2015年4月30日木曜日

傾城道成寺

昨日はがらになく、日舞を鑑賞。

演目は「傾城道成寺」です。傾城というのは花魁のこと。お城さえ傾いてしまうほど、お金を注ぎ込んでしまうほど魅力があるという意味です。

紀州道成寺に根がある、「安珍・清姫」にまつわる話というのは有名で、能狂言、歌舞伎、浄瑠璃などの日本古来の伝統芸能で広く扱われています。

基本的にはイケメンの僧、安珍に恋をした清姫はストーカー状態。蛇に変身して追い詰め、鐘の中に逃げ込んだ安珍を焼き殺し、自らも命を落とすというもの。

古典芸能の「道成寺」ものはたくさんあって、安珍・清姫の後日譚です。鐘供養の場に白拍子があらわれ、鐘の中に飛び込みます。鐘を引き上げると蛇になって暴れ、僧侶たちの祈祷でおとなしくなるという内容。白拍子は、もともとは巫女が布教行脚の中で舞い踊ってしたもので、しだいに遊女となったもの。

今回見たのは、歌舞伎版から長唄になったものにあわせて踊るもの。もちろん、一番の見せ場は花魁が鐘の中に飛び込むところと、蛇の化身となって鐘から出てくるところでしょう。

道成寺物はたくさんあって、それだけを詳しく紹介するサイトがあったりしますので、自分の付け焼刃な話よりも、興味のある方は是非そちらを参照してください。

2015年4月29日水曜日

悪質なフリーウェア

パソコンでネットを検索して・・・というのは、今や猫も杓子も日常茶飯事のこと。

それにつれて、悪意を持った者達によるいろいろな仕掛けも本当に増えました。単純に、見たくも無い広告をポップアップされるだけのものぐらいなら我慢できますが、こっちの設定を勝手に変更したり、中には個人情報を勝手に送信したりするウィルスもある。

ソフトウェアも無料のものがたくさんあって、ほとんどのことがお金を使わずにできるのはいいのですが、もちろんそんなに世の中甘いわけで有りません。

英語などの外国語の説明を理解するのが面倒だからと、せっせとOKをクリックばかりしていると、目的のフリーウェア以外によけいなソフトまでいつの間にかインストールされていたりします。

例えば、ADOBEのような大手の本来信頼すべき会社のはずですが、必須のAcrobat Readerをアップデートする時は、チェックをはずしておかないと抱き合わせのフリーウェアが必ずついてきてしまいます。

行儀の良いものであれば、Windowsの基本機能である「プログラムの削除」でアンインストールできます。しかし、いろいろなゴミ・ファイルが残ってしまい、完全にクリーンになるわけではありません。塵も積もればで、いつの間にかストレージを圧迫しているかもしれません。

アンインストールを支援するソフトを利用すれば、かなり確実に処理ができますが、パソコンに精通したプログラマーたちにかかれば、それでもすり抜けるのはいとも簡単な事で、明示的にインストールされないプログラムは後を絶たない。

一般のパソコン・ユーザーにとっては、とにかく安易にOKをクリックしないということが最大の防衛手段であり、信頼できそうな大手のサイト以外からはダウンロードをしないということが大変重要なんですが、すきはいくらでもあるものです。

先日、注意していたつもりでしたが、ついに悪質なソフトウェアにひっかかってしまいました。バックアップ・ソフトを探していて、インストールするのはいやだったので、そのまま単体で動くポータブル版を見つけたのでOKをクリックしました。

すると、たかが数メガ程度のソフトのはずが、ダウンロードに時間がかかり、その挙句に山ほどAdWareと呼ばれる特定の画面を表示するプログラムが勝手にインストールされてしまいました。

ShoppersProとか、GamesDesktopとか、LuckySearchとか、ブラウザを開くたびにホームも勝手に変えられたり、ウィンドウのなかにやたらと余計なショッピングサイトを表示させるようなものです。中には中国の大手検索サイトといわれているバイドゥのものもあります。

バイドゥ(百度)はかなりたちが悪く、これまでも、不可解な挙動をするソフトを、ユーザーが気づかないうちにインストールしたり、そのアンインストールが極めて困難だったりな ど、数多くの問題ある活動を行っていることで知られています。

ブラウザのアドオンにも余計なものが勝手に増えていて、これらをすべて削除。許可サイトの指定にも加わっていて、これも削除。履歴やクッキーをすべて削除。プログラムのアンインストール作業もして、これで安心と思っても、再び起動するといつの間にか入り込んでくる。

さらに、別のAdWareを呼び込んだりもして、とにかくもううんざりするような状態になりました。こうなると、はっきり言ってお手上げ状態ですから、ストレージそのものを完全にフォーマットしなおして、パソコンを完全に出荷時の状態に戻し、Windowsのクリーン・インストールからやり直すしかないと腹をくくることになります。

とは言っても、Windows XPくらいまでは、全部消してソフトの入れなおしというのはそんなに手間ではなかったのですが、今やネットにつながっていることが前提のパソコンはけっこういろいろと設定なども含めて面倒が多い。できることなら、あまりやりたくない作業です。

一応、こんな状態で困っている人は山ほどいるはずですから、探してみるとありました。Adwareを綺麗にするフリーウェア。フリーウェアで引き起こされたトラブルですから、またその対策にフリーウェアを使うというのも心配ですけど、どうせ一からやり直すと思えば、ほとんどやけくそみたいなもの。

それがAdwcleanerというもの。Windowsのフリーウェア配布サイトとしては老舗のVectorに登録されているので、一定の安心感はあります。起動してみると、短時間にパソコン内を検査して問題の部分を確認してくれ、いとも簡単に削除してくれました。

一応、その後数日間様子を見ていますが、特に問題は発生せずというところで、とりあえずほっとしています。このフリーウェアの作者はなかなかのツワモノで、感謝するしかありませんが、次もこれで何とかなるという保証はありません。ネットバンキングなどは怖いので、しばらく控えたいとは思います。

2015年4月28日火曜日

季節はずれてる?

昨日は、暑かった。4月としては記録的な降雪があったり、昨日みたいな夏のような陽気もあって、寒暖差が激しく体調管理が大変。

北海道の帯広では、一昨日桜の開花があって、昨日は気温が30度越えだそうで、とにかく日本中冬と春と夏が一度にきたようなこの頃。

季節はずれ、ということはやたらと使われますが、そうは言っても大筋では昔ながらの暦からそうはずれることはなく、ふと頭上を見上げると、木々の新芽が出ていて、緑の密度が高くなってきました。

5月に向けて、自然はそれなりに準備が進んでいるように思います。


2015年4月27日月曜日

躑躅・皐月

飲み会の翌日の日曜日は、二日酔いはありませんが、の~んびり、ボケーっと過しました。なにしろ「勘違いできない50代」の真っ只中ですから、休める時にしっかり休まないとね・・・

今週はゴールデンウィーク前、もう少し頑張ると大量の休みがやってくる・・・わけなんですが、ということは4月もあと少し。いつもながら、あっという間に4月も終わりに近づいているんですよね。

この時期、よく見かけれるのがツツジの花。ツツジは漢字で書くと難しくて、「躑躅」と書くようです。読むのも難しいし、そもそも書けと言われてもたぶん無理。

ツツジの仲間で、たぶんけっこうあちこちにあるのがサツキ。サツキは皐月、五月ですから、旧暦の5月頃に開花するので、もう少し後なのかもしれません。

見た目には似ていますから、どっちがどっちかはよくわかりません。一般にはツツジの方が花は大きめで、サツキのほうが葉が小さめらしい。

花が咲いてから新芽が出るのがツツジ、新芽が出てから花が咲くのがサツキという違いもあるそうですが、結局4月に咲いていればツツジで、5月に咲いたらサツキということでも当たらずとも遠からずです。

