2013年2月16日土曜日

スイスツール

一頃、ずいぶんと「アウトドア」というレジャーがブームになりました。そうですねぇ、だいたい10数年前くらいでしょうか。我が家でも、ずいぶんとキャンプ場に足を運んだものです。

自宅の近くでも、数件のアウトドア専門店があって、休みの時とかはそういうお店でいろいろなグッヅを眺めているだけでも楽しいものでした。

ところが、だんだんお店が減ってしまい、今では量販店のようなところでしか見かけなくなりました。そういうところにあるのは大手メーカーのものばかりで、ちょっとした気の利いた掘り出し物みたいなものは手に入りにくくなっています。

確かにはっきりいって、コールマンというブランドはキャンパーにとってはデファクトスタンダード。照明のランタンと料理をするためのストーブ(コンロのこと)は、歴史的にもコールマン製は最も信頼性の高いもの です。

でもテントを代表とする居住スペース関連の用具については、コールマンブランドがついていてもほとんどOEM製品。すべてを緑色のコールマンで固めるのもいいかもしれませんが、ちょっと頑張れば、もっともっと快適なアウトドアが楽しめたりします。

とくにテントは寝室であり居間でもあるので、寒くなく暑くなく、そして蒸し蒸ししないことが大事。しかも、丈夫で痛みにくいことも必要ですから、全部をクリアするものはなかなか見つかりません。

量販店で扱っているものの大半は、値段は安くて軽いのですが、その分作りはお粗末。破けやすく、雨漏りもしやすい。通気が悪く蒸し蒸しして、夏にはさぞかし寝苦しいのではないかと・・・勝手に想像してすみません。

いろいろなグッズの中でも、まず壊れることはなく買い直すことはないだろうという物で、絶対に持っていた方がいいもの・・・一つだけ紹介しておきますと、それがマルチプライヤーです。

日本語だと多機能ナイフというような感じでしょうか。通常、ナイフ、ねじ回し、栓抜き、はさみ、やすり、ハンマー、ペンチなどなどが出てきて、いろいろなことに利用出来るわけです。

自分が持っている物は、vicrinoxのスイスアーミーツール。毎回キャンプの度にずいぶんとお世話になりました。最近は、ちょっとした大工作業の時にはこれ一つで十分に仕事が出来てしまうので重宝しています。

15年くらい前にアウトドア専門店で1万円くらいで購入したもので、このシリーズの中では一番簡素なタイプ。それでも、使える機能は盛りだくさん。

プラスドライバー、うろこ落とし、はり外し、スケール、ワイヤーカッター、プライヤー、端子つぶし、金属のごぎり、ナイフ、やすり、缶切りなどなど。

いいものは長く使える、という見本みたいなツールです。アウトドアでもインドアでも、これ一つでたいていのことが出来るんですから、ひとつ持っていて損はありません。ただし、ナイフの刃の長さが8cmくらいありますから、下手に持ち歩くと銃刀法違反になるので注意。