはずで、そこでの記録は世界新記録でなくても、勝敗に伴い意味をもつものでしょう。

少なくともタレント仲間から、応援メッセージがたくさん出たりしていましたが、そんな簡単に持ち上げないでほしいと思います。とりあえず、オリンピックという場がどういうものかを、 再考するよい機会を与えてくれたことは間違いありませんれどね。

2012年5月8日火曜日

五月蠅


本来「さばえ」と読むんですが、五月はさつきの「さ」がついている。普通は「うるさい」と当て字的に読むわけで、5月のハエはうるさく飛び回り群がるというところから来ていると言われています。

ちょうど、ハエが一匹、部屋に入り込んで邪魔だったので思い出したことなんですけどね。やたらと元気がよくて、飛びたい邦題に部屋の中を行き来して、追い出すのにずいぶんと労力を強いられました。

もっとも、5月にはまだそんなにハエはいない。つまりこの5月は旧暦のことであって、今だと6月のこと。6月になると平均気温が上がり、ハエは元気になりうるさくなってくる。

せっかく気持ちの良い天候が多い5月なんですから、来年からは「五月蠅」ではなく「六月蠅」に変更したらどうですかねという意見があったら賛成に一票!!

2012年5月7日月曜日

小林幸子 / 思い出酒


最近の芸能ニュースというと、一つ大きな話題が出ると、まぁ各社総出で追っかけ続けるわけで、まるでそれが「正義」のように振る舞う様には嫌悪を感じたりするんですけど。

女芸人のマンション騒動が落ち着いたら、次はこちらの小林さんの事務所問題。とは言っても、小林さんのだんまりで話が進展しなくなって膠着状態になったと思ったら、4月後半は別タレントの二股騒動一色。

もっとも、最近の小林さんの活躍には興味はないし、大晦日の恒例になった話題についてもそのほとんどは見てない。小林さんほどの歌唱力のあるベテランの歌手でも、そこまで金を使って話題作りをしないと生き残れないというのは悲しいものだと思う程度。

ただ、間違いなく「思い出酒」は小林さんの最大のヒット曲でしょうし、この曲名をタイトルにしたLPレコードを自分が買ったことは事実です。1979年7月発売となっていますので、購入当時浪人生だったのかなぁ。

もともと石川さゆりのLPとかも買ったことがあり、ロックとジャズ中心の高校生時代でしたが、歌謡曲や演歌も守備範囲にあったりしたわけです。もちろん、その後演歌系のレコードやCDなどは一度も買ったことがないのですが。

収録された曲名を見てみると、
おもいで酒 /旅の終りに /津軽海峡 冬景色 /ひとり酒 /涙の朝 /カスマプゲ
夢追い酒 /花街の母 /北の宿から /酒と泪と男と女 /みちづれ /北国の春

どうです、昭和の人間なら誰でも知っていそうな曲ばかりでしょう。当時は一つヒット曲が出ると、あとは他人の曲を寄せ集めて売れるうちにアルバムを出すというのが日本の音楽業界の常套手段でした。でも、それはそれで、ベストヒットみたいな便利さがあったわけです。

少なくとも、この頃は小林さんは嫌いではなかったわけで、昨今の仕事ぶりとか騒動とかを目にすると、多少は寂しい感じがするというのも正直な気持ちですかね。

2012年5月6日日曜日

朝のこわばり

GWも今日で最後。最大9日間休んだ方は、どうでした? 今日は仕事に戻るのに、頭を少し回転させておいた方がいいかもしれませんね。

そういう自分も、めったにないクリニックの4連休。もっとも、医療法人になったとはいえ、自営みたいなものであることは変わりありませんし、休んだ分だけ収益は減るのは事実。

自分で蒔いた種ですから、借金返すまではのんびりもしてられませんから、それなりに働いてはいるんですけどね。ただ、年を取ってくるとだんだん辛くなってくるのも事実ですかね。まぁ、ぼやいていてもしょうがない、気持ちを切り替えて・・・

そうそう、年を取るといえば、朝起きたときに「なんか体の動きが悪いなぁ」とか思いませんか。思う人は、明らか中高年以上の年齢。睡眠は心身の休息で必要不可欠ですけど、休んだ分だけ歯車がストップしていたわけですから、朝起きたときは油切れ状態。

筋肉は縮こまって硬くなっているし、関節は軟骨がきしみやすい。関節の部分の骨の表面には軟骨が被さっていますけど、軟骨には血管がありません。軟骨組織が生きていくためには、関節内の貯まっている関節液が染みこんで栄養を渡す必要があります。

