2015年6月30日火曜日

Sensation III

今日で6月はおしまい・・・なんですが、今年は、すでに真夏のような暑さだったりで、明日から7月になると、どうなることやら。

そんな暑さを吹き飛ばす、カッコいいミュージックは、これだ!! っちゅうところで、紹介するのがSensationというバンド。

こういう一般名詞のバンド名だと、いまどきネット検索がしにくいんですよね。なかなかお目当てにたどりつけないので、もう少しバンド名にひねりがあってもよかったかも。

そういう、外見に無頓着風なところが、むしろ音楽家としての中身に集中している感じで、つうには好感をもたれるところかも。って、自分がつうだと、言っているみたいですけどね。

一言でバンドの特徴を言うと、インスト・ロック。つまりもボーカルのないインストゥルメンタル中心のロック・バンドです。

これって、それぞれのメンバーのテクニックが売りなわけです。確かに、メンバーはいろいろなミュージシャンのサポートをしたり、楽曲を提供したりと、裏方的に大活躍している。

一番目立つのはギターで、 大賀好修。もう、そのテクニックはお墨付き。知る人ぞ知る、スーパー・ギタリストです。

今の日本を代表するロック・ギターと言うと、一番にあがるのはB'zの松本 孝弘。大賀好修は10歳若いといっても、もう40歳はこえていて、これまでに多くのキャリアがある。

最近で、一番知られているのが、実は2011年からB'zの隠れメンバーだということ。どうしても松本のギターが注目されてしまいますが、ライブのビデオを見ると、大賀のサポートがあってこそのB'zサウンドであることがよくわかります。

Sensationは、がーっと音の洪水が襲ってきたかと思うと、すーっと波が引いて水滴の落ちる音が静寂の中に響き渡るみたいな、メリハリのきいた曲が並びます。ホーンレスのフュージョンという説明でも、伝わる感じ。

ホーンレスのフュージョンというと、日本にはカシオペアという大先輩がいますが、Sensationもカシオペアに近いかもしれませんが、よりロック・テイストが強めというところ。

特に車、特に夏には、絶対に用意しておきたい必聴のサウンドだぜ!! というわけで、中年のおじさんにも大受けなわけです。

2015年6月29日月曜日

うだうだ

久しぶりの用事がない日曜日は、日中は晴れ間も出で気温もぐんぐん上がって、まだ6月だというのにほとんど真夏状態。

のんびりうだうだする日曜日は、なんか本当に久しぶり。こういう時は、恒例となりましたパン屋のプロローグで朝食を用意。ちよっとリッチな朝ごはん。

そして、かねてからチャンスをうかがっていた、車のガラス・コーティングの2回目を施工しました。いやもう暑くて汗びしょで、本当はフル・ボディに塗りなおしたかったのですが、さすがに熱中症になりそうで、下半分くらいパス。

車を拭き上げていると。隣の奥さんが箒を持って出てきました。「暑いですね~」から始まって、いろいろとこどもの事や犬の事などで立ち話。

シャワーを浴びて、昼寝。その後は、余りものVAIOの改造。なかなかWindows7のクリーン・インストールに手間取り、前の夜も遅くまでいろいろやっていて行き詰まっていたもの。何とか裏技的に押し切って、やっと使える状態にできました。

気がつくと、そろそろ夕方。みるみる暗い雲が広がってきた。ゲリラ豪雨というほどではなく、昭和の言葉で言う「夕立」という感じ。

「天皇の料理番」の最終回は録画で見る事にして、就寝というわけで、いやいやこれだけのんびりとしたいことだけした日曜日は珍しく・・・貴重といえば貴重なんですが、それはそれで疲れました。


2015年6月28日日曜日

第14回田園都市リウマチフォーラム

小さな勉強会が、地域の関節リウマチ診療に少しでも役に立てばと発展して、昨日は第14回目でした。ここまで続くと、学会とは言わないものの、それなりに意義のある会としての存在価値もでてきたのかもしれません。

昨夜の講演は、昨年秋に慶應大学の准教授に就任されて山岡先生による「JAK阻害薬の行方」というもの。

山岡先生は、リウマチ研究の次世代を担う旗での一人。内服のタイプとしては初めて登場した生物学的製剤である、トファチシニブ(製品名ゼルヤンツ)に関する研究では日本の第一人者です。

トファチシニブは、2年前に登場し、それまで細胞の外で作用していた生物学的製剤と違い細胞内での薬理作用を持つ事から、当初副作用が懸念され慎重論が多く出されていました。

しかし、臨床データが蓄積されてきて、他の生物学的製剤の同等か、時にはそれ以上の効果があり、副作用については大きな違いがないことがわかってきています。

細胞外作用の生物学的製剤が注射タイプばかりなのに対して、内服薬であることのアドバンテージはかなりあるわけで、今後日本でも使用される機会はどんどん増えて行くことが想像されます。

関節リウマチでは、自分の体に対して免疫反応を起こしています。そのターゲットは関節の中の滑膜と言う組織で、その結果滑膜炎が生じ骨破壊へとつながります。

関節内に炎症性のサイトカインと呼ばれる様々な物質が増えています。サイトカインは、細胞外で何らかの情報を伝達する働きをしていますが、従来の生物学的製剤は、直接サイトカインを無効化する抗体という攻撃物質か、サイトカインが細胞に付着する場所を横取りするよな拮抗物質でした。

トファチシニブは、サイトカインが細胞に取り付いた後に、サイトカインの情報を伝達するJAKと呼ばれる酵素を阻害する働きがあり、その結果異常な免疫反応を抑制する力を発揮します。

山岡先生の話では、いろいろな研究データに基づく薬の体の中での働き方、そして臨床における実際の効果についての説明をコンパクトに聞くことができました。

話術も大変お上手で、今後もリウマチ研究の成果をわかりやすく広めていただけることが期待されます。まだまだ謎の多い関節リウマチという病気ですが、山岡先生のように優れた研究者が、どんどん出てくることは心強いことです。

2015年6月27日土曜日

パソコンいじり

なんだかんだで、パソコンが楽しい・・・と言うか、大人のおもちゃみたいに遊んでいる場合ですけど、仕事で使うとなるとアナログな人間が使うには苦痛も伴います。

もう、記憶が曖昧になるほど、たくさんのパソコンを使ってきましたが、そこらへんにパソコンの残骸が残っています。何らかのトラブルが発生して、使えなくなったものもありますし、古くていまどき使えなくなったものもある。

もったいないとは思いますが、いまさらWindows2000のCPUクロックが1GHz程度では、スマートホンにも劣ると言うものです。それでもデスクトップは、中の部品を多少は使いまわしたり、時には役に立ちます。

ところが、ノートタイプになると、もうほとんどそれぞれの機種に固有の場合が多くて、なかなか使い道がないというのが現実。デスクトップよりも高価なノートパソコンですが、終焉は意外とさびしかったりする。

最近は、ハードディスクに代わって、SSDが使われることが多くなって、アクセス速度は劇的に速くなり、重量も減って、ノートパソコンはさらなる小型化の進歩が著しい。

RAMは直接マザーボードに直付けされているものも少なくないので、意外と増設しにくいのですが、HDDからSSDへの交換は比較的簡単にできるというものです。

今月、レントゲン画像を処理するDICOMサーバーが壊れてしまい、新しいシステムを導入しました。そのせいで、今までサーバー処理のサポートとバックアップに利用していた2台のノートパソコンが余ってしまいました。

一つは2009年製のVAIO。もう一つは安いBTOパソコンですが、BTOパソコンと言うのはけっこういろいろ部品をいじやすい。そこで二つを合体させて、見た目がよくて持ち運びもしやすい古いVAIOをリフレッシュしようと・・・思ったのはいいのですが、これがなかなか大変。

何しろ、コンパクトな設計のため部品はがちがちに組み込まれているVAIOでは、半分壊してだめにする覚悟が必要。実際、ケースをあけるだけで、あちこちでバキっという音がして、ひやひやものです。

とりあえず、そんなことすら「遊び」として楽しい部分に含まれるので、あせらずゆっくり、OSのクリーンインストールにチャレンジしたいと思います。

2015年6月26日金曜日

温野菜

昨日は気温は30度を越え、熱かったですねぇ~・・・って、まだ、6月ですから。ふぅ~、というところですけど、若くはないのでなかなか体調管理もままならない。

そこで、暑気払い!! というわけではありませんが、ちょっとごちそうを食べようということになり、外食を考えましたが、急に雨に降られるのも嫌だし、もちろん飲酒運転するわけにはいきませんから・・・結局、おうちごはん。

アルコールだけは、ちょっと高めのシャンパンなどを用意してみました。とは言っても、これは普及版のMoet & Chandonですから3000円台。さすがに「ドン・ペリ」ともなると、そうそうおいそれと口にはできません。

