2017年2月28日火曜日

Route 66


ルート・シックイティシックス・・・何かかっこいい。昭和人には、ちよっと憧れる響きがあります。

そもそも、これはアメリカの国道につけられた番号で、シカゴからカリフォルニアのサンタモニカまで、アメリカ大陸を横断する、残念ながら今は廃止された重要な道路。

昭和40年代は、アメリカン・カルチャー漬けだった日本文化の中でも、テレビ・ドラマは特にアメリカ物が多く、「ルート66」もその中の一つ。

でかいコルベットという車で若者が、ルート66を走り回っていろいろなことがあるという・・・

もう一つ音楽でも、スタンダードになった名曲があったりする。

アメリカがアメリカになっていく過渡期に、重要な役割を果たした道路。広大なアメリカを東西に車が往きかい、産業を支え、さまざまな文化を生み出した。日本で言ったら、東海道ですが、何しろ規模が違います。

アメリカの「古き良き時代 (good old days)」の象徴の一つ。夢が叶うアメリカ、何でも吸収できる包容力のあるアメリカ、時代の先端をいく情報の発信源であるアメリカ・・・

今、アメリカはそんな時代に戻ろうとしているのかもしれませんが、今とは価値観も違うし、何しろ世界情勢も違う。一歩間違えれば、Bad new daysになりかねない。

おっと、すでに最初の一歩を踏み出していましたね・・・

2017年2月27日月曜日

森の生活

何となく憧れるものってありますよね。将来の夢には、実現させたい希望と、非現実的で実行は無理だけど何かいいなぁという程度のものがあったりします。

例えば、人里離れた山奥に行って、自然を友だちにして自給自足の生活をするなんとていうのは、自分からすると憧れみたいなところはあるんですけど、いざ実際にやれるかというと・・・

こんだけ文明社会にどっぷり浸かっていると、そうは簡単に使い慣れた道具を捨て去ることはできるものではありません。成長する過程で新しく出てきたものは、もしかしたら何とか我慢できるかもしれませんが、物心ついた時からあるものについては無理。

ちょうど今、邦画の新作で「サバイバル・ファミリー」というのがありますよね。普通の日常から電気が使えなくなったらというテーマで、自分の周りを見渡しても電気無しで使える道具は、おそらく髭剃りくらいしか思いつきません。

昔の映画でも「サバイバル・ファミリー」というのがありました。1978年のアメリカ映画で、無人島に漂着した一家が四苦八苦する話。こちらの方も、当時はずいぶんと話題になった記憶があります。

そこで、思い出したのが"Walden"です。19世紀、アメリカ、マサチューセッツ州の森の中。作家のヘンリー・D・ソローが自然とともに暮らした生活を克明に描写するレポートのような話。

昔のことですから、都会にいるのと森の中にいるのでは、今ほどの大きな違いはないとは思いますが、現代から考えてもし示唆に富んだ良質な書物として受け継がれています。

ただ、これがもともとの文章のせいなのか、なかなか難解な内容。大学浪人しているときに、わかりやすい新訳という触れ込みで出版されたときに購入して、今でも手元にある真崎義博訳版で挑戦したんですが、実は数十ページで挫折していました。

2004年に、今度は今泉吉春訳版というのが出版されていました。帯に書かれた文が、「誰もが途中で挫折した名著が読みやすい日本語訳で新登場!!」というもの。

ネットで書評を探してみると、「いろいろ読んだが、初めて読み通せた」みたいな・・・う~ん、何十年振りかにチャレンジしてみるかと・・・・Amazonの古本で購入してみました。

パラパラと見ただけですけど、どうも自信はないのですが、自分の憧れに関係したもので嫌いなジャンルの話ではないので、少しずつ読み進めてみよう・・・と今は思っています。

2017年2月26日日曜日

0G DRIVE


パソコンのドライブがゼロ・ギガという・・・じゃなくて、0G、重力が無い、重力を感じさせない運転と言う話。

車が走り出すとき、必ず加速感を感じるものですが、運転が楽しい人はそこが嬉しいわけで、例えば0-4レースなんてものが流行っていた時代もありました。

停まるときも、最後の最後にブレーキを踏んだ時に、少なからずぐっと前にでめ感じが出てしまいます。曲がるときも、横へ体が降られる感触がある。

ほとんど、加速度と遠心力が関係するわけで、車が走る根本はそこですから、完全にそれらをゼロにすることはできません。

ただ、できるだけ感じないような走り方というのはできます。結局は、スピードを出さないことなんですけどね。

走り出しは、できるだけゆっくり。最初の30秒間は、出しても30km/h以内。停止するときは、早めにアクセルを離し、少しずつブレーキを踏む。停止する直前で、ブレーキ・ペダルはちょっとだけ抜くようにする。曲がるときはできるだけゆっくり。走行中は速度を一定に保つ。

ドライバーの皆さんは、もちろん頭ではわかっていることだとは思いますけど、自分も含めてなかなかできないことが多い。

でも、きちんと実行できれば、乗っている人の快適度は間違いなく上がる。そして、燃費もよくなり、地球にも優しい。さらに、これが安全運転にもつながるわけですから、是非、日頃から実行したいものです。

目指せ、0G-DRIVE !! トヨタさんあたりが、標語に採用してくれませんかね。0G-DRIVE運動の輪を広げましょう。

2017年2月25日土曜日

荒野のストレンジャー (1973)