2015年4月26日日曜日

WILD RICE @ センター南

昨夜はクリニックの宴会でして、新たなスタッフの歓迎会を行いました。

今回のお店は、センター南駅近くの区役所の裏、WILD RICEというところ。けっこう前からある、こだわりの野菜をふんだんに使ったメニューが売りの店。

ベジタブル、とかオーガニックという響きは、特に女性陣にはうけるようで、スタッフ一同大満足だったと思います。ただし、いつも居酒屋での飲み会が多いので、それに比べるとちょっとお高めではありますが・・・

 メニューはコースですが、最初が生ハム。生ハムで、塩気をかなりおさえてあって、肉の本来の旨みを感じられます。相当、手のこんだ一品。


刺身とあわせて食べる、大根や海草のサラダ。

朝霧高原(と言っていたと思いますが、もう酔っ払ってきていたのでうろ覚え)の鶏肉のグリル。

デザートは、リンゴとヨーグルトのシャーベット、杏仁豆腐風の味のなんたらかんたらなど。

このほかに、パスタとかいくつか出てきました。

ワインを飲みすぎましたが、ウコンの力を飲んでおいたので問題なしです、ハイ。

2015年4月25日土曜日

トランプ

デジタル時代ですから、ゲームというとほぼWiiとか、Playstationとかのビデオゲームになってしまいます。ポータブル機器は、スマホに取って代わられつつあって苦戦らしいですが、まぁ出自他たるである事にはかわりはありません。

昔ながらのボードゲームとかカードゲームというアナログなものは、ほとんど忘れ去られ、ほとんどなつかしの歌謡ショーみたいな状態です。昭和の人間としては、時代だからしょうがないと思う一方で、寂しさは禁じ得ません。

それでも、今でもアナログなゲームとしてそれなりに売れているものというと、UNO、ルービックキューブ、ジェンガ、人生ゲームなどは定番になっています。

大勢の仲間が、直接面と向かって楽しむには、やはりデジタルよりこれらのゲームのほうが現実的に盛り上がるのは時代が変わってもかわらないところ。

テレビのバラエティでタレントがいろいろなゲームに挑戦しますが、これだってアナログですから面白いわけで、タレントがビデオゲームやっても視聴率は取れません。

古典中の古典ともいえるのは、トランプ。 トランプというのは切り札の意味で、本来のカードのセットはプレイング・カードというのが本来。古代からその期限はいろいろあるようですが、今の形の原型は中世ヨーロッパくらいらしい。日本に伝わったのは16世紀。


とりあえず、ばば抜き、神経衰弱とか七並べは基本の遊び方。大富豪とかダウトあたりも、大人数で楽しむものとしては定番で、比較的ルールは皆知っています。

上級者になると、どちかというと賭け事の雰囲気が入ってきて、ブラックジャックやポーカーということになるんでしょうか。

様々な遊び方ができて、カバンに一つ入れてもそれほど邪魔にならないわけですから、友だちとの旅行のときは、忘れずに用意しておきたいアイテムですよね。


2015年4月24日金曜日

良いスポーツ選手

良いスポーツ選手の条件とは・・・

そりゃ、一にも二にもそのスポーツに秀でた技術があることが重要。それは生まれつきの才能であるかもしれませんし、努力の賜物だったりします。

ところが、スポーツにはケガは付き物。

スポーツ選手は、絶えず故障する不安を抱えていると思います。本来、スポーツの「基本」といわれているものは、最も力を発揮し、かつケガをしないための方法論です。

ケガをするのは、基本からはずれたことをしているときが多い。ところが、基本の上に応用を重ねないと、なかなか飛びぬけた力を出せないものです。

ケガをしないというのも、良いスポーツ選手ではありますが、なかなかそういうわけにはいきません。そこで、もうひとつ、大事な条件として忘れてはいけないのが「ケガをちゃんと治せる」ということだと思います。

ケガをしながら頑張っても、周りの人は「よく頑張ってね」と褒めてくれるかもしれませんが、その人の力は十分に発揮できるわけではありません。

さらに、ケガの状況をさらに悪くして、最終的には選手生命を短くするだけで、あの時は応援してくれた人々もすぐ忘れてしまうだけ。

アマチュアなら、だめならいつでもやめればすみますが、プロの場合はそうはいきません。プロであれば、一定期間出場できないことは大きい事ではありますが、しっかりと休養してケガを治してこれるというのが、本当に良いスポーツ選手ではないでしょうか。

当然、プロでない学生でも、本気でやっているスポーツであればあるほど、ケガをしっかり治すことを考えて欲しいと思いますし、指導者にもそういう意識を忘れないでもらいたいものです。

例えば、メジャーに移籍したダルヴィッシュの決断は大変良いお手本だと思います。今シーズンを捨てて、しっかりとケガを直そうとする姿勢はプロとして本物です。来年に結果がちゃんとついてきてほしい物です。

2015年4月23日木曜日

激安デシタル配信

まぁ、今さらながらの話ですが、最近は実体のあるCDよりもダウンロードによるデジタル・ミュージックの売り上げのほうが多いらしい。

パソコンとかは比較的強いと自認する自分としては、当然デジタル派と思われがちでしょうが、実はそうでもない。デジタルに侵食される崖っぷちを必至に手で盛りなおしているみたいなところがあって、最後はアナログだという気持ちを捨てきれない。

レコードは生まれたときからあって、その後時代はCDになりましたが、BGMとして流しているだけのものはどうでもいいかもしれませんが、やはり好きな音楽を聴くという時、その音楽のコレクションをしていく時にはアナログな部分は必須と思います。

つまり、ジャケットも含めて棚などに並べるというのはコレクションの基本。その中から、どれにしようかと思案して、一つのCDを取り出して眺めるなんていうのは、一定の満足を与えてくれるものです。

デジタル配信の音楽も、iTuneなどでコレクションとして整理・管理することはできるわけですが、昭和の人間には違和感がぬぐい切れない。聴きたいけど、廃盤であったり、中古は高価だったりして、ダウンロードを利用した事はあるのですが、手に入れたという実感が湧いてきません。

だからといって、高性能のオーディオセットを持っているわけでもなく、音楽はCDからパソコンに落としてMP3にして聴いている場合がほとんど。だったら、デジタル・データだけでいいだろうと・・・でも、そこが、ちよっと違うんですという話なわけです。

最近のamazonのデジタル・ミュージック・ストアで一番売れているアルバムが、実はクラシック。ちょっと意外な感じがしますが、タイトルは「傑作ピアノ曲必聴99曲」というもの。なんで売れているのかというと、1曲150円ですが、アルバムごと99曲買っても150円。安い!! とりあえず聴いてみるでもいいし、まさにBGMでもいい。

演奏者は廉価レーベルのNAXOS所属のヤンドが中心みたいですが、ルイサダ、レーゼル、ポゴレリッチなどの名前もでてきます。もちろん、複数楽章のものは有名なとこだけで、いいとこどりですが、とりあえず聞いた事があるメロディが次から次へと出てくるので飽きないでしょうね。

必聴シリーズになっていて、ピアノ以外の楽器別や作曲家別などのシリーズがいろいろありますので、まぁそれほどクラシックには興味は無いけど、何となく音楽を聴くにはちょうどいいかもしれません。

