2015年7月31日金曜日

駅弁旅行

昨日は、ひょんなことから、午前の診療が終わったところで、急いで新横浜へ。

とにかく昼ごはん用の駅弁を・・・というわけで、買ったのがこれ。横浜というと中華街、中華というと崎陽軒、崎陽軒といえばシューマイです。崎陽軒の中華弁当にしてみました。

いろいろな味を、一口づつ楽しめるというもの。

帰りに買った駅弁はこちら。

みそかつ弁当です。まぁ、こんなものかというところですが、付け合せのソースべったりのスパゲッティは、どうもいま一つという感じ・・・・

家内が食べたのはこちら。

ひつまぶし弁当。お茶をかけられないので、お茶風ふりかけがついている。

というわけで、出かけた場所は名古屋。行きも帰りも車中でのご飯で、家に帰り着いたのは、ぎりぎり日の変わる前。あ~、疲れた。






2015年7月30日木曜日

利益相反

最近、講演会に行くと、演者の方が最初に「利益相反」を提示するようになりました。

正直、耳慣れない言葉で、よくわからない。提示されている内容から察すると、とりあえず「私は特定の組織と組んで、積極的に利益を得ていることはありません」という宣言みたい。

日本内科学会では、利益相反委員会というのがあって、今年の3月に利益相反指針の改定を行い、積極的に運用するように勧告しています。

これには、高血圧薬サインバルタの臨床研究で、製薬会社自らがその結果を左右する行為を行ったことが発覚し、医学全体に対する信頼性が損なわれたことが大きく関与しているようです。

一般的には、利益相反(COI)は「依頼者に対し中立の者が、自己や第三者の利益のために、依頼者の利益を損なうこと」ということらしい。

学会の指針の最初には、「会員,非会員の別を問わず発表者は、医学研究に関する発表・講演を行う場合,配偶者,一親等の親族,生計を共にする者も含めて,関連する企業や営利を目的とした団体との経済的な関係について過去1年間におけるCOI状態の有無を開示するものとする(一部略)」としています。

とにかく、やたらと面倒な時代になったものだとという思いもありますが、積極的に透明性をアピールしないと、せっかくの学問的成果が疑われるような事件がたくさんあることも否めません。

ただし、あまり細かく規定しすぎると、形式だけのものになってしまうかもしれません。そのあたりの匙加減が難しいかもしれませんね。

2015年7月29日水曜日

リウマチ講演会 @ 横浜駅西口

昨夜は関節リウマチ講演会を聞くため、横浜駅西口にあるホテルキャメロットジャパンにでかけました。

このホテルは、宿泊するというと高級とはいかないかもしれませんが、この手の小さい会合には使い勝手がいいようで、駅近ということもあり、開業医向けの講演会ではよく使われます。

さて、今回の講演会の主題は実地診療。もちろん、学術的に基礎医学的な話も大事(超ムズイけど)ですが、実際の臨床の現場に即戦力として役に立つ話もバカにできません。

ただし、そういう話になると、正解というものがなくなって、あくまでも一つの作戦の提案になります。それを採用するかは自分たちの判断であって、確かにそうだと思うこともあれば、いやいやそこは違うんじゃないかと突っ込みたくなることもある。

ただし、いずれにしても人間を相手にしている医学というのは、100%の正解というのはありません。知識だけではダメだし、かといって経験だけでもダメ。こういういろいろな人の意見を広く聞いて、自分の医療を点検し、より良いものに改善していかないといけない。

昨夜の講演では、6月にローマで行われた欧州リウマチ学会のホットな話題を中心に、なかなかデータが揃わないとまとまった話になりにくい部分について演者の意見を聞くことができました。

特に寛解の判断後に治療を中止できるのかという内容は興味深く、実地医療の現場では患者さんから「高い薬剤を止めることはできないのか」というプレッシャーを感じているだけに、早く一定のコンセンサスがまとまって欲しいところ。

ところが、一番最初の生物学的製剤が登場してから10数年、まだまだ新薬の登場の方が話題になり、寛解後をどうするかというデータはほとんど無いというのが現状です。

今回の講演でも、演者の先生は、注射製剤は中止しても何らかの内服薬は継続させているそうで、それでも1年以内に半数以上の患者さんが治療を再開しているようです。

このあたりは、開業医仲間で話をしていても同じような印象で、生物学的製剤が根本的な治療ではなく、究極の対症療法ということだと考えれば当たり前かもしれません。

それぞれの実地医家の経験に基づく印象も、たくさん集まれば知識となりますから、こういう話をうまくまとめる事ができるといいのですが、これがまた難しい。そういう意味でも、開業医といっても「標準」からはずれる医療とならないように注意が必要ということでしょう。

2015年7月28日火曜日

涼しさを求めて

暑い!! 暑い!! 暑い・・・と、口にするだけ暑くなるのはわかっていますが、いやはや、もう尋常じゃない。

夜になっても、熱気は衰えることを知らず、午前2時、3時くらいになって、やっとエアコンを消せる感じ。それでも、朝になると6時前で、すでに28度って・・・

少しでも涼を求めて・・・いきたいところてすが、何とここにきて涼しいはずの家電の故障が連続して、ほとほと困っているんです。

まず、最初は冷蔵庫。20年前の東芝製。自動製氷が故障して氷ができない・・・だけならよかったのですが、数年前から閉じがあまくなっていた観音開きの扉が、ついに浮いてしまいました。パッキンの劣化が原因で、これじゃどうしようもない。

この前の日曜日に量販店に行って、日立の冷蔵庫を購入。そこにある色にすればよかったのですが、ついついオシャレな色を選んだら、配達されるのは3週間後。

とりあえず我慢、というわけで、なんとかするしかない。さすがに冷蔵庫はAmazonで勝うわけにもいかない。

一番の売りは「真空チルド」と「スリープ野菜」ということらしいのですが、患者さんが野菜がいたまないので感動したという口コミだけで決定したみたいなもの。

これで、空からホウレンソウが降ってきても安心です。

そして、数日前に寝室のエアコンが突如効かなくなりました。室外機が動いていないようで、これじゃどうにもならない。とてもじゃないけど、寝ていられない。

冷蔵庫を買っちゃったばかりなので、とりあえず7月はがまん。エアコンが使えるリビングで、犬と雑魚寝になってしまいました。

2015年7月27日月曜日

雅楽 @ あざみ野

あざみ野駅から新石川方向に少し行った、たまプラーザ方向に上がって行く坂の下にあるラーメン店、雅楽(がらく)に行ってみました。

この店は1年位前に開店した、この界隈では比較的新しい店ですが、すでにラーメン好きの方々には、なかなかの高評価のようで、ネットでも感動の嵐!! (というのは、やや大袈裟ですが)

