2012年12月27日木曜日

2012年 総決算

今年も総決算をする時期になってきました。2005年12月にクリニックを開業して、丸7年たちました。今年は、一言でいうと「凪」の年だったようです。

クリニックの経営的なところでは、医療法人を設立して2年たち、だいたいこの形態にも慣れてきました。法人化することのメリット・デメリットも、最初に理屈としては理解していたつもりですが、実際に経験的にもわかってきたところです。

法人化して、複数の施設の経営が可能になることはメリットの一つですが、今のところそういう考えは頭にはありません。経営者としては、欲が無いと怒られそうですが、一つのクリニックを経営しているだけで心身ともに余裕が無いというのが実情です。

介護系の施設や在宅関連に手を伸ばすというのが一般的かと思いますが、まだまだ先行き不透明なところがあり、そうは簡単に広げてみようとはなりません。大学の後輩には、いくつものクリニックを経営しているやり手もいたりしますが、頭の中はどういう構造になっているのか見てみたいものです。

スタッフは多少の移動がありましたが、全体的にはおちついていました。ただし、スタッフの病気などがあって、人の遣り繰りの多い年だったかもしれません。

少ないぎりぎりの人数でやっているので、一人休むだけでも影響が大きい。各人が都合をつけあって、うまく抜けそうなところを補ってくれたので、何とか切り抜けることができました。スタッフには感謝することばかりで、頭が上がりません。

一番力を入れている関節リウマチ診療については、昨年末にエコー検査の機器を導入して、今年は実用的に使用することができました。それぞれの機械にはくせがあるので、ある程度慣れが必要ですが、最近ではリウマチ以外にも幅を広げて使用しています。

リウマチ診断・治療の進歩は相変わらず著しく、ついていくのにアップアップであるのは今年も同じ。特にT2Tと呼ばれる「早期に診断して寛解にもっていく」というトレンドは、よりリウマチ医に大きな目標を与えました。

近隣のリウマチ医の先生たちとの「田園都市リウマチフォーラム」も軌道に乗って、より緊密な診診連携や病診連携を築いていけてます。来年は、さらに幅を広げて活動していこうと計画しているところです。

 自分のことはというと、クリニック以外の仕事は相変わらず。女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターの非常勤講師の仕事、横浜新緑総合病院のリウマチ外来、横浜市社会福祉協議会のケアプラザの協力医、そして当直バイト。

さすがに、当直バイトは減りました。この一年は、第1、第3、第5の土日だけ。祝祭日の当直は、ほとんどやりませんでした。まぁ、そこそこの内科的な外来や病棟指示などは医者として最低限の技能を維持するために大事なので、まだしばらくは続けることでしょう。

こどもも成長して、夫婦だけという時間も少しずつ増えてきました。だんだん老夫婦という感じが想像できるようになる年になって、自分の健康も考えないとね。来年も、今年の続きですが、どこかが少しは進歩する部分があるようにしていきたいものだと思います。