こんなのが手軽に揃うのは、アナログに比べてお金のかからないデジタル配信の恩恵なのかもしれません。聴いた中から、一曲でも全曲で聴きたいとか、もっと掘り下げてみたいと思うことがあればクラシックファンの一人としては嬉しいところです。

2015年4月22日水曜日

アースデイ

今日はアースデイ(Earth Day)ということで、地球環境について考える日だそうです。

これは、1970年にアメリカの国会議員の呼びかけでアメリカで開かれた環境問題についての集会がきっかけ。その前年に、国際連合のユネスコによる呼びかけがあり、国連は3月21日をアースデイとしています。

地域などによって、異なる日にイベントを行うようなので、あまり22日にこだわっていないみたいです。実際、地球環境は、日々考えないといけないわけですが、まぁ一定のきっかけとして4月22日という日があってもいいのかと。

ただ、地球環境というと、話が大きい。なかなか、個人で考えるにはテーマがでかいところですが、だからこそ市民運動として、一人一人ができることをコツコツと積み重ねていく事に意義があるのかもしれません。

真っ先に思いつくのは、地球温暖化の問題でしょうか。環境汚染、大気汚染、絶滅危惧種など、たくさんありそうですが、それぞれが関連していてそうは簡単には解決はしなさそう。

それぞれの時代に、少なからずこの手の問題はあったはずで、大元はおそらく人類が火を手にした時から始まっているのかもしれません。

それでも中世までは、比較的人類は地球との共存をしていたのかもしれません。ルネッサンス以後、ヒトとしての回帰志向とは裏腹に地球の征服者として人類はより豊かな生活を求め始めたように思います。

そして産業革命により、より明確に地球を破壊していく姿勢が打ち出され、20世紀後半までなかなか反省をしないままできたわけです。その間に、人類に回されたツケは少なくはありません。

地球の誕生は45億年前といわれています。人類の歴史は、それからすればたかだか6000万年で、1.3%程度。 その中のたかだか数百年ですから、まさに「ほんの一瞬」で地球を窮地に陥れていれた人類は、地球上最大の「害虫」なのかもしれません。

2015年4月21日火曜日

勘違いできない50代

昨日は、午後から春の嵐。

患者さんは、当然午前中に集中。午後はぱったり。外の雨風を望めながら、まったりとした時間が流れました。

開業当初は、患者さんがなかなか来ないので、一日中ぼんやりしていることが多かったのは当然です。その頃は、まったりする時間は不安でしょうがありませんでした。

クリニックも10年目に入って、いまだに標準的なクリニックと比べて患者数が少ないのですが、さすがに時々まったりできるとありがたい。

50歳を過ぎると、体力的な衰えは隠しようもなく、疲れがとれにくくなったと実感する事が多くなりました。しっかり働くためには、しっかりと休養することも大事だと思いだします。

患者さんに説明する時に、最近はそういう「実体験」をもとにした話をよくします。

20歳代、30歳代は若さの勢いで、何でも好きな事をがむしゃらにできるものです。いくらでも仕事に自分を合わせられるものです。

40歳代になると、あれ? っと思う事が出てきます。それでも40歳代は「まだ、自分は大丈夫」という勘違いでなんとかなります。

老化現象は体の成長が終わったとたんから始まっているのですが、いよいよ表に出てくるわけです。そういう意味では、「アラフォー」というのは肉体的に存在すると言えます。

50歳代は、もう勘違いできなくなります。さすがに、仕事を自分に合わせる部分を作っていかないと、やらなきゃいけないことと体力のギャップが広がる一方。

ここまでは、実感として自分も理解している話。さて、60歳を越えたときは、どんな説明をしているのでしょうか。

2015年4月20日月曜日

キンギョソウ

我が家のちっちゃい庭のキンギョソウが、さすがに咲き出しています。

これ、去年の秋に植えたもので、何と越冬したわけです。一般には一年草とされていますが、元々はけっこう頑張り屋さんで、地植えだと平気で多年草として毎年花を咲かせるのかもしれません。

もしも、何度も咲いてくれるなら、もう少しカラーのバリエーションがあった方が楽しいかもしれません。

数年前に植えたムスカリは、今年はほぼ咲き終わっていますが、球根はほっといても毎年花を咲かすので楽ちんです。

 隅っこのローズマリーはだいぶ大きくなってきましたが、まだ花はつけません。

手間のかからないガーデニングしかできませんので、このくらいしか楽しみは無いのですが、 まぁ多少は春を身近に感じることはかろうじてできるというものです。

2015年4月19日日曜日

リウマチはどこを受診すればいいのか

リウマチが心配なんですが、内科と整形外科のどっちに受診すればいいのでしょうか?

・・・という質問は多いです。実際、最初に何科を受診すればいいのかということは、リウマチに限らず一般の方からすれば、本当にわかりにくいことだと思います。

これは、医療機関が公平性の観点から、極端に広告の制限を受けていることが一番の原因だと思います。

もちろん、医療機関も患者さんを集めたいということで、少しでも間口を広げようとして標榜する診療科をたくさん出す傾向にあることも関係します。

医療に必要な知識は、年々膨大な量になっており、また医療行為による結果についても以前に比べて厳しく見られるようになった現代では、一人の医師が複数の診療科を診るということは、現実的には不可能です。

したがって、ホームドクターと呼ばれるような、広く浅く診療を行い、必要に応じて専門の医療機関へ紹介する医師と、ある特定の領域を中心に診療を行う医師に分かれていることになります。

一方、基本的に外来のみの診療を行う医師と、入院しての診療を行う医師にも分かれています。つまり、診療所と病院です。これらの役割分担が、まずはっきりしていないといけません。

なおかつ専門性が明示されれば、患者さんはおのずとどこに受診するかわかりやすくなるはずですが、残念ながら標榜する診療科は、旧来の体の部位別に分けられたもので情報が限定されています。

現代では、専門性については部位別の考え方以上に、疾患の種類別が重視されるところがあって、病気についても縦のつながりだけでなく、横にもつなげないとなかなかピンポイントで的を射ぬけません。

整形外科について言えば、もともと何を診る科かわかりにくい。一言でいうと、運動器に関係する疾患や外傷を扱うということですが、そもそも運動器って何?ということになります。

体を動かすための手足、そこに信号を送る末梢神経とそれが集まった脊髄、実際に動く筋肉、体全体を支える骨格などなどが運動器と呼ばれます。

部位別の専門だけでも、整形外科のなかで大きく脊椎・脊髄外科(主として背骨)と関節外科(主として手足)に分かれていますし、関節外科でも上肢専門と下肢専門があり、場合によっては各関節ごとに専門が分かれたりします。

疾患ごとの病気の分類は、先天性、感染性、炎症性、免疫性、腫瘍性、外傷性・・・などなど、たくさんありますが、部位別と組み合わせると、もう医者である自分も何が何だかわからない状態です。これを、一般の方に理解しろということ自体が無理があります。

さて、本題の関節リウマチという病気ですが、体のあちこちの関節に対して、自分の体に異常なアレルギーを起こして関節炎を起こす病気です。その結果、関節部分で骨が壊れて、変形を起こします。

つまり、もともと体の手足に発症するので、部位別で考えれば整形外科のジャンル。しかも、変形すると装具療法(サポーター)や手術療法、あるいは理学療法(リハビリテーション)が必要になりますので、まさに整形外科の独壇場・・・みたいなところがありました。

しかし、リウマチ患者さんには、多くの全身の合併症が出る場合がありますし、抗リウマチ薬の治療が進歩して、副作用を厳重に管理する必要が出てくると、特に血液・肺・腎臓・肝臓などの状態を厳しくチェックする必要が増してきて、内科的な側面が重視されるようになります。

