2016年7月21日木曜日

こどもたちに未来を


テレビのバラエティ番組を何気なく見ていたら、「自分に興味が無い」という人気タレントにアドバイスをするというのをやっていました。

もっとも、自分に興味を持てなかったらアイドルを続けるなんてことは無理じゃね? と突っ込みたくなるところなんですけど、アドバイスする学者さんが面白いことを言っていました。

「だったら、結婚しなさい」と・・・興味を持てる物が無くても、結婚してこどもだけは作れという。

つまり、それぞれの生物は子孫を残し、生物の種をつなげていくことが重要だということ。人間で言えば、一人の人生は長くたって100年ですが、代々繋いでいけば千年にも万年にもなる。

生物学のだいたい最初のページに書かれていることですが、生物の究極の存在理由は「種の保存」であるということを思い出しました。

こういう話は、昨今の世間の雰囲気からは微妙な問題を含むかもしれないので、なかなか発言には慎重さをもとめられるところです。

何故なら、こどもが欲しくてもできない家庭があり、戦前には「3年添って子無きは去るべし」というようなこともあったくらいです。子孫をつなげないとダメという表現をすると、おそらく猛烈なバッシングを受けてしまうかもしれません。

ただ、本来はそういう話は、少し次元が違うことで、子孫を残すということは、生物の本能としてもとから備わっている能力の話。

自分だけが楽しんで人生を過ごすのも、一つの権利と言うかもしれませんが、そもそもその人生は親が子孫を残したから存在しているわけです。理性や知性を獲得した人間は、こどもたちに明るい未来を残すことが人として生きていくうえで重要なことなのかもしれません。