TRYラーメン大賞の新人賞をとったそうですが、TRYという賞がいかほどのものかはよく知らないので、どれほど権威があるのかはわからない。とは言っても、とにかく悪くは無い話です。

昨日はまたまた灼熱の気温でしたが、行ったのは午後1時半くらい。昼時をはずしたつもりだったのですが7人待ちで、ぎりぎり店内で待てるくらい。待っている間に、冷たい麦茶のサービスが嬉しい。

基本は味噌の店。ということで、オロチョンを注文。辛さが選べて、普通、辛口、そして・・・フィーバー!! となっているらしい。辛味噌大好きですが、美味しく食べたいので辛さは普通にしておきます。

席に座ると、テーブルに追加で置いてある調味料は、唐辛子と山椒だけ。これはパワーアップすることはいいけど、味を変える事は許さないという自信の現れなんでしょう。

さて肝腎の味ですが・・・太目のもちもち麺は、濃厚なスープとの相性は抜群。トッピングのもやしはケチケチしていないし、ひき肉もたっぷりです。

味噌は数種類をブレンドして、いろいろな野菜も細かく混ざっているようで、飲むというより食べるスープみたい。単なる「濃厚」という言葉では説明しきれない、いろいろな味がうまくバランスをとって調和している感じです。


丼はやや縦長で、一見するとちょいモダン。おそらく、その効果なのか、なかなか全体が冷めにくく、最後まで熱々で食べれるのがいい。

味噌といえば初代というのが、このあたりでの定番でしたが、今後は雅楽もしっかりとレパートリーにしたくなりました。醤油も、けっこう評判がいいので、次回は試してみたいです。

2015年7月26日日曜日

看護婦? 看護士? 看護師

看護師というのは、医療行為の補助する職種ですが、看護というのは医者がなかなか手を回せない部分で、医療の中では無くてはならない仕事。

今から150年ほど前、クリミア戦争で活躍したイギリス人、フローレンス・ナイチンゲールによって、その重要性が確立され。近代的な看護師の養成が始まったことは有名です。

日本では、もともと看護婦と呼ばれていましたが、保健婦助産婦看護婦法が保健師助産師看護師法に改正され、2002年から看護師となりました。

医者以外で医療に従事する方々をパラメディカルと総称するんですが、リハビリテーションを行うのは理学療法士、レントゲン撮影を行うのは診療放射線技師、検査を行うのは臨床検査技師・・・

最後に「し」が付きますが「師」だったり「士」だったり。この差は何なのかよくわかりませんが、看護師と呼ぶことになる前には、看護士さんが存在しました。

つまり、女性の場合が看護婦で、男性の場合を看護士と分けていたんです。ナイチンゲールの活躍や、看護婦という名称から看護は女性の仕事というイメージが作られ、男性看護師は今でも全体の中では10%には満たない少数派です。

しかし、男性ならではの介入の場があるもので、医療の現場の中では男性看護師の存在は絶対に必要な部分です。自分がかつて勤務した病院にも、何人かの看護士と呼ばれる男性がいましたが、女性が多い職場の中で皆さん独特のポジションを確立していたので印象深い方が多かった。

さすがに医者一人、看護師一人のクリニックでは、医者である自分が男性ですから、看護師は女性でないと困りますが、もしも数人看護師がいるのなら一人は男性が欲しくなりますね。

2015年7月25日土曜日

売れ筋旅行ガイド

夏休みが始まってますが、一般人はあちこちバケーションでどこに行こうかと、いろいろ考えているところ。

グルメと旅行はグローバル化した代表的なカルチャーと言ってもいいかと思いますが、今時ずいぶんとマニアックな場所を求めて旅行する方も少なくない。

ただ、世界情勢は不安定要素が多く、一般人が巻き込まれる事件に遭遇する機会は次第に増しています。せっかくのバケーションですから、安全なところで、楽しくすごしたいもの。

近場に行くなら、あまり考える必要はありませんが、海外旅行はばあいはけっこう前からいろいろと準備が必要。そこで、Amazonで売れている旅行ガイドを見てみると、だいたい皆さんがどこに行くのか見えてくる。

ランキングで20位までに、ハワイ関連の本が一番多く入っているのは、今も昔も変わらないんだなぁと、あらためて感じました。しかも、ハワイの場合は、単なるガイドブックではなく、さらに突っ込んだタイトルが多い。

「HAWAII - 住むように暮らす」、「ハワイ・スーパーマーケットマル得完全ガイド」、など、ハワイともなると、何度か行っているヒトも多いのでしょうから、観光よりも目的を絞って何をするか考える人が多いのでしょう。

何もハワイにまで行って、スーパーで買い漁ることはないと言ってしまえばそれまでのこと。ふだんと違うところ、しかも海外で普通のことをするというところが、ゆとりを持っていろいろと楽しむことにつながるのだと思います。

次に気になったのは、ニューヨーク。アメリカ本土への旅行では、以前は圧倒的に西海岸のロサンジェルス、サンフランシスコが定番だったように思いますが、最近はより世界のカルチャーの中心感がある東海岸に注目が集まっているのかもしれません。

ジャズか好きな自分としても、ニューヨークは一度は行ってみたいところですが、何しろ遠い。地球を半周するようなものですから、けっこうな決意が必要なところです。

まぁ、どっちにしてもクリニックをやっていると休みが取れる時期も期間も限られて、あまり遠くに出かけると言うのはなかなか難しいところがあります。結局、今年も何も予定が決まらないまま、7月もあと1週間になってしまいました。

さぁて、どうしようかなぁ・・・・

2015年7月24日金曜日

里芋

以前に、アボガドの種を発芽させてみましたが、ただピョーっと長く育つだけであまり面白くはありませんでした。

性懲りも無く・・・今度は、何となく余ってしまった里芋。芽が出てきてしまったので、どうせなら埋めてしまえ!! というわけで・・・こんなんなりました。


芋を半分くらい土の中に突っ込んでおいたんですが、1ヶ月以上たっても変化が無く、こりゃダメかなと思っていたんですが・・・

1週間くらい前に、ちょこっと出ていた芽があっという間に伸び始めて、直径10センチほどもある葉が開きました。

里芋は、熱帯に生息するタロイモの仲間。いまや日本も熱帯状態ですから、暑さで覚醒したんでしょうかね。

一般的には、こういう栽培品種では花はつかないそうです。もちろん、土の中で広がってぶっとい根っこがあちこちに伸びても困りますから、そろそろ掘り出して植木鉢に移したほうがいいかもしれません。