さてメニューは、スモークサーモンと生ハムのマリネ。そして、一応放射状にきれいに?並べてみた温野菜。

生ハムって、きれいに一枚一枚をはがせます? 自分はいまだかつて剥がせた記憶が無い。絶対ちぎれてしまう。なんかコツとかあるんですかね。めんどうなので、くるくると巻いてしまいました。

サーモンの下には、トマトとオニオンのスライスを敷詰めてあります。味付けは、簡単にレモンドレッシングです。

野菜は、スナップエンドウ、オクラはさっと熱を通すくらいで、シャキシャキ感を残しました。大根、人参、コーンはしっかり茹でます。エリンギは軽く茹でた後に、バーナーで焦げ目を入れる。もちろん、キュウリは茹でませんけどね。

さて、これをどうやって食べるかと言うと・・・うちの家内得意の手作りバーニャカウダ・ソースをつけるわけです。

なんとなく、高級感があるわけと見せかけて、けっこうヘルシー風にまとめてみたつもり。外食のかわりとしては、まぁまぁ満足できました。

2015年6月25日木曜日

なでしこ活躍中

なでしこは、日本では古くから親しまれている花で、万葉集にも登場し、源氏物語ではタイトルにもなっていたりします。

特にカワラナデシコと呼ばれているものの花言葉は、可憐・貞節とされていますが、この花の別名がヤマトナデシコ。

そんなわけで、昭和以前の日本人女性の代表的なイメージとして、大和撫子という言葉が定着していたりするわけですが、こちらのなでしこは平成版で、可憐なだけじゃない。

4年前の女子サッカー・ワールドカップで見事に優勝したのは、記憶に新しい。その後、やや低調な感じもありましたが、大ベテランの澤選手を代表に呼び戻し、今回のワールドカップでは、負け知らずでベスト8まできました。

これは選手の世代交代がうまくいっていないという側面も否定できませんが、澤選手がいることがチームの心棒になって、澤選手自信が直接に活躍しなくても、精神的な下支えになって若い選手の活躍を引き出しているという感じ。

昨日の対オランダ戦でも、一番「年寄り」の澤選手が猛然と走っている姿が何度か見られ、他の選手も手を抜くわけにはいかない雰囲気を出していました。

スポーツは、当然個々の技術が大切ではありますが、精神的な強さは時には技術を上回る場面はしばしば見られること。

なでしこジャパンが、まだこういう精神面を澤選手に頼っている部分があるわけですが、それはこの大会までにしたい。澤選手の精神をどうやって吸収し引き継いでいくかが、大会2連覇の鍵にもなってくるのかもしれません。

2015年6月24日水曜日

ふります詐欺?

そんな言い方をすると、一生懸命天気図を見て天気を予報する方に失礼なんですが、今週は激しい雨が降ると言われていますが、自分のテリトリーでは、いっこうにそういう気配が無い。

昨夜は少し雨が降りましたが、激しいというほどではありませんでした。でも、ニュースでは都内や千葉で局地的な豪雨になったようで、天気予報としてははずれたわけではない。

降らないと言って降った場合は、どうしても批判されるでしょうから、とりあえず降るとした方が「はずれてよかった」となりやすいんでしょうか。

あくまでも横浜北部については、雨雲が通過しなかったということなんでしょうけど、天気予報は人の動きを左右しますから、突然の激しい雨が降ると言われれば街を歩く人はけっこう減るものです。

当然、クリニックの患者さんも少ない。誰も体調が悪くないなら文句のつけようはありませんが、午後から豪雨となると、患者さんは午前中に集中したり、天気が回復したあとは混雑したりと、いろいろ影響をうけるんです。

茨城県つくぱ市の防災科学技術研究所が、実験的に豪雨予報メールを始めました。レーダーで上空の雨雲を検知して、一定以上の雨が降りそうな場合に10分前に登録者にメールで通知するというもの。

10分前ですから、今日の行動を考慮するのには役立ちませんが、少なくとも傘を用意したり、雨宿りをする場所を探す時間は稼げるのかもしれません。

なんにしても、局地的な集中豪雨はなかなか予報するのは困難なことでしょうから、それを降ります詐欺と呼んではいけないですね。予報士の方は、がんばって精度を上げてください。

2015年6月23日火曜日

ガラス・コーティング

愛車をピカピカにしたいというのは、昔から車好きのヒトが思っていたこと。

昔は、ワックスがけだけでした。せっせと塗ってはふき取りを繰り返すのですが、よく塗ったままで乾くのを待ちきれず走っている車を見かけたものです。

しかし、なにしろ油脂系のコーティングは、安いのですが長持ちしない。よくて数ヶ月、梅雨時で雨が多かったりすると、あっという間に流れてしまいます。

続いて出てきたのは、樹脂系コーティング。ポリマーとかフッ素コートとかですが、やはり長持ちしない。だいたい半年、よくても1年。ワックスよりはましですが・・・

最近のコーティングで、最も効果がしっかりしていて人気なのがガラス・コーティング。含まれているガラス繊維が硬化して、数年以上の効果の持続が期待できます。

ただし、価格が高価で、下処理が大変重要ですから、素人が簡単に作業できるものではありません。専門の業者に数日間車を預けてお願いするのが無難で、費用も数万円以上かかる。

何しろ薄いガラス被膜が付着するので、ゴミや汚れをしっかり取らないと、それらも全部コーティングされてしまいます。表面の細かいキズも、きれいにしておかないといけない。

しかし、時間的、経済的に節約しようと思うと、自分でやるしかないわけで、実際自分でできるものがいくつか売られています。あまり安いものは、ガラス成分を含んでいても、実質的には樹脂系だったりしますので注意が必要。

そこで、おすすめなのはAQUADROPSというもの。メーカーの宣伝を鵜呑みにするなら、専門業者が使用するものを小分けして売っているということらしい。

揮発性が高いので、一度に広い範囲に塗らず、少しずつ塗ってはすぐにふき取るようにして使うのがポイント。可能であれば、数日後に二度塗りを行うと、5年は効果を持続させることができるというもの。

走ったすぐ後や、夏だと車が熱を持っているので、すぐに揮発してしまいますので避けたほうがいいようです。

とりあず、使ってみました。雨がふっている間に、雑巾で大雑把な汚れをとって、表面の脂分を取り除きたいので食器洗い洗剤でしっかり洗車。雨がやんだので、付属の下地処理剤を使ってさらに拭き取り。

いよいよ、コート剤。付属のスポンジで50センチ四方くらいずつ、できるだけ薄く塗り広げて、すぐに拭き取ります。全体に塗り終わるまでに、洗車開始からだいたい3時間くらいかかりました。

コート剤が硬化して安定するまでに、2日間程度は必要らしいのですが、数時間後からまた雨が降り始めました。それでも、撥水性はかなりあって、表面に水アカがほとんどつかないことで、効果を確認できます。

できるだけ早くに、2度目のコーティングをしたいとは思いますが、う~ん、いつのことになるやら。

2015年6月22日月曜日

燃料電池車

日本人は原子力というものに対しては、一種のアレルギーのような感情を持っていて、世界で唯一の被爆国という状況を考えると、それもしかたがないというところでしょうか。

歴史的には、原子爆弾の次に作られたのが水素爆弾。ですから、原子力エネルギーに代わる期待も含めて注目されている水素エネルギーに対しても、原子力と同じ様な不安を感じる方がいても不思議はない。

恐怖というのは、無知の裏返しという側面もあって、水素エネルギーというものも、今からある程度は理解しておくことが大切です。

そういう自分も、実はあまりわかっちゃいない。何となく、地球環境にやさしくて、車などに利用すると、電気自動車よりも長距離走れていいらしいということくらいしか知りません。

水は原子記号だとH2Oですが、これが電気を通すと水素H2と酸素O2に分かれます。これを水の電気分解と呼ぶことは、遥か昔の高校生の時に物理学で習ったような気がします。

水素エネルギーというのは、その逆のことを起こしているもの。水素と酸素を混ぜることで、電気を発生させるわけです。その時、出てくるものは水だけというのですから、こりゃ嬉しい。

電気自動車で利用する電池は、現状ではリチウム電池が、最もコンパクトで蓄電量もあります。ただし、発熱の問題と、現行の自動車のような一度の給油で最低でも4~500kmくらいは走りたいと思うと、かなりの重量になってしまう。

街乗りで、一度に走る距離が長くなく、毎日のように充電するのでよければ、十分に実用化していますが、いざ旅行などで長距離を走ろうと思うと、かなりの不安を抱えていくことになる。

ハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車の利点は、電池が無くなっても、ガソリンで走行が可能なこと。電池切れの電気自動車は、重たいただの塊にしかなりません。

急速充電ができるスポットは増えたと言っても、1か所に何基に備わっていることは稀。誰かが先に充電を始めていたら、場合によっては1時間近く待つことになってしまいます。