1973年、アメリカ映画。クリント・イーストウッド 監督・主演の西部劇。

イーストウッドは、1964年にイタリア西部劇「荒野の用心棒」でブレークし、1968年「奴らを高く吊るせ」でハリウッドへ凱旋。その後、西部劇だけではなく、戦争もの、ミュージカル(!?)、犯罪もの、スリラー、コメディとさまざまなタイプの映画に立て続けに出演します。

1971年は自身の代表作となる刑事もの「ダーティ・ハリー」シリーズの第1作と、そして長年の夢であった監督をすることを実現した「恐怖のメロディ」によって、イーストウッドのハリウッドでの評価は確固たるものになりました。

「荒野のストレンジャー」は2作目の監督作品で、典型的な勧善懲悪の「水戸黄門」的な西部劇とは一線を画する内容で、興業的にはヒットし、評価も低くはありません。

出演オファーされたジョン・ウェインが、「民衆がアメリカ開拓者の精神を持っていない」と批判したことは有名ですが、今ではこの映画に描かれる「アメリカ」も真実の側面であり、イタリアで成功し外から客観的にアメリカを見れる、イーストウッドの冷静な感覚の勝利と言えるのかもしれません。

かげろうが揺らめく荒野に、一人の馬にのったガンマンが浮かび出てきます。ガンマンは湖のほとりの町に入ると、いきなりいちゃもんをつけてきたチンピラを撃ち殺します。それを見た町の人々は、咎めるどころかガンマンに用心棒を依頼。

この町は鉱山で成り立っていたのですが、その鉱山が実は国有地で採掘は違法行為でした。それに気がついた前任の保安官を、町ぐるみでならず者を雇って殺させ、またそのならず者を騙して刑務所に送った過去がありました。

刑期を終え出所するならず者が復讐のために戻ってくることがわかり、ガンマンになんでも好きにしてよいと話をもちかけたのです。ガンマンの好き勝手に、町はがまんする側と怒りをつのらせる側に二分され、ついに反対派はガンマンを排除を実行しますが返り討ちにあいます。

いよいよならず者がやって来る時には、ガンマンは町から出ていき、無抵抗に近い町は簡単にならず者に制圧されますが、戻って来たガンマンとの対決で倒されます。ならず者は倒れながら「お前は誰なんだ」と叫びます。

翌日、前保安官の墓に、それまで書かれていなかった墓標を入れた町民はガンマンに「あんたの名前は何だっけ」と質問しますが、ガンマンは「知っているはずだ」と答えて、かげろうの荒野の中に溶け込むように消えていくのです。

原題は"High Plains Drifter"で、直訳すると「高原の漂流者」となるんでしょうか。ガンマンの名前は無く、「荒野の用心棒」での「名無し」がふらっと町に入ってくるところとオーバーラップします。

映画の中で、墓標の無い死人は亡霊になるということが言われているので、このガンマンは前保安官の亡霊であることは間違いないでしょう。ならず者たちの復讐の形を利用していますが、実際は町から裏切られ殺された前保安官の町への復讐だったのです。

つまり、登場する人物が全員悪人であるわけで、そこが「開拓者の精神が無い」と批判されるところのなのかもしれません。ですが、利益が正義というのは究極の資本主義の形であり、まさしくアメリカ的なところではないでしょうか。

ガンマンが浮き出るように登場し、そして消えていくのは、後年、「ペイ・ライダー」にも受け継がれていきます。 イーストウッド流西部劇として、忘れることができない一本と思います。

2017年2月24日金曜日

ケアマネ勉強会


先日、介護保険の領域で大事な仕事をするケア・マネージャーさんたちの集まりで喋ってきました。

横浜市社会福祉協議会が運営するケアプラザというのが、各区に数か所あります。横浜での介護保険事業の半公的組織という感じでしょうか。

それぞれのケアプラザには、協力医というのがいるんですが、自分もそんなことで「協力」させてもらっています。

確か、開業した翌年、2006年のいつだったか忘れましたが、まだクリニックの患者さんも多くはなかったし、収入面もかなり厳しかったので、ついつい引き受けてしまいました。

ですから、たぶん10年すぎたと思うんですけど、何でも10年以上続けるというのはなかなかできないものだと思うので、それなりに頑張っているのかも・・・

これも、記憶がはっきりしないのですが、協力医になった翌年、だいたい1~3月くらいに介護スタッフのための勉強会の講師を頼まれました。以来、毎年、そういう講師をやってきたので、たぶん今回が10回目だと思います。

介護の中で問題になるテーマは、はっきり言ってあまり変わりません。毎年、話すことはあまり変わりなく、2~3つのテーマを繰り返している感じ。これは、スタッフも変わっていくのでしょうがないのかもしれません。

厚労省もいろいろ考えているのかもしれませんけど、システムとしてはいろいろ変わってきて、進歩(?)している・・・んでしょうが、いろいろある根本的な問題はあまり変化ない、あるいは高齢者の増加により増えているだけのような感じ・・・でしょうか。

2017年2月23日木曜日

鴨葱


飛んで火にいる夏の虫・・・

自ら、危険なことをやったり、危険な場所にやってくることの故事としてよく用いられます。

この場合は、そういうことは愚者の行為として、否定的な使われ方をすることがほとんど。

鴨が葱を背負ってくる・・・

というのも、わざわざ鴨が食べられに来るということで、似たような使い方ですけど、どちらかというと好都合なことの例えとして、比較的肯定的なところがちよっと違います。

確かに、何故か鴨肉と長葱はあう。鶏肉よりも濃い味と多めの脂のせいでしょうか。

鴨はありふれた鳥ですが、さすがに普通に街中では見られません。たまに都会で子連れが道路を横断しただけで、大ニュースになります。

2017年2月22日水曜日

Simon & Garfunkel / America


Simon & Garfunkel は、60年代後半~70年代に活躍し、その後のミュージック・シーンに大きな影響を残したアメリカのフォーク・デュオ。

今更、紹介するまでもないくらい有名ですが、自分も中学~高校の時に、ずいぶんと聞いたものです。その中でも、いくつかある好きな曲のひとつが「アメリカ」です。

60年代、ベトナム戦争に足を踏み入れたアメリカは、混沌とした喪失感に満ちた時代でした。若者は、より自由を求め反体制的な雰囲気が強まります。

当時の空気を、映画で描きとった名作の一つは「イージー・ライダー」であり、音楽ではサイモン&ガーファンクル・・・それも、ずばりのタイトルである「アメリカ」なのかもしれません。