関節液が染みこむためには、関節を動かして圧力をかけないといけない。寝ている間、関節の動きはあまりないので、朝起きたときは軟骨はひからびたみたいな状態になっているわけです。年齢と共に関節の軟骨はすり切れていて、表面が毛羽立った状態ですから、なおさら動かすとこわばった感じが出やすいということです。

関節リウマチの診断のために世界中で利用する1987年分類基準に、「朝のこわばり」という条件が入っていました。 日本の学会でも早期基準を作る際に、この「朝のこわばり」を項目として採用して、この言葉はどんどん一般の方へも知られるようになったわけです。

ところが、実際問題、年を取ってくると「朝のこわばり」というのは当たり前のように感じられることであって、あまり病的な意味はないことが多い。こればかりを心配していたら、毎朝起きるたびに病気を考えていないといけない。

数年前に約20年ぶりに分類基準が改訂され、この「朝のこわばり」という言葉が無くなったのは、臨床家としては膝をポンっと叩いて「その通り」と思わず言いたくなることでした。リウマチでのこわばりは、基本的には1日中、短くても数時間は続くものです。

朝の支度をしているうちに忘れてしまう程度のものは、ほとんどの場合「年を取ったなぁ」と・・・それはそれで悲しいかもしれませんけどね。

2012年5月5日土曜日

ブログの模様替え

今まで使っているブログは、googleから提供されている無料のbloggerというものです。いろいろなブログ運営会社がありますが、bloggerは勝手に広告を挿入されたり、いろいろな変更が加えられたりしないのが大変気に入っています。

つまりとことん自分が好きなようにいじり倒せる・・・というわけで、ブログのデザインもかなりをカスタマイズしていました。そのかわり、多少使い勝手がめんどうになっていたりしたわけなんです。

以前より季節ごとにタイトルをいろいろ変えたりして気分を変えていたのですが、これもけっこうめうどうで、もとから用意されているレイアウトのテンプレートのほうがはるかにすっきりしているのです。

以前よりいろいろ非公開の中で、いろいろとレイアウトをいじっていたのですが、なかなか踏ん切りがつかずにいたました。特に何がきっかけということでもないのですが、今日からついに思い切ってテンプレートを適応させてみることにしました。

また、CDなどの紹介もAmazonのアフィリエイトを利用して画像を貼り付けるようにしました。これで、もしも買いたいと思った方は画像をクリックすればすぐにネットで購入できたりするわけです。

ただ残念なのは、ずーっと使っていたタイトルロゴが使えないこと。あっさりしたタイトル表示になってしまいました。いずれなんとか方法を考えてみたいとは思いますが、しばらくはこのシンプルタイトルを使うことになります。

2012年5月4日金曜日

ゴミ

ちょっと前まで横浜市では「G30」という標語がありまして、まぁ途中で投げ出した前市長さんが大威張りしていた奴なんですけどね。Gはゴミのことで、ゴミを30%削減するという「壮大な目標」のこと。

実際に市が処理するゴミの量を減らすことに成功したとかで、他の地方自治体からも見学に来る方がいたらしい。前市長さんは、そりゃあ鼻高々でしょう。

ゴミの減量のための手法はというと、徹底的な分別をすることらしいのですが、これがもう大変でどうもよく理解できない。そんなお馬鹿さんは市民として失格かもしれませんが、そこまで細かく設定する必要が本当にあるのかないのか、一市民にはよくわかりません。

リサイクルマークの「プラ」と書いてあっても、中には持っていかないものもあったりする。プラの日に出すと、そんなことも知らないのかとでも言われているようなシールが貼られてゴミ集積場に置き去りにされてしまいます。

まぁ、それでも市政がよくなるなら市民としては協力することはやぶさかではないわけです。しかし、本当に30%の削減をしたのでしょうか? 個人的な印象だけですが、結局「市が処理するゴミが減った」だけのことで、全体のゴミは必ずしも変わっていないような気がするのです。

スーパーに行けば、相変わらず無駄なトレイを使った包装は続いていますし、うちから出るゴミの量は相変わらず。そりゃ、お前のうちがゴミが多すぎるんだと言われればそれまでですが。