整形外科側の立場からすると残念なことではありますが、強力な薬の登場によって変形を起こすことが少なくなった今では、内科的な管理の方が重要性が高いと云わざるをえません。

さらに残念なことは、実際にリウマチ薬の怖い副作用などを知らずに、漫然と処方だけしている整形外科医が多数存在することは否めません。

ただし、どんな薬が良くなっても、完全に病気を鎮圧できるところまでは行っていないわけで、ある程度の変形は必ず生じるものです。内科のリウマチ医の中には、薬に頼りすぎて変形に対して無力な場合もあるわけです。

よく言われることですが、整形外科医はレントゲンしか見ない、内科医は検査結果しか見ないという批判が依然として存在することは、リウマチ医として恥ずべきことだと思っています。

さて、冒頭の質問の答えです。

日本の医学教育は、基本的に診療科ごとです。それまで勉強してきた診療科の知識のベースの上に、さらに関節リウマチという病気に関わる知識を積み上げているのがリウマチ医です。ですから、リウマチが心配な時に受診するのは、内科の場合も整形外科の場合も正解であるということになります。

また関節リウマチは、基本的には入院して行う検査や治療はありません。診断に必要なのは、単純レントゲン、超音波などの画像検査と血液検査ですし、治療を開始後も同じです。ですから、リウマチを専門にしている医師がいる医療機関であれば、クリニックでも病院でもかまいません。

ただし、合併症や重篤な薬の副作用が出た場合、あるいは手術が必要な状況においては、入院設備が必要になる場合がありますので、リウマチ専門のクリニックは提携先を持っている必要があります。

リウマチ科という診療科の標榜は医療機関の自由な自己申告であるわけで、本当にリウマチを専門にしているかどうかは問わないというところが問題です。根本的に医師免許はオールマイティであり、車のオートマ車専用免許のようなものはありませんから、当然と言えは当然なのですが。

リウマチを専門にしているかは、医者同士ではちよっと話をすれば簡単にわかることですが、その辺を表だって広告することは法律で禁止されています。

例えば、病院の広告を出すときに、写真に医療器具が写っていてはいけません。これは、その器具を使った診療ができるということを意味し、写っていないところでは、その器具が使えないと解釈されてしまうからだそうです。

一理あるといえばそれまでですが、あまりにもばかばかして話です。そこで、巷によくある医療機関を紹介する冊子では、広告ではなくて取材記事という体裁をとることで、各医療機関の特色を明示するようにしているわけです。また、比較的自由がきくホームページ(とは言っても、以前に比べるとだいぶうるさくなりました)も、専門性を確認する材料として有効です。

自分のことを言うと、およそ15年間は一般の整形外科、とくに上肢を中心に大学病院で勉強しました。半分は外の一般病院に出向し、背骨や下肢の診療にも携わりました。

そのあと、関節リウマチ専門施設 - 東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターに所属して、ほぼリウマチだけを5年間勉強したあと今のクリニックを開業しています。

クリニックでは、およそ10年間、リウマチと一般整形外科を半々で診療しているという状況で、女子医科大学の非常勤講師も続けさせてもらって、リウマチに対するモチベーションを保つようにしています。

また、近隣の先生方との定期的な勉強会に参加して、リウマチ診療の中での病診連携(病院と診療所)および診診(診療所と診療所)連携を深めるようにして、それぞれの医療機関の特に得意とする部分について協力してやっていけるように努力しています。

あとは、受診する方の判断しかありません。なかなか、わかりやすく説明しずらいところなので、これを読んだとしても、それでもどこに受診するか迷ってしまうかもしれませんが、少しでも参考になればと思い長文を書いてみました。

2015年4月18日土曜日

プリウスの歴史

トヨタのハイブリッド・システム専用車として開発されたプリウスは、初代が発売されたのが1997年。「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーに表されるように、いろいろな先進性が注目されたものです。

とは言っても、もともと原価割れに近いのではと言われていた価格でしたが、同じ車格の車(150万円程度)と比べて、100万近く上乗せされた価格は簡単には手を出さないものでした。

2003年に最初のフルモデルチェンジにより、4ドアセダンから5ドアハッチバックへ基本的デザインが大きく変更されます。車格があがり3ナンバーになりましたが、価格はほぼ据え置き。ハイブリッド車としいう選択肢を一般化させ、比較的好調に売り上げを伸ばしました。

と、同時に他車種へもハイブリッド・システムの搭載を始めたのもこの頃から。トヨタのハイブリッド・システムを中心にした戦略が固まったことを意味しています。技術の熟成により、利益の確保も確実になったということでしょう。

 2009年に2回目のフルモデルチェンジを行い、現行の3代目が登場すると、エコカー減税の開始と相まって爆発的な人気を獲得したのは記憶に新しいところ。発売直後は、バックオーダーだけで納車まで1年待ちという異例の事態になっていました。

 3代目プリウスの売れ行きは、登場後3年間トップを独占し、一気に「国民車」といえる状態になり、信号待ちで隣にプリウス、向にプリウス、横切るのもプリウスとも言えるような状態になったわけです。

2011年からは、大型化したプリウスα、小型化したアクア(当初の名称はプリウスC)を発売し、多様化するニーズに答えてバリエーションを広げました。ただし、プリウスそのものにとって最大の変化は、2012年1月のプリウスPHVの発売かもしれません。

プリウスPHVは、現実的な形で電気自動車のあり方を示したトヨタの回答です。完全な電気自動車は、価格がかなり高い。充電のためのインフラが十分に整っていないし、充電時間がかかる。そして、なによりも充電を使い切れば、まったく動けないというところが問題。

プリウスPHVは、平均的な一般の一日の運転距離から、フル充電で26kmは電気自動車として走り、それ以上はハイブリッド車として動き続けられるというのが最大のメリットです。

2015年秋以降に3度目のフルモデルチェンジを控えていますが、燃費性能は上がっていると噂されていますが、ハイブリッド車としてはおそらく限界でしょう。化石燃料のみに依存する状態からの脱却という、ハイブリッドシステムの根本的命題は一定の成果を出しました。ある意味、プリウスの役目は終わったという事ができます。

昨年登場した、MIRAIは水素エネルギー車で、トヨタの考える次の車の形を世間に提示したものです。まさに初めてプリウスが登場したのと同じような状況があり、まだまだ一般人が簡単に手を出せるような状況ではありません。

しかし、おそらく2020年が大きな節目になるのではないかと思います。このタイミングは、MIRAIもプリウスも次のモデルチェンジをする頃。プリウスも水素エネルギー車になるか、あるいはMIRAIと統合されていくかわかりませんが、今から注目していたいところです。

2015年4月17日金曜日

愛情ホルモン

最近のニュースで、ちよっと楽しくなったのは、飼い犬と飼い主が見つめあうと、オキシトシンの分泌が亢進するというもの。

麻布大学獣医学部の先生から発表されたものですが、実験では飼い犬30匹と飼い主30人に、実験室で30分間一緒に過ごしてもらい、前後に採尿してオキシトシン濃度を測定したところ、最初の5分間に飼い主をよく見つめた8匹と、その飼い主で濃度が上昇したそうです。

同じような調査で、相手を直視することは威嚇を意味するオオカミには反応がなかったそうです。人間同士や犬と飼い主の場合は、見つめ合うことで心が通い、犬が古くから人間と絆を形成できたのは、オキシトシンが関与する仕組みを共有できたからではないかとしています。

オキシトシンは、分娩時に子宮収縮、乳腺の乳汁分泌などの働きを持つ脳下垂体から分泌されるホルモンで、男性にも存在します。良好な対人関係が築かれているときに分泌され、闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させることがわかっています。