2015年7月23日木曜日

ほぼ独裁

中国が、東シナ海でガス田開発を進めている写真がいきなり公開されました。「一方的な資源開発は極めて遺憾だ」と中国を批判 しています。

このタイミングで、こういう話を公開するというのはどういうことでしょう。しかも、メディアの報道の一部には、その場所を日中中間線付近という表現をしていますが、実際には日中中間線の中国側のようです。

これは、意図的に中国の脅威を強調していると考えざるをえない。つまり、批判の多い安保法制を許容させるために国民の危機感を煽ることと、国立競技場問題と合わせて批判の矛先をかわそうという狙いがあるのかもしれません。

いずれにしても、最近の政治動向は、どうも納得いかないことが多い。繰り返しになりますが、そもそも日本を取り巻く世界事情の変化が、日本国憲法との間にギャップが生じてきていることは否定しません。

国際貢献という観点からも、何らかの形で日本もそのギャップから生じる行動を余儀なくされている状況も理解できます。ただし、問題はそれがアメリカという大国との関係から生じているということです。

いずれにしても、そうであれば、正面から憲法の改正を議論していくべきで、時の内閣が圧倒的多数を背景に解釈をどんどん変更してしまうということが問題です。これでは、ほぼ一党独裁体制としか言いようが無い


しかも、その根拠となるのが何十年も前の最高裁判決では、説得力のかけらも無い。そもそも、その判決が出た頃の考え方と、現在では違うから変えたいのですから、本末転倒の話です。

国立競技場問題では、「やり直す」ということで批判を封じ込めようといているわけですが、そもそも責任の所在については完全にたらいまわしです。関係する長の方々は、それぞれ「決定の権限は自分には無い」というような発言をあからさまにしています。

最終的な決定権がどこにあるのか、計画の遂行を実際に行うのはどの組織なのか、そして予算の枠組みをどのように確保しているのか、はっきりとさせておくことは山ほどあるにもかかわらず、何一つ見えてこない。

首相は「最終責任は私にある」と発言していますが、そんなことは当たり前。そんな総論的なことではなく、実質的な責任がいったいどこにあるのかということです。本当に、どうなっているんでしょうか。


2015年7月22日水曜日

鯛めし

これは、昨日の続き・・・

アクアパッツァを作る・・・ってなわけで、鯛を買う。三枚におろす。頭と背骨が残る。

しかも、魚をさばくのは素人だから、骨の方にたくさん身が残る。当然、もったいない。

そこで、全部煮てスープにする。アクを丁寧に取り除く。熱が通ると、骨から身がとりやすい。

そしたら、スープと身に・・・お米を入れて炊くだけ。


これも、立派な鯛めしです。

味は少量の白だしと塩少々。細かく刻んだ長葱を散らして、出来上がり。

2015年7月21日火曜日

Acqua Pazza

アクア・パッツァを作ってみました。

とは言っても、そんなに偉そうな話ではなく、ちょっと写真ではわかりにくいのですが、鯛とあさりをコンソメスープを入れて蒸し焼きにした感じ。

ただし、鯛は尾頭付きの小さめのものが安かったので、自分で三枚におろしました。オリーブオイルで、鯛の切り身とにんにくを炒めます。

鯛の皮にもしっかり焦げ目がついたところで、まわりにトマトを散らします。多少、彩りを考えてインゲンとしめじも入れました。

真ん中にあさりをドサっと置いたら、コンソメスープを入れてバジルをふります。あとは、蓋をして蒸し焼きにするだけ。

魚介を使ったイタリア料理の代表的なレシピだと思いますが、本格的には違うかもしれませんけど、まぁそれなりに楽しめました。

2015年7月20日月曜日

PA-3

さぁ、関東は梅雨明けしました。暑い夏がやってきて、ビールと枝豆の季節になってきました・・・が、しかし・・・痛風持ちの方には、注意が必要ということ。

プリン体と戦う乳酸菌という宣伝をしているのが、明治が出したヨーグルト。プリン体が高尿酸血症の原因になり、体に蓄積した尿酸が痛風発作を引き起こすことはよく知られています。

生物が生きていくためには、遺伝子が必要。その成分が核酸で、そこから出てくるのがプリン体。食べ物のほぼすべては、有機物からなるわけですから、プリン体を一切摂取しないことは不可能です。

乳酸菌は、いろいろな健康効果があり、さまざまな病気の予防などに役立っているのですが、プリン体と戦うというのはどういうことなんでしょう。

乳酸菌PA-3株は、プリン体をその体内に吸収する力があり、人の体内のプリン体値を下げる効果があるというのです。

最も、薬ではありません。ただ食べたらすぐに血中尿酸値が下がるというわけではなく、食べ続けて腸内でこの乳酸菌を増やさないといけません。

カルピスの宣伝で、「人には人の乳酸菌」と言っているように、乳酸菌は個人個人で合う合わないがあります。誰にでも、同じ効果が出るとは限りません。

この手の物は、当たるも八卦、当たらぬも八卦みたいなところがあるので、医者としても簡単におすすめはいにくいところがあります。

これについては、自分が所属している(今でも非常勤講師を続けています)東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターより、正式にコメントが出ています。一般のボランティアと通院中の痛風患者さんに協力してもらい調べたところ、

治療中の痛風患者さんの尿酸値はほとんど下げないが、尿酸値が正常より少し高めで、プリン体摂取量が多くない人では、対照群と比較して 有意に血清尿酸値が低くなる」という結果でした。

その上で、「痛風患者さんはやはり薬が必要、それなりに節制している痛風予備軍の人には少しは良いでしょう」というのが結論としています。

つまり、摂るにこしたことはないけど、高尿酸血症に既になっている人は、従来の治療に代わるものではないということに注意が必要です。

とりあえず、今年の夏はPA-3ヨーグルトを食べながら、プリン体フリーのビール様飲料を飲んで盛り上がりましょう!! って、盛り上がれないかもしれませんが・・・

2015年7月19日日曜日

エア・チェック

・・・って、ほとんど死語に近い言葉でしょうけど、70年代の音楽好きの青少年にとっては、とても重要なことでした。

70年代初頭、ラジオ放送にFM(超短波放送)が加わり、従来のAM放送に比べて、圧倒的な高音質が売りでした。東京では、NHK-FMとFM東京の2局があって、主として音楽番組を中心に放送が行われていました。