アメリカを南部からニューヨークに向かうグレイハウンズの長距離バスに乗ったカップルが、アメリカらしいいろいろなものを見たり聞いたり触れたりしながら、夢と希望からしだいに苦悩と悲しみに気持ちが変化していく様子が、たんたんと歌われています。

当時は、繰り返し、「みんなアメリカを探しにやって来た」と歌われる部分しか英語を理解できませんでしたが、何か夢がある歌なんだろうと思っていましたが、そのわりに曲調の重さみたいなものも感じていました。

アメリカのベトナム病は、このあとさらに深刻化していきます。なんとか立ち直りをみせたとたんに、再び「イスラムとの戦い」の渦中に入り込んでいくアメリカ。

それは「テロとの戦い」として世界中に広がり、ソフト・ターゲットに対する「第三次世界大戦」状態になってきていますが、アメリカは自国の利益を最大限優先することを表明する男をリーダーに選びました。

政治面だけでなく経済面でも、混乱を招き始めている状況ですが、まだその行き着く先は見えません。「アメリカ」に登場する二人のように、未来への期待がしだいに変質していくことが繰り返されるのでしょうか。

They’ve all gone to look for America ・・・

皆がアメリカを探すために出てきたんだ。しかし、そこには虚無感、喪失感しかないことに、気がつき始めている・・・ようなことにならないことを祈るしかありません。

2017年2月21日火曜日

スキー


春の気配が近づいています。

冬のレジャーが好きな人は、シーズン終盤ですから、週末になると雪を求めてそわそわしているのかもしれません。

昔は、冬スポーツというと、アイススケートかスキー。今はどうでしょう? フィギア人気で、スケートはそれなりのファンがついている感じがします。

一方、スノーボードが流行り始めて、スキーはかなり目立たなくなった。

実際、整形外科診療をしていると、週明けはけが人がよく受診します。以前は、もうほとんどがスキーで転倒したという場合ばかりでしたが、21世紀になってからでしょうか、スノーボードがのしてきた。

最近では、若者はほとんどスノーボードでのけが。数は少ないのですが、おじさんだとスキーということでおちついている。

スキーのけがはブーツがよくなって足首以下を固めているので、圧倒的に膝に多かったのですが、スノーボードでは足首のケガが多い。

でも、スノーボードのブーツもだいぶ改良されてきたんでしょうね。最近は、あまり足首を傷める人には遭遇しなくなった印象があります。

いずれにしても、スキーヤーしかゲレンデにはいない時代しか知らないので、もはや雪山の遊びはとんとご無沙汰で、今更再度チャレンジもできませんね。

2017年2月20日月曜日

スペース・カウボーイ (2000)

監督、主演はクリント・イーストウッドで、2000年の作品。


スペースだからといって、いわゆるSFとは一味違う。カウボーイだからといって、西部劇と言うわけではない。

タイトルだけだと、どんな映画なのか想像しにくいのですが、夢を追いかけるアメリカ人らしいヒューマン・ドラマというのが合っているかもしれません。

人類初の宇宙飛行士を目指していたフランク(イーストウッド)ら4人のテスト・パイロットは、その栄誉を猿に奪われてしまい、夢は叶わず今はそれぞれの場所でそれぞれの人生を送る老人になっていました。

旧ソ連が打ち上げていた通信衛星が、故障して誘導できなくなったために、NASAが協力して修理を行うことになったのですが、何しろコンピュータ以前の代物ですから、直せるものが作った本人であるフランクしかいない。

NASAが協力を求めてきたので、フランクは仲間の4人と一緒にスペースシャトルに乗り込むことになり、40年来の夢を実現させることになります。

しかし、そこには、何故NASAが旧ソ連に協力するのか、そしてそもそもフランクの装置が何故旧ソ連に衛星に使われているのかという謎があります。

しかし、それらは老人がいきなり宇宙飛行士になるという冗談のような話に現実味を持たせるための「小道具」みたいなもの。

この映画では、純粋に夢を実現させるには年を取り過ぎたことで巻き起こるドラマを、笑いと涙と拍手で見せてくれます。

イーストウッドは年齢を重ねるにつれて、少しずつそれをうまく小出しにしてきた感じがありますが、この映画は「年寄り」であることを、躊躇せずに正面から表明したことが驚きでした。

もっとも、当時70歳ちょっと手前ですから、さすがに当然と言えば当然のこと。しかし、アクション・スターとして40年間活躍してきて、ここまで老人を演じたことはない。

もう一人、チームの一員として登場するのが「宇宙人ジョーンズ」でお馴染みのトミー・リー・ジョーンズ。フランクとの確執を抱えながら、違う人生を送り違え形での夢を完結させる役でもう一人の主役です。