水素エネルギーを利用した燃料電池車は、昨年トヨタがその第一弾としてミライを発売しました。しかし、現実にはまだまだ一般に浸透するところまではいっていない。

水素の運搬方法、ステーションでの貯蔵方法、車への供給方法などなど、基本的なインフラが確立しているとは言えません。実際、水素ステーションは、現在のところ首都圏で数か所しかなく、「ガス欠」のために何十キロも走らないといけない。

ミライは、あくまでも実用化した見本と考えしかないわけで、今買うことにしても納車は2年以上先のこと。2年後だと、燃料電池車実用化第2弾が登場していてもおかしくはない。

自動車会社がどのようなロードマップを考えているのかはわかりませんが、向う5年間は普通車はハイブリッド車が中心で、軽だと電気という選択もあるかもしれません。

2020年以後に、普及型の燃料電池車がじわじわと出てくるのかもしれません。東京オリンピックでの、会場の移動などは水素エネルギーで走る車が使われているはずですし、会場の照明なども水素エネルギーがふんだんに用いられていることを期待します。

2015年6月21日日曜日

扇風機

どうも、最近はTRENDを知るためのソースが限定してきていて、先日の宅配ピザの話でも出た「マツコの知らない世界」が、もっかのところ世の中の話題の商品を知るきっかけになっていることが多い。

もともと、あまり流行に敏感ではなく、またせっせと追っかけるタイプではないので、今のような生活ではあまり出かける時間もなく、たいていの買物はAmazonですませてしまいます。

「マツコ・・・」で紹介されて、最近気になったのが扇風機。震災後に、節電目的で縦型の場所をとらないスリムファンを購入したのですが、やはり風量的な不満があり、弱めでもけっこううるさいのが気になっていました。

番組で紹介されたものは、どれも数万円するもので、扇風機と言えど、ずいぶんと高価になったものだと。それでも、DCモーターだと超微風も出せるとか、自然の風に近いとか、あるいは3Dの動きをするのも面白いとか、だいぶ技術革新が進んだらしい。

そこで、ひとつ買おうとでかけてみました。季節がら、店にはたくさん扇風機が並んでいましたが、確かに番組でポイントにあげたようなものが、所狭しとブンブン風を起こしていました。

値段もけっこうするわけですが、いざ実物を見て回ると、確かに数千円のものに比べて高機能ですごいねと思うのですが、これだったらこっちのもう少し安いのでいいんじゃね、という感じ。

切タイマーは使うかもしれないけど、入タイマーはいらない。微風って、本当に微過ぎて、これなら使わなくてもいいかも。3Dに動くのは目を引きますが、あまり大きくはないので、風量が心配。

そんなことを考えていると、結局もっと安いのでいいや、ということになり、結局、DCモーターの一番安い物、しかも展示品でさらに割引で6000円くらいのものを購入しました。なんか、3万円台を覚悟していたので、すごく儲かった気分です。

2015年6月20日土曜日

もれなく当たる

ふだん、発泡酒、と言うよりリキュール類ばかりを愛飲しているのですが、ビールだったらアサヒのドライよりも、KIRIN一番搾りが無難な線と思っているのです。

最近、一番搾りが地域によって違う味をプレゼントというキャンペーンを行っていました。抽選で××名に当たるというものなら、ほとんど右から左へスルーだったのですが、「絶対もらえる」ということで・・・

ちょっと頑張ってみました。

せっせと一番搾りを買っては飲み、シールを食器棚に貼り付けて・・・

うっ?

何?

・・・・ まだまだ、全然足りないんですけど。

締め切った?

終わった?

まじ?

はぁ~・・・ このシール、どうすんねん。

結局、応募はしてこないけど、せっせと消費してKIRINの売り上げに貢献した2ヶ月でした。

2015年6月19日金曜日

宅配ピザ

今年は空梅雨、かも・・・と言った天気予報士。かもを付けたから許されると思ったら大間違いだぞ、みたいな気持ちにさせる毎日が続いています。

去年も、日本はもはや温帯ではなく熱帯地域と言われましたが、今年もまさにそんな感じ。気温は低めでも、湿気が凄すぎてむしむし。今週は、クリニックでもエアコンを使い出しました。

さて、このところテレビではマツコ・デラックスが活躍していますが、「マツコの知らない世界」はいろいろなmonoを対象に、ちょっと変わった視点から紹介する番組で、けっこう面白い。

最近はデリバリー・ピザの話題でしたが、PIZZA-LA、Pizza Hut、Domino Pizzaの三大店の凄いところを紹介していました。

そこで、昨日は早速お勧めだったピザを試してみました。ピサ゜の宅配を頼むのは、数年ぶりじゃないかと思いますが、とりあえず今回はPizza Hut。

番組でお勧めしていた2種類を注文しました。一つはイベリコ豚の厚切りベーコンが乗ったもので、これは確かに美味しい。ベーコンの油に甘味があって、口の中にじわーっと広がる感じです。

生地は、やはり番組でおすすめだったチージー・ポケットというものにしました。周囲にポケットがあり、バターがはいっています。ここだけ食べると、マツコが言っていたように「朝食」というところ。

もう一つは、4種類の具材が90度ずつ分かれてのっているベスト・シュプリーム4。一度に4つの味が楽しめるのでお得な感じ。

ただ、今安くしてバーゲンをしているせいなのか、チーズはかなり少なめで残念。生地は薄めのサクサク・タイプ、ニューヨーク・ライトにしたせいもあるのかもしれません。

やはり、トマト、サラミ、ピーマン、たまねぎ、マッシュルームなどの定番の食材で食べたくなったというのもあって、マツコの「これからは冒険しようと思う」という番組の締めとは裏腹に、やはりピザは「定番が一番」という結論に達しました。

2015年6月18日木曜日

利益供与

元京都大学医学部の准教授が、医療機器メーカーに賄賂を要求して逮捕されました。この手の話は、よくあると言ってしまえばそれまでで、医療業界は腐っていると批判される元にしかなりません。

ただ、昔から商売という観点から考えると、ある程度の商談成立のためには気を引くためのやり取りというものが介在することは不自然な事ではありません。

しかし、現代はそういうものに対しての批判がたくさん出てくるような時代で、医療業界に限らず、とにかくフェアが求められることを無視はできません。

ただ、その当たりのライン引きがなかなか難しい。自分たちのような一般の開業医に対しては、この数年で何らかの製薬会社、機器会社からの「利益供与」と呼ばれるものは、ほぼ皆無になりました。

以前は、年末なると売れるくらいカレンダーが集まりました。年が明けると、使い切れないくらいの年賀タオル。その後、営業が訪問するたびにボールペンや付箋紙をくれる。

各メーカーが年に数回は、宣伝用のアメニティ・グッズを作って持ってきます。使えるもの使えないものいろいろですが、中には普通に買うと数千円規模のものもあったりしました。

また、食事会に呼んでくれることも珍しくは無く、おかげで自分ではまず行かないような店に連れて行ってもらったこともあったりしました。

しかし、これらのサービスはメーカーの自主的な撤廃が進み、今ではほぼ無くなりました。

クリニックでは、開業当初はティッシュペーパーは製薬会社から貰えるので、買うことはありませんでしたが、最近では貰えることは極めて稀。数年前からは、ASKULで定期的に購入するようになりました。

以前捨てるほどあったボールペンも、この数年は替え芯をAmazonて買って、ずっと同じものを使い続けています。カレンダーも少なくなって、実際にクリニックで使う実用的なカレンダーはパソコンで印刷して手作りにしています。

もちろん食事会は一切無くなりました。たまにあるのは、内輪からの要望によるもので、もちろん費用は参加者で割り勘です。

こういう状況は、特に困るわけではありません。サービスをされても、使う気の無い薬とかもあるわけで、無駄にお金をかけられても心苦しいところもあったりしました。

また、正直言って、製薬会社の訪問も半分以上は意味が無く、時間の無駄というところでしたが、いろいろなサービスが無くなって、こちらもドライな対応がしやすくなりました。今では、訪問もだいぶ減って、それなりの意味があるものだけが残った感じ。

こういうメーカーの対応は、開業医だけに対してだけではなく、特に国公立に医療機関に対しては、より厳格です。例えば、勉強会の講師を依頼した場合、会場の行き帰りの交通費も出せません。会場で出される弁当すら、用意をできないと聞いています。

そういう意味では、今回のような逮捕者が出るようなことをいまだにやっているメーカーがあることには、正直驚きを隠せません。製薬会社と違って、機器メーカーの自主規制が進んでいないのでしょうか。自分の身近な医療業界とは、何か別世界という感じですかね。

2015年6月17日水曜日

トイレ故障

トイレで困ってます。

「時代のハイテク」というタイトルで、新しいウォシュレットを紹介してから、まだ2年もたっていない。春から調子が悪くて、シャワーが引っ込みにくくなっていました。今週、ついに出てこなくなった。

