2012年5月19日土曜日

プリウスαの走り方

プリウスαが納車されて3週間とちょっとたちましたが、ハイブリッドカーは大変奥が深い。そういう感覚は今までには、あまり経験した記憶がありません。

なにしろ、前車がトヨタのアレックス・・・まぁ、昔のカローラⅡ、つまりカローラのハッチバック版。それなりにきびきび走ってくれましたが、特別セールスポイントがあるわけではありません。

その前のランドクルーザープラドは良い車で、視野が高く大変運転しやすかった。ただ、初代MPVからの乗り換えだったので、V6 3000ccのエンジンからすると、2500ccの重たい走りはあまり楽しいとは言えませんでした。

プリウスαのエンジンとモーターは、基本的に30型ノーマル・プリウスと同じ。当然、車体が数百kg重くなる分、走りは相当苦しいかと・・・思ったら、大間違いです。ギヤ比の最適化によって、十分な力を出せるように調節しているというのは嘘ではありません。

走行モードはノーマルの他にEVとECOとPWRがあり、全部で4つのモードから選べます。PWR(パワー)モードにすると、ちょっとアクセルを踏んだだけでも、かなりの加速感があり一気にスピードにのる爽快感はただ者ではありません。

通常はECOモードを選択しておくのが、無難なところ。エンジンとモーターの切り替えを一番無駄なく行って、あまりいろいろ考えなくてもそれなりの燃費をたたき出してくれるように設定されているようです。走り出しは、多少もっさり感があることは否めませんが、エコを意識するならそういう走り方が妥当なわけですから、特に不満は感じません。

EVモードは純粋に電気自動車。さすがに、モーターだけで走るのでパワーは求めてはいけない。とろとろ走って、ゆっくり加速。平たいところなら、50km/hくらいまでEVだけで引っ張っていけますが、それ以上のスピードではエンジンがスタートするようです。街中の走行は、ECOモードで十分で、上り坂などでPWRモードをときどき使用というのが自分にはあっているようです。

パワーインジケータでは、下1/2までがEV走行。そこから上はエンジンがかかり、上1/3くらいは赤くなっていてパワー全開という感じの表示になっています。 スタートでは赤いところまでいかないように発進すると、まぁだいたい従来のガソリン車のエコ発進と同じくらいの感じでしょうか。

加速がついたらアクセルを一度離すと、EV走行に切り替わりますので、インジケータの下1/3くらいのなかでスピードを維持できるように走るのが燃費を伸ばすこつのようです。ただし、アクセルを踏みっぱなしだと充電をするひまがないので、ときどきアクセルを離して回生エネルギーを取得することも忘れてはなりません。

オートマ車になって車の運転がつまらなくなったと思っていましたが、ハイブリッド車では、再び車をうまく制御していく楽しみというのが戻ってきました。何も考えなければ、いつでもPWRモードでがんがん走ることもできますし、なかなか今時の車も捨てたモンじゃありません。