アメリカが宇宙旅行で盛り上がった60年代のヒット曲、"Fle me to the moon"が最後に流れて、粋な余韻を残していくところはさすがです。

2017年2月19日日曜日

Suchmos / THE KIDS


某自動車メーカーのCMで、夕闇の都会を疾走するSUVに合わせて流れてくる曲がなかなかかっこいい。

英語の歌詞で、さぞかし外国人の楽曲かと思いきや、実にこれが日本のバンド。Suchmos (サッチモス) という2013年から活動する、神奈川出身バンド。

CMで使われたのは、"Stay Tune"という曲で、冒頭、英語の歌詞のサビから入る。そのあとに日本語の歌詞が続くわけですが、これが何とも不思議な響きで、そのまま外国語のように聞こえてしまいます。

歌詞はラップ的な語呂合わせを意識した、(昭和人には)比較的意味不明な内容なので、何て歌っているのか聞き取れなくても、あまり問題は無いように思います。

とにかく、ちょっとクールな大人の雰囲気があって、流れの良さで気持ちよく聞ける感じがいい。インストの曲もありますが、とにかくアドリブの超絶テクを披露しようというものではなく、あくまでムード作り。

90年代に人気だったジャミロクワイの再来みたいに言われるようですが、これはキーボードの使い方によるところが大きい感じ。

先月2枚目のアルバム"THE KIDS"が発売されて、乗りに乗るおじさん的にも注目度の高いバンドです。

2017年2月18日土曜日

麒麟


首の長さならダントツで一番の動物がキリン。英語だとジラフ giraffe となる。

なんで、そんなに、首が長いの? と誰しも、一度は疑問に持つものですが、とりあえず人生に関わるほどの問題でもないので、そのままうっちゃってしまいます。

キリンの首の骨は、人間と同じで7つの骨がつながったもの。ということで、一個一個が細長い。しかも、心臓から出た血液を、2mくらい上にある脳までおしあげないといけないので、かなりの高血圧。

昔々、餌が少ない、そして危険の多いサバンナで生き残るために、キリンは速く走るためにまず足を長くしたらしい。

足が長くなって一安心と思ったら、今度は水が飲みにくいことにきがついた。そこで、長い足に見合うように首を長くした・・・なんて理由があるといわれていますが、本当のところはわからない。

高い所のものを食べるのに都合がいいように首を長くしたという説もありますが、これは原因と言うよりも結果なのかもしれません。おかげで、他の動物との餌の取り合いをしなくてよくなるメリットは確かにありそうです。

麒麟は中国の伝説上の生き物ですから、動物のキリンとはまったく別物。ビールを飲みながら、これ首の長いキリンとずいぶん違うよなぁ、と誰もが一度は思ったことがあるはずです。

2017年2月17日金曜日

ケーブルカー


斜めというのは、立っていて不安になるものです。

地面が水平で、均等に重力の影響を受けることで、人は無意識の安心感を得ている・・・という、まぁ、そんな大げさに考えるほどではないんですけどね。

ケーブルカーというのは、とりあえず乗ってみると、車体の床が傾いている状態で停止しているし、座席などの配置もどう見ても倒れ気味になっていて、ちょっと変な感じ。

ところが走り出すと、ちようど山の傾斜に沿ってその傾きが一番少なくなるように作られているんですね。

高尾山では、ケーブルカーに乗ると、かなり楽ちん。ここの傾斜は最大で31度だそうで、日本一傾斜がきついことで有名。

30度超えは、下に見ると断崖絶壁のように見えるので、けっこう凄い角度ですよね。

今回乗ってみて、いまさらのように気がついたのは・・・ケーブルカーで自走しているわけではないわけですが、上の駅を真ん中にして1本のケーブルのはじにそれぞれ車両がついている。

ですから、線路を見ると昇りの車両の先頭にはケーブルが見えますが、降りるほうの先にはケーブルがない。

なんか、当たり前のようですが、なるほどぉ~、と妙に感心してしまいました。

2017年2月16日木曜日

白梅


別れろ、切れろは、芸者の時に言う言葉
いっそ、死ねと言ってくださいな

多少パターンはいろいろあるものの、昭和人で聞いたことがない人はいないくらい有名な台詞です。

元はというと、「婦系図」という明治40年に新聞に連載された泉鏡花の小説。これを舞台で上演するときに、原作にはないこのセリフが付け加えられ、この話の一番有名な部分になっちゃった。

