2016年6月21日火曜日

盆栽の素材

そもそも、盆栽にはどういう種類があるんでしょうか。波平さんやかみなりさんを見ていると、盆栽と言えば松というのが定番なのかと思ってしまうわけです。

確かにそういうところはあるようで、樹の種類で分類すると、大きく松柏(しょうはく)類とそれ以外の二つに大別される。松柏類は、常緑針葉樹が含まれ、当然その代表が松。他には真柏(シンパク)、杜松(トショウ)、檜(ヒノキ)、杉などが含まれる。松は黒松、五葉松が中心ですが、赤松、蝦夷松、錦松などがあります。

松柏類以外は、雑木(ぞうき)類と呼ばれますが、雑木と言っても馬鹿にしたものではありません。松柏は一年中緑で、基本的に落葉しませんから、管理する人の感性に従って形状を作り上げることが大きな楽しみになる。一方、雑木は、一年を通して季節による変化を堪能できるものです。

春には花をつけ、夏には緑の葉が生い茂り、秋には紅葉、そして冬になると落葉して枝ぶりが明らかになります。こういうダイナミックな変化を楽しむのも、盆栽の醍醐味・・・らしいです。

雑木類は、さらに花物、葉物、実物の3つに分けられます。厳密に区別はできないところもありますが、大ざっぱに主として何を中心に鑑賞するかということ。花物は、桜、梅、皐月、長寿梅、ぼけなど。葉物は、もみじ、楓、いわしで、欅など、そして実物は花梨、姫リンゴなどです。

その他に、地味な存在ですが、山野草を使う草物というのもあります。どちらかというと、季節の変化の少ない松柏類などで変化をつけるための装飾目的で利用されることが多く、下草と呼ばれるのですが、中には山野草だけで愛らしい盆栽を作る方もいるようです。


とりあえず、最初に手に入れたのが旭山桜で花物。次が出猩々もみじで葉物。それから、五葉松は松柏類。続いて、長寿梅と豊後梅は、また花物ですが、もしかしたら豊後梅は実がつくかもしれません。

先週大宮まで行って手に入れたのが、松柏で石化檜。通常の檜よりも葉が細かくて密に茂るので、石のように固い感じで、小さくても大木感があるところが気に入りました。それと黒松、赤松の苗なんですが、これは下草と合わせて家内が寄せ植えにしました。


そして、葉物の欅といわしで。欅は、まっすぐ立ち上がって細かい枝が放射状に延びる「箒作り」というのを是非作ってみたい。あとは、花物で忘れてはいけないのが、皐月なんですが、これは今は挿し木を作ってみています。実物だけは、まだ無いんですが、そのうち考えたいと思います。