かつて医療費を削減するために、介護保険を新設して見かけ上は医療費が減ったかのようにした作戦を思い出します。節電問題にも多少共通することですが、いろいろと便利になった生活をどれだけ昔に戻すか、そしてそれをみんなが我慢できるか。さらに新しいゴミの処理技術を開発・導入できるかが大事なのかなぁと思ったりしています。

2012年5月3日木曜日

知らないこと・出来ないこと

よく患者さんから出る質問というのは、ある程度共通することが多いものです。ですから、医者の方も答えとしては、ある程度用意していたもので間に合うことが普通です。ところが、医者になってから30年近くたっても、ときどきどうも説明に困るような質問を受けることがあるのです。

自分が医者になった頃は、レントゲン写真を撮ると現像してフィルムを乾燥させるのに数時間かかったりするわけで、数分間で処理が完成する自動現像機がまだ出回り始めた頃でした。ぺーぺーの医者は大学病院では外来は週に1回だけですから、とりあずレントゲン検査をして「結果は来週」となります。

1週間の猶予があるわけですから、その間に教科書などを調べたりして、次回までにある程度説明することを用意しておくことができるわけです。患者さんもそんなものだと思ってくれていましたので、ある意味たいへん楽ちんだったわけです。

自動現像機が普及してからは数十分程度待ってもらうだけで、その日のうちに説明をすることが普通になりました。さらにデジタル画像が登場し、現在では撮影してから数分以内に診察室のパソコンで画像を確認できるようになり、ほとんど患者さんを待たせることもなくなりました。

今時の研修医が我々よりも大変だとすれば、この点が一番ではないでしょぅか。知識が大事とはいえ、やはり経験を必要とする仕事ですから、まだまだ経験の少ない研修医にとっては検査結果を即座に判断し説明するというのは大変なことです。ですから、困ったときに周囲の医者がすぐにフォローできる体制が大切ということです。

それはともかく、現在の自分の場合は、フォローしてくれる医者が隣の診察室にいるわけではありません。ですから、日頃から心がけていることは、知らないことを知らない、出来ないことを出来ないとはっきり言うことだと思っています。

もちろん、そのまま患者さんを突き放して終わりにするわけにはいかないので、そういう意味でも診診(診療所と診療所)連携、あるいは病診(病院と診療所)連携が大切で、すぐにそういう連携を取っている施設へ紹介することをためらってはいけません。

特に自分が専門にしている関節リウマチのように、いろいな合併症や薬の副作用の問題を伴う病気の場合は、自分の限界を超えた場合に患者さんを抱え込んでしまうようなこと慎まなければなりません。もちろん、できるだけ自分のクリニックで解決できるようにする努力は怠ってはいけません。

そんなことを毎日考えながら、日々の診療をしっかり行えるように久しぶりの連休で充電をしておきたいと思います。

2012年5月2日水曜日

五月雨

赤ちゃんはよだれ。お肉には焼き肉のたれ。あなたは誰?

そして5月の雨はさみだれ。いろいろな歌の歌詞としても登場する季節を表す言葉ですが、自分の場合は最初にも最後にも思い出すのは・・・

五月雨、5月よ、来がよい
実らぬ恋も、あるがよい

昔々のフォークソング、吉田拓郎、泉谷しげる、古井戸とかを排出したエレック・レコードで最後のスターだったケメこと佐藤公彦の「通りゃんせ」という歌です。1972年、当時としてはソフト系のフォークソングで、途中に童謡の「通りゃんせ」をうまく混ぜ込んだところが新鮮でした。

今日は1日雨降り、連休の間でクリニックを開いた数少ない平日でした。天気の関係で、閑かと思ったのですが、予想以上に患者さんが来院しました。

明日からは連休後半戦、4連休となります。クリニックもカレンダー通りに休みになりますから、ちょっとご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。

2012年5月1日火曜日

百花繚乱

ごがつぅ~になりました。サクラの話もさすがになくなり、暖かさもだいぶ本格化。花もいろいろと咲き乱れ、やたらと野や山は賑やかになる季節です。

日本中探せば、一面芝桜のピンクのカーベトを引き詰めたようなところもあるんでしょうが・・・ほれほれ、ここにありました。というのは大げさですが、少なくともカメラに収まる範囲+α程度に芝桜が咲き乱れていました。

ムスカリも、鮮やかな青紫色。 ラベンダーと共に、この手の色としてはなかなかの存在感があります。かつては(今の家に移り住んで最初の春)、隙間無くムスカリを並べて喜んだこともありました。
いずれにしても、今がいろいろな色や形の花を楽しむには絶好の季節と言えます。