2017年9月29日金曜日

山陰・山陽の旅(2) 倉敷・尾道編


情緒のある街並み・・・というと、誰もがそのランキングの上位にあげるのが倉敷、尾道といった瀬戸内海沿いの場所を想像すると思います。

いろいろな歴史的な深みとかは、いろいろある書物やネット情報におまかせするとして、とにかくある種の憧れを感じるこれらの場所に行きました。

出雲からは、山陰から山陽に車で縦断して2時間ちょっと。意外と近いです。途中でどこかに寄り道しようかとも思ったのですが、ちょっとというのは難しそうなのでパス。一気に南下しました。

倉敷に入ると、まず最初の印象は普通の街という感じ。そりゃそうでしょう。倉敷市全部があのイメージだったらびっくりします。

あのイメージというのは、堀沿いのレトロな景観、明治・大正・戦前昭和の雰囲気ということなんですが、実際に確かに想像通りでした。


実際に経験したわけではないのに、何か懐かしい感覚で散歩できました。この場所は美観地区と呼ばれるわけですが、残念なのは思ったより狭い。

堀沿いにこっち側から歩いて行って、あっち側を戻ってくる感じで1時間とかからないくらい。もう少し広い範囲だと嬉しかった・・・という勝手なことはともかく、これだけの雰囲気を維持するだけでもいろいろな努力は必要でしょうね。


次は尾道。倉敷からは山陽道で1時間。

尾道は、自分たちの世代としては大林宜彦の映画で有名になった場所。細い上り下りの多い坂道が網の目のように広がるところで、いろいろな青春ドラマが展開するのは印象深かったわけです。

まずは、一番の観光スポットである小高い山の上の千光寺へ。頂上り駐車場は意外と狭いので、すぐ一杯。


展望台で瀬戸内海を眺めます。遠近の墨絵のような小島がたくさんあって、静かな海面が絵になります。

そこから想像していた通りの小道をだらだらと下りました。観光用に整備された建物もありますが、一般の家屋もたくさんあって、この地区の宅配便の仕事はさぞかし大変そうです。


特に有名なのが「猫の小道」とよばれる場所。確かに雰囲気がありありで、通るだけで何か楽しくなりました。

下りきったところで、ソフトクリームを食べてちょっと休憩。今度はロープウェイで山頂に戻ります。


さっきだらだらと降りてきた場所を上から見ると、よくぞこんな斜面に生活の場を作ったものだと感心します。

千光寺は、「ミニ清水の舞台」みたいな感じでした。山頂に戻って、すぐ横にある尾道市立美術館に立ち寄りました。

倉敷、尾道ともにレトロ感満載で、本当にぶらぶら散歩するのに楽しい場所でした。もちろん古さだけでなく、その中に新しさがうまく共存しているところもあって、時代の流れにうまく生き残っているようです。

次は宮島に向かいます。