2017年9月28日木曜日

出雲そば ふなつ @ 松江


蕎麦好きと云わず、誰でも聞いたことがある蕎麦の有名処の一つが出雲。

出雲蕎麦は、現地に行けば一度は口にしたいものと思っていました。当然、出雲大社の周辺にはたくさん蕎麦店があり、ネットで検索するとたくさん評判の店が出てくる。

ただ、どうしてもこういう場所にある蕎麦店は観光の一見の客が相手なので・・・だから質を落とすとは言いませんが、中にはかなりいい加減な店もあったりすることが多い。

そこで、あえて出雲を離れて松江市内で、こだわりの手打ち蕎麦を提供する店を探してみました。

でかけたのは「ふなつ」というお店。松江城から車で数分。中国山地蕎麦工房ということで、店内で殻の付いたままの玄蕎麦を石臼で挽いて蕎麦粉を作っています。

この殻ごとというのがポイントで、関東で云ういわゆる「田舎蕎麦」という感じでしょうか。粗挽き感がある太麺で、蕎麦の味わいは強く出るところが魅力。

口コミではかなり混みあうようですが、平日、昼過ぎのひと段落した時間帯だったのですぐに着席できました。店の外観も、店内も手作り的な雰囲気がなかなかいい感じです。

メニューを見ると、一番のおすすめは割子蕎麦のようです。一番いろいろと具材が乗っていて華やかな千鳥割子をチョイスしました。

とても存在感のある太めの蕎麦が実に美味しい。固めの粗挽きの食感が、噛むたびに口の中で蕎麦の風味を広げてくれます。

汁は醤油控えめで主張しすぎない感じで、蕎麦を引き立てるのにとてもバランスがいい。賑やかな具も楽しかったです。

一緒に出されたそばがきの素揚げがまた美味しい。さらに蕎麦粉の団子?と思われる甘味も悪くありません。大変満足しました。

サイドメニューで卵焼きがあったので、これも注文してみました。いわゆる出汁巻き卵ではなく、ごま油で焼いたもの。これもなかなかの味でした。