いろいろある男女の別れの場面。場所は東京、湯島。湯島と言えば湯島天神。そして、湯島天神と言えば、白梅・・・という連想になるわけです。

実は湯島天神は、いまだに行ったことはありません。ちょうど、この時期はさぞかし賑わっているのかと思うと、いつか一度は行ってみよう。

2017年2月15日水曜日

紅梅


自分のテリトリーだけに限った話ではないのかもしれませんが、近辺には梅を栽培しているところがけっこうあって、この時期目を楽しませてくれます。

梅はバラ科、サクラ属で、桜とは親戚関係にあります。桜に先駆けて、まだ寒いこの時期に、これからやって来る春の到来を告げているようです。

901年・・・今から1000年以上前のこと、時の醍醐天皇にたてついたとされ、大宰府に左遷されたのが菅原道真。

道真は京都を去るときに、

  東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花
      主なしとて 春な忘れそ

と詠んだということです。しかも、その庭木の梅が一晩のうちに、京都から大宰府に主を追いかけて飛んできたという有名な話があります。

さすがに、そりゃないわ。たまたま、左遷先にも、にたような梅の木があったということなんでしょうけどね。

2017年2月14日火曜日

高橋家 @ 高尾山口駅


高尾山でおすすめグルメというと、定番は蕎麦。

蕎麦好きとしては、これは聞き捨てならないところ。

特にとろろをのせたものが名物で、いくつもある蕎麦店では、どこでもお勧めらしい。

高尾山口駅からケーブルカーの清滝駅まで、徒歩で5分くらい。この間に蕎麦店がたくさんあるのですが、その中でひときわ目立つ店が高橋家です。

何が目立つって、何と家の屋根から木が突き抜けて出ているんです。


これは樹齢150年の柿の木。これは想像ですけど、元々は庭先だったんでしょうが、店を増築する際に残したと考えるのが無理がありません。

何にしても、店の箱からしてなかなか味わいがある。

さて、中に入ると人気店だけに、たくさん待っている人がいるんですが、さすがに蕎麦は回転が早いので、ほどなく席に通されました。

目指すは定番、とろろそば。とろろは山芋と長芋も半分ずつ混ぜたもので、固さもちょうどよい。

蕎麦は細くて更科風ですが、信州蕎麦粉6割ということで、喉越しはなめらかでいい感じです。寒かったので温汁にしたのですが、本当はざるで食べたい感じ。

汁は、だしと甘みがやや強めでしょうか。醤油がきつくないので、とろろの香りが消されず、こちらもいい感じ。

今回は、ミニ鴨葱丼もつけちゃいました。こちらも美味しかったです。

全体的には、自分の中では高評価。1時間くらいの場所なので、日曜日とかに、この店だけのためにわざわざ足を運んでまた食べてもいいと思いました。

2017年2月13日月曜日

高尾山


東京都八王子市にある高尾山は、山歩きの初心者向けとして人気があります。

何しろ標高600mですし、ちゃんと整備された道を歩けば山頂まで、比較的軽装でまったく問題ありません。

小さいこどもからお年寄りまで、街中の服装と同じ人から本格的登山支度の人まで、もう様々です。

しかも、ケーブルカーやリフトを利用すれば、ほとんど苦労する場面はなく、30分も歩けば頂上に到着です。

うちからは、意外と近くて、都内に出るまでとたいして距離はかわりない。一般道で車を走らせても、1時間程度でケーブルカーの乗り口まで行けてしまいます。

連休なので、急に思い立って出かけたのですが、これが高尾山登頂は人生2回目。

1回目は・・・実に小学生の時で、遠足かなんかで行ったことは間違いないのですが、さすがにまったく記憶がはっきりしない。

とりあえず、おじさんがちよっとした運動にするにはちょうどいい。なんか、健康に良いことをした気分になれました。


2017年2月12日日曜日

スノーマン


雪達磨というと、純日本製という感じ。

たまたま見つけた、ちょっとかわいい雪だるまです。しかも、親子? らしい。

もう、見ているだけでほのぼの感がはんぱない。

誰が作ったかはわかりませんけど、幸せを振りまく傑作じゃないでしょうか。

雪だるまは英語だと、snowman ですから、直訳すると「雪男」で、雪男というとヒマラヤあたりにいるんだかいないんだか・・・

でも、「スノーマン」は1978年に出版された、レイモンド・ブリッグスの大ヒットした絵本。言葉が無く、絵だけでストーリーが理解できるところが世界中で人気が出た理由でしょうか。

映像化もされて、音楽だけで台詞のないアニメーションとして、誰もが楽しむことができました。うちでも、こどもたちが小さい頃に、何度も何度もビデオを見ていたました。

気温が上がれば溶けて消えてしまう雪だるまですが、そこがちよっとせつないところ。でも、自分は溶けても、言葉なんて無しで見るものの気持ちをほぐしてくれるんですね。

2017年2月11日土曜日

受験シーズン


いろいろな学校があって、いろいろな年齢の方が毎年たくさんの試験を受けているわけですが、この時期は、特に小中高大などの中心となる学校の入学試験が集中する期間。

新年度に向けて、受験生の方は希望と不安が様々に入り混じって試験会場に向かうことと思います。誰もが、自分の行きたい学校の試験で日頃の実力を発揮できて合格できればいいですよね。

周りは気楽に「頑張れ」とか、「死ぬ気でやってこい」とか、「緊張するな」などなど、もちろん合格してほしくて応援の言葉をかけます。

でも、本人からしてみれば「はいはい、わかりましたよ」と受け流すしかない。試験会場に入ってしまえば、自分の頭だけしか頼れませんから。

ですから、本当のところは、周りは見守って、祈るしかありません。とにかく、いい結果の報告をひたすら待っているだけです。

入学試験は、入学希望者を選別するための試験ですから、人気のある学校は不合格者の方が圧倒的に多い。一方、資格試験というのがあって、これは一定の基準を満たすかどうかを試すもの。

普通は、受験しようという者全員が合格すべきものですが、実際には落ちる人もいる。逆に、合格して当たり前というプレッシャーが凄いことが一番怖いわけです。

自分もかつて・・・もう、30年以上昔に、医師国家試験を受験しました。

大学医学部は6年制で、貴重な「青春」の時期の大多数をひたすら学校ですごして、卒業すると医学士というものになれるのですが、医学士の資格だけでは何にもすることはできません。

医学部を卒業すると、一番のポイントは医師国家試験の受験資格が得られることです。ですから、医学部は「医師国家試験予備校」であるという指摘は、あながち間違いではありません。

医師国家試験は厚生労働省が実施するもので、各大学医学部から100人程度、全国で約9千人くらいが受験します。自分が受験する直前までは春と秋の年2回でしたが、現在は春に一度だけ行われます。

昨年の結果は、最も合格率が高い大学で99.13%、最低は84.25%で、平均は91.5%でした。大雑把な言い方をするなら、10人に1人、あるいは新卒者だけに限ると20人に1人が落ちる試験ということになります。

