2012年6月13日水曜日

うちには医者はいない

医者には、自分の家族や知人を積極的に診察するタイプとそうでないタイプがいるんですよね。

自ら診察するタイプは、自分の近いヒトだからこそ自分の力でなんとかしたいと思うわけで、それは一つの考え方として至極当然のことです。

一方、そうでないタイプの場合は・・・自分との距離が近いだけに、自分が冷静になれない場合を恐れたり、時にはお互いに甘えが出ることを良しとしないというような理由が考えられます。

自分の場合は・・・正直言って、どちらかと言えば後者のタイプ。なかなか、家族の診療は難しい。まぁ、いいかという気持ちになってしまうのはお互い様。

父が倒れたとき・・・脳梗塞でしたが、本人も医者だったので、自分の中で何が起こっているかはある程度は察しがついていたことと思います。こっちも、詳しい検査をしていなくても、だいたいは状況を想像できました。

ですから、本人が白旗を揚げるか、旗を揚げれない状況になるまでは、本人の意志に任せていました。結果としては、状況が急速に悪化したため、病院に有無を言わさず連れて行き入院させたのですが、状況は自分も、そして本人も想像していた以上に悪かったわけです。

この場合は、もちろんもともと自分の専門領域ではないので話が少し違いますが、もう少し早めに積極的なアプローチをしていれば違った結末だったかもしれませんね。

そこまで大きな話ではないにしても、しょっちゅう家族には「うちには医者はいないのかしら」とぼやかれてしまうわけです。それも、ちょっと情けない話ですけどね。少なくとも、うちの子が骨折したときは、しっかり治療しましたよ(キリッ!!)。