クリニックの2017年夏季休診のお知らせ

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2回に分けて休診いたします。ご注意ください。

2016年6月6日月曜日

フル・オートマティック


自動車メーカーのHONDAが、人工知能(AI)研究の拠点を東京に作る・・・というニュースをやっていました。

トヨタもすでにアメリカに人工知能研究施設をいくつか持っているらしいし、外国の自動車メーカーも同様の研究に熱心なんだそうです。

これは、結局、自動車の全自動運転が究極の目標であるということで、最近はコマーシャルでも、手を放して運転する・・・と言うより、運転されている映像がよく使われています。

21世紀に入って、熾烈な燃費競争の時代になり、各社はいかに燃費を伸ばすかに研究の焦点を当ててきました。

もっとも、その競争に乗り切れないメーカーは不正に手を染める事態が発生し、自動車産業全体が消費者から疑惑の目で見られるようなことになってきたことは残念です。

日本では、ハイブリッド元祖のトヨタの一人勝ちみたいな状況がありますが、燃費競争のゴールは電気自動車であり、水素エネルギー自動車ということで、メーカーによって目標は違いますが、現実的な実現性は見えてきています。

そうなると、その次の目標に設定されたのが自動運転技術ということなのでしょうか。なんか、SF映画のような世界を想像してしまいますが、自動車が走っている最中に起こる様々な出来事を瞬時に判断し、ある時は柔軟に対応し、ある時は緊急的に反応するためには、大変高度なAI技術が必要であることは簡単に想像できます。

そもそも、自動車の自動化はオートマチック車の登場から始まったといえます。詳しくは調べていませんけど、30年くらい前から登場してきたと思います。自分で最初に車を購入したときは、オートマなんてつまらないとマニュアル車を選んだ記憶があります。

オートマチック・シフトの登場で、左足と左手が解放されました。運転中におにぎりを食べたりしやすくなりました。エンストという言葉は死語になり、左足が運転中に疲れてつったりするようなことがなくなり、ずいぶんと楽になった。

今でも、たぶんマニュアル車は運転できると思いますが、いまさらわざわざ戻ろうという気持ちはありません。今は、アクセルを一定に保つオートクルーズは手放せなくなり、少なくとも高速道路などでは右足を放すことが可能なのはありがたい。

衝突回避システムは各社がやっきになって宣伝材料に使っていますが、まだこのシステムを搭載する車を運転したことはありません。ただし、自動ブレーキは、安全性に貢献するシステムですから、運転そのものを楽にするというものとは少し違います。

しかし、これらの足で操作するペダルに関係した一連の自動化に比べると、ハンドル操作の自動化は難易度が何倍も高くなることは容易に想像できることです。

すべての車が全自動になるような未来であれば、むしろ簡単なことかもしれません。しかし、現状では、自分以外は自動ではないと想定すると、走行中に何が起こるかはまったくわからない。

オートマ登場の時にもあったことですが、自動車を趣味、運転をスポーツと考える流れもあって、複雑な機械を人間が制御する面白さへの欲求というものも当然存続しているわけですから、自動車メーカーは、それらの需要に対してどうように対応していくかも注目されるところです。

アメリカのテスラのように、完全電気自動車で、メンテナンスもネットを介して「アップデート」することを謳うメーカーも登場しています。ただし、自動化するとサイバー攻撃をされた場合に、車を乗っ取られる危険も指摘されています。

パソコンの世界でも、WindowsやAppleの登場で、便利になったものの昔のようなそれぞれのソフトの個性はずいぶんとなくなりました。どれもが一定の枠(ウィンドウ)の中で動く共通部分が増えたことが原因です。

車も自動運転が広がり、運転手という存在がなくなると、コクピットということもなくなる。もう外見とかどうでもよくなり、勝手に動くただのカートという存在になるのかもしれません。全自動運転技術は、メーカーの独自性をなくし、メーカー自体の存在意義もどうなるのかわからない諸刃の刃になるのかしれません。

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