陣痛促進剤としては、古くから利用されていますし、乳汁自閉症患者にオキシトシンを投与したところ症状が改善されたという報告もあり、それなりに注目されているホルモン。

うちの犬も高齢でだいぶボケボケしていますが、できるだけ見詰め合って、お互いにオキシトシンを高めあいたいものだと思います。

2015年4月16日木曜日

ストレージ

今時、パソコンにはストレージが付き物。

ストレージ(Storage)は、貯蔵とか保管という意味で、パソコン用語としてはファイルを保存するためのパーツのこと。

一番古いものは磁気テープ。一般向けとしては、カセットテープを利用する形が用いられていたのが30年前の話。しかし、必要なファイルに簡単にアクセスするのは難しかった。

そして、フロッピーディスクの登場が、革命的にランダムなアクセスを可能にして、しかもそのコンパクトさから、一気にパソコンに搭載されるようになりました。

その容量は1.2Mあるいは1.4Mバイト。たいていのプログラムも保存できましたし、フロッピーディスク・ドライブを2基搭載するようになって、片方にアプリケーション、片方にデータ保存というような使い方も可能です。

当時、ワープロソフトとして一世を風靡したのが「一太郎」。日本語変換するのに、大きな辞書ファイルが必要で、普段は辞書ディスクを挿入していて、作った文章を保存したいときにデータ用ディスクと差し替えるという使い方をしていたわけです。

さらにハードディスクが登場し、驚愕の世界に突入。最初に内臓せたのはEPSONで、PC-286Lという初の「ラップトップ」に10Mの容量のあるHDDが入っていました。

日本の家庭向け始めてパソコンを出したのがNECで、PC-8001という機種。EPSONはNECの互換機メーカーとして出発しましたが、もち運べるラップトップはEPSONの独自のもの。

外付けのタイプのHDDも売り出されるようになり、自分が初めて購入したのは、100Mで10万円。100Mあると、もう怖いものなし。とはいっても、当時は、文書以外のデータはほとんど使う事はありませんでした。

何で急に、そんな古いことと思われるでしょうが、最近持ち運び用に外付けストレージを一つ買おうかと思っていろいろ探しているのですが、SDDで1Tのものもあるんです。何しろ手のひらに乗るくらいの大きさです。

100MのHDDが10万円だったことを思うと、隔世の思いですよね。100Mが10台で1G、1Gが1000台で1Tです。つまり1万台分で、値段は7万円くらいと考えると技術力の進歩たるやすさまじいものです。

2015年4月15日水曜日

BPO

クラシック音楽が好きだと、普通はベルリンフィルハーモニー管弦楽団(Berlin Philharmony Orchestra)のことなんですが、今回は別のBPOの話。

Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization ・・・と、聞いてすぐにわかる人はあまりいませんが、省略形のBPOなら、何となくニュースなどで聞いたことはある。

テレビ・ラジオなどの放送メディアでの、内容をチェックして問題点の有無などを発表し、是正が必要なら勧告をだしたりする組織。日本語では「放送倫理・番組向上機構」と呼ばれています。

まぁ、言ってみれば、番組のいきすぎに歯止めをかけるための裁判所のような役目を担っているわけですが、もちろん法的拘束力はありません。

第三者機関としていますが、そもそもNHKと民法各社が共同で設置したわけですから、純粋な外部機関とは言いにくく、あくまでの放送各社の紳士協定みたいなところがあります。

加熱する取材合戦の中で、「やらせ」などの問題は後を絶たず、最近ではNHKの「クローズアップ現代」での問題などが盛んにニュースになっています。

番組は、長らく日曜日夕方の海外ニュースを中心とした番組として続いていましたが、いきなり終了してしまいました。きっとNHKに言わせれば、4月の番組改編に合わせたものですというような答えになるんでしょうけど。

結局、BPOに問題であると言われても、番組名や出演者が変わるだけで、似たような番組が始まるだけと言ってしまえばそれまでですが、なんとか「スタートに戻す」くらいの役には立っているのもしれません。

2015年4月14日火曜日

花桃の木

数年前に近所にあるのに気がついて、桜の頃のもう一つの楽しみにしているのがこちら。一本の幹から伸びた枝に、赤、ピンク、白の三色の花が咲く不思議な木です。

どうやら花桃と呼ばれるものらしく、観賞用に品種改良された桃の一種。ですから、桃といっても、食べれるような実がなるものではないようです。

ネットを探すと、自分のように不思議がっている人はたくさんいて、あちこちの花桃の写真が見つかったりします。けっこう大きくて、ぎっしりと花がついているものもあります。

 この木は、高さは2mくらいで、それほど大きくはありません。でも、ちょうど扇型に広がった形が天然の盆栽風情で、見事に空間を埋めている感じがします。

2015年4月13日月曜日

サービス縮少

改めてお知らせするのも何ですが、実は今年の1月一杯でクリニックで行っていた2つの患者さんへのサービスを終了しています。

患者さんにとっては、大変ご不便をおかけすることになり、大変に申し訳ないと思っていますが、代替となる方策が見つからないためどうにもできません。

その一つは、駐車場のサービス券配布。クリニックのあるビルに隣接する、駅前駐車場のサービス券を配布していましたが、駅前にパチンコ店が主体のビルができて、駐車場もビル専用になりました。

一応、一般の駐車も可能ですが、駐車料金の値上げ、サービス券制度の廃止となり、クリニックで利用できる環境とはいえなくなりました。自分も含めて、パチンコに興味が無い者にとってはまったく嬉しくない話。

もう一つは、クレジット払いの終了です。開院以来VISAカードを使用できるようにしていましたが、細かい事は書けませんが、諸事情により中止する事にしました。

クリニックの会計は、基本は保険診療ですが、保険の種類によって一度自費で受領しておいて後から返金する場合があります。また、装具についてはうちで預かりますが、装具会社の会計でありクレジットが使えません。

そういう複雑で煩雑な状況があり、いろいろと混乱を生じる事がしばしばありまして、中止にする決断をしたものです。本当に申し訳ないと思うのですが、 ご勘弁くださいますようお願いいたします。

2015年4月12日日曜日

教会暦順カンタータ聴了後第1主日

毎週日曜日は、キリスト教では主日と呼ばれ、バッハは毎週せっせとカンタータを教会で演奏していました。今から300年近く前の話です。

その教会暦に合わせて、バッハのカンタータを聴くという目標のもとに1年間、ブログを書いていたので、日曜日のタイトルは強制的に決まっていて、考える必要がありませんでした。

時には、他に思いついたものがあっても、我慢して書かないということもたまにありましたが、とりあえずタイトルを考える必要がないというのは、毎日ブログを書くという「究極目標」達成には楽な事この上ない。

教会暦を一周して、一段落してしまったので、さて今日はどうしよう・・・ボケっとしてしまい、何にも思いつかない。実は、けっこうこういう日があるもので、最近は無理しない事に決めています。

そんなわけで、いつまで書いても中身は無いので、本日はこのへんで・・・

2015年4月11日土曜日

盗まれる車は?