そこで、放送される音楽を録音することをエア・チェックと呼んでいたわけですが、当時は著作権とかはうるさいことはいわなかったのか、NHKでさえアルバムを丸ごと放送するのは当たり前。

当時のアルバムはLPレコードで、新譜で2000円くらい。2枚組だと3000円、クラシックの廉価版で1000円、中高生にとっては1か月分の小遣いを丸々使う感じでした。

そうなると、出てくる興味があるレコードを何でも買うというわけにはいきませんから、当然友人との間でのレコードの貸し借りが多くなりますし、そしてFM放送の番組表をしっかり注意するようになるわけです。

留守録音とか予約録音なんてことは、少なくとも自分の周りの環境にはありませんでしたから、時間になるとオーディオ・セットの前で、カウントダウンしながら、録音準備をしたレコーダーのPAUSEボタンに指をかけて心待ちにしていたものです。

FM東京は、特に驚くべきことに海外アーティストのコンサートがあると、けっこうな頻度で丸ごと放送するなんてことがよくあったものです。

実は、今でも新譜が出ると必ず購入するMiles Davisは、最初の出会いが1973年の日本公演の放送でした。当時は電化マイルスで、ロックにはまっていた耳にも、ものすごい音の洪水がフレッシュでした。

エア・チェックができるようになったのは、カセット・テープの普及があったからです。その前までは、オープン・リール式の磁気テープ・レコーダーが主流で、家庭で簡単に何かを録音するというわけにはいきません。

カセットになって、レコーダーの大きさもコンパクトになり、テープの扱いも簡便になったことが録音を身近なものにしてくれたと言えます。

今では、AM放送の音質がよくなり、AMとFMの差はほとんどなく、番組もDJがしゃべっている方が中心。わざわざ録音しようなんていう物好きはいないでしょうし、そもそもヴィジュアル・メディアが発達した現代では、音声だけのラジオの存在意義すらも疑問視する声が聞かれのは残念ですね。

2015年7月18日土曜日

プリウスαがリコールで見えた事

プリウスαは、大震災直後の2011年5月から実質的に発売されました。

最初の1年間は、震災の影響を受けて、生産台数は数万台程度だったものと思われます。その後は、順調に生産を重ね、今では街中で見かける数は、ノーマル・プリウスと大差ないくらいの人気になっています。

7月16日に、トヨタ自動車よりプリウスαのリコールが発表されました。対象となるのは、発売から昨年秋までに生産されたもの・・・

ということは、つまり前期プリウスαのすべてがリコールということです。昨年11月にマイナー・チェンジを行い、後期プリウスαについては、今のところ問題はありません。

1.不具合の状況

ハイブリッドシステムにおいて、制御ソフトが不適切なため、電 力変換器(DC-ACインバータ)の昇圧回路用素子が熱応力で損傷することがあります。そのため、警告灯が点灯しフェールセーフのモータ走行となり、素子 損傷時に電気ノイズが発生した場合には、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能となるおそれがあります。

2.改善の内容
全車両、制御ソフトを対策仕様に修正します。


とういうことで、パソコン・ソフトで言うと、セキュリティ対策をした手直しを含むソフトウェアのバージョンアップと同じことのようです。

本来、自動車は機械工学の産物だったわけですが、ハイブリッド車は完全に電気工学になっていることが実感できる話です。

ところで、新車の販売台数は公表されているのですが、プリウスについてはノーマルとαが合算されていて、実質的にαがどのくらい売れているのかはわかりませんでした。

全プリウスの販売数は、
2011年 252,528 一位
2012年 317,675 一位
2013年 253,711 アクアに抜かれて二位
2014年 183,614 アクア、フィットに抜かれて三位

全部あわせると、だいたい100万台です。今回のαのリコールの対象車種の含まれる期間が含まれないのは数ヶ月間で、その間の販売台数はだいたい10万台くらい。

リコールされたことで、αの実質的な販売台数がはっきりしました。リコール台数の総計が、だいたい34万台。5人乗りと7人乗りがありますが、その比率は3:1。つまり7人乗りは4台に1台くらい。

そして、ノーマル・プリウスとプリウスαの比率は、3:2くらいということです。ノーマルのほうが多いとは言っても、かなり近づいているという数ではないでしょうか。

プリウスが売れなくなったわけではなく、プリウスのシェアを小型のアクアと大型のαに分配して、全体としては売り上げを伸ばしたという状況がよくわかります。

2015年7月17日金曜日

芥川賞

お笑いコンビ、ピースの又吉直樹さんの「火花」が芥川賞を受賞しました。

何にしても、素晴らしい事で、これからのさらなる活躍を祈って、お祝いを申し上げる次第です。・・・が、しかし、大変申し訳ないのですが、受賞作は読んでいません。

読んでもいないのに、批評はできませんから、本当はこのエントリーはこれでおしまい・・・なんですが、それじゃあまりにも短い。う~ん、困った。

選考委員の方々は、今回もいろいろ選考するのは大変だっただろうと思いますが、特にこの「火花」については、なかなか扱い方が難しかったかもしれません。

受賞とすれば、中には話題性だけで選んだという批判にさらされるかもしれません。逆に、落選にすると、お笑い芸人が書いたものだから落としたという批判が出で、どっちにしても純文学というジャンルとしては、選考するのに悩み深い作品だったのではないでしょうか。

実際、受賞が決定してみると、新聞各紙でも好意的な論調が多く、選考委員の方々の苦労は報われたように思います。

・・・とにかく、読んでみようかな。じっくり小説を読むというのは、クリニックを開業してからはほとんど記憶に無い。そういう時間が無いと言ってしまえばそれまでですから、そういう時間を作る事も大事なような気がします。

2015年7月16日木曜日

政治にも台風

連日、暑い日が続きます。そして、一昨日、昨日と夕焼けもなかなかきれいでした。夕焼けというと、どことなく昭和の香りがしてくる感じがします。

空が赤くなって、楽しかった今日の遊びはお終い。カラスが、どこかでカーカーと鳴いている。豆腐屋さんのラッパの音も響いてきて、夕飯の時間が近づいてきたことがわかります。

とは言っても、その頃の温帯と違って、今は熱帯状態ですから、ただ哀愁にひたっているわけにはいきません。台風が近づき、これから荒れてくるのかなぁという心配が膨らみます。

政治の世界も荒れ気味で、昨日は安保法案が衆議院で採決されました。自民党は数の理論で、いろいろな意見が噴出する中強行しました。

総理大臣は、自ら「国民の理解は進んでいない」と認めながらも、採決を強行するというのは、どれだけ国民をバカにしているのでしょうか。

そのかわり、国立競技場を安くすませるからがまんしろとでも言うのでしょうか。なんか、どうも民主主義の皮をかぶった独裁国家のような、ダークなイメージを払拭できません。

