2013年4月7日日曜日

医学辞書

今時ですから、辞書というのはもともとデジタル化コンテンツの先駆けみたいなもの。パソコンが一般に実用化されたごく最初から、英語辞書なんかはいろいろなものがデジタルで使われるようになりました。

自分も、そうですね、たぶん20年くらい前から紙の辞書を使わなくなったでしょうか。当然、辞書のソフトを入れてそれぞれのパソコンで利用していたわけですが、インターネットが普及してこのあたりもだいぶ変わってきました。

だいいち、ネット上の情報サイトが充は実していて、特にWikipediaとかは知りたい項目が見つからないほどです。各国語の辞書サイトも豊富にあり、自動翻訳だってお茶の子さいさい。もっとも、翻訳の精度は20年前と大して差はありませんから、あくまでも目安程度。

医学の勉強にも医学用語辞典というのは、一見不可欠のように思えて、学生のうちはだいたい欲しくなるものです。電子辞書については、カシオとかセイコーから、医学辞書も搭載したタイプが発売されています。

ところが、これがまた、べらぼうに高い。電子辞書では最高峰のセイコーのものは定価で10万円近くする。医学辞書だけなら、本で買えば高いものでも数万円以内でしょうから、いくらなんでもこれ買う人いるの? と疑問を感じます。

でも、ほぼ毎年のように新しくなって出てくるんですから、それなりの需要があるということなんでしょうかね。最新のものは、タッチパネル式になって、スマホ感覚で使えるみたいで、しかも無線LAN対応・・・って、LANにつないでどうするんだか。

ただ、自分の場合は紙の辞典でしたけど、結局使ったことはほとんどなかったんです。何かを調べるとしても、こういう辞典に書いてあることは最小限のことだけで、結局役に立たない。単に意味だけを調べるのは訳が違うので、教科書とかで調べないとほとんど意味が無いんですよね。

ですから、これは断言しますけど、英語の辞書は必須、医学の事典は場所ふさぎ。間違いない。枕にするには固いし、小さいし、使い回しはできません。今時ならネットをちゃんと利用すれば、医学事典程度のことは簡単に調べがつきます。

それより、しっかりと教科書を読みましょう。ネットではなく、文字をしっかり読んで、時には赤線を引いたり、走り書きをしたり、そんなアナログな勉強法には捨てがたい威力があるものです。