昨年の自動車関連のランキングで、7年間連続首位という金字塔を打ち立てている車があります。それが、トヨタのハイエース。

なんのランキングがというと、盗難車の数。ただし、これは損害保険会社が発表するもので、別の会社による数字では、ハイエースが7年連続を逃して2位になったというのもあります。

保険会社による多少の違いはあるわけですし、当然、カウントは保険支払い対象に絞られますから、すべての実態を正確に示すものではありませんが、だいたいの傾向はわかります。

1位 トヨタ・ハイエース
2位 トヨタ・プリウス
3位 トヨタ・ランドクルーザー
4位 トヨタ・セルシオ
5位 トヨタ・クラウン
6位 トヨタ・マークX
7位 スバル・インプレッサ
7位 いすゞ・エルフ
9位 ホンダ・インテグラ
9位 トヨタ・ハリアー
9位 日野自動車・ヒノレンジャー
9位 三菱ふそう・ファイター
9位 いすゞ・フォワード

別のデータでは、プリウス、ハイエース、クラウンに続いて10位以内にトヨタ・アルファード、トヨタ・ヴォクシー、トヨタ・タント、トヨタ・カローラ。トヨタ・ノア、トヨタ・エスティマ、スズキ・ワゴンRなどがランクインしています。またトヨタ・アクアが上位にはいっているデータもあります。

トヨタが多いのは、売れている台数からしてもしょうがいない。だいたい、実用的なばりばり走って使える車と、一部の高級車が狙われているということでしょうか。

最近は、以前よりは減っているとはいわれますが、盗難防止のためのイモビライザーというオプションもあまり役には立っていないという状況のようです。

盗難事件が多いのは、千葉、愛知、大阪、茨城、神奈川、埼玉、栃木、東京、兵庫、福岡の順。首都圏周囲に多い感じがしますよね。

車上荒らしで狙われるのは、やはり一番はカーナビ。つづいてエアロパーツとアルミホイールというところが定番です。

盗難予防のためのセキュリティシステムは、車本体からパーツにまでいろいろありますが、あまり装着して自信を持ちすぎるのは危険。そもそも、車ごと持って行かれたら、何も役に立ちません。



2015年4月10日金曜日

燃費のいい車は?

国土交通省というお役所が、毎年燃費のいい車を発表しています。

これはJC08モード燃費の値を並べただけのもので、それほどたいしたランキングではありません。普通・小型自動車部門は次のようになっています。

1位 トヨタ・アクア 37.0km/L CVT
2位 ホンダ・フィット 36.4km/L 7AT(DCT)
3位 ホンダ・グレイス 34.4km/L 7AT(DCT)
4位 トヨタ・カローラアクシオ 33.0km/L CVT
4位 トヨタ・カローラフィールダー 33.0km/L CVT
6位 トヨタ・プリウス 32.6km/L CVT
7位 マツダ・アクセラ 30.8km/L CVT
8位 レクサス・CT200h 30.4km/L CVT
9位 ホンダ・アコードハイブリッド 30.0km/L
10位 マツダ・デミオ 30.0km/L 6MT

マツダのデミオだけディーゼルで、あとはすべてハイブリッド。そういう意味では、デミオは健闘しているといえるかもしれません。軽自動車については、今時は軽は30以上は当たり前。

1位 スズキ・アルト 37.0km/L CVT
1位 マツダ・キャロル 37.0km/L CVT
3位 スバル・プレオ プラス 35.2km/L CVT
3位 ダイハツ・ミラ イース 35.2km/L CVT
3位 トヨタ・ピクシス エポック 35.2km/L CVT
6位 スズキ・ワゴンR 32.4km/L CVT
6位 マツダ・フレア 32.4km/L CVT
8位 ダイハツ・ムーヴ 31.0km/L CVT
9位 スズキ・MRワゴン 30.0km/L CVT
9位 日産・モコ 30.0km/L CVT
9位 日産デイズ 30.0km/L CVT
9位 三菱eK 30.0km/L CVT

いずれにしても、あくまでも一定条件のもとでの数値ですから、実際に街乗りしてみると、これらの数字を達成できる事はまずない。以前使われていた10・15モード燃費に比べれば、だいぶ現実的な数字と言えますが、だいたいJC08モード燃費より、実燃費は2~3割程度落ちる。

実燃費は「e燃費」というサイトが、比較的信頼できそうです。投稿された数字が正規分布するように、上下の極端なものは排除して、信用できる統計データを公表しています。それによると・・・

1位 スズキ・アルト 23.2km/L  77%
2位 トヨタ・アクア  22.6km/L  64%
3位 ホンダ・フィットハイブリッド 22.1km/L  61%
4位 ダイハツ・ミライース 21.6km/L  72%
5位 トヨタ・カローラフィールダーハイブリッド 21.1km/L  64%
6位 マツダ・アクセラハイブリッド 20.6km/L  67%
7位 トヨタ・プリウス 20.4km/L  63%
8位 ホンダ・アコードハイブリッド 20.3km/L  68%
9位 レクサスCT 19.9km/L  66%
10位 ダイハツ・ムーブカスタム 19.5km/L  72%
10位 スズキ・ワゴンR 19.5km/L  68%

後ろの%がJC08モード燃費達成率ですが、どれもあまりいい数字とはいえません。燃費がいいという車ほど、限られた条件の中でという注釈が必要なのかもしれません。

実際の街乗りでは、運転者の技術も関係してきますし、歩行者やバイク、自転車が走っていて、坂もあれば、信号機もあります。

まぁ、こういうのは、あくまでも参考にということで、それぞれの車でエコな運転を心がければいいのかというところでしょうか。

2015年4月9日木曜日

寒の戻り過ぎ

いやぁ~、寒かったですね。昨日です。

春の始まりは、例えば三寒四温とか、花冷えとか、寒の戻りなど、いろいろな表現がありますが、ようするに温かいと思ったらまた寒くなるということがよくあるものですが、それにしても寒かった。

東京は雪がちらほらだったそうですが、横浜のはずれも朝は霙(みぞれ)混じりで、気温は3度。昼間も5度までしか気温は上がりませんでした。いくらなんでも、これじゃ寒の戻り過ぎでしょう。

冬物の服にいきなり戻すというのも大変ですから、そのまま一日過しましたが、ほとんど屋内にいるにもかかわらずけっこう冷えました。

こういう時は体調管理が大変です。かぜをひいたりしやすいし、そもそも最近は例年通りB型インフルエンザが、細々と流行っていますから注意が必要。

一昨年は、旧暦に興味を持って、七十二候を1年間追っかけていました。今は二十四節気では「清明」の初候、そして七十二候だと「玄鳥至(つばめきたる)」ですから、さすがに暦の季節感からはだいぶはずれた感じでした。

真冬並みの寒さで、散り始めた桜もストップしたかも・・・んなわきゃないか。

2015年4月8日水曜日

給食

新年度が始まって、いろいろなことにわくわくしている新一年生はあちこちにいることでしょう。特に学校では、正真正銘の一年生がたくさんいて、楽しみにしていることの一つに給食があると思います。

自分が給食を経験したのは、小学生のときの6年間だけ。今時の給食事情からすると、ずいぶんと貧相なものだったように思います。

基本的に主食は食パン。厚切りが2枚。年に数回はロールパンが出たことがありますが、いずれもトーストしてあることはなく、固い耳の、はっきり言ってまずいもの。

そして、必ず付いているのが脱脂粉乳。直系10センチくらいの深皿に教室で分け入れます。年に数回ビンに入った牛乳が出たときは、もの凄く嬉しかったものです。

何しろ、温めてから冷えてしまっているので、表面に膜がはった状態で、脱脂粉乳はまずいとしか言いようが無い。これを残さず飲み干すのは、けっこう苦行に近い。

そして、直径15センチくらいのアルミ皿に、一品のおかずが盛られるわけです。時には、美味しいものもあった・・・かもしれないのですけど、何しろパンと脱脂粉乳が、あまりにまずい。おかずの味は、もう吹っ飛んでしまいます。

あっ、そうそう、たまにカレーが出ると皆喜んでいました。もっとも、当時は米飯給食などは皆無でしたから、せっかくのカレーもまずいパンで食べるのは残念でしたけどね。

まぁ、50年。なにしろ半世紀くらい前の給食事情ですから、今と比べる意味はありませんが、終戦後の混乱がおちついて、日本が再生に向けて高度経済成長期に入った時期ですから、ずいぶんと当時としてはモダンなまともな給食だったのだと思います。

2015年4月7日火曜日

売れている車は?

