2015年9月9日水曜日

SONY神話

自分はSONY信者です。間違いなく、電化製品でSONYブランドのものがあれば、SONYを選んでしまいます・・・少なくとも、数年前までは。

典型的なのは、パソコン。自分で持ち歩くノート・タイプは、かなりいじり倒すには癖があるにもかかわらず、ずっとVaioを選んでいました。クリニック用も含めて、10台以上使ってきました。

何しろ、ほかのメーカーにはない「かっこよさ」が一番の魅力。持っていて、他社の画一的な外観・内容とは違う所有欲を十分に満たす魅力があって、それがSONY神話を形成していたと言っても過言ではありません。

しかし、この数年はパソコンについてはSONYはまったく使用していません。我が家でSONYであり続けているのは、テレビ、ブルーレイ関連のAV機器とスマートホンだけ。間違いなく、SONYではなくてはという気持ちは遠のいてしまいました。

SONYブランドなら、多少値が張っても他とは違う「何か」があったはず。経済の低迷が、SONYに安くて売れるものばかりを作るように要求し、その結果「らしさ」が無くなった。

会社組織もいろいろと変革しているのでしょうが、それでももしかしたらSONYらしさを堅持している部署は残っているのかもしれない・・・というのは、地味ながら「他とは違う」「何か」を感じさせる商品が、チョロチョロと散見できるんです。

例えば、テニスのラケットにセンサーを取り付けて、スマホと連動させながら、いろいろなショットについてのデータを見せてくれたり、簡単にはできない動画を撮影したりするもの。

とても面白いものですが、残念なのは興味を持って購入する客はかなり限定される商品である点。商品展開として、顧客拡大が難しそうです。

テレビのリモコンは、今やどこの家庭でも必需品。そのリモコンにスピーカーがついている。何で合体しているのか、ちよっと意味不明だったのですが、考えてみるとちょっと便利かもしれない。

寝っ転がってテレビを見ているような場合、手元でチャンネルを変えて、すぐ耳元で音がすれば音を大きくしなくても聞き取りやすい。

高齢者などには、大変便利な道具かも・・・というところで、表示している文字やスイッチも大きめでわかりやすい。

LED電球にBluetooth接続のカビーカーをつけてしまったものもあります。この手のものは安物家電メーカーにもありますが、何しろ音かいまいちで、スピーカーが電球を覆ってしまうので、そもそも電球として暗くてあまり使い物にならないらしい。

ところが、SONYが作ると値段は段違いに高いのですが、音質は多少ましで、明るさも他のよりはいいようです。お店などのような天井埋め込みスピーカーの感覚を手軽に味わえるのが利点。通常の電球と交換するだけで、電球のソケットさえあれば設置は簡単。

当然、がんがん音を鳴らすという目的のものとは違いますから、目的を間違えるとがっかりするかもしれませんが、どこの家庭でも使えるところは今後の改良によっては面白い。

ウェアラブル端末として注目されるのはスマート・ウォッチ。アップルが先頃大々的に売り出しましたが、一番のネックは大きさ。

アップルといえども、やはり時計としてはでかい。これを普段から使いこなせる人はなかなかいないのでは・・・と思ってしまいます。

今、けっこう話題になっているのは、SONYが開発中で、来春発売予定で先行予約をしている時計。そう、これは時計なんです。一番大事な部分はシチズンが担当し、従来の大きさとそれほど変わりない。

じゃあ、どこがSONYかというと、時計のバンドの部分。メタル・バンドのの中に少しずつ極小の精密パーツが分離して格納されて、全体ではスマート・ウォッチの機能をはたすというもの。

これなら、誰でも通常の時計として違和感なく装着できて、しかもスマートホンとも連動して便利な使い方も可能・・・だろうと思います。さすがに、実物を見ないで予約してしまう(お金も先払い)のは勇気がいりますので、注文はしませんが、十分に気になる商品です。

誰もが使ってみたいと思うような、広い客層にアピールする「何か」を今でも追及している部分はSONYに残っていることは間違いない。もしかしたら、これらの商品から爆発的なヒットが出ればSONY神話は再び持ち上がってくるのかもしれません。