リモコンのスイッチを押すと、なんか出ようと努力はしている雰囲気は伝わってきますが、その努力が実る事はないようです。

だいたいシャワートイレのトラブルの定番のようですが、シャワーが出てこなければ、なんてことはない普通のトイレというだけのこと。

トイレット・ペーパーがありますから、基本的な用は足りますし、流せれば困るわけじゃありません。でも、一度使い慣れた機能が無くなると、どうも揺れる床に立っているみたいな不安にかられます。

値段は、けっこうバカにならない。取替え作業自体はたいしたことはなそそうなので、例によってAmazonで探してみると、自分でやれば業者に頼む場合の半分くらいで済みそう。

ところが、なんかいろいろ細かく分かれているみたいで、型番だけ見ても本当にそれでいいのかよくわからない。ネットでも、そのあたりで困惑している人の話題が見つかります。

さてさて、どうしましょうか・・・・

2015年6月16日火曜日

入院ベッド削減

政府は、現在の135万床ある病院の入院ベッド数を、2025年までに15~20万床減らす方針を明らかにしました。

入院ベッドが多いと、入院しなくてもいい人が入院し医療費を増やすことにつながるためだそうです。そういう人は自宅や介護施設で療養してもらい、介護保険の枠で治療しろということ。

これは、新しい話ではなく、すでに1999年の介護保険の導入後、少しずつ実際に行われていることで、目新しいことではありません。

ただし、現実的には問題の解決、つまり医療費の抑制にどれだけ貢献しているのかは、現場に近い自分としては、ずっと疑問を感じるものではありますが・・・

というのも、そもそも医療費の見かけ上の削減のために医療の中から介護部分を切り離したのが介護保険。医療にしても介護にしても、高齢化社会においては、それにかかる費用は減るどころかどんどん増えて当たり前。

それを無理に削減することしか考えないのは、結局は福祉サービスの縮少にしかなりません。年金問題も同じで、どんどん支給額は減少するのでしょうから、根本的に破綻しているシステムと言わざるをえない。

本来、介護は医療ではないという建前が二つの保険の大前提としてあるので、介護保険の中では医療サービスの提供は基本的にはできません。つまり入院している人を自宅や介護施設にまわしても、治療については多くの制約が出てくるのです。

現実に、介護保険も必要な予算がどんどん膨大化しているわけで、その対象者を厳しく制限するようになってきていますし、事業者側も介護報酬が潤沢とはいえない状況があります。

具体的には、見取りができる施設を増やさないとベッド削減は難しい。見取りができるということは、医療サービスも併設して可能にするわけで、根本的な矛盾が生じるわけですし、実際そういうことができる施設基準は高すぎて、なかなか増えていかない。

減らすことばかりを考えるのは、全体の萎縮につながるわけで、増えるものに対しては増やしていく予算配分を考えることが必要なのではないでしょうか。また、自宅で見とれる環境を作る、そういう意識を持てるような社会を構築する方向を考えないといけないのかもしれません。

2015年6月15日月曜日

やっぱり渋滞

いゃぁ、ほんと、高速の渋滞ってどうにかならんのでしょうかね。毎度毎度のことなので、慣れたというか、最初から渋滞覚悟ですけど、それにしてもね・・・

昨日は、いつもの中央道。5月の連休と夏休みの中間の時期ですから、そんなに出かける人はいない。しかも、天気はイマイチで、とても行楽日和とは言えません。

まぁ、それほど混む事も無いだろうと・・・ありゃりゃ、ありゃ、ありゃ、そもそも朝から下りにのって、車の多さに驚いた。乗用車はもちろんのこと、日曜日にしてはトラックなども少なくない感じ。

甲府を過ぎると、まぁ普通に走れるようになりましたが、こりゃ帰りが心配。甲府あたりで、さくらんぼ狩などをしようという親子連れがたくさんいるんでしょうか。

そして予想通り、帰りは完全にはまりました。あまり渋滞したことが無い笹子トンネルでも渋滞。当然小仏トンネルでは大渋滞。府中で渋滞と、普通に走れば3時間くらいのところが、5時間半かかって帰ってきました。

渋滞すると、当然トイレにいきたくなるので、渋滞の前後のSAは激混み。極力避けたいところですが、今回はタイミングが合わず、やむを得ず談合坂SAに入りました。



当然激混みで、まぁ人がいっぱいいること。中には、もう完全に渋滞が減り始めるまでのんびりしようという人もいる感じ。

トンネルに入ると、視界が急に狭くなって自然とアクセルを緩めるために渋滞が発生しやすいと言われていますが、それにしても中央道の場合は根本的に原因があるんでしょうか。

都心の外側を横に結ぶラインが少しずつ開通しているので、首都高は確かに以前より空きました。都内は車が減って嬉しいのでしょうが、東名高速の大和トンネルから厚木なども渋滞名所としては何も変わりありません。

とは言っても、自分も渋滞の原因の一つですから、あきらめるしかありません。これからレジャーシーズンになっていくので、車での移動は覚悟が必要ですよね。

2015年6月14日日曜日

新規サーバー設置

昨日は、気温が30度近くになり、今年初めてクリニックで冷房を使いました。気温だけならまだしも、湿気がすごく、風がほとんどないのは辛い。

そして、診療終了後から、レントゲン写真を統括するDICOM(ダイコム)サーバーの設置作業を行ってもらいました。

先週水曜日の午後に、今まで使用していたサーバーが急にダウンして、画像を診察室に送る事ができなくなるというトラブルが発生。

今までは、撮影したあと患者さんには診察室に戻ってもらい、ゆっくり画像を見ながら説明していたのが、レントゲン室で読み取り用のコンピュータで見れる小さい画像で立ったまま説明するしかなく、大変自分も、そして患者さんにも不便をおかけしていました。

このあたりで余計に数分間の時間的なロスも生じていたと思いますが、混んでいる時はその数分間も馬鹿になりません。今週は、最大で1時間半の待ち時間が発生していて、それだけの理由ではないにしても、たぶん最高記録更新したと思います。

もともとクリニック開設時には、デジタル・レントゲンの読み取りのための機器はコニカ・ミノルタ製を選んでいました。読み取った画像を管理するサーバーについては、一番安い別のメーカーのものを使用していました。

さすがに10年使うと「今ピュータ」は「古ピュータ」です。いつ何があったも不思議はない。今回、一新するにあたって、接続の問題がもっとも発生しないだろうということと、今後のメンテナンスの利便性を考慮して、サーバーもコニカ・ミノルタのものを導入しました。

夜の9時過ぎまでかかって、作業は順調に終了し、診察室での画像閲覧については、ほとんど今までと同じ環境を用意してもらえました。あとは、画像ビューワーの使い勝手の違いが多少ありますので、慣れるしかありません。

10年前は、レントゲン画像をデジタル化して利用するところは、まだまだ多くはなく、医療施設全体では10%まではいっていなかったのではないでしょうか。

レントゲンの撮影機器は、従来のものと違いはありません。うちのクリニックで使用しているのは東芝製で、撮影するだけなら600万円くらいですが、整形外科ですから透視作業も必要になるので、800万円くらいかかりました。

そして、撮影した写真をデジタルで読み取る機器が400万円。画像を管理するサーバーに40万円。全部で、1300万円くらいかかったと思いますが、これでも当時の価格からするとかなり安いと思います。

読み取り機器は、本来600~700万円くらいしていたもので、サーバー部分とあわせると1000万円近くかかるのが当たり前だったと思います。読取機本体が400万円というのは、かなり破格の値段だったはずで、営業の方は相当上司から怒られたんではないでしょうか。

しかも、レントゲンを撮影するフィルムにあたるプレートは、一枚数十万はするのですが、通常機器本体に2枚程度付属するだけのところを、レントゲンが多くなる整形外科としては、いろいろと無理を言って8枚もつけてもらいましたから、それだけでも100万円以上助かっています。

今回は緊急事態ということもあって、あまりわがままを言っている余裕がなかったのですが、クライアントを既存の電子カルテを使用しているパソコンを利用したので、金額的には120万円くらいということで、これでも覚悟していた価格よりは、かなり少なく済ませられました。

パソコンというハードだけで考えると、もちろんかなり高いもので、もしも自分にもっと知識があれば、ソフトウェアだけを購入してすべて設定するという方法もあります。20万円もあれば、立派な画像管理システムを構築できますが、さすがにそこまでやっている余裕がありません。

いずれにしても、いろいろな高額機器も10年使用すると、故障時のメーカーの部品保有年数も過ぎていますから、何かあると買い直ししないといけないことが多々ありそうです。今後のことを考えると、自分でなんとかするよりも、メンテナンスをしっかりしてくれるメーカー製が助かることは間違いなさそうです。

2015年6月13日土曜日

本の売れ筋

ネット通販大手のAmazonには、いつも大変お世話になっていまして、店のやっている時間になかなか出向けない今の生活では欠かせないもの。価格的にも、最安値かそれに近い物を探せるので重宝します。

