2015年1月4日日曜日

新年後第1主日

新年が明けてから、1月6日の主顕現日までの間は1週間ありませんので、当然のことながら新年後第1主日は無い年もあります。今年、2015年は今日、1月4日。

バッハのカンタータも少なくて、残っているものは2曲だけ。

BWV153 見たまえ、御神、いかにわが敵ども(1724)
BWV58 ああ神よ、いかに多き胸の悩み(1727)

そして、クリスマス・オラトリオは、
BWV248 第5部 栄光あれと、神よ、汝に歌わん (1935)

それにしても、バッハという人、ライプツィヒに移ってからの1723年からの数年間というもの、その旺盛な作曲活動には恐れ入ります。そりゃ、昔のもののパロディをしたり、時には他人の曲を演奏したりもするわけですが、それでもこれだけの作品を次から次へと送りだす創造力たるや尋常ではない。

BWV153は頭と真ん中、そして最後にコラールをいれて、比較的伴奏も簡単な作り。第6曲のテノールの激しいアリアは聴きもの。わりと強さを感じる曲調なので、もう少し凝った曲に仕上がっていれば面白かったかも。

BWV58は、バスとソプラノしか登場しません。最初と最後のコラールもデュエットで、自筆譜には「対話曲」と表記されています。バスはイエス、ソプラノは魂というパターンは、これまでにもたくさんありました。ヘロデ王による幼児虐殺にまつわる内容。

 クリスマス・オラトリオの第5部は、東方の三博士の来訪から始まり、イエスの誕生に対してヘロデ王が不安をつのらせるという内容。通常のカンタータと同じく、全体的には地味な印象の構成になっています。

このあたりの話は、新約聖書をしっかり読んでいないとわかりません。三人の博士(学者、占師?)がイエスが誕生したことを察知して、エルサレムでヘロデ王に「誕生したユダヤの王はどこ」と尋ねます。ヘロデは、その話を聞いて不安になるわけです。

三博士は誕生したばかりのイエスに面会して、贈り物をした後、夢のお告げによりヘロデのもとには帰りませんでした。そこで、ヘロデ王は2歳以下の幼児を虐殺したということらしい。

ほんとかウソかわかりませんが、ヘロデさん、無茶しよる。