平成24年度の新車登録台数が発表されました。これは日本自動車販売協会連合会というところが、出している統計ですが、まぁ、一般人にはあまり興味が無いところではあります。

予想通り、トヨタのアクアとプリウス、ホンダのフィットの3車種が上位を占めました。
1位 アクア 228万台
2位 フィット 166万台 フィットシャトル、ガソリン車、ハイブリッド車など含む
3位 プリウス 154万台 プリウスαも含む

輸入車については
1位 フォルクスワーゲン 6万2439台(13.5%減)
2位 メルセデスベンツ 6万1832台(3.4%増)
3位 BMW 4万3339台(13.8%減)

アクアは実質小型プリウスで、欧米ではプリウスCとして売られていますから、トヨタのプリウスの一人勝ちという状況は不同。通常プリウスは、アクア発売後に販売台数は激減しましたが、トヨタにしてみれば織り込み済みの話でしょうから、特に驚くようなものではありません。

FIT2が発売された頃までは、プリウスとフィットは1位と2位争いでデッド・ヒートを繰り広げていたことを考えると、フィットがアクア+プリウスの半分もいっていないことのほうがびっくり。やはり、FIT3発売後の連続リコールの影響は少なからずありそうです。

ホンダはこの1年間くらいの間に、新たな車種を増やしていて、ジェイド、グレースなどにフィットからの顧客の移行もあるのかもしれませんが、 発売当初だけ比較的上位に入っているだけで、その後はジリ貧状態です。

トヨタは新しいワンボックスとして、エスクァイアをだしましたが、コンスタントに20位以内を維持している感じ。価格以上の高級感を売りにしていますが、高級ではなくあくまでも感がするだけというところがビミョ~なところ。

トヨタのワンボックスとしては、アルファードとヴェルファイアの兄弟車種が、メジャーチェンジして超高級に変身していますので、むしろエスクァイアは中途半端な安っぽさが目立つかもしれません。

むしろ、24年度全体にがんばったのがヴォクシーで、なんと4位に食い込んできました。ノアも9位と健闘しています。値段も手ごろで、変に高級感を出していないところが好感が持たれるのかもしれません。対するホンダの定番ワンボックスは、ステップワゴンは22位で、フリードが13位。

トヨタ、ホンダ以外では、がんばっているのはスバル。レヴォーグとインプレッサが、それぞれ17位と18位で、毎月の順位でもコンスタントに売れています。 日産は、ノート(5位)、セレナ(10位)、エクストレイル(15位)のみで、やはり寂しい感じ。ヨーロッパ扁行デザインなど、万人受けしないところがありそうです。

全体的には前年度に比べて15%程度の台数減少となっていて、特に上位3車種はかなり減ったというところ。それだけ、ユーザーの多様化志向が明確になってきたのかもしれませんが、アベノミクスが、必ずしも成功しているとはいえない実証なのかもしれません。


2015年4月6日月曜日

ステアリングスイッチ

トヨタのプリウス・ファミリーはいうに及ばず、最近の車のハンドルは回すだけでなく、いろいろなスイッチがついていたりします。

プリウス系は、基本的に全部同じ形状の楕円形ハンドルが採用されていて、左右にけっこう幅を利かせたステアリングスイッチ・パネルが備わっていて、最大で左右で12個のスイッチによる捜査が可能になっています。

オーディオの音量、トラックの早送り、エアコンの温度の上下、走行距離などの表示の切り替え、携帯電話のハンズフリーなどが主な操作できるものですが、実際のところ音楽などの音量の調整以外はそれほど必要度は無いように思います。

それでも、慣れてしまうと、やはりいざ手を動かすのは億劫なものです。ついつい物ぐさが身についてしまっていることに気が付いて、ため息をつきたくなるのは人間だからしょうがないとあきらめましょう。

ただ、一つだけ、どうして我慢ならないことがある。なんだ、そんなことかと云われそうですが、このパネルの色。けっこう安っぽいシルバー塗装。せっかくの本革巻きハンドルなのに、このパネルの色はない。

そこで、今でこそトヨタ純正で、黒いパネルとかもあるので、頼んで交換もできますが、とりあえず3年前にはそういう選択肢はなかったので、サード・パーティにお世話になるしかない。

ぴったりと上からかぶせて両面テープで固定するタイプのパネルが、けっこういろいろなところから出ているもので、ピアノ・ブラック、木目、カーボン調とかいろいろなのがあるんですが、ちょっと注意がひつようなのことがあります。

安かろう悪かろうというのは、何にでも当てはまることがあるわけで、これも安いのに飛びつくと、微妙な形状があっていなくて、浮いたりすることがあるんです。どれがというわけではないのですが、このあたりは純正品で無いことのリスクみたいなところ。

その場合は、だいたいで我慢するか、思い切りよく引っ剥がすか・・・・それは個人の自由ですから、好きにしてください。とりあえず、あの銀色が隠れると、ずいぶんと目の前が落ち着いた感じがするのは自分だけでしょうか。

2015年4月5日日曜日

復活祭

昨年、ジョン・エリオット・ガーディナーのバッハの教会カンタータ全集が発売され、もともと教会暦に沿って、1999年のクリスマスから1年間かけて毎週行われた連続コンサートのライブということで、聴く方も同じように毎週順番に聴いてみようと思い立ちました。

そもそもキリスト教どころか、仏教ですらよくわかっていないわけですし、クラシック音楽の中で声楽は最も苦手にしていたのに、ずいぶんと無謀な計画を立ててしまったものだと思います。毎日ブログを書くという習慣が無かったら、とっくに挫折していたかもしれません。

思い立ったのが四旬節の時期だったので、実際にカンタータを聴き始めたのが「マリアのお告げの祝日」から。そしたら、いきなり受難週に入り、もう受難曲だけでもアップアップになって、復活祭から、何となく本格的に聴くための自分なりのルールみたいなものができました

そして、今日は復活祭、イースターのお祭り。正真正銘、1年間かけて、ついに一巡したことになります。キリスト教徒でもないのに、せっせと教会暦を調べて、日曜日ごとに朝からカンタータを聴いていると、さぞかし信仰心も…残念ながら芽生えませんでした。

やはり、イエスのいう人物の歴史的な興味は中心であって、教会暦を通じてイエスの生涯を勉強できたことが収穫でした。基本的にはカンタータのいう形式の音楽が面白かったわけで、バッハの偉大さを改めて認識して、音楽史の一部分の知識を充実できたことが、この1年間の最大の収穫だと思います。

もちろん、付け焼刃的な薄っぺらい知識ですから、たくさん間違いを書いてきたかもしれません。このジャンルでは「神」と崇められているカール・リヒターについては、否定的なことを書いてしまいましたし、ベテランの人からはたくさんのお叱りを受けるようなことばかりでしょう。

それでも、ブログに書き溜めたカテゴリーを順番に読み返すと、教会音楽を聴くための基本的知識はだいたい整理整頓できたと思っています。けっこう、たくさんの関連書も読み漁りましたので、当たらずとも遠からずのところで、もしかしたら誰かの役に立つこともあるかもしれません。

