2014年10月24日金曜日

FIT3が連続リコール

FITは、HONDAが誇る、社のドル箱となっているコンパクトカー。

第一世代で、コンパクトなのにゆったり感が受け、第二世代で爆発的にヒット。この領域では、TOYOTAを圧倒した感がありました。

しかし、時勢のハイブリッド技術で出遅れ、2012年のTOYOTAのアクアの登場により形勢逆転。HONDAのハイブリッドは、「簡易式」でいろいろな車に載せやすく、車種も広げてはいるものの巷ではハイブリッドではなく「電動アシスト」エンジンと呼ばれていました。

しかし、満を持して昨年9月に新型FIT3が登場。まずはガソリン車で、アクアののぺっとしたつまらないデザインよりも、スマートでかっこいい風貌はなかなかのもの。

そして12月に、いよいよ新しい本格的なシステムを搭載したハイブリッド車が登場し、今年前半はアクアとFIT3は、熾烈な一位二位争いを毎月繰り広げていました。

アクアは上半期新車登録台数123,637台で、わずか2000台くらいの差でトップを死守しましたが、昨年同期はフィットはアクアの半分程度だったことを考えると、かなり巻き返されたといえます。

ところが、今年夏以降はじりじりとフィットが下行しはじめます。これは7月のリコールの影響でしょうが、なんとそのリコールも4回目でした。

CMがいつでも地味なTOYOTAに対して、HONDAはわかりやすいキャンペーンを強化して、何とか販売台数を少しでも増やそうと努力しているようでしたが、ここに来て最大のピンチが訪れました。

先日、なんと5度目のリコールが発表されました。車の根幹に関わるハイブリッド・エンジンのリコールで、発売してまだ1年たっていないのに2ヶ月弱に一度リコールが出続けるというのは異例のこと。

自分はFIT3は運転した事がないので、その走行感や、どんな不具合があるのかは、まったくわかりませんが、外見的、価格的、そして燃費面でもには大きな魅力を感じる車なので、購入を検討している人にとっては残念すぎる話だろうと思います。

 年末に向けて新車販売にも熱が入る時期ですから、売れ筋からの脱落は免れず、信頼回復にはHONDAの相当な努力が必要と思われます。

TOYOTAに一人勝ちをされると、ただでさえ親方日の丸的なTOYATAですから、さらに強気になってしまいそう。TOYOTAユーザーとしては、そういう意味でもHONDAにはがんばってもらわないと困るのです。