よほど緊張しすぎたり、体調を崩して実力を出せない場合を除いて、基本的に平常心で臨めばそれなりの準備をしてくれば合格するはず・・・ですけど、実際はその準備が大変。

自分が受験するときには、年長者の医師から「君らは大変だね。私の頃(戦後すぐ)からすると、知らないといけないことは数百倍だよ」 と言われました。医学は日進月歩で、知らなくてよくなる知識はほとんどなく、知らなければならない知識はどんどん増えています。

ですから、自分の頃と比べれば、数百倍は行かないとしても、試験に出題される範囲は数十倍には膨れ上がっていると想像します。

例えば、関節リウマチという病気については、自分の頃はほとんど何もわかっていませんでした。診断のための昔の基準と、今となっては効果を期待できない治療の流れを一つ覚えれば、試験には事足りたものです。

今だったら、遺伝子からはじまり、免疫の機序を理解し、治療のさまざまなオプション、そしていろいろな合併症と薬の副作用、それも肝炎だったり、結核だったり、リンパ腫だったり、肺の特殊な病態だったり・・・もう、全身いろいろなことまでわかっていないといけない。

まぁ、どっちにしても、あまりに試されることが膨大ですから、今更じたばたしてもしかたがない。直前に回ってくる噂の域を脱しない怪しげな情報が飛び交うことと思いますが、今まで自分ががんばってきたことを信じて平常心で臨むことが一番重要だろうと思います。

今日から3日間にわたって、今年の医師国家試験が全国の会場で行われます。先輩医師として、また新しい仲間が加わることを期待しています。

2017年2月10日金曜日

文学の小径


昨日はクリニックのある都筑区だと、ちょいみぞれ。住んでいる青葉区だと少し雪でした。

たかだか8kmくらいしか離れていないのですが、たいてい青葉区の方が天気は悪い。

自分では、丹沢山系の向きの関係だろうと勝手に決めているんですが、どうしてかは本当のところはわかりません。

まぁ、首都圏ということでは、今シーズンは「雪が積もる」というほどのことはまだありません。(大人的には)喜ばしいことではありますが、(こども的には)物足りない冬というところ。

急に話は変わりますが、趣味は何? という質問の答えに、昭和人としては読書というのは定番の答えですが、実際本を読むのは嫌いじゃない・・・老眼が出るまでは。

とは言っても、自分の読書のルーツは、横溝正史と江戸川乱歩という、あまり文学としての薫り高い雰囲気とはほど遠いところから始まっています。

ですから、1970年、日本万国博覧会が終わって一息ついたときに、日本中に衝撃が走った平岡公威が自殺したニュースは、小学生だった自分にとってはその事実だけに驚愕したものです。

市ヶ谷の自衛隊に乱入して、何かの演説をしたあとに、割腹自殺、仲間が介錯という・・・しかも、翌日の朝刊には修羅場の写真が掲載され、床には首らしきものが2つ並んでいたことは今では考えられないことでした。

三島由紀夫を最初に知ったのがこの事件で、日本文学史上忘れてはいけない「金閣寺」などの作者としての三島を知るのは後のこと。ですから、もはや作家としてみることはできません。

文学者としての三島を知る自分より年上の人たちは、もっと違う驚きだったと思います。また、自分より若い人は、波乱の人生を送った作家として学んだことと思います。つまり、当時、自分が5歳くらい年が上か下だったら、もっと違う見方ができたのかもしれません。

どんなに有名小説だとしても、「暴走した狂気の右翼」が書いたものという印象は拭えず、手に取ることは避けてきました。

たまたま、最近、三島由紀夫文学館に足を運びました。そこで、文学者としての三島を初めて知ることができました・・・が、その文学者が何故あのような事件を起こしたかの疑問についての答えはありませんでした。

そこがわからないで、三島の文学だけを楽しむことは・・・できない。自分の中では、趣味の読書から抜け落ちたままで、きっとこのままいくのかなぁという感じです。

文学館から外に出ると、すぐ横に文学の小径と名付けられた散歩道がありました。降り出した雪がすでに積もり始めて、三島文学を理解できる人が思索に耽るにはちょうどよい趣でした。

2017年2月9日木曜日

第19回田園都市リウマチフォーラム


昨夜は、新横浜で田園都市リウマチフォーラムの会合でした。

この会は、自分と横浜市青葉区の廣田先生との勉強会がきっかけ。ここに現在は同じ都筑区で開業した東先生が加わって、3人で世話人をしている会です。

一番の特徴? だと思っているのは、製薬会社にスポンサーになってもらっているのですが、あくまでも自分たちが日頃の診療で疑問に思うことなどを勉強するために、講演の内容を主体的に決めていることでしょうか。

時には、製薬会社の扱う薬とは関係ない話だったり、ライバル製品の話になったりするのですが、いろいろと難しい条件はあるものの、何とかわがままを押し通しています。

さて、今回は慶応義塾大学病院整形外科、膝関節外科のトップの二木康夫をお招きしました。

二木先生とは、女子医リウマチセンターで、一緒に仕事をしたことがあるのですが、無駄口をせず一つ一つの仕事をきっちりこなしていく方で、信頼のおける好人物です。

今は、慶応の整形外科医局長をしていらっしゃる。医局長という仕事は、自分も女子医で経験がありますが、もう雑用の嵐。まして、日本で一番ともいえる慶応整形外科ですから、地獄のように大変だろうと思います。

今回のテーマは人工関節。リウマチ治療では、完全に変形して破壊された関節の薬による修復は不可能です。その場合、人工関節は日常生活を取り戻すための最良の手段といえます。