民主党に未来を託した時、国民は自民党に大いなる反省を求めました。大震災によって、民主党の経験不足が大きな不安を露呈し、もともと自民党員だった宇宙人のいい加減さにうんざりして、自民党に政権を戻してしまったのも国民の決断。

つまり、自民党にはうんざりだけど、民主党はあまりにたよりない、しょうがないから自民党にもどるしかないという、あくまでも暫定的な選択だったと言ってもいい。

そこから、数の理論を背景にした総理の強気の政権運営がスタート。ついには国家の根幹となる憲法すら、ないがしろにしかねないところまで膨らんできています。

自民党が政権与党であることはいいとしても、しっかりとブレーキをかけられる野党を育てる事が重要です。しかし、野党になった方々も、それぞれの利害を求めて流動的に動くだけで、どこが自民党に対峙できる力があるのか、まったく見えてこない。

アベさん、なんでそんなに強気なの? あなたは、どんな事情があるにしても、一度政権を放棄した無責任の前科があることを忘れていませんか? と思ってしまいます。

2015年7月15日水曜日

リウマチ講演会 @ ミナトミライ

昨夜は、リウマチ関連の話題の講演会に行きました。製薬会社主催のもので、川崎市立病院の先生と、自分たちにはお馴染みの聖マリアンナ医科大学の山田教授の話でした。

内容としては、特に目新しいものではありませんが、日頃の実地診療において直結する知識の整理のような内容でしたので、聞いていて「おっ、なるほど」と言いたくなることが多く、役立ち度はかなり高かったように思います。

山田先生は、抗リウマチ薬の副作用で困った症例をいくつも提示していただき、ご自分の反省例として、何がいけなかったのか、そして今後何に注意すればいいのかを解説してもらいました。

とにかく、バイオ時代になって、治療効果の劇的な進歩と引き換えに副作用リスクが増大しました。つい先日も、日本リウマチ学会からも注意喚起のメールが届きました。

トファチシニブ(商品名ゼルヤンツ)の使用した患者さんで、死亡例が8例出ているそうです。学会では、使用のため基準を定めていますが、死亡例のほとんどが基準をはずれた使い方によるもの。

欧州リウマチ学会の最新の治療指針でも、トファチシニブはより積極的な使用が認められるようになっていて、今後のリウマチ診療において中心的な役割を果たして行く可能性がある薬です。

しかし、正しい使い方をはずせば、単なる毒薬になってしまうわけで、リスク管理の重要性は病院だけでなく、自分たちのような小さいクリニックでもどんどん増していると言えます。

どうしても、この手の講演会では診断学・治療学の話題が多くなりがちですが、より良い結果を出すために、このようなリスクをどうやって最小にするかは教科書にはなかなかのりにくい部分なので、とても重要で有益な話でした。

ただ、診療が終わってからミナトミライに直行して、夕飯抜きで1時間の講演2本立てはかなりしんどかった。講演が終わったのが9時45分くらいで、もう疲れてぐったりです。

内容がよかったので行きましたが、できればこういう形なら土曜日とかでやってほしかった。即行で帰宅して、コンビニおにぎり食べて、すぐ寝ちゃいました。

まぁ、講演会をやってもらう立場で贅沢は言えないところですが、何しろこっちも年寄りなもんで、睡眠時間がたっぷり必要なんですよね~

2015年7月14日火曜日

梅雨明け?

暑い!! いや、もう、ワンコでなくても、舌を出してヘーヘーしたくなります。

もともと冷夏の予想があったように思いますが、一転して早くから蒸し蒸しする日々が続き、このあとどうなるんでしょうか。

そもそも、湿度100%とか、いったいどういう状況なんでしょう。空気を吸っているだけで、溺れてしまいそうで、「昭和の夏」にはもう戻りません。

天気図を見ると、梅雨前線は複数の台風によって北に押し上げられてしまったのか、日本の上腔にはありません。

今週半ば以降に、台風11号が接近しそうですが、その動向によって梅雨明けも決まってくるのかもしれません。気象庁は、なかなか梅雨明け宣言はしないのですが、事実上明けたのかもしれませんね。

暑さが厳しいと、とたんに増えてくるのが熱中症。知らない間に脱水状態になって、体調を崩します。運動をしていなくても、あるいは屋内にいても、安心とはいきません。

この数日だけでも、熱中症で亡くなった方がたくさん出ています。そのほとんどが高齢者。

高齢者は、体の予備能力が減っていて、思わぬところで脱水症状が出たりするもの。ついこの前、来院された方も、急に震えだしたり吐いたりして、ずいぶんとばたばたしました。

とにかく、なんでもいいですから水分補給だけは忘れないようにしましょう。

2015年7月13日月曜日

クルコン

クルコン・・・って、興味の無い方にはなんのこっちゃですし、知っている方でもあまり気にすることはないかもという代物。

正確には、クルーズ・コントロールという名前で、トヨタの車で装備される機能。一度スイッチを入れると、その時の速度を自動で維持してくれるというもの。

手元のスイッチで多少の速度調整が可能で、アクセルやブレーキを踏むとクルコンの機能はキャンセルされます。

まさにコンピュータで制御するからこそできるようになった、自動運転技術の一つ。一般的には高速道路で使用することが多いわけですが、ずっとアクセルを踏み続けなくていいので、とにかく脚が楽。

マニュアル車も運転していて楽しいというのは否定しませんが、オートマチック車に慣れると、左足の解放感をいまさら捨てる気にはなりません。クルコンを一度使用すれば、右足も解放されるわけです。

ただし、何もしないと前にぶつかりますから、本来は最近自動車メーカー各社が力を入れている自動ブレーキシステムとの組み合わせで本領を発揮するのかもしれません。

うちの車には装着されていて、かれこれ3年以上使用していますが、これを一度使うともう元には戻れません。年取ったからということなんでしょうけど、一度覚えた楽チンは捨てがたい。

次に車を替える時には、クルコン+自動ブレーキでさらに楽したい・・・と考えています。

2015年7月12日日曜日

納涼会 ~ べったこ亭 @ センター南

もう、ほぼホームと言っても過言ではない居酒屋、べったこ亭で昨夜は納涼会。

今更、お店の紹介でもないし、まぁいつもながら、わいわい楽しく過す事ができました。

今回は、先月からの新しいスタッフ2人の歓迎会、そして残念ながらお辞めになるスタッフ2人の送別会ということも兼ねて行いました。

スタッフの安定は、クリニックの経営上は重要事項。円滑に運営するためには、良い人材が長く働いてもらえる環境作りは必須です。

もっと儲かっているクリニックなら、正社員雇用をどんどんすることが安定につながるのですが、うちの場合は、いまだにパート勤務に頼っています。

パートだと、どうしてもいろいろな家の事情などが優先して、続けられなくなることは避けられません。今回も、辞める方もそういう事情があってのこと。残念ですがしかたがない。

新たに入った方は、これまたなかなかの逸材で、新しい戦力としてとても期待しています。どうか、長くクリニックを支えていただきたいものだと思います。

2015年7月11日土曜日

・・・ですかい?

