2016年7月13日水曜日

コニファー


コニファー conifer とは、裸子植物である常緑針葉樹全体をさす言葉です。これは、盆栽の世界では松柏(しょうはく)と呼ばれるものですが、通常は洋風の園芸種のみに用いられています。

一年中、緑を絶やさず、種類を選んで植えればクラデュエーションが見事なので、ガーデニングにうまく活用すれば大変美しい。

写真はよそ様の宅のエントランスで、実に見事。教科書的な造形で、素晴らしい。

実は、自分も家を買った時に、これに近いイメージを作りたいと思って、猫の額ほどの地面を使って、いろいろなコニファーを植えこんだことがあります。

ところが、数年でほぼ全滅させてしまいました。原因は、今となっては想像するだけですが、盆栽を勉強していると、次第にわかってきたように思います。

まず、最初に完成形を意識しすぎたこと。植えた時点で見た目が良くなりたいと思うのは人情なんですが、その結果植え込む間隔が近すぎて混みあったことが一番の問題だろうと。

日当たりや、樹々の間の風通しが悪くなり、枝元がどんどん傷んでしまいます。また、地植えだからと安心して水遣りをあまりしなかったことも大きな原因だろうと思います。

一番よく見かけるゴールドクレストなどは、鮮やかな黄緑で人気ですが、ただでさえ枯れやすい代表みたいなものだそうです。盆栽並みに日頃の水遣りと剪定を繰り返さないと、けっこう美しさを維持することは難しいようです。

盆栽で一般的に使われるコニファー、つまり松柏は、黒松、赤松、五葉松、蝦夷松、錦松、真柏、杜松、一位、檜、杉などで、またこれらから派生した品種も多数あります。

盆栽にも流行があり、時代によって人気は移り変わってきたようですが、現代では最も格調高いと言われているのが黒松、そして作りこみしやすさから五葉松、銘木が多い真柏などが特に人気があります。

これらは、元々日本に自生している植物ですから、日本の気候風土にあっているわけで、ただでさえ狭い鉢の中で自然を再現するために樹に負担を強いることが多い盆栽でも、何とか育成が可能なのだろうと思います。

ガーデニングで用いられるコニファーは、もともと海外、それも比較的緯度の高い地域のものが多いようで、芽出しはいいとはいえませんし、剪定にも弱いものが多いようですから、少なくとも初心者の盆栽には向かないようです。

とはいえ、モダン盆栽という言葉もあるくらいですから、いろいろなコニファーをうまく利用することができると、さらに楽しみが増える・・・かもしれません。

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