薬がよくなって、骨変形が進まない時代になりましたが、それでもある程度の割合で薬の効果が出ない方がいます。また、新しい薬以前に発症し、変形に苦しんでいる方もいる。

ただ、関節リウマチでは、次第に内科的ケアの重要性が増しており、外科的治療の介入するチャンスは年々減少していることは間違いありません。

今回、特に注目した話は、膝の人工関節の挿入位置の話。従来は、大腿と下腿のそれぞれの骨の軸に対して一定の角度で設置していました。

その場合、人工関節の緩みや沈み込みの問題を回避するために、大腿・下腿が真っすぐか、ややX脚気味に挿入するのが「常識」になっていました。

しかし、決められた通りに、誰にでも同じ角度で挿入すると、術後に違和感があったり、反対側とのバランスが悪かったりして、術後の満足度の低下につながっているという話でした。

二木先生は、患者さんの元々の軸に合わせることを目標にするという考え方を解説してくれました。従来はタブーとなっていたO脚気味に設置することで、より構造的に無理が無い屈伸が可能となるというのは、目からウロコのような話。

まだ、長期的な成績ははっきりしないのですが、患者さんの満足度も悪くなく、いまのところ大きな問題もないとのことで、今後の更なる期待が膨らみます。

次回のフォーラムは6月。いよいよ、第20回です。

2017年2月8日水曜日

ラフレシア


ナゾノクサが進化するとクサイハナ、クサイハナが進化すると・・・

そうです、ラフレシアです。

世界最大の花は、ショクダイオオコンニャクとラフレシアのどっちかというのはよく話題になる話。

個体差があるので、なかなかわからないところもあるようですが、ラフレシアは花が1m以上であることは間違いない。

それにしても不思議な植物です。

何しろ、葉っぱは無い。茎が無い。そして根も無い。

他の植物の根っこに寄生して、2年間かかって直接花だけが出てくるんだそうです。

一度開花すると、トイレのような臭い匂いでハエを誘い、数日で枯れてしまうという、なんとも奇妙な生態。

それでも花言葉は「夢現(ゆめうつつ)」と、なんともファンタジー。

現し世は夢、夜の夢こそ真・・・江戸川乱歩の言葉が思い出されます。

2017年2月7日火曜日

PPAP


いまさら・・・

ですが、家に転がっていたので・・・

う~ん

これ以上コメントのつけようがないなぁ

とりあえず、今のところ、まだ人気あるみたいなんで、旬ははずしてないようです。

2017年2月6日月曜日

鯨の親戚


古いディズニー・アニメで子鹿はバンビとして親しまれているわけで、あまりそこらに簡単にいないけど、それなりに人気があるのが鹿。

動物学的には、シカ科に属する動物ですけど、シカ科の上は鯨偶蹄目です。

鯨偶蹄目に属するのは、ラクダ、イノシシ、ウシ、キリン、シカ、ヒツジ、そしてカバなどがいて、ここまでは、まぁ、わかる。

意外なことに、鯨偶蹄目というくらいで、実はクジラとかイルカもこの中に含まれているんですよね。

国内で、鹿と簡単に触れ合うのは簡単。奈良と広島に行けばいい。

神の使いとして手厚く保護してきたので、簡単に「野生」の鹿がいたりするわけですが・・・それぞれ、増えすぎて大変らしい。

厳島神社や春日山は世界遺産になっているので、鹿は観光のシンボルみたいなところがありますから、むやみと捕獲しにくい。

観光客にいろいろと被害が出ているわけで、鹿の近くで弁当などを広げると大事になるケースが続出だそうです。

まぁ、今のところ大きなけが人の話はあまり聞きませんから、鹿たがないとあきらめる鹿ない。

2017年2月5日日曜日

39年目のツッコミ


♪ 緑の中を走り抜けてく、真っ赤なポルシェ・・・

1978年の山口百恵の大ヒット曲ですから、昭和のおじさんで知らぬ者はまずいない。タイトルは、今更言うまでもなく「プレイバック part2」の、出だしの歌詞です。

そもそも、なんでpart 2なのか・・・当時は、何かかっこいい、何かの含みがあって想像を掻き立てる感じが、ちょっとミステリアスな山口百恵と合っているんだろうくらいに思っていました。

その後、実はpart 1があるというのがわかって、こちらはベスト盤だけに収録されました。

実はももともと「プレイバック」と言うタイトルで作られた曲が「いまいち」と判断され、急遽、宇崎竜童・阿木燿子に依頼されドタバタで一から作り直されました。そこで、part 2がタイトルに追加されたというのは有名な話。

ですから、part 1とpart 2には、話の連続性は特に無いわけですが、part 1も、それまでの山口百恵の既定路線としては悪くはありません。もちろん宇崎・阿木コンビのpart 2の方がインパクト大なのは確かですけど。

当時はNHKは、「公共放送」を強く意識していて、歌詞の中に特定商品名が入ることにダメ出しをしたというのも有名。当然、ポルシェはNGですから、山口百恵が「ポルシェ」を「くるま」に変えて歌っていたのを違和感たっぷりに記憶しています。