単純なオヤジギャグのようなネーミングなんですが、これ、JALのカップ麺。

そば、うどん、そーめん、ラーメン、という4種類。食べたいのは・・・ですかい? ということかと思ったら、・・・de Skyという、日仏英3カ国連合のような名前。さすがJAL、っていう感じでしょうか。

製造元は、カップヌードルでお馴染みの日清食品ですから、品質は折り紙つき。大きさはハーフ・サイズ。ちよっと小腹が空いた時などに、ちょうどいいらしい。

実は20年以上前から販売されている、けっこう息の長いもの。ふだんから、飛行機をよく使う人にはお馴染みかもしれません。とりあえず、気圧の低い機内で食べれるように、熱湯でなくても麺が戻りやすく、伸びにくいという特殊製法で作られているんだそうです。

おひとつ、いかがですかい?

2015年7月10日金曜日

院長は用務員・再び

院長の仕事は、診療だけでなく、経営全般に関わります。病院なら指揮をするところまでですが、その実務もこなさないといけないのがクリニック。しかも、クリニック内の雑用をほとんども、院長の仕事です。

つい1ヶ月くらい前に、院長は学校の用務員のおじさんみたいなものと書いたのですが、今回、新たなミッションがありまして、これがなかなか大変でした。

実は、受付の床がけっこう前から痛んでいました。事務所みたいなところでは、床はたいていリノリウムという床剤がコンクリートり上に張ってあります。受付とレントゲン室、そしてスタッフ室ついては、この床面のままなんですが、受付の床だけ剥がれていたんです。

これは、受付嬢がキャスター付きの椅子を使っているからで、動いているうちにリノリウムがコンクリート面から浮き上がってしまい、亀裂がはいったりしているうちにぼこぼこになったというわけです。

こればかりは、せまい範囲で動く関係でいたしかたがないところ。1年くらい前から、浮き上がってきた時に、接着剤を亀裂の隙間に入れて補修したりしていました。しだいに隙間が広がり穴となり、その穴もけっこうな大きさになってきた。

厚めで丈夫な壁紙をひいてみましたが、所詮紙ですから一時しのぎにしかなりません。1ヶ月くらいで破れ始め、やはりこれじゃもつわけがありません。

そこで、ホームセンターで床剤を買ってきました。一枚が一畳分くらいの大きさのものを4枚。狭いようで意外にひろいもんです。実質、3畳くらいはあるんです。

できあがりはこんな感じ。無味乾燥なスペースがフローリングしたみたいな感じになって、土足で歩くのはちよっとはばかるような・・・スリッパのほうが似合うかもしれません。

遠目で見ると、大変美しい仕上がり・・・のように見えますが、よぉ~く見ると、さすがに素人の施工ですから、端はぎざぎざですし下のリノリウムが見えていたり、ところどこは少し浮いてぷかぷかしています。受付台の下、見えないところはかなりいい加減。

床剤の大きさがきっちりとしていなくて、微妙にずれているのが一番大きな要因なんですが、それでもこれだけの仕事をするのに数時間、床に這いつくばって汗だくでした。

とりあえず、しばらくはこれで何とかもつのではと期待したいものです。用務員さんは、何かと忙しいので・・・

2015年7月9日木曜日

発表!! 願い事大賞

先日、七夕ということで、クリニックで笹を飾り付け、患者さんに短冊に願い事を書いていだきました。七夕が終了して片付けるのに、いろいろとユニークなお願いもあって、そのまま捨ててしまうのも忍びない・・・

そこで、全部集めて写真に撮りました。その中から、勝手に願い事大賞を決定してみたいと思います。選考基準は・・・う~ん、面白さで選ぶか、切実さでえらぶか・・・いろいろありますけど、とにかく是非叶えてあげたいと思わせるものとしたいと思います。


ちよっと見るのも大変ですが、じっくり考えた結果・・・

大賞は、「ママがいい仕事 みつかりますように」に贈りたいと思います。こどもが書いたものだと思いますが、自分のことよりお母さんにことを心配しているところが泣かせます。

同じ理由で、審査員特別賞を、「パパのいたいのが はやくなおりますように」にしたいと思います。たぶん、これは自分ががんばって治療すれば叶いそう。

たくさんの短冊を書いていただき、本当にありがとうございました。

2015年7月8日水曜日

2015年坂 映画「HERO」

もうじき封切りということで、もちろんまだ見ていないわけですから、中身についてどうのこうの言うことはできません。

なんでここで取り上げるかというと、HEROが俳優・木村拓哉の演じる代表的なキャラクターであり、長年演じ続けているから。

木村拓哉も、2001年に最初にドラマとして久利生公平検事を演じ、2006年にスペシャル、2007年に最初の映画、そして昨年第2シリーズのドラマと続いてきました。

ちよっと前に、寅さんと比較しての論評を読みました。渥美清は、人生の半分は寅さんだったわけで、寅さんを演じることで「年を取れなくなった」ことを大変悩んでいたそうです。

大変魅力的なキャラクターですが、もちろんいつまでも「型破り」なだけでは「寅さん」と同じになってしまう。年を取るにつれて、そして検事として経験を重ねるにつれて、久利生検事のぶれない部分と変わっていく部分をうまく出していけるかが鍵という話でした。

もっとも、制作元のフジテレビのいろいろな思惑・・・業界裏事情的なところもありそうですし、木村拓哉の考えだけでキャラクターを成長させることはできないのかもしれません。

今回も、断片的に伝わっている内容は、今までの雰囲気を踏襲するもの。外交特権という大きな壁に阻まれる久利生検事が、一見小さな交通事故の謎に挑むらしい。

外務省?から「たかが交通事故で外交問題を起こすな」と言われて、むっとするところは今まで通り。ただ、やはりその顔は、はっきりと年を取ったなぁと思わせます。

今回は、最初のシリーズのヒロイン、松たか子も出てくるので、よりHERO色が強まるかもしれません。昨年の北川景子が、やや松のポジションを意識しすぎたのか、カラーがはっきりしませんでした。