これからは、一緒に買いためたガーディナー盤以外の他の演奏を、聴きたいときに聴きたい分だけ聴いていきたいと思います。さしあたって、あえてできるだけ聴かないようにしていたのが、鈴木雅明のBCJによるカンタータ全集です。

BCJのものは、教会暦ではなくバッハの作曲順による収録ですから、これまではガーディナーと比較するために、ちょこっと聴いた程度。作曲順に聴くということは、バッハの教会音楽に対する成熟の度合いを通じて、バッハの生涯を知るということになるんでしょう。

いずれにしても、1年間をかける大きな意味を提供してくれたガーディナーの56枚のCDは、ものすごく大きな楽しみをあたえてくれたわけで、単なる廉価版CDボックスとは違う大きな意味がありました。本当にガーディナー先生には、感謝しても感謝しきれない。

今日は、キリストの復活をお祝いすると同時に、ガーディナー先生の偉業に敬意を払いつつ感謝を捧げる一日にしたいと思います。

2015年4月4日土曜日

桜満開

ご近所で、桜の名所というと、もうここしかありません。

あざみ野駅からちょっと歩いてカリタス女子短期大学の角を曲がった道。けっこう長い距離が、桜のトンネル゛てす。

都内目黒川には負けますが、何しろここは下を通れるんですから、なかなか味わえない見ごたえです。

わざわざ、ちょっとだけ遠回りしてこのトンネルを通過してみるのは、この時期ならではの楽しみです。


2015年4月3日金曜日

マタイ受難曲 Part 3 聖金曜日

今日は、聖金曜日です。受難週の最大のハイライト、イエスが十字架に架けられて亡くなった日とされています。

この日のために、多くの作曲が作った音楽が受難曲と呼ばれるもの。バッハも、当然ライブツィヒの「教会音楽監督」であるからには、受難曲にも当然力を入れました。

その中でも、マタイ受難曲は聖書の文言に自由詩を加えて、より感情的な盛り上がりを見せる構成とした、オラトリオ受難曲と呼ばれる形式です。

当然、物語としてのストーリーがあり、主人公のイエス、弟子たち、祭司長、ローマ総督ピラトなどの登場人物の音楽に乗せたセリフなどが満載です。つまり、オペラに近いものであると言えるわけですが、教会内での演奏ではあまり派手なことは許されません。

例えば近年の映画にもなったロック・オペラ「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、受難週の1週間を描いたもので、通常のセリフは一つも無く、すべて音楽だけで進行する手法は、まさに自由詩のみによる現代風「受難オラトリオ」と言えます。

バッハは当時としてはかなりセンセーショナルな冒頭合唱から、最後の場面まで3時間近い長丁場を、劇的な構成で乗り切りました。ライプツィヒ市民は、現代の我々が「ジーザス・クライスト・スーパースター」に初めて接したときのような驚きをおぼえたのかもしれません。

合唱と楽団をそれぞれ2つ用意して、おそらく教会の正面と、列席者の後方に配置して、立体的な掛け合いを行ったりしたらしい。SACDの利点をいかしてそのような収録方法を取り入れたものもありますが、通常の演奏会やCDでは、それぞれのメンバーが左右に分かれて整列し、淡々と演奏する場合がほとんど。

しかし、マタイ受難曲を理解するためには、歌詞の理解は必須です。キリスト教徒であれば、常識として知っていることがらはたくさんあって、キリスト教徒ではない自分のような者にとっては、日本語字幕もついたヴィジュアル的な鑑賞は大変有意義です。

マタイ受難曲のビデオとしては、カール・リヒターのものが有名で、これはライブの収録ではなくビデオのためにわざわざ演奏しているものです。とは言っても、コンサート形式での演奏ですから、全員が整列し淡々と画面は進むだけ。

日本語字幕の入った邦盤がありますが、かなりプレミアがついています。お手頃価格の輸入盤は、たくさんの言語の字幕があるのに日本語は無し。残念です。

歌っている歌詞の内容がリアルタイムにわからないと、物語の理解にはなかなか到達できない。その点、安い輸入盤でも日本語字幕を含むトン・コープマンのDVDはお買い得。教会での演奏ですから、もちろん演奏は厳粛に整列して行われています。

そこで、お勧めなのがサイモン・ラトル。言わずと知れたベルリン・フィルの現在の常任指揮者で、現代クラシック界のドン。ベルリン・フィルはもちろん、モダン楽器の楽団ですが、マタイ受難曲では人数を絞って古楽器奏法を取り入れ、重くなりすぎない軽快な演奏じだいもなかなか良い。

ビデオとして、大変助かる事に日本語字幕がついていますし、その文章も比較的現代文に近い表記をしているのでわかりやすい。

最大の特徴は、歌い手が演技をするところです。独唱者も、合唱団員も、ステージの中を動き回り、同じステージにいる楽器奏者の存在は無いかのような動きを見せます。もちろん、完全なオペラほどはっきりとした演技をするわけではありませんが、歌手の動きと日本語字幕とが相まってたいへんわかりやすい。

基本的には、ステージに向かって左客席に少年合唱団、その近くの客席にイエス、ステージ左奥に第1合唱隊、その手前に第1オーケストラとサイモン・ラトル、中央奥に第2合唱隊、右に第2オーケストラ。手前にはエヴァンゲリストいて、イエスの物語を語ると同時にイエスとしての演技をします。

 3時間を越える長いステージですが、大変興味深く一気に見る事ができますし、今までなんとなくこんなことを歌っているのだろうという、霧がかかったみたいな状態が一気に晴れてくれる感じがしました。これが、スタンダードとは言えないところは多々ありますが、最初に見ておけば、マタイ受難曲という巨大な難曲を鑑賞する上で、大きな助けになることは間違いありません。

2015年4月2日木曜日

駅前のぎっしり

センター南駅前に、テナントを探したのが2005年のこと。もう、今年は10年目です。

初めて、センター南駅前バスロータリーを望めたときに、広々としたゆったりとした景観に惚れて、場所を決めたことを昨日のように思い出します。

その時、空き地にいろいろと建物ができたとしても、ロータリーの空間だけは保たれるだろうと思いましたが、実際10年目にあらためて見ると、空いていた場所にはビルができてしまいました。

もう、ぎっしりとロータリーを囲むようになって、かなり迫ってくる景色になってしまったことは間違いない。まぁ、バスが無くならない限りは、少なくともこれ以上迫ってくる事は無いと思いますけどね。

2015年4月1日水曜日

リフレッシュ

4月1日です。新年度です。

新しい職場、新しい学校、あるいは新しいクラスで、たくさんの人が新しい生活を始めることでしょう。夢や希望、時には不安を抱いているかもしれません。

何にしても、気持ちがリセットされて、新たな目標に向かうということは悪いことではありません。その点、開業医の自分は4月1日は単なる昨日の続き。

大学病院に所属していたときは、数年で勤務先が変わることがありました。いろいろな病院で、いろいろな患者さんに出会うことで、勉強の幅が広がるという利点がありました。

地方のただ一つの病院では、他の病院に送ることはできず、救急でも何でもそこでがんばらないといけない。脊髄損傷専門の病院では、リハビリテーションや褥瘡(床ずれ)の管理ばかりをしました。

医長になった病院では、毎年変わる後輩の指導が大事。そして、女子医科大学に再就職して、一番長くリウマチの勉強をさせてもらいました。

開業医になってからは、今まで勉強してきたことや、今でも勉強を続けている事をフィードバックすることを毎日が繰り返すだけ・・・と言ってしまえばそれまでですが、例えば桜を見たりすることで、気持ちだけはリフレッシュしたいと思います。