2014年12月12日金曜日

昭和のお菓子

こどもの時食べたお菓子というものは楽しかった・・・ごはんも楽しかったと思いますが、時には嫌いなものも出てくるし、無意識に義務感みたいなものもありました。

時代や地域によって、記憶に残るお菓子はちがうと思いますが、自分の場合は「終戦後」をひきずったようなものが中心でした。

つまり、キャラメル、チョコレート、ガム。これが三種の神器みたいなところで、家の近くのお菓子屋さんで買えました。

キャラメルは、グリコと明治。チョコレートは、明治と森永。ガムは、ロッテとフルヤとマルカワ。ハリスとかカバヤなんていうメーカーもありました。

だいたいこれらのお菓子には、テレビ・アニメのキャラクター・グッズがおまけでついていました。とは言っても、そのほとんどは シール。転写式と言って、貼りたいところにあてて上からこすると絵だけがうつるというもの。

これが、一度つくと取り除くのがけっこうやっかいなもので、学習机とか本棚のあちこちに鉄人28号や鉄腕アトムがベタベタと張り付いていました。

それ以外で、けっこう人気があったのは粉ジュース。本来は水に溶かして飲むためのものでしょうが、これを粉のままなめて楽しむのが主流。狼少年ケンのシールが目当てでしたが、合成甘味料のチクロが社会問題になって消えてしまいました。

意外なところで、お菓子ではありませんが、丸美屋ののりたまのふりかけが嬉しい。もちろんおまけのシールがついていたからで、ふりかけに混ざって8マンが出てきたものです。

たまに親が買ってくるポテトチップとポップコーンは、いわゆるスナック菓子の基本形で、アメリカからの舶来品ということでも高級感があって嬉しかったものです。

どちらも塩味だけですが、ポテトチップ派とポップコーン派にわかれて、どちらがより旨いかみたいなどうでもいい争いをしていました。

スナック菓子というのは、かっぱえびせんとかが日本では元祖みたいになっていますが、「やめられない、とまらない」のキャッチフレーズは覚えていますが、それほど食べた記憶が無い。

ビスケットは、パサパサしているだけで人気はありませんでした。お煎餅でしたら、丸い草加煎餅が中心。ケーキといえば、ほぼいちごショートだけと言ってもいい。

日本人のグルメ志向が強くなるのは、80年代からでバブル期にピークを迎えます。その後は健康志向が入ってきますが、本質的に双方の志向は相容れないところがある。

お菓子のジャンルでも、それは当てはまります。今は凝りに凝ったものが山ほどありますが、美味しいものほど危険なワナがたくさんありますよね。