2012年5月11日金曜日

燃費ゲーム


ハイブリッドカーのブリウスαを運転して2週間。この手のクルマの一番の売りは、燃費の良さ(Economy)と環境への配慮(Ecology)です。

プリウスαの場合は、エンジンは1800ccで、車体重量は1500kg。7人乗りの1800ccガソリン車ウィッシュが1400kgであることを考えると、実は少し重い。

プリウスαの燃費は、10・15モードで31km/L、JC08モードでは26.2km/L。 ウィッシュの燃費は、10・15モードで16km/L、JC08モードでは15km/L。つまり倍とまではいきませんが、歴然たる差かあるわけです。

これらの数字は、あくまでも一定の条件の中での目安にすぎないわけですから、街乗り主体で10・15モードの6割程度というのが一般的。ですからウィッシュの場合はだいたい10km/L程度と考えればいいのでしょぅ。

ただし、ガソリン車の場合は高速道路では、街乗りよりも燃費は伸びるもので、おそらくウィッシュでは15km/Lくらいになるのではないかと思います。

一方、ハイブリッドカーのモーター走行は0~50km/hくらいのスピードの中でのこと。アクセルを踏み込んで加速するとすぐにエンジンがかかってしまいますから、後続車に迷惑がかからない程度にできるだけゆっくり走らないと高燃費につながらない。

ですから、ガソリン車が最も燃費を悪化させる渋滞の中で、ハイブリッド車は一番優位性を出すことができるわけです。ようするに、ゆっくりトロトロ走るのは得意中の得意。

当然、高速道路ではモーター走行だけで走るというのは法定最低速度以下になってしまうわけで、できない相談です。とはいっても、速度を維持するのにモーターは随時併用するので、ガソリン車に比べればもちろん燃費は良くなるのですが、ガソリン車ほど街乗りとの差はでにくいみたい。

いずれにしても、せっかくハイブリッド車に乗るからには、少しでも燃費をよくしたいと思うのは当然のところでしょぅ。メーターには、そのあたりを意識して、瞬間燃費、今回の燃費、総合燃費などいろいろな表示ができるようになっているわけで、どうしても運転していると数字が気になってしまうわけです。

自分はつけなかったのですが、オプションでさらに細かい表示もできたりするわけですが、そのあたりを気にしながら燃費を良くしようとする「ゲーム」的な感覚というのは、ガソリン車の時にはありませんでした。

この1週間は、まったくの街乗りでめだった渋滞もない状態の運転でしたが、実燃費の方はというと・・・だいたい17.0~17.4km/Lという状態でした。昨日は大学の外来で、新宿まで東名高速と首都高速を利用したのですが、なんとか18km/Lのところまであげることが出来ました。

まぁ、周りの車の流れを壊さない程度に運転するとこんなものでしょうか。せっかくですから、20km/Lの大台に乗せてみたい気持ちはあるのですが、そのためには相当な忍耐の運転をしないといけないようで、さすがにそれは無理のようです。

ただ、燃費ゲームにあまりはまるのは危険だということにも気がつきました。燃費を気にするあまり、メーターのハイブリッドシステムインジケータ(パワーゲージ)や燃費表示に視線を移す割合が多くなってしまうのです。当然、その分前方の注意が足りなくなるわけで、これはやっぱり危ないと言わざるを得ない。

だいたい、こんな感じで運転すればこのくらいというのはわかってきたので、これからはあまりメーターに注意を奪われないようにしたいと思います。なにしろ事故を起こしたら、燃費も何もあったものじゃありません。