今年の上半期の売れ筋ランキングというものが発表されていて、ボケっと見ていてもいろいろと興味深いものが見つかります。もっとも、上位に入るのは補充のための消耗品的なものが多く、商品本体に限ったランキングでないと、本当の売れ筋はわかりにくい。

その点、本については付属する消耗品はありませんから、わかりやすいのですが、その部門の一位になったのは・・・予想通りといえばそれまでですが、「まいにち、修三!!」でした。

いや、これ日めくりカレンダーですから、本としていいのか多少悩むところはありますが、とにかく売れに売れたことは間違いない。実は、自分も買ってしまいました。

中身は・・・もう、よく知られていますので、今更ですが、確かに面白いんですけど・・・まったく、意味不明のようなところもかなりあって、毎日めくって一ヶ月、一巡するともう一回見ようとはあまり思いません。

この手の日めくりとしては、やっぱり定番は相田みつをさんのものが安心。もう何度も同じページを見ていますが、「また、この言葉に巡り合えた」みたいな気持ちにさせてくれます。

二位は「嫌われる勇気」、三位は「21世紀の資本」とビジネス書。四位は「TOEICテスト新公式問題集」、五位は「バズル&ドラゴンズ モンスタ 大図鑑」。

この下からは、最近話題になった書籍が並びます。「フランス人は10着しか服を持たない」(六位)、「今日も嫌がらせ弁当」(八位)などは、メディアでもずいぶんと取り上げられました。

20位まで出ていますが、驚いた事に、そこまでに文芸書、つまり小説と呼べるものは一つもありません。純文学というお堅いものだけでなく、娯楽小説みたいなものも含めて入っていないというのは、何とも寂しいかぎりです。

そういう自分も、この何年か小説を読まなくなった。老眼だと、ずっと文字を追い続けるのが辛いんですよね。それに集中して読書する時間というのが、だいぶ無くなってしまいました。

活字離れということが言われるのですが、文字というのは人間が考え出した重要な文化ですから、それなりに継承されていくんでしょうけど、現代人は急速にネット文化へ移行して、実用書だけでなく小説をゆったりと読むゆとりみたいなものは減っているんでしょうね。

2015年6月12日金曜日

Mr.Children / REFLECTION

いや、ミスチルが特に好きってわけではないんですが・・・ファンの方、ごめんなさい。新しいアルバムが出たんですが、これがちょっと面白い。

面白いという軽い表現は当たらないと、ファンに方の怒りをさらに買いそうですけど、いろいろとユニーク。

まず、アルバム・タイトルを冠したツアーをやったわけですが、アルバムが発売されたのが、何とツアーが終了してから。普通は、先に出して、後からライブというパターンが多くて、B'zなどは毎年このパターン。

当然、ツアーでは知らない曲が中心にあって、観客はノリノリというより、しっかり音楽を聴く雰囲気になることでしょう。音楽の中身をしっかり聴いてもらいたいという、アーティストの意思がはっきりしている。

ミスチルのように、ある程度ビッグネームだからこそ出来る新しい展開です。長年協調してきたプロデューサーとの決別という、重大な決意の表れという話もありますが、ミスチルとしてもかなりの冒険だったのではないでしょうか。

そして、登場したアルバムがすごい。14曲収録の通常盤は、普通のもの。すごいのは、もう一つの''REFLECTION NAKED''と題された盤。これはUSBメモリーでの販売で、23曲が収録され、ドキュネンタリーDVDが付属・・・ここまでは、まぁそんなものかと。

本当にすごいのは、収録曲のフォーマットがハイレゾ音源ということ。

アナログな音をデシタル化する場合、できるだけ細かい分割をして音を拾い上げれば、原音に近いものになるわけです。その時の音質を決定する要素として、サンプリング周波数、量子化ビット数という養素があります。

CDの場合、44100Hz、16bitというフォーマットで、1チャンネルあたり1秒間に705600bpsの情報量を持っています。SACDになると2822400Hz、1bitで2822400bps、つまり通常CDの4倍の情報量になるわけです。

人間の耳で聞き分ける能力としては、かなり限界に近いところでの話のような感じがしますし、実際どれだけ高音質になっても、再生機器そのもののスペックがひつようですから、それだけの音をおいれと楽しむ事はなかなか大変。

ミスチルの新しいアルバムは、96000Hz、24bit、2304000bpsの通常PCM音源(wav)が収録されていて、CDに比べると3.3倍の情報量があることになります。

4分程度の曲が、MP3最高音質でファイル・サイズは10MB程度、CDだと50MB、そしてハイレゾになると150MBということになります。

Bluray Audioなども登場しており、媒体の容量は拡大してきましたので、こういう高音質がどんどん広がっていく時代になってきました。ただし、再生機器がまだまだ高額なので、そのあたりのハードの環境が、この先の定着に一番影響するのかもしれません。



2015年6月11日木曜日

情報漏洩

パソコンが普及して、インターネットによるネットワークが広がるにつれて、情報漏洩問題が度々発生しています。

意図的に、情報 - つまりパソコン内のデータを持ち出す事は論外ですが、パソコンを管理する側に漏洩させるつもりが無くても、悪意を持って外部からの攻撃により漏洩する危険は増える一方。

コンピュータウイルスは、パソコンの歴史の初期から存在していて、パソコンの発展史とは表裏一体の話。初期には、感染したパソコン内で勝手にプログラムを起動させるだけでした。

2000年頃からは、パソコン内のデータを破壊する悪質なものが増え始め、以後データを漏洩させる物が登場して、事態は深刻な問題を引き起こすようになりました。

自分は、2000年までは、ほとんどウイルス問題を意識することはありませんでした。そして、2005年くらいまで、つまりWindows XPを中心に使っていた時までは、実はウィルス対策ソフトはほとんど使用していませんでした。

もちろん、ウィルスの危険は知っていましたが、ハード全体をクリーンにする作業を定期的に行っていたので、何かあってもあまり心配していなかったんです。つまり、必要なデータのバックアップした上で、すべてのデータを消去して、OSからクリーン・インストールし、必要なソフトウェアも再度構築します。

10年くらい前までは、これはそれほど大変な作業ではありませんでした。こうすることで、怪しげなファイルは除去できますし、ディスクの物理的損傷に対するメンテナンスやデフラグもできるわけです。

ところが、Windows Vista以降は、OSの入れ直しは、なかなか面倒になってきました。バックアップすべきデータの格納場所が分散して、どこにあるのか簡単にはわかりにくくなった。入れなおす場合は、まったく同じ作業環境まで戻すことはできない覚悟が必要になってしまいました。

2005年以降は、ウィルス対策ソフトウェアやパソコンのメンテナンス・ソフトウェアは常用するようになり、定期的なチェック作業は不可欠になってしまいました。

それでも、悪意を持った何者かは、システム開発者との知恵比べで、様々な仕掛けを用意してくるわけで、絶対的な安心というのは、パソコンをネットに接続しないでスタンド・アローンで使用する以外にはありません。

現状では、クリニックの電子カルテのように本来クローズなネット環境でさえ、レセプトデータのオンライン送信をするわけで、完全にスタンド・アローンというパソコンはありえないというところ。個人的に使用するパソコンでは、インターネット接続無しではほとんどガラクタみたいなものです。

最低限やっておきたい対策としては、データの格納場所を変更すること。何も考えないと、データもシステムと同じドライブ内に保存されていきます。ストレージは、できれば分割して複数のドライブに分けたほうがいい。

さらに可能であれば、外付けのドライブを用意して、データはすべてそちらに保存することが推奨されます。ただし、USBメモリなどは、持ち歩く場合は忘れないように注意が必要。

システム内に知らないうちに保存されるデータは、できるだけキャッシュを削除して、少しでも残さないとか、少なくとも個人情報、特に銀行関係のデータなどは保存せず、めんどうでも毎回入力するようにするなどの手間隙をかけることが大切です。

年金機構の漏洩問題で、漏洩発覚後も長期間メールを使用していたことがわかっていますが、担当者が「添付ファイルをひらかなければ大丈夫」というおめでたい発言をしていました。

一度ウイルス感染をおこしたシステム内では、すでに情報を抜き取るプログラムは、潜在している可能性が否定できないわけで、新たな添付ファイルさえ開かなければOKというのは、あまりに幼稚な考え方。

そういう人たちが管理するするようなシステムに、自分たちの生活に大切なデータが保管されていると思うと、ぞっとするのは当たり前。まして、来年からのマイナンバー制度導入が話題になり始めていますが、より多くの個人情報を管理されることになると・・・いやぁ、怖い怖い。

