2015年1月25日日曜日

公現祭後第3主日

公現祭が終わって、3回目の日曜日。早くも1月は終わりに近づいています。今日のカンタータは4曲が残っています。

BWV73 主よ、御心のままに、わが身の上になし給え (1724)
BWV111 わが神の御心のままに、常に成らせたまえ (1725)
BWV72 すべてはただ神の御心のままに (1726)
BWV156 わが片足すでに墓穴に入りぬ (1729?)

「信じる者は救われる」というのは、キリスト教徒ではない自分もこどもの時から聞いた事があるキリスト教の教えの一つ。今日のテーマは、信仰のある者に起こるイエスの癒しの奇跡ということで、タイトルからもにじみ出ています。

BWV73は最初のコラールで面白いところは、歌の途中に3回レチターティボを挿入して、応答形式にしているところ。BWV111は、協奏曲的な冒頭曲から元気があり、第4曲のアルトとテノールの二重唱 も、信仰を選択することを力強く歌い上げます。

BWV72の第1曲は、密度の高い合唱曲で、小ミサ曲BWV235のグロリアに転用されています。最後のコラールは、馴染みがある曲。それもそのはずで、マタイ受難曲でも使われているもの。

BWV156は、最初はオーボエ協奏曲からの転用と考えられているシンフォニア。後にチェンバ目協奏曲BWV1056へ、再転用しています。

シンフォニアはイントロのようで、そのままコラール付きアリアにつながります。イエスに癒してもらいたい側の、死にそうになっている者の側の恐れを歌うテノールに、コラールが絡み付いていくところが面白い。