2017年6月13日火曜日

見知らぬ街


渋谷は、まあ自分のルーツの街なんだろうと思います。生まれは違いますけど、物心ついた時は渋谷にいて、そこら学校に通いました。

ちょっと悪いことをしたのも渋谷だし、初めて酔っ払ったのも渋谷。渋谷の本屋やレコード屋に通って、自分の文化的下地を形成した・・・というとかっこいいのですが、今から思うと、狭い行動半径の中でのこと。

その後厚木市民を約10年ほど間において、今の横浜市民になって、渋谷区民だった期間を抜いてしまいました。

今でも渋谷に出ると、ホームという感覚はあるんですけど、もうそこは自分の知っていた街とはまったく様変わりして、もはや平成渋谷にはとても馴染めない。

東急文化会館と東急プラザに挟まれて、特徴的なデザインの東急東横線の渋谷駅ホームがあり、そこに東横デパートが直結していた・・・そのほぼすべてが今ではありません。

東急文化会館には、三省堂があって、映画館があって、そして何と云ってもプラネタリウムがありました。

東急プラザには、紀伊国屋書店があって、新星堂があって、自分にとっての洋菓子の「元祖」であるフランセがありました。

道は同じですから、ここを通って、あそこを抜ければ、そこに行けるというのはわかりますけど、その道沿いにある風景は、まったく記憶にない「異国」のような街並みです。