2017年4月29日土曜日

金色のiPad part2 どれを選ぶ?編


3月末にiPadはラインナップが変更され、Air2がなくなり、第5世代と呼ばれる新製品の「無印」のiPadが登場しました。

縦横のサイズは全く同じですが、Airが消えたということは・・・つまり、薄さと重さが増えたということ。CPUはアップグレードされ、Air2よりも数字上は1.5倍程度の処理能力と言われています。

ただし、画面についてはどちらもRetinaディスプレイですが、Air2で搭載されていたフルラミネーションディスプレイではなくなり、やや反射も多めになっています。

つまり、タブレット端末として今まで求められていた、手で持って使うのにちょうどよい大きさ、屋外での使用でも見やすい画面という2つの重要なポイントを切り捨てたと言えます。

つまり、厚く重くなって、多少画面が見にくくなっても、処理能力を大きくして室内で置いて使う能力を増やした・・・より、パソコンに近づけたという見方もできる。

とは言っても、厚みで+1.4mm、重さで+34gですから、手で持って使うのに困るというほどではありませんし、画面もすごく見にくくなったということでもありません。

Appleストアで購入できるiPadは、画面のサイズが12.9inchはiPad proのみ、標準サイズとされる9.7inchはiPad proと無印(2017年新製品、第5世代)、小さめの7.9inchはiPad miniの4種類になっています。

大きめの業務向け「pro仕様」と、小さめの一般向け「標準仕様」に分かれてそれぞれに大小の選択ができるようになっているわけです。

さらに、年内に発売が噂されているのが、9.7inchサイズの大きさは同じですが、液晶を10.5inchに広げたproがあります。となると、9.7inchのproは廃止されるでしょうね。

さて、この中から、どのiPadを選択するのか。もう、これはユーザーのタブレットを持つ目的をはっきりさせないといけない。

タブレットを使いたい大多数の人は、パソコンよりも手軽に、そして携帯性を考慮していると思います。

手で持って使う、カバンに入れて持ち運ぶという点から考えると、どう見ても9.7inchモデルの大きさが最も優れていると思います。miniは、iPhoneよりは大きいとは言え、やはり画面の狭さは文庫本。

12.9inchはさすがに大きい。手で持って使うのは無理です。何とか持ち運べるけど、基本は置いて使う感覚です。手で持つなら、おそらく10~11inchサイズが限界ではないでしょうか。

そこでやりたいことというと、ブラウザでのネット検索、メールのやり取り、LINEなどのSNSの利用、それらに使える程度のちよっとした写真または動画の撮影、そしていくつかゲームを楽しむ、おそらくこの5つのポイントでほぼすべてだと思います。

となると、一世代前のiPadでまったく問題はなく、消えてしまったAir2モデルは、一般向けとしては最も最適化されたiPadだったと言えるかもしれません。

そういう一般的な目的でiPadを利用したい場合は、中古でAir2を安く買うというのは、かなり現実的でお勧めな選択かもしれません。

ビジネスマンが普段持ち歩く代表的な必須グッズに、長らくシステム手帳というのがあります。予定表、ToDoリスト、メモなどの書き込みとチェックに利用されます。

タブレット端末を利用するもう一つの目的に、ペーパーレスというポイントがあります。システム手帳での作業を完全にiPadに移行しようと思うと、より柔軟な入力作業が必要になってきます。

携帯電話以後、簡単に手早く言葉を入力できる技術はずいぶんと開発され、若者はフリックなどを驚くべき速さで使いこなしています。

しかし、ソフトウェア・キーボードは、いずれも画面の多くを占有し、入力部分の視認性を損ないます。音声入力は、その正確性の問題、また公共の場だと一人で話し続けるのは難しいということもありメインにはなりにくい。

手書き入力も速さの点では悪くないのですが、スタイラス・ペンの性能が実際に字を書くのとはギャップが大きい。

そこで、登場するのがApple Pencilというわけで、今まで登場した中で最も普通に書けると評判です。これを使っての、まさに画面に字を書きこむような作業をしたいならば、もう選択肢はiPad proしかありません。

無印iPadや、mini、あるいはAir2などではApple Pencilは反応すらせず、まったく使えない。iPad pro専用に開発されたもので、確かにその書き味は素晴らしい。

画面に直接書き込めるということは、お絵かきの道具として使えるるわけで、これはお遊びとしての利用以上に、アートな仕事への活用も可能にしてくれることになります。

逆に言うと、Apple Pencilを使わないならiPad proはいらないとまで言ってもいいかもしれません。

現状で、どのiPadを選択するか? まとめると、次のような結論で間違いないと思います。

ネット閲覧、SNS利用が中心の方は、無印iPad、または安くすませたいなら中古Air2。安さ、あるいは軽さを求めるならiPad mini。屋外での使用も考えて、Wi-Fi + cellularモデルがお勧め。

入力作業が多く、ある程度の生産性を求める方、あるいはお絵かきをしたい方、そして少しでもマニアックにハイ・スペックを求める方は、iPad pro 9.7inch。

職業的に絵を描くことに利用したい、あるいはできるだけ大きな画面で動画を楽しみたいという方はiPad pro 12.9inchで、まずWi-Fi専用モデルで困らないでしょう。

ちなみに自分の選択は・・・iPad pro 9.7inchです。

10.5inchがいつ出るのかはっきりしていれば、そちらを選びたいところなんですが、今のところまったく不明です。使いたいと思った時が買い時ですから、あまり迷いはありませんでした。

絶対条件として、手で持って使うことがあります。読書にも利用したいので、miniではだめ。そして、コンピュータ・マニアとしては、少しでもハイスペックが欲しい。

決め手になったのは、やはりApple Pencil。手書きの文字を書き込むことはそれほど重要ではありませんが、多少お絵かきをしてみたいというところ。

ほとんどの時間はWi-Fi環境下の自宅か職場にいるわけですが、時々外出先でWi-Fiにつなげない場合があるので、Wi-Fi + Cellularモデルをチョイスし、1G/月で500円ですむLINEモバイルのSIMを入れました。

そんなわけで、何ができて、何ができないか。これから手探りで、いろいろなことに使ってみたいと思っているところです。