2012年6月12日火曜日

人類の幸福

外来診療をしていると、整形外科の場合は圧倒的に多い症状は腰の痛みと膝の痛みです。

これは、ヒトが二足歩行動物であることに関係がある。そして、もともと四つ足動物からの進化であることの、歴史的な根拠の一つともなっているんでしょうね。

本来も背骨は縦方向の加重に耐えられる構造ではないわけで、例えば愛犬を縦にしてだっこばかりしていると犬でもヘルニアになったりするわけです。

膝も上半身の体重を支えきるだけの余力がない。関節面の軟骨はどんどん摩耗して、現代人の生涯にわたって使用に耐えうることができません。

ヒトは二本脚になって、手を自由に使えるようになったことで文明を持ち、非力ながらも生物界を支配できるようになったわけですが、それが本当に幸せだったのか? ずいぶんと哲学的なことに思いをはせたりしても、まあ、結局か答えはみつかりません。

生物としての寿命が伸びたことも、本当に人類を幸せにしているのか。本来は5,60年程度の耐用年数しかないのに、衣食住の改善、医学の進歩によりどんどん寿命が伸びました。

時々医者としては、心の片隅にわずかながら疑問として思い出すことがあったりすることなんです。あんまり、難しいことを考えても、堂々巡りになるだけですし、突き詰めていくと自分の仕事を否定することになりかねない。

時には、大まじめにこんなことも思ったりしますが、実際表に出すと嫌みな奴になってしまいますね。

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