視聴率男として名を馳せた木村拓哉ですが、この何年か単なる色男として人気を博すことができなくなっていることは、本人が一番分かっていることでしょう。

このところは、いろいろな役に挑戦しているのはわかるのですが、どうも演じ方が一緒。ちよっと横を見て、視線をはずして客観的な雰囲気を出してセリフをしゃべるのは、木村の特徴だと思いますが、どの役でも出てしまうのは・・・

成長するキャラとしてではなく、また安全なところに戻ってくるだけなら、木村拓哉の俳優としての今後はじり貧になるかもしれません。そういう意味で、今年の第2弾映画は興味深いと思います。

2015年7月7日火曜日

ナデシコ撃沈

昨日の朝は、女子サッカー、ワールドカップの決勝戦。4年前の前回大会と同じ、アメリカ対日本という組み合わせで、当然注目の一番でした。

結果は、もうすでにわかっていることで、始まってわずか15分で日本は4失点。アメリカの怒涛の攻撃の前に、ほとんどなす術がない状態で、一気に気持ちが萎えてしまった感じ。

ナデシコ・ジャパンは、大ベテランの澤選手にいつまで頼っているのかと思っていましたが、せっかく代表に澤選手を復活させたのですから、この最終戦だけは先発で出して欲しかった。

やはり、決勝戦というのはいくらリラックスしているようでも、かなりの緊張感があったのだろうと思います。そこに澤がいるというだけで、選手たちやテレビで観戦する自分たちちらも、かなりの安心がえられるものです。

せめて、開始早々いきなり点を取られたところで・・・まあ、結果を見て後から何かを言うのは誰にでもできること。その時、その場にいる監督、選手たちにとっては、最善の努力をしたのですから、いつまでもぐずぐず言うのはよしましょう。

残念な結果でしたが、少なくとも決勝戦まで楽しませてくれたということは、大きく評価しないといけない。1ヶ月近い長丁場ですが、予選リーグで敗退したりすれば、決勝戦なんて興味が湧きません。

それにしても、あのアメリカの強さは何なんでしょうか。唖然呆然でした。次に対戦することがあれば、ナデシコは何を突破口にするんでしょうか。とにかく、次を楽しみにしたいと思います。

2015年7月6日月曜日

プロフェッショナル

イチローが打てない!! マー君が勝てない!! 錦織が棄権!! 荻野も骨折!! なんていう、海の向うでの話がいろいろあって、日本人としてはいろいろと気になるところ。

イチローは年齢的な部分は否定できないわけで、さすがの名打者でも体力的な衰えは少なくないはず。スイングのスピードが鈍ってきているのでしょうか。

それより困ったものなのが、田中のマー君。去年痛めた右肘が完治せず、今シーズンはパっとしないどころか、ヤンキーズからさよならと言われるかもしれない雰囲気。

春から、このことについては予想されたことで、ケガをおして無理しても結果はついてこないのがスポーツです。当然といえば当然の成り行き。

専門家の方に言わせると、肘をかばって体が前に出すぎる投球フォームになっているそうで、その分スピードも出ないし、球もお辞儀しているんだそうです。

ケガをちゃんと治さないで登板するというのは、プロフェッショナルとしては残念。幾多の先輩方が、無理して選手寿命を縮めた事例があるというのに、明日が無い高校野球みたいなことをしていては、もう期待できないかもしれません。

水泳の期待の荻野選手は、ヨーロッパ合宿で右橈骨頭骨折、。橈骨頭は肘の外側で、前腕の2本の骨の片方の一番肘に近いところ。合宿先で、自転車で転倒して受傷したらしい。

水泳選手が、練習以外で自転車に乗ってケガをするとは、いったい何をしているんだかと思ったら、ちょっと事情が違うらしい。水泳連盟からの指示で、合宿中の移動手段として自転車を使っていたようです。

選手の移動ぐらい、もっと安全な方法を何故取らなかったのか。連盟側の責任は重大です。もっと、選手たちのことを考えてもらいたいものです。

橈骨頭は、血流の悪い場所で、骨癒合はうまくできないこともあります。手術で固定するのも、かなり難しい場所で、場合によっては接合をあきらめて、割れた骨片を切除してしまうこともある。今後のスイミング・フォームへの影響は、少なからずある可能性が高く心配です。

錦織選手のふくらはぎの肉ばなれは、あまり心配はないでしょう。完全に傷めたわけではないので、程度はたいしたことはないと思います。たまたまウィンブルドンという大きな大会と重なったのが不運。

彼ほどの選手であれば、数週間の休養と数週間のトレーニング再開で元の状態に戻してこれるのではないでしょうか。8月末からのUSオープンには、十分に間に合うと思います。

無理をせず、せっかくのウィンブルドンでも棄権するというのは、プロとして正しい態度です。別の角度からみれば、ここを休養すれば次はしっかり戦えるという自信の表れということもできるかもしれません。

マー君、プロとして参考にならないかな。そもそも、もっと身近なところに、ダルヴィッシュというお手本があるよね。

2015年7月5日日曜日

術後死亡問題

医療は、100%の結果を出すことはできません。そう言うと、なんか自己弁護のようですが、何しろヒトが相手で、相手は個々で微妙に違う。いろいろなデータが発表されますが、統計という一括りですべてを片付けきれないところが、難しいところです。

それでも、何とか標準を作ろうと、先人達は研究を重ね、そして自分たちのような現場の医者も、そこから逸脱しないように、より良い結果を出そうと努力をしているつもりです。

最近は、某大学病院の腹腔鏡手術の問題があってか、手術後の死亡率が取り沙汰されることが多くなりました。各地の公立・私立を問わず、いろいろな病院で指摘を受け、ニュースを通じて問題が公にされています。

当然、手術そのものの失敗、つまり術者のミスは論外です。ヒトに対してメスをふるうということは、手技としてのミスは許されません。ミスがあれば、率直に認めて反省し、より研鑽を積む努力をする必要があります。

手術による合併症は、残念ながらゼロではありません。どんな手術でも、出血と感染症は必ずついてまわるもの。特に感染症は、肉眼で見えない細菌を相手をしているので、一定の確立で生じるものです。

術後感染に対する処置の上手な医者は、手術で感染症を作っているからという皮肉な言い方もあったりします。例えば人工関節置換術の手術では、数%の術後感染症の発生が、世界的に認められます。