白と黒、便利と不便は相反するもののようで、実は互いにバランスをとって共存する存在なんですよね。

2015年6月10日水曜日

新・リウマチ気質

このブログでは、日々変化していく関節リウマチ診療に関わるトピックスも書いていますが、検索キーワードでリウマチ関連では、「リウマチ気質」が圧倒的に多くて、だんとつの一番です。

確かに「リウマチ気質」というタイトルがあるわけで、実際驚いたことにgoogleで検索すると、このブログがかなり上に出てくる。

あらためて中身を読んでみても、たいしたことは書いていない。きっと、たどりついた方は、読んでがっかりしたんじゃないでしょうか。

要約すると、不定愁訴が多く、細かいことにこだわるような性格をリウマチ気質と呼んでいることが多いのですが、実際のリウマチの患者さんは必ずしもそうではないし、もしもそうならば患者さんの不安を取りきれない医者にも責任があるということ。

今でも、感じていることには変わりはありません。リウマチという言葉がついていることで「風評被害」みたいなものを受けている患者さんも少なくないので、こういうキーワードがヒットするのでしょうか。

気質というのは、先天的な性格・感情と後天的な考え方などが、複雑に混ざった結果出てくるのだと思います。感情は脳内の神経伝達物質が関与していることがわかっており、その反応には遺伝子によって決まってきます。

つまり、関節リウマチを発症してから、急に性格が変わってしまうわけではないということ。もちろん、リウマチを発症して嬉しいはずはないので、いろいろと不安・心配が増えるのは当たり前。その分、気分がめいるのは自然のことです。

リウマチ気質をキーワードに検索する方は、患者さんだけではなく、おそらく医師やその他ほかの診療に携わる医療関係者なのかと思います。

医療関係者は、患者さんを色眼鏡でみるようなことは避けることが大切なのは当たり前。リウマチという一つの病気にこだわらず、もっと病気になった人全体の気持ちを考えることが理想です。

リウマチに限らず、なかなか治らない長期にわたる病気を発症すると、人はまず「そんなはずはない」と否定の気持ちが湧きます。続いて、「なんで自分が」と悲嘆の時期が大なり小なり来るもの。

その後に、「がんばるぞ」と立ち向かう気持ちがでてきて、それを維持していくことになります。ただし、症状の悪化があると、再び最初程ではありませんが、否定したり悲嘆にくれることがぶりかえします。

関節リウマチでは、最新の治療によって寛解と呼ばれる、ほぼ治癒に近い状態になる方が多くなりましたが、ここで注意が必要なのは、簡単に「安心」しないこと。現実には、治療を中断すると再発することが多い。

リウマチ気質は、リウマチ患者さんに特徴的なものではありませんが、医療関係者側は病気・病状によって変わる患者さんの気持ちを理解して、患者さんの治療を向かう気持ちを維持していくことが大切なんでしょうね。

2015年6月9日火曜日

中東呼吸器症候群 (MERS)

関東地方は梅雨入りです。平年並みだそうですが、しばらく、じとじと、じめじめ、ばい菌も増えそうで、あまり楽しくはありません。

ところで、2002年に中国から始まったコロナウィルスによる重症呼吸器感染症を、SARS (Sever Acute Respiratory Syndrome) と呼び、一般的にはサーズという名称が浸透しています。

これは2003年にWHOから終息宣言が出され、中国では10人に一人程度の致死率でしたが、確認された感染例は、国内ではありませんでした。

今回、韓国で問題になっているのはMERS (Middle East Respiratoty Syndrome) であり、同じコロナウィルスによる感染症です。

これはイギリス起源なのですが、中東渡航歴のある男性から始まったとされています。サウジアラビアなどを中心に、これまで1200例弱の発生の報告が上がっているようです。死亡率は30%程度で、SARSよりも高くなっているようです。

中東地域以外での流行は、韓国が初めてで、6月6日までに感染者64名で、うち死亡は5名と発表されています。今のところ、日本国内では発生していませんが、海を隔てているとはいっても、すぐ隣の国のことですから、十分な検疫体制がすぐにひかれました。

コロナウィルスは、通常のかぜの原因としてはありふれたものですが、突然変異を起こしやすくSARSやMERSのウィルスは遺伝子的にはだいぶ異なるものだそうです。

変異しやすいということは、ワクチンなどの作りにくいということで、治療方法も対症的な治療のみで、患者さんの体力頼みになる。ですから、とにかく予防に重点を置くことが重要なのですが、実際の感染経路については不明な点が多い。

人から人の感染は、飛沫あるいは直接の接触によるものと考えられていますが、1週間前後の潜伏期をへて、発熱を伴うインフルエンザ様症状で発症します。インフルエンザと違って、発症後1週間以内に重症肺炎を引き起こすことが問題になっています。

高齢者、免疫機能に問題のある方、あるいは免疫を抑制するリウマチ薬などを服用している方は、ふだんからの手洗い、うがい、マスクなどで注意をする必要があります。

2015年6月8日月曜日

憲法解釈

日本国憲法は、大変すぐれた憲法であるという話はよく聞きます。特に、第9条は、世界に類を見ないものとして、しばしば高く評価されます。

第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

あらためてこの一文を読むと、本当に理想を追求するすごいことが書かれていると感じます。ふだん、ほとんど気にかけずに暮らしている一市民が、こんなブログで簡単に取り上げていいものではないのかもしれません。

もちろん、理想と現実はしばしば解離しているもので、この条文を履行することは簡単ではないことは、すでに戦後70年となった今でも、幾多の問題が噴出していることからも明らかです。

実際、もしかしてどこかの国から戦争行為を仕掛けられた場合には、日本国はまったく無抵抗を貫くのでしょうか。第三国の支援だけを期待して、ひたすら忍耐に甘んじることは容易ではないでしょう。

また、軍とは呼んでいないだけで、現状の自衛隊は多数の武器を所有し、実質的に軍隊と同じ力を保有していることも間違いありません。

現実には防衛のために自衛隊が出動するのでしょうし、相手を侵略しないとしても、防衛のための実際の行為は「戦争行為」に他なりません。

現政権は、憲法解釈によって積極的な自衛隊の海外派遣を進めようとしています。もちろん、こちらから宣戦布告するようなものではないことは明らかでしょうが、現実に戦争行為をする事態になりうることは、誰にも否定できるものではありません。

最近、国会の場に憲法学者が呼ばれ・・・中には、政府与党推薦の方もいましたが、基本的に解釈変更だけで進めることは違憲だという趣旨の発言をされていました。これに対して、官房長官や与党幹事長は「解釈は問題ないという学者もいますので問題ない」という発言をしています。

要するに、賛成・反対の両意見があって、政府・与党は極論すれば「99人反対でも1人賛成なら、自分たちは正しい」というような考え方なのかと勘繰ってしまいます。民主主義の大原則に立ち返れば、反対意見をもっと真摯に聞く耳を持つべきなのではないかと思います。

自衛隊の海外派遣や戦闘行為の後方支援が、どうしても必要で、世界的にも要請されているのであれば、正々堂々と憲法を改正するだけの手間をかけることが正論のように思います。

解釈変更というのは、詭弁に詭弁を重ねるようなもので、逆に簡単に解釈を変えてしまうということは、憲法そのものを軽く見ている現れと言わざるをえません。

2015年6月7日日曜日

クリニックの広告

うちのクリニックの広告は、市営地下鉄センター南駅の看板が唯一のものになりました。これは開院以来のもので、当初は大きなものでしたが、同じビルの内科が開院した時に、半分ずつ使うようにして、今は手ごろな大きさだと思います。

実は、ここまで欠かさず「広告」として利用していたのが、田園都市ドットコムが出版する「田園都市の頼れるドクター」という、年に1回発行される雑誌。

医療機関の広告は、厳しく制限されていて、勝手にいろいろと宣伝をすることはできません。通常、名称、標榜科、場所、診療時間などくらいしか出せない。

この誌面は、取材という形をとって、医者の言いたいことをかなり率直に文字媒体として出すことができます。世の中の病院紹介記事の大半は同じようなもので、取材としていますが、実は病院側が掲載費用を支払っている。

患者さん側からすると、その医者の得意分野や、そのクリニックでできることがわかりやすくなるので、メリットは高いと思いますので、受診する時の参考としては有意義だと思います。

この雑誌は、一定の成果があるのかないのかはよくわかりません。基本的にクリニックの評判というのは、口コミで広がることが最も多いので、必ずしも広告を重視する必要はないのかもしれません。

少なくとも雑誌としては、出版側に利益をもたらしているようで、どんどん掲載地域が拡大して、数年前からは何か所もの地域ごとに発行されていて、都区内・横浜市の大部分をカバーするくらいに成長しています。

そこで、問題になるのは取材記事を書くライターの育成が間に合っていないということ。以前は、完成記事の校正では、誤字脱字などの訂正が主でしたが、この数年、あまりにも内容が稚拙になってきた。

