2016年5月20日金曜日

幸楽苑 @ 荏田


今や「国民食」と呼ばれ、こだわり抜いたいろいろな進化した味が楽しめるラーメン・・・自分がこどもの頃は、ラーメンといえば醤油、鶏がらのあっさりしたものしかなかったわけで、どんなに変わったものを食べても、基本形として確固たる地位をキープしています。

そういう「懐かしい」味を思い出せるのが揚州商人なんですが、もうひとつ「昔ながら」の味にこだわる古くからのお店が幸楽苑です。もう、完全にチェーン店化していて、単なる安いラーメン店というイメージがつきまとうので、近くにあったのに今まで行ったことがありませんでした。

何を思い立ったか、ついに味を確かめることになったんですが、ラーメン屋と言えば、「ラーメン、チャーハン、ギョーザ」は三種の神器みたいなもの。これを食べずして語ることはできません。

チャーハンは合格。こういう味って、どうしても家では出せないんですよね。ギョーザは、まぁまぁ。焼き方はいいけど、中身が寂しいかも。

さて、問題はラーメン。定番のあっさり中華そばにしたんですが、結論からいうといまいち。うーん、これが昔ながらの味かというと、なんか違う。もっとも、あくまでも自分の舌が覚えている「昔ながら」と比べての話。

スープは、一口すすって、甘味がけっこうあるのに驚いた。確かにあっさり鶏がら醤油ですが、魚介系のだしの味もかなり混ざっています。昔はそんな凝ったことはしなかった。

麺は多加水熟成麺というのを売りにしているんですが、これはけっこう太麺なんです。あっさりスープには合わない。やはり、ここはちぢれ麺でなくちゃ。なんか、プラスチックの紐みたいな感じになってしまっているんですよね。

トッピングは、昔ながらは、チャーシュー、なると、海苔、メンマ、そしてほうれん草ですが、ここのはほうれん草ではなくてミツバでした。嫌いじゃないけど、ここにミツバはどうなんでしょう。葉っぱが味を主張してしまうので、あまり合っているとも思えません。

というわけで、安さだけを考えれば、シンプルなラーメンを食べたい方にはリーズナブル。自分の場合は、昔ながらの懐かしい味を求めると、けっこう不満が残る結果でした。