自分の大学の後輩に、通常の10倍くいらの頻度で術後感染を起こしている術者がいました。彼の場合は、手術時間が長く、傷が開いている時間が多いと落下細菌の確立が高くなり、また出血量も増えることも影響していたと思います。

お腹の中の手術は、自分は経験がありませんから、あまり口を出すことはできません。しかし、開腹手術にしても、腹腔鏡手術にしても、手術が終了すると、傷は閉じてしまいますので、あとで縫合不全のような問題が生じても、すぐに確かめることができません。

直接、患者さんの生死に関わる問題に発展しやすいことですから、手足の手術に比べてより慎重さが求められることは間違いない。手術をしなければ、死亡するような病気であったとしても、医者が寿命を縮めるような結果を出すことは問題です。

ただ、あえて弁護するならば、手術は技術ですから、うまれつき上手い医者なんていません。上手くなるためには、天性のセンスは絶対に必要ですが、同時に練習も欠かすことはできません。

練習は、結局たくさんの手術に助手として参加して、上手い人の技術を盗む。そして、そういう上手い人についてもらい、自分で手術の数をこなすしかありません。机上の訓練だけでは、どうしようもないところ。

ですから、おそらく問題になる病院では、それらの手術を適切に指導できる医者が不在であり、未熟な技術を指摘出来る医者や検討するシステムが確立していないということなのでしょう。

そして、場合によっては、術者におごりがあるのかもしれません。少し、話は違うかもしれませんが、手術をする医者を「神の手」と呼んで持ち上げることがありますが、そんなものはありません。もしもあるなら、その医者の地道な努力しかなく、それはまさに「人の手」でしかありません。

しばしば、問題を大きくするのは周囲の第三者であることがあります。結局は、患者さん、そして家族の方々に、事前に十分すぎる説明をして、納得してもらうしかありません。

医療訴訟の問題とも絡みますが、こういう問題が大きくなると、医療が委縮していくことが心配です。標準的な合併症の頻度の中でも、より医者は慎重にならざるをえなくなり、治療の適応をより安全度の高いものに絞ってしまうかもしれません。

自分が現在専門にしている、関節リウマチ診療についても、重大な副作用を起こす危険のある薬剤を使用しますので、それらのリスクを患者さんにも納得してもらえるだけの、根拠の提示と発生時の対策の確立は絶対に必要だと思っています。

2015年7月4日土曜日

願い事

もうじき七夕です。

クリニックでは、毎年笹を飾って、来院された方に短冊を書いてもらっています。ここで書いたらご利益があるのかどうかはともかく、それなりに楽しめる季節限定イベント。

今年も、隣の家に生えている笹をいただきまして、クリニックに持ち込みました。笹は、切ってから数時間もすると葉っぱが水分を失って丸まってくるのですが、本物なのでそれもまた味があるというもの。

今年も7月7日までの期間限定です。すでに、たくさん短冊がぶら下がりました。かわいいものから、深刻なものまで、願い事はいろいろ。

ちょっと気になったのは・・・「痛風がなおりますように」って・・・
痛い痛風発作はなおりますけど、そもそも原因である高尿酸血症はなおりませんから、あしからず。

2015年7月3日金曜日

クリニックの夏休み

クリニックは、毎年夏休みを取らせて頂いています。今年は、8月11日から8月17日までの1週間とさせていただきます。

8月11日は火曜日です。診療再開は、次の週の8月18日の火曜日からです。日曜日と日曜日にはさんで休みにする方が、間違えにくいとは思いましたが、ちょっとずれている。

8月15日のお盆を基準に休みを決めているのですが、8月15日を含む週を休みにするのがわかりやすい。ところが、今年は週末です。

お盆の前にたくさん休みにしても、早すぎですし、その後では遅すぎ。いやぁ~、悩みどころです。クリニックのある地域は、お盆の頃に人が少なくなるので、できるだけそういう時期を選びたい。

それと、毎月提出する診療報酬の請求が、10日締め切りというのもあるんですよね。まぁ、あまり考え込んでもしょうがない。いずれにしても、どこかに行くにしても、一番混んでいる時期ですしね・・・

繰り返しになりますが、
8月11日(火) ~ 8月17日(月)は休診です。
ご迷惑をおかけいたしますが、くれぐれもお間違えないようにお願いいたします。

2015年7月2日木曜日

さくらんぼ

25年くらい前の昔のことですが、山形に行ったことがあります。

遊び? いえ、学会に参加するためです。まぁ、学会の場合は、半分大手を振って休めるので、地方の場合は半分遊びというところは否定しませんが・・・

タクシーに乗ってみました。運転手さんは話好きで、走りながらここはああだ、あそこはこうだと観光ガイドをしてくれてなかなかいい雰囲気。

しかし、その楽しげな雰囲気が、自分の一言で一変したんです。自分の一言とは、「山形の人はおいしいさくらんぼを食べれていいですね」というもの。

運転手さんは、途端に凍り付いて・・・「私らは、食った事はねぇ。全部、東京にいっちまう」と言ったかと思うと、後は気まずい空気が漂うのでした。

今は、佐藤錦もずいぶんとポピュラーになり、スーパーでも不揃いものなんかは、ずいぶんと安く売られています。一粒数百円するような高級品でなくても、そこそこに美味しい季節限定の味として楽しむ事ができますね。

2015年7月1日水曜日

前代未聞

新幹線の中で起きた、衝撃的な事件。

下りの小田原の少し手前で、一体何が起こったのかと、さすがにニュースに釘付けになってしまいました。

新幹線に限らず、列車は手荷物検査などはしませんから、危険物などは持ち込み放題です。しかし、ちよっとかしこい犯罪者なら、その中で危険行為を起こしても逃げのびることが出来る可能性は無いことを理解しています。

推理小説の名作、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」のような話も考えられなくはありませんが、現実的には車両内での完全犯罪は不可能と言ってよい。

しかし、自爆テロのように片道切符しか考えなければ、楽しいはずの旅の行程が、ほぼ無法地帯に豹変する事を証明してしまいました。

列車に乗る時に、今後何らかの荷物チェックが行われるようになるとすると、これは相当大変な事です。時間的にも、費用的にもかなりの負担を強いられることになるでしょう。

それにしても、気になったのは事件を起こした本人以外に亡くなった方がいること。朝のニュースで、巻き添えであることがはっきりしました。しかも、青葉区荏田町の方で、自分のテリトリーに住んでいる。

もちろん、会ったことはありませんが、もしかしたらどこかのスーパーとかですれ違ったりしていたかもしれません。危険はどこに潜んでいるかわからない。明日は我が身・・・とまでは言わないにしても、日々後悔しないようがんばるしかありません。