取材で話したことが間違っていたり、曲解されたり、全体の構成そのものが行ったり来たりで、基本となる起承転結がまったく考えられていないという有様です。

もう、ほとんど全部を書き直しするような状況で、他の先生も同じような状況という話を聞きました。これは、もうダメでしょう。こちらが取材費をもらいたいくらいのものです。

大半の医者は、大学での業務を経験していて、その中で学会活動を少なからず行ってきています。例えば5分間という発表時間の中に、自分の言いたいことを効率的に含ませることは大変重要。

無駄なことはそぎ落とし、重要な点を忘れないように、何度も何度も口演原稿を推敲します。さらに、発表前に予演会というのをするのですが、医局の先輩・後輩から、徹底的に突っ込まれ、さらに原稿を手直しするという作業を、散々やってきました。

そんなわけで、フラッグシップとして記事を載せ続けてきた雑誌からは、今年は撤退することにしました。

となると、あとは広告として機能するのは、ホームページだけ。ところが、これも困りもので、開院時に自分で作り上げたのですが、もう開業してからは手を入れるヒマがなかなか無い。

ほとんど、休診のお知らせなどを更新するだけで、中身はほとんど変更できていないという現状です。制作会社に依頼するという手もありますが、だいたいどこもほとんど同じようなホームページで個性はなく、かなりの高額な費用がかかります。

そうなると、随時更新できて、いろいろな新しい話題を提供できるのは、唯一このブログということになります。もちろん、たいしたことを書いているわけではないのですが、フラッグシップを失った今となっては、やめるにやめられなくなりました。

どうでもいいことばかり書いているものの、絶えずネタ切れに悩まされながら、いつまで続くかはわからないブログを毎日書き続けることが、今後は「フラッグシップ」になりそうです。

2015年6月6日土曜日

院長は用務員

小学生の時、校内の雑用をいろいろやってくれるオジサンのことを用務員さんと呼んでいました。もちろん、今でもいるんでしょうけど、複雑な事はともかく、簡単な作業はなんでもこなす便利屋さんみたいな感じ。

どんな職場でも、そういう仕事をする人はいるもので、会社だと庶務課とか総務課と呼ぶ部署は雑用全般を引き受ける印象があります。行政だと「すぐやる課」みたいな表現が、一頃よく使われました。

以前いた病院にも、そういう仕事をするオジサンがいて、何かが壊れると道具一式抱えて直しに来たり、粗大ゴミみたいなものが出ると、せっせと片付けてくれたりしていました。

このオジサン、実はあれから20年くらいたっても、まだいるんです。今はもう80歳くらいらしいのですが、ほとんど外観は変わっていない。週に2回くらい、ちょこっと仕事をしているらしい。けっこう、仲良しで、たまに会うと昔の話とかで盛り上がります。

クリニックの中では、院内の雑用はスタッフ全員で、ある程度振り分けてこなしてもらうことになるのですが、なにしろスタッフはたいてい女性ばかり。

力仕事みたいなのは、院内唯一の男性スタッフ・・・つまり、わたくし、院長がするしかありません。

「院長、蛍光灯が切れました」、「院長、ロールカーテンのチェーンがはずれました」、「エアコンのフィルターはずしてください」などなど・・・何か言われると、脚立を持って走り回る事になります。

ショムニの江角さんみたいな感じになっているわけで、ほとんど用務員のオジサン状態。まぁ、少ないスタッフですから、院長も実働部隊の一人であることは避けられない。

嫌だったら、自分の給料を減らして、誰かを雇うしかありませんが、そんなにしょっちゅう仕事があるわけでもありません。

そんなところを見かねてか、実は週に一日仕事をしてくれる理学療法士さんが男性なのですが、この方がゴミだしをしてくれるのは本当に助かります。だいたい週に一つか二つの大きなゴミ袋が出るのですが、これがけっこう重いし、時には三つ、四つになることもあるんです。

理学療法士さんには、この場を借りて、厚く厚く御礼申し上げます。こちらも、だんだん年を取りまして、こういう仕事がだんだん億劫になってきていますので、ゴミの一つでも出していただけるのは大変ありがたい。

そういえば、蛍光灯の予備がだいぶ少なくなってきました。最初に用意していたものは、とっくに交換して無くなっていますが、震災後に節電のために何本かはずした分も底をついてきた。

クリニック中だと、数十本の蛍光灯を使っているので、いつもどれかがチカチカしているようなところがありますので、そろそろ補充しておかないと・・・

2015年6月5日金曜日

レントゲン・トラブル

パソコンは、壊れるものだという大前提を忘れてはいけません。今までも、何度も痛い目にあって、散々体で覚えてきた事ですが、やはりいつのまにか忘れていて、困り果てるという・・・

新規にクリニックを始める場合には、最近では電子カルテの導入は90%以上だそうです。診療報酬の請求業務もオンラインでの送信が基本になっていますし、当然といえば当然。

電子カルテということは、パソコンが必要。電子カルテは、文字ベースのデータベースですから、ソフトウェアとしてはたいしたハードは必要ありません。

もうひとつ電子化を導入する部分が、画像検査についてのもの。レントゲン検査をすると、昔はフィルムを暗室で現像するという作業をしていましたが、自分が医者になった頃から自動現像機というものが登場。ずいぶんとお手軽になりました。

それでも、フィルムの保管はかなりの場所を必要とするので、増えてくると重量もあり、けっこう大変。15年くらい前からは、デジタル化されたものが普及しだし、今では最初から電子化したシステムを導入するのが当たり前。

撮影したものは、読取機で読み取って、そのままレントゲン写真専用の画像フォーマットであるDICOMという形式で、管理するサーバーに送り整理・保存します。診察室からは、このサーバーからデータをもらって表示するという仕組みで、これら全体のシステムをPACSと呼んでいます。

時には、レントゲン以外のCTやMRI、エコー検査などの画像も統合して管理できますので、ペーパーレスにしたければ、ありとあらゆる紙情報もスキャンして取り込むことも可能。

つまり、言ってみれば、こちらは画像ベースのデータベース・システム。電子カルテに比べると、データ量はかなり増えてしまいます。とは言っても、レントゲン検査の料が多いうちのような整形外科クリニックでも、どんなに多くても年間数十ギガ程度。

最近のテラ単位のハードであれば、バックアップも余裕で管理できます。ちなみに、うちはレントゲン画像と、超音波検査画像、そして外部からのデジタル化された画像データを取り込んでいますが、だいたい1年で40GBくらいでしょうか。

さて、今回トラブルを起こしたのはこのDICOMサーバー。PACSのシステムは、大手のものは数百万円以上もかかる高い買い物で、なかなか簡単に決断しにくいものです。うちも開院時に、できるだけ安くすませようと業界一安いのではないかと思われた機種を導入しました。

やっていることはたいしたことではないので、ハードとしては特に問題は無く、これまできたのですが、一度データを保管していたNASが壊れてあわてたことがありました。サーバー本体は、予備機も用意してあるので、なんかあっても大丈夫とたかをくくっていました。

今週、午前中までは何事もなく運用していたのですが、午後に急に画像が診察室に送れないという事態が発生。サーバーが落ちていて、再起動させてもLANへつながらない。予備機に交換しても、同じ状況。

サーバー自体が壊れたわけではなく、何かLAN回線のどこか・・・つまりルーターの故障かとも思いましたが、こんな小さいクリニックでも、配電盤の中には大小6つくらいのルーターが組み込まれ、どれがどうだかまったくわからない。

このあたりのシステムを構築した業者は、すでに担当者はとっくにいませんし、今更尋ねようが無い。DICOMサーバーの会社は、実はとっくに取り扱いをやめていて、そもそも電話もつながらないという状況。

こうなると、素人的に下手にいじって、院内LAN全体をおかしくすると業務全体に影響が出ますので、もうお手上げ状態です。こうなると、大手に頼むしかありません。うちのデジタル・レントゲンはコニカミノルタですので、接続上確実に問題を起こさないのは同じ会社のシステム。

昨日は急遽午後からコニカミノルタの方に来てもらい、状況を説明し、とにかく極力早くのシステム設置を依頼しました。とは言っても、ハイ、明日というわけにはいきません。

当面、撮影したら、レントゲン室でしか見れないので、写真の説明はレントゲン室でするしかなく、かなり不便ですが、他に方法も無いのであきらめるしかありません。

そもそもお金もどんだけかかるか、戦々恐々ですが、患者さんにも不便をかけることなので、金額の事を言ってもしょうがない。来週中には何とかなるかな、と切に切に祈りながらがんばるしかありません。

2015年6月4日木曜日

面接官

整形外科に限らず、今やそれぞれの専門分野の学会が認定する専門医制度というのが普及しています。自分も日本整形外科学会の認定を受けていますが、これを取得するためには筆記試験と面接による口頭試問がありました。

口頭試問は、面接官は3人。そのうち一人は、見た事がある某大学教授でしたが、主にいろいろと聞いてくる方は誰だかわかりませんでした。これが、なかなかの嫌味なおっさん。

