2012年9月29日土曜日

引退

あららら、暑い暑いと言っていたのは、ついこの前。気がついたら、あっと言う間に9月はおしまい。週があけたら10月ですよ。毎日毎日を精一杯生きていかないと、やり残したこと積み残したことがたまっていく一方です。

10年ちょっと前ですか、老眼にきがついたのは。寝るとき布団に入ってから、腹這いのまま読書をするのが好きでした。自分で言うのも何ですが、けっこう昔から読書量は多い方だと思っていました。

ところが、ある時文字がぼけて読みにくいことに気がついた。本を離してみると、おやおや不思議とピントが合うじゃありませんか。うーん、これが噂の老眼という物か。

以来、めっきり本を読むことが少なくなった。40才を過ぎて、今まで読んできた本の量と同じだけを残りの人生で読めないだろうと思った物ですが、実際は急速に落ち込んだわけです。

7年前にクリニックを開業するときは、もうがむしゃらにがんばるしかないと思っていましたが、さすがに50才を越えてからは、どこかで体力的な部分で疲れを感じることが多くなる。それまであまり感じなかった肩こりとかも、今では日常茶飯事。

そういえば、父親も最初に倒れたのは50才を過ぎた頃だったような。もう、まだまだいけるという、何の根拠もない勘違いをしていられない。確実に老いを実感さぜるをえない現実があったりします。

よくサラリーマンと違って、医者は定年がないからいつまでも働けていいよね、と言われることがあります。でも、いったいいつまで頑張るのかというところは、何となく終わりがないようで不安になったりするかもしれない。65才まで頑張ると決まっていることも悪くはないんじゃないか、なんてね。

もっとも、今はまだまだ引退を考えている場合じゃない。まだまだ、医術を研鑽して社会に提供していく気力はありますよ。

キャッチャーをやれないと大好きな野球が嫌いになるから、その前に引退するという、阪神の城島の引退表明を聞いていて、そんなずいぶんと大げさなことを考えてしまいました。自分の仕事と無理矢理に抱き合わせてもしょうがないのですけどね。

ただ、城島は幸せな男だと思ったんです。