それより、最近気がついたんですが・・・真っ赤なクルマと言えば・・・

ポルシェじゃなくてフェラーリじゃないかと。

39年目にして、今更何を言ってんだか・・・まぁ、ポルシェ好きの方には失礼かもしれませんが、ポルシェのイメージは白系かと思うのですか、如何でしょうか。

2017年2月4日土曜日

UFOキャッチャー


・・・とか、あるいはクレーン・ゲームと呼ばれる娯楽機械。

ガチャポンとともに、ちょっとした景品を獲得するための代表的な機械ですが、ゲームセンターは言うに及ばず、いろいろなところに設置されています。

近所のスーパーのエレベーターホールなどは、もう所狭しと並んでいたりして、どこまで善良な市民からお金を吸い上げれば気がすむねん、という感じ。

賞品の形状、重さ、そしてつかむアームの角度や把持力を調整することで、商品を獲得できる確率は、だいたい一定にすることができるんだそうです。

もちろん、研究熱心な上級者なら、いろいろな高等テクニックを駆使しして、かなりの獲得率を出すことも可能らしい・・・とは言っても、そこまでにどれだけ投資しているんだか。

基本的にギャンブルは好きではないので、こういうゲームはやらない。これよりは、少なくとも一つは獲得できるガチャポンの方が、まだいいと思ってしまう冒険心の無い自分なのでした。

2017年2月3日金曜日

奴らを高く吊るせ (1968)


テレビ・シリーズの「ローハイド」で人気が出たクリント・イーストウッドは、1964~66年にイタリアに渡りました。

セルジオ・レオーネ監督の西部劇「名無しシリーズ三部作」に出演し、後に「マカロニ・ウェスタン」と呼ばれるこれらの作品によって、一気に人気を不動のものにしました。

しかし、おそらく純正王道の西部劇・・・例えば、ジョン・フォード監督作品とか、ジョン・ウェインが出演するような作品に比べて、「マカロニ・ウェスタン」は際物のB級扱いであったことは、イーストウッドの悩みの種であったと思います。

そして、1968年にハリウッド復帰作となったのが、「奴らを高く吊るせ (Hang 'em High)」でした。この作品も西部劇ですが、典型的な善と悪の戦いとスカッとする撃ち合いのような作品ではありません。

時代は無法者の時代から、社会が熟成して法律の下に国としてまとまりはじめる頃のオクラホマ。

間違いでリンチされ吊るし首にされた元保安官のイーストウッドは、偶然助かり連邦保安官になり、合法的に自分を吊るした連中を捕まえることになります。

やはり異色西部劇と言えるのは、この連中は悪者ではないというところ。善良に暮らしていた一般市民であり、街の実力者です。

法に厳しく、情に流されず悪者に死刑を言い渡す判事からは、彼らを生きて捕まえて必ず裁判を受けさせるように強く言い渡されます。

判事の厳しさと対立しながら、保安官としての職務をこなしていくイーストウッドですが、敵を追い詰めて自殺され、復讐のむなしさがわかります。

すでに留置していた一人は高齢で病気だったので、イーストウッドは判事に釈放を願い出ますが、判事は頑として承諾しません。

判事はイーストウッドとの言い合いで、「私だって吊るしたくてやっているわけではない。自分と神の間に誰かがいて、それは違うと言ってくれればどれだけ楽か。しかし、今は法を徹底させて社会を作らなければいけない」と説明します。

もう、完全に社会問題提起にほかならないわけで、アメリカという国の成り立ちの一端を垣間見ることができると思います。

最後に判事は釈放に同意しますが、復讐はもういいと思ったイーストウッドに、そのかわりまだ逃亡中の残りを「生きて捕まえて」くるように言い渡して映画は終了します。

イーストウッドのカッコよさは、もういうことはありませんし、いろいろな「らしさ」も随所にでています。しかし、やはりB級という評価におちついているのは、テッド・ポスト監督の技量もあるかもしれませんが、やはり西部劇としてのスカっと感が足りないところなのかもしれません。

広場での公開処刑のシーンなどはやたらと長く、冗長といわざるをえません。法を遵守することの正当性を強調したかったのだと思いますが、なんかなぁという感じ。

社会はドラマとして見れば、必ずしも悪い作品ではないとは思いますが、イーストウッドハリウッド復帰主演作としては、やや空回りなのかもしれません。

☆☆☆★★

2017年2月2日木曜日

梅綻びて春遠からじ


年明けて「寒の入り」となり、冬の寒さが最もきつい時期になりました。それも大詰めて、もうすぐ終わり、明日は節分です。

タイトルは自分が勝手に考えただけで、実際にはこのような暦の表現はありません。しかし、確かに街中では、梅が咲きだしていました。

数日前の4月並みというぽかぽか陽気で、ずいぶんと刺激されたのでしょうか。

近くで見つけた八重咲の梅ですが、もう八分咲きというところでしょうか。

春の便りがちらほらしてくると、何となく嬉しくなりますが、まだまだこれから「寒の戻り」とか「花冷え」という言葉があるくらいで、油断はできませんけどね。

2017年2月1日水曜日

マーチ


さて、今日からマーチ・・・ じゃないわ、2月だわ。

2月って、英語で覚えるの苦労しませんでした? 「フェゴルアリー」なんて言っていたことありません?

それはともかく、マーチと言えば、コアラ。 

コアラのマーチは、ロッテから発売されていて、女子に大人気のお菓子です。

発売されたのは30年以上前だっちゅうことで、かなり古い。コアラのマーチにまつわるいろいろな秘密もあったりします。そこで、クイズです。

Q.1 一箱に入っている数はいくつ?

Q.2 マーチの由来は何?

Q.3 マーチは男の子。では女の子は?

Q.4 現在の絵柄はおよそ何種類?

Q.5 マーチくんが住んでいるはどこ?


答え
A.1 20個(~23個)
A.2 楽器を持った絵柄でマーチング・バンドだった
A.3 ワルツちゃん
A.4 500種類
A.5 森の近くのなちいさな家