入って名を名乗りお辞儀をしたとたん、最初の開口一番に言われた事は、「君、お辞儀というのはね、小笠原流では背筋をまっすぐにして45度かたむくんだよ」

もう、???という感じ。そりゃ、なんとか流みたいな作法を知っているわけがありませんが、少なくとも世間一般では普通のくらいのお辞儀はしているつもりです。こいつ、喧嘩売ってくるつもりかいと、多少むかついた。

もしも、礼儀作法がなっていないと言うなら、これは試験なんですから、黙って点を引けばいいこと。最初から相手を威圧するようなことは、自分のほ方が何でも知っているぞと威張っているようで、いただけません。

自分のクリニックでは、医者としての仕事以外で一番の面倒な事は労務管理だと思います。これさえ無ければ、本当に気楽なんですが。スタッフとして採用した方々には、いろいろと家庭の事情などがありますので、数年で辞める方が多いものです。

余裕があれば常勤を入れたいのですが、うちのクリニックは、今のところスタッフは全員パート勤務。まぁ、しょうがないと言えばしょうがない。そこで、年に一度くらいは募集をかけることになるわけです。

そうなると、必ずやらなければいけないのが面接。面接は本当に苦手。はっきり言って、いまだに何を聞いたらいいのかもよくわからないし、そもそも何を基準に決めるかもよくわからない。幸い、ほとんど良いスタッフにめぐまれてここまで来ていますが、失敗したこともある。

「がんばります」と言って働き始めたのですが、1ヶ月くらいで来なくなってしまった人。どうしても仕事が覚えられず、「できません。辞めます」といって半年で去っていった人。

続けて働いて欲しかったのですが、ご主人の仕事の都合、引越しの関係、妊娠・出産のため、病気などで「辞めたい」と言われると、本当に辛い。事情が事情ですから、何とか継続できる方法は無いかと考えるのですが、なかなか簡単には解決するものではありません。

でもって、結局、最も苦手な面接の仕事をすることになるわけです。短時間で人を見極めるなんて、そんな大それた事は、簡単にできるものではありません。医療は性善説を基本にしてるわけで、面接も応募した方は皆いい人と思ってやるしかありませんね。

2015年6月3日水曜日

医者の交代はいない

一昨日、FIFA問題について書きましたが、今朝突然のニュースで驚いたのは、会長に再任されたばかりのブラッター氏が辞任という話。ブラッター会長の再任で、FIFAボイコットを示唆する国があったりで、相当外部からの批判が強かったのでしょうか。

大きな組織というのは、本当にいろいろ大変なことが多いのだろうと思いますが、例えばうちのクリニックのように小さい組織にだって、それなりに小さいなりの悩みはたくさんあるものです。

一番は、スタッフ。スタッフそれぞれは、皆さんがんばってくれるのですが、何しろ人数が少ない。代わりがいないということで、何か急用ができたときにいろいろと大変ということ。

若いスタッフは、こどもの用事がいろいろあるし、自分と近い年の方は親のことでいろいろとあったりするもので、それでも数少ないスタッフは、何とかやりくりしてくれていて、ありがたいことだと思っています。

特に、家内が看護師なので、いざとなると医師の仕事以外は何とかサポートしてくれるのが大きいわけで、こりゃ本当に頭が上がりません。

最も代わりがいないのは、もちろん医師である自分。今までに、急な休診というのは3回。大震災の時に、停電でどうにもできないため午後休診。去年、義母が亡くなった時に、葬儀のため午後休診。あとは、自分の虫歯がもうがまんできなくて、夕方5時で終了というのが一度。

とりあえず、大病をせずにここまでやっていますが、年を取ってくるとしだいに不安も増えてくるものです。さすがに、50代後半に入ると、いつまでも健康を維持できるという自信は根拠が薄くなってくるものです。

さて、そんなわけで、生命保険に入りなおしました。そんなに威張って言う事ではありませんけど、単に死亡保険金だけのものではなくて、税理士さんと相談して、クリニックの運営を継続できるために払い込んだ保険金を高率に回収できるようなタイプにしました。

これは、自分がリタイアするような時の「退職金」みたいなものにもなります。医者は定年が無いとよく言われますが、裏返すと「一生働け」と言われているようなもの。そりゃ、なかなか大変です。あんまり年取ってヨレヨレで診察しても、何か説得力ないですしね。

元気があるうちは働き続けたいという気持ちと、ある程度は元気が残っているうちに定年を迎えたいという気持ちがいつも同居しているものです。どちらにしても、クリニックが続くための下準備みたいなものは必要ですから。

辞めるのは簡単ですが、辞めないことのほうが大変。ブラッターさんも、一度は大変な方を選んだはずなのですが、まぁ、いろいろこれからも雲行きは怪しい感じですね。

2015年6月2日火曜日

クリニック開業を考えている方へ

こんなブログですが・・・まぁ、それなりに読者はいるもので、一人の個人の思い込みを楽しんでいる貴重な方も世の中にいたりします。

たまに、このブログにたどり着いた検索ワードをチェックしてみると、関節リウマチ、ブリウス、音楽関連が多い。まぁ、当然と言えば当然。

地味ですが、クリニック経営に関係したエントリーも、少しずつチョロチョロと検索されているようです。自分も開業するときに、ネットでの情報をいろいろと探しましたが、なかなか本音で語るものが少ない。

大半は、開業コンサルタントのようなところが提供するようなもので、結局大事なところはわからなくしてあって、知りたかったら連絡してねみたいな感じ。こういうのは、欲求不満が高まるだけ。

自分の開業に至る過程は、クリニックのホームページの中に詳細に書いているので、あらためて読んでみると、公にするのはどうかという点がたくさんある一方で、さすがに書ききれなかった点も多々あるなと思いました。

特に金額みたいなものは、時期、場所によってもだいぶ変わりますし、なかなかはっきりと書きにくい。それでも、開業をしたい方の準備すべき項目は、それなりにおさえてあるとは思います。

ただし、うちは、収入面で大成功するクリニックではありません。何しろ、いまだに当直バイトを辞められず、診療時間を減らしたり、休診日を増やすわけにもいかないところで、まぁ何とかやっているというところ。

患者さんにも、ここは空いていてすぐ診て貰えるという、お褒めの言葉(?)をいただくことがあるくらいです。自分の診療スタイルを曲げることはしたくないので、まぁ、そのまま受け入れる事にしています。

クリニック開業を考えている方が、もしもここにたどり着いたら、何だこれじゃ何にも参考にならない話だと思われることでしょうが、あえてアドバイスらしきことを最後に書いておきます。

開業はやってみないとわからない。100人の医者には100のスタイルがあって、成功するための方法も人それぞれ。自分のやり方を変えずに、こつこつとやっていくしかありません。10年後、20年後に後悔しないことが大切だと思います。

2015年6月1日月曜日

FIFA問題

6月です。毎度毎度のことですが、今年も速い。年々そのスピードは増して、あっという間に、毎日が過ぎ去っていくのは、自分が年をとったからでしょうか。

今年は海水温が異常に高くなっている影響で、異様に暑くなっているそうです。このまま梅雨に突入すると、日本はますます熱帯状態になりそうで、なんか恐ろしい感じがします。

さて、FIFAが揺れています。巨額な贈収賄により幹部が多数逮捕されるという、前代未聞の事態になり、それでも長年にわたり組織を牛耳ってきた会長は、再び再任されるという異様な話。

誰がどう考えても、周囲だけが賄賂をもらって、中心の会長が賄賂をもらっていないというのは、あまりにも不自然。それ以上にもらっているというのが、普通でしょう。

サッカー人気の盛り上がりは、日本ではこの20年間で急速でした。その中で、そもそもサッカー選手の収入というのも、正直異様なくらいの高額であると感じていました。

確かに、生涯収入という考え方からは、活躍できる期間が限定的なスポーツ選手の場合、一般的な収入額より多くなるのは当たり前ですが、それでもプロ野球選手などに比べて、桁が違う額には驚きを禁じえません。

彼らにそれだけの金額を渡してもなお収支が成立しているということですから、サッカー・ビジネスの総元締めであるFIFAがどれだけのお金を動かしているのか、想像を絶するものなのでしょう。

オリンピックにも言えることだと思いますが、スポーツの商業化はこの数十年で顕著になりました。主役である選手が、(勝利と引き換えに)多額の報酬を手にすることは誰も文句をいうことはありません。

優れた選手がいても、その選手が活躍できる場所がなければ意味はありません。それを提供するのはFIFAのような組織ですから、その重要性は認めますが、スポーツ選手の商売の駒としか見ていないような振る舞いは許されるものではありません。

国際的な問題で、なかなか調査は困難だとは思いますが、選手だけでなく見る側も素直にスポーツを楽しむためにも、徹底